その3
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homuhomu_tabetai
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仔リボほむ「ホム~♪」
仔リボほむは休憩のため巣の淵に腰を下ろした。両親と妹達は前を向いているので、ちょうど背中合わせの状態である。
軽く足をバタつかせ、上機嫌に鼻歌を歌っている。その視線は遥か彼方を見つめていた。
仔リボほむ「ホムン?」 ウン?
と、視線の先に何か黒い点のようなものが2つ見えたような気がする。巣から離れるとリボほむは目をこすり、目を凝らしてもう一度見直した。
…やはり見間違いではない。空に黒い点が2つ浮かんでいる。それも段々と大きくなっているような…?
次第に点と思われていたモノの輪郭がハッキリとしてきた。
仔リボほむ「…? ホ、ホ、ホミャ!?」 …? ア、ア、アレハ!?
点の正体は一家を追撃してきた親鳥達であった。その瞳に憎しみの色が浮かべ、一直線にこちらへと向かって来ている…!
親鳥達は一家の姿を認めると狙いを定めた。最初の標的は巣の周りにいる仔リボほむと仔白まどにした。
2羽はそれぞれのターゲットを目指し散開した。
仔リボほむ「ホミャアアァァァーーーーーーー!!!!」
リボほむ「ホム!?」 コドモ!?
白まど「マドマド!?」 ドウシタノ!?
突然の仔供の悲鳴に驚き振り向く親達。しかしソレに気付いた時には既に遅く、接近者たちは目前まで迫っていた。
仔リボほむ「ホ、ホミュウウウゥーーーーー!!!!」 タ、タチュケテェーーーーー!!!!
仔白まど「ホミュラチャーーーーーン!!!!」 オカアターーーーーン!!!!
接近者たちの狙いが自分達だと感じ取った2匹は慌てて逃げ出した。
しかし両者のスピードの差はいかんともし難く、あっという間に距離を詰められてしまった。
親鳥達は猛スピードのまま、それぞれ口ばしアタックを仕掛け始めた。
バシィッ!!
仔リボほむ「ホ゛ミ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーーー!!!!」
ビシィッ!!
仔白まど「ミ゛ャ゛ギャ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーーー!!!!」
リボほむ「ホビャアアアアァァァーーーーーー!!!!」 コドモーーーーーー!!!!
白まど「マドォオオオオーーーーーー!!!!」 ヤメテェーーーーーー!!!!
親鳥はアタックを仕掛けるとそのまま少し距離をとり、回頭して再度アタックを仕掛ける。それを幾度となく繰り返した。
リボほむ達は急いで仔供を助けようと思ったが自分達の置かれている状況に気付いた。
手には蔓が握られており、その先には仔ほむ達の乗っている巣が結ばれている。今手を離す事は出来ない。
というより武器の弓矢はあの高原に置いてきてしまい、抵抗する手段など始めからなかったのである。
仔リボほむ「ホミュアアァァァーーーーー!!!!」 イチャイヨオオォォォーーーーー!!!! ポロポロ
仔白まど「ミャデョオオォォォーーーーー!!!!」 オカアタン、タチュケテェーーーーー!!!! ポロポロ
リボほむ「ホムゥウウウーーーーーー!!!!」 コドモォオオオーーーーーー!!!! ポロポロ
白まど「マドォオオオオーーーーーー!!!!」 ニゲテェエエエーーーーーー!!!! ポロポロ
絶え間無い連続攻撃を身に浴びている2匹は両親に助けを求める。しかし先述の通りリボほむ達は手も足も出ない。
涙を流しながら仔供が痛めつけられる姿を見ている事しか出来なかった。
仔ほむ「ホミャアアァァァーーーーー!!!!」 オネエターーーーーン!!!! ポロポロ
仔まど「ミャロォオオーーーーー!!!!」 ヤメテヨォオオーーーーー!!!! ポロポロ
仔めが「ホミイィィィ…」 ガタガタ… ジョワアァー
仔ほむ達は一方的にやられている姉達の姿を青い顔をして見ていた。仔めがに至っては小便を漏らし、ほむパンと黒タイツをその生暖かい液体で湿らせていた。
ビシィッ!!「ミャギッ!!」 バシィッ!!「ホミィッ!!」 ビシィッ!!「ミャガァ!!」 バシィッ!!「ホギィッ!!」
ビシィッ!!「ミギャッ!!」 バシィッ!!「ホガァ!!」 ビシィッ!!「ミギィッ!!」 バシィッ!!「ボギャ!!」
ビシィッ!!「ミギョッ!!」 バシィッ!!「ホビョ!!」 ビシィッ!!「ミャロ゛!!」 バシィッ!!「ホゲェッ!!」
ビシィッ!!「ミゲェッ!!」 バシィッ!!「ホギョ!!」 ビシィッ!!「ミギュッ!!」 バシィッ!!「ホヒィィッ!!」
・
・
・
仔リボほむ「ホ…ミュ…ア…ア…」 ド…ウチ…テ… ポロポロ…
仔白まど「ミャ…ガガ…アァ」 コ…コン…ナメ…ニ… ポロポロ…
仔リボほむと仔白まどは度重なる攻撃で満身創痍であった。
ほむ服とまど服は至る所が破け血で染まっている。更にそこからは痛々しい傷が覗いている…。自慢の翼も既にボロボロである。
そして親鳥達はフィニッシュに取り掛かった。背中に爪を立て、啄木鳥のように翼をついばみ始めたのである。
親鳥達「「チチッ!! チチッ!!」」 グサグサッ!!
