生物教師「何が“情報を求む”だ、美樹。お前、去年の先生の授業をちゃんと聞いていたのか?」
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homuhomu_tabetai
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作者:6WQLcizv0
541 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage] 投稿日:2011/07/03(日) 22:34:36.92 ID:6WQLcizv0
生物教師(以下・教師)「何が“情報を求む”だ、美樹。お前、去年の先生の授業をちゃんと聞いていたのか?」
さやか「い、いやぁ……アハハハ」
教師「アハハハじゃない!
お前だけだぞ、先週の実力テストで赤点取ったのは!」
ほむら「本当に情けないわね、美樹さやか……」
さやか「そう言う転校生だって補習受けてんじゃん!」
教師「暁美は先日、転校して来たばかりだからな。
追試も追々試も受けていない」
ほむら「そう言う事よ……。
私は横で実力テストをしているだけ……。
先生、終わりました」
教師「うん? ……………さすがだな、暁美。
ざっと見ただけだが概ね間違いはないようだ」
ほむら「ありがとうございます」
教師「よし、暁美は帰ってよろしい」
ほむら「失礼します」
さやか「ぐぁ……ちょ、転校生、卑怯だぞー!」
教師「席に着け、美樹。………まったく、何が哀しゅうて二年生相手に補習なんぞせんといかんのか……」
さやか「でも、ほむほむの生態なんて………ちゃんと知ってる通りの内容を書いたつもりなんですけど!」
教師「誰が野良ほむほむの生態を答えろと言った!
問題をちゃんと見ろ! 先生が出題したのは野生のほむほむ達の生態だ!」
さやか「うぇ!? ………あ、ホントだ……」
教師「ハァァァ………まったく、サービス問題だぞ、こんなの……。
まぁいい、とりあえず軽いおさらいで済ませよう……ちゃんとノート取れよ」
さやか「は~い……」トホホ
教師「都会に住んでいる野良ほむほむや野良まどまどが交配しても、出産は安定せず、野良ほむほむが生まれる事が多いが、
これは、野生まどまどに比べて、野良まどまどの身体能力が著しく低下しているからだと言われている。
本来、野生まどまどは、まみまみ、あんあん、さやさや、ほむほむ……その何れと交配しても、
生まれるのは基本的に仔まど……つまり、まどまどの幼体だけだ」
さやか「えっと………野生まどまどが交配すると、相手が何であっても生まれるのは仔まど、っと」
教師「これは優性遺伝の法則に基づいての事だが。
用は強い種を残そうとする遺伝子の働きの一種だ。
だが、まどまどと交配した場合、一回の交配で産まれる個体は一体だけ。
これは何でだか分かるか?」
さやか「えっと……珍しい、から?」
教師「バカモン! ……ハァァァ………まったく。
まどまどは一日に四匹以上のほむほむを食べるんだぞ。
いくらほむほむの繁殖力が強いとは言え、それは天敵の多さをカバーするための仕組みだ。
まどまどが一気に増えてみろ。見滝山など数年でくりーむひるとの群生地に変わってしまうからな。
野生のまどまどが珍しいと言われているのは、自然のバランスを保つためだ」
さやか「……自然のバランスを保つため、まどまどは数が少ない、っと」
教師「ほむほむ達は、同じ種同士だけでなく、違う種同士でも交配する事がある。
ほむほむ同士の場合は仔ほむしか生まれないが、他の種と交配した場合、産まれるのは必ず他の種の個体だ。
あんあんとなら仔あん、まみまみとならな仔まみ、さやさやとなら仔さや、と言った具合だな。
これは出産する個体がどちらであっても変わらない」
さやか「……どう言った組み合わせで交配しても、ほむほむが産まれるのはほむほむ同士だけ、っと」
教師「しかし、まみまみ、あんあん、さやさやの三種は、この三種の間で交配した場合は、
どの個体が産まれるかは、確率は五分五分………。
例えば、まみまみとさやさやなら、仔まみか仔さやが産まれて来る可能性がある、と言う事だ。
出産数は平均2~4匹程度、産まれて来た個体が半分が仔まみ、半分が仔さやと言う場合もあれば、
その全てが仔まみ、或いは仔さやだった、と言う例もある。
これは野良と変わらないな」
さやか「……まみまみ、あんあん、さやさやが交配すると、子供がどれになるかは五分の確率、っと」
教師「ほむほむ同士で交配した場合は、さっきも言った通り、産まれるのは必ず仔ほむだ。
まぁ、これは説明するまでもないほど当然の事だが。
野良が一度に1~2匹しか産まないのは知っているだろうが、
野生ほむほむは最大で40匹出産する事もある。つがい同士で妊娠すれば80匹まで行くな」
さやか「は、80匹!?」
教師「先生も実物は見た事がないがな。
まぁ、本来は20匹前後だな」
さやか「ど、どんだけお腹おっきくなるんだろ……」
教師「あまり想像するな。気色の良い物ではないからな」
さやか「………そ、そうですね」
(うぇ、ちょっと想像しちゃったよ……)
教師「まぁ、一度に80匹なんて大量に出産するのは個体数の激減した春先や、新たにほむコロニーを築いた頃と言われている。
逆に、それくらい多くなければ野生まどまど達の食糧に事欠くからな。
特に、野生のほ食者達は仔ほむも遠慮なく食べるから、一気に数が増えても、一気に数が減る事もある。
それが最も適した自然のバランスと言う事だ」
さやか「………ハッ………っと、ほむほむ同士で交配すると大量出産するけど、ほ食者達に食べられてバランスは保たれる、っと」
教師「ちゃんとノートを取れよ。
次は餌だが……………」
まどか「結局、さやかちゃんは補習を受けたけど、追々々試でまた赤点を取って、
先生は胃薬を飲むハメになったみたい………」
ほむら「わけがわからないわ」
- さやかちゃんペースに先生撃沈・・・