仔リボほむ「ホギャミィイイッ!!」 ウワアアアァァァッ!!
仔白まど「ミャギャガアアァァッ!!」 ギャアアアァァァッ!!
これまで以上の痛みと恐怖が同時に襲ってきた。これ以上翼を傷つけられては飛ぶこと出来なくなる。
しかし巣に避難しようにもガッチリとホールドされており、それを許してもらえない。
リボほむ「…!!! マドカ!」 …!!! シロマド!
白まど「ホムラチャン…!!」 ワカッタヨ…!!
その様子を見ていたリボほむ達は決断した。多少不安定になるが2匹を見殺しには出来ない。
親達は仔リボほむ達に近づくと蔓から片手を離してそれぞれ仔供達に手を伸ばした。それに気付いた仔リボほむと仔白まども手を伸ばす。
仔リボほむ「ホ…ミャア…」 オ…カア…タン…
仔白まど「ミャ…ロォ…!」 オカァ…タン…!
必死に手を伸ばし合う親仔。しかし仔供達の動きが安定せず、掴めそうで掴めない。急がないと…!
しかし焦りが動きに表れ、親達の動きも不安定になっていった。
仔ほむ「ミャロカァ」 オネエタン!
仔まど「ホミュラチャン!」 オカアタン!
仔めが「ホミュホミュ…!」 ガンバッテ…!
その様子を見ていた仔ほむ達は声援を送る。頑張れ! あともう少しだよ、もうちょっと!
仔ほむ達の応援を受けてリボほむ達は必死に手を伸ばす。指先が掠った。もう少し…!
しかしその時、仔りぼほむと仔白まどの背中に取り付いていた親鳥達が離れた。
仔リボほむ「ホ、ホ、ホミミミィイイ…!?」 ア、ア、アアアアァアア…!?
仔白まど「ミャ、ミャ、ミャロォオオオ…!!」 ト、トベナイィ……!!
リボほむ「ホ、ホムゥアアアァァーーー!?」 コ、コドモォオオオォォーーー!?
白まど「マギャアアアァァーーー!?」 コドモチャーーーン!?
仔リボほむ達の翼は既に飛行不可能なまでに破損しており、それを補っていた親鳥達が離れてしまったことにより2匹は急激に高度を落としていった。
仔リボほむ「ホ゛ミ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛………………!!」 オ゛カ゛ア゛サ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ン゛………………!!
仔白まど「ミ゛ャ゛ロ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛………………!!」 タ゛チ゛ュ゛ケ゛デェ゛エ゛エ゛エ゛ェ゛ェ゛ェ゛………………!!そして一家の視界からその姿を消していく。最後まで親の名を呼び、手を伸ばしながら……。
リボほむ「ホビャアアアアァァァーーーーーーー!!!」 コドモォオオオオーーーーーーーー!!! ポロポロ
白まど「マドォオオオォォォーーーーーーー!!!」 コドモチャーーーーーーーン!!! ポロポロ
仔ほむ達「ホミャアアアァァァ!!!」「ミャドォオオオ!!!」「ホミュウゥゥゥ!!!」オネエターーーーーーーーーン!!! ポロポロ
いくら生命力の高いほむ種でも、この高さから落ちては助からないだろう…。突然の悲劇に涙を流す一家。
しかし悲しみに浸っている暇など有りはしなかった。親鳥達が再度こちらへ向かって突進して来たのだ。
それを見たリボほむと白まどは全速で逃げ出した。しかし巣と仔供3匹を持った状態ではスピードなど出るはずも無い。
親鳥たちはリボほむ達が手を出せないと悟り、仔りぼほむ達にしたようにアタックを再開した。
リボほむ「ホギャッ!!」
白まど「マギャッ!!」
仔ほむ「ホミャアアァ!!」 ユレルゥ!!
仔まど「ミャ、ミャドォオ!!」 オ、オチチャウヨォオ!!
仔めが「ホミュアァァァ!!」 イヤァアアアア!!
成す術も無く攻撃を受け続けるリボほむと白まど。そのため飛行に集中する事が出来ず、仔ほむ達の乗った巣は大きく揺れている。
仔ほむ達は悲鳴を上げながら巣に必死にしがみついている。その悲鳴を聞いたリボほむは先ほどの光景を思い出した。
自分達の名を呼びながらその身を散らしていった仔供達…。
もう二度とあんな悲劇は起こさない、この仔達だけでも守り抜いてみせる! そう決意し蔓を握る拳に力を籠めた。
そのリボほむ達の覚悟は、逆に親鳥達の復讐心に更なる火を付ける事になった。元はといえばリボほむ達の一方的な思いつきで巣を奪と雛鳥達の命は奪われたのだ。
そんな身勝手な連中が自分の家族だけは必死になって守り抜こうとしている。親鳥達からしてみればとても我慢できることではなかった。
そこで親鳥達は蔓が握られているリボほむ達の両手を執拗についばみ始めた。その意図を感じ取った一家は更なる恐怖に襲われた。
リボほむ「ホ、ホ、ホギェアアアァァーーーー!!!」 ヤ、ヤ、ヤメロォオオオォォーーーー!!!
白まど「マギェエエエェェーーー!!!」 オネガイシマスウウウゥゥーーー!!!
たまらず悲鳴を上げるリボほむ達。しかし親鳥達の攻撃は留まるところを知らない。リボほむと白まどの手はどんどんで血まみれになっていく。
だがそれ以上に恐怖を感じているのは仔ほむ達であった。もし両親が手を離してしまえば飛行手段の無い自分達は姉達と同じ運命を辿る事になるだろう。
仔ほむ「ホミュアギャアアアァーーーーーーッ!!!」 タチュケテェエエエーーーーーーッ!! ポロポロ
仔まど「ミャギャアアアァァーーーーーーッ!!」 ハナチャナイデェエエエーーーーーーッ!! ポロポロ
仔めが「ホミィイイイーーーーーーッ!!」 チニタクナイヨォオオオーーーーーーーッ!! ポロポロ
涙と鼻水と汗で顔はグシャグシャ、おまけに3匹とも糞尿を垂れ流してていたがそれにすら気付いていないようだった。
ごめんなさい。許してください。私達が悪かったです。いくらでも謝ります。こんな事はもう二度としません。
雛鳥さん達にも謝ります。立派なお墓も作ります。お供えもちゃんとします。お墓参りも毎日します。
心の底から反省しています。だからやめて、止めて、ヤメテ、私達を殺さないでーーーーーーーーーーーーーー!!!!
必死に懇願する仔ほむ達。ここにきてようやく自分達の行いの愚かさが身に沁みたようだ。だが時既に遅し、リボほむ達の両手は限界を迎え――
リボほむ「ホ、ホミャアアァ!!?」 スルッ
白まど「マ、マドォオオ!!?」 ハラリ
ついに蔓を手放してしまった。
仔ほむ「ミャロガアアアアアアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーッ!!!!!!」 ポロポロ
仔まど「ミャデョオオオオオオオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーッ!!!!!!」 ポロポロ
仔めが「ホミャゲェエエエエエエエエエエエーーーーーーーーーーッ!!!!!!」 ゲロゲロ
巣ごと急降下していく仔ほむ達。両親の姿があっという間に小さくなっていき、代わりに地面が近くなってくる。
落下のGを受けて仔めがは堪らず嘔吐した。涙と吐瀉物が上に昇っていく…。
やだやだ。死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない―――!
翼、翼が欲しい。お母さん達のような立派な翼が。そうすれば今すぐここから飛び立ってあの広い大空を自由に飛び回って―――!
仔ほむ「ホッ」
仔まど「ミャッ」
仔めが「ホミッ」
グシャアッ…!!
その幻想と共に仔ほむ達は地面に叩きつけられ、その小さな身を四散させた。
リボほむ「ホビャアアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!」 コドモォオオオオオオオォォォォォーーーーーーーーーーーッ!!!! ポロポロ
白まど「マギャアアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!」 コドモチャアアアアアアアァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!! ポロポロ
全ての仔供を失ったリボほむと白まどは泣き崩れた。結局自分達は仔供達を守り抜けなかったのである。
そんなリボほむ達を親鳥達は咥えると、雛鳥のいる高原へと戻っていった。
雛鳥「ピィー! ピィー!」
親鳥「チチッ!」
親鳥が雛鳥に餌を与えている。どうやら怪我は順調に回復して行っているようだ。
ブチィッ! 「ホギャアアアアアアァァァァァ…ッ」 ブチブチッ 「マギャアアアアアアァァァァァッ…!!」
雛鳥には沢山食べてもらい、大きくなってもらわないとならない。命を落とした他の雛鳥達の分まで…。
今回の餌は生きが良い。その上無駄に生命力が高いから殺さない程度に身を削いでも少し時間をおけば再生してくれる。これなら仔育てに専念できるというものだ…。
「マ゛ト゛カ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛…………」「ホ゛ム゛ラ゛チ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ン゛…………」
今日も青空が広がる。