その1
最終更新:
homuhomu_tabetai
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今日は白まどに関する実験を行ってみたいと思う。
というのも、ある文献を読んだ時に目についた文章が、頭から離れないからだ。
『ほ食種を苦しめる淡い桃色の光を放つことができる』
確かに白まどは強い。番のりぼほむと共に宙を飛び回り、ほ食種を始めとしたほむほむ・まどまどの外敵に牙を剥く。
その対象は、人間にも及ぶ。
その攻撃力・機動力に加え、そんな能力を本当に有しているのだとしたら・・・生態系を狂わせる事態にもなりかねない。
疑問の一つは、その『正体』。文献にあった桃色の光をこの目で見たかったため。
もうひとつの疑問は、その能力を白まどが有していると仮定して、何故そんな強力な力を使わないのか。
使えないと仮定して、何故使えなくなったのか。以上について解明していきたい。
文献が誤った記述をしている、という可能性は実験結果か出てから検証しても遅くは無い。
さて、まずは白まどを捕まえなくてはいけない。
最近でこそ、ちらほら目撃翌例が出始めてはいるが腐っても希少種。そう簡単には見つからない。
やはりここは最も目撃報告が多い事例、かつ簡単に出来るあの方法を取るしかあるまい。
ホムーホムー ホムホム
ホミャァ ホムッフゥ
マドーマドー マデョォ
ワラワラワラ・・・・
ああ、いるいる。やはりこの公園はほむまどの宝庫だ。おかげで実験材料調達に困らない。
ヒョイッ
ホミャァァア!!! ジタバタ
ホムウゥウゥ!!! ホマアァァア!! マドォォオ!!
マドマドォ!! ホミュウウウゥ
すぐに潰したりしたら気付かれないかもしれない。
ここは長く、そして大きく泣いてもらう必要がある。
とりあえずこの場にいるほむほむを踏みつぶすか。
ブチブチィッ!! ブチッ!!!
ホギャアァアアァァァアアア!!!!! ホビャァァアアアアァァァ!!! ホガアァァアアアアア!!!! ホギッ
マギャァァアアアァァァ!!! マギィィイイイイィィィ!!! マジョォォォオォオオオオオ!!!!
ホミャァッ! ホミャァアッ!! ジタバタジタバタ
手の中で仔ほむが激しく動いてくすぐったい。
しかしこれでは潰しているほうのほむまどの声の方が大きく、仔ほむはただ小刻みに小さい悲鳴を上げるだけである。
最初に仔ほむをチョイスしたのが間違いだったか・・・。成体に比べて声量が少なすぎる。
叫ばせる個体を変えるにしても、もうこの辺のやつはほとんど潰してしまった。我ながら愚かなことをしたものだ。
こうなればヤケだ、意地でも叫んでもらおう。
ポーーーイ
ホミャァァアア!?
ポーーーイ
ホミイィィイイイ!!??
高い高い。天高く仔ほむを放り上げる。普段からはありえない高さに放り上げられ、仔ほむを怯えさせる。
しかし相手は動物の仔。安全なのがわかると次第に楽しくなってしまうのは火を見るよりも明らか。
ヒュウウゥゥン
ドスッ
ホオォォォオオオォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!????
落下と同時に浣腸。原始的だが効果覿面だろう。
ポーーーイ
ヒュウゥゥン
ドスッ
ホヒィィィィイイイイイイイ!!!!!!
ポーーーーーイ
ホミャアアアアァァアァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアァァァアアア!!!!!!!
仕上げにさっきよりももっと高く投げる。
一際大きい声で泣いてくれた。これを繰り返せば希少種が来るはずだ。
バサッバサッバサッ
お、さっそくお出ましか。今日はついている。こうなればもう、仔ほむに用は無い。
ヒュウウウウウゥゥン・・・・
ドチャッ ミ"ッ
バササッバサッ
ホムーン!! ホムホム!!
マッドォ!!!!
はい、捕獲。
カポッ
・・・・!! ホム・・・・!!! ・・・ホムムム・・・・!!!!
・・・・マド!!! ・・・・!!!! ・・・・ラチャン・・・・!!!
板と大型のボウルを使って捕獲。やはり原始的だが、効率は良い方法だと思う。
―――――――・・・・・・
使い古した実験室に戻ってきた。
度重なる実験で、ここももうガタが来そうだ。そろそろ引っ越しを考えないとな。
捕まえてきた白まどをフックから垂らした紐に結び付ける。
武器である弓矢はすでに回収したが、自由に飛び回らせると武器が無くてもほ食種に噛み付いていこうとするかもしれない。
これはそれを避けるための処置だ。
マドッ!! マドッ!!! ジタバタ
準備完了。早速始めていく。
まずは同時に捕まえたりぼほむを危機に陥らせる。
順当にいくならまずは普通のほむほむからなのだが、希少種のりぼほむは持て余してしまい、管理がめんどくさい。
なので、最初に使うことにした。
さぁ、行って来い。
アンーアンー トテトテ
サヤヤーサヤー トテトテ
マミミー トテトテ
ほ食種はそれぞれ一匹ずつ。
まみまみからは銃を奪っている。白まどを撃たれたりなんかしたら大損害だ。
ブチブチッムシッ
ポイッ ベチャッ
ホギッ!!
りぼほむの羽と弓矢を奪い、ほ食種たちの前に放り出す。
アンアンー!! ガブゥッ グチグチ
サヤァァァァアア グチュグチュ
マッミィィィイイイ ボリボリ ベチョベチョ
ホギャアァァアアアアアアァァアアアアア!!!! マドカアアァァァアァァァアア!!!!!!
ホムラチャアァァァアアアァァァァアアン!!!!!! ジタバタジタバタ
全身に三匹が齧り付き、次々と体の一部を失っていくりぼほむ。
それを見て悲痛な叫び声を上げる白まど。まだ光は出ない。
モグモグ グチャベチョ
ガツガツ グシャグシャ
パクパク ガツガツ
アンアンー♪ ケプッ
サヤァァ♪ ケプッ サスサス
ティロッ♪ ケプッ
ホネカラン・・・・
マッドォォオオオオォォォ・・・・ホムラチャアアァァァアアアン・・・・・ ポロポロポロポロ・・・・
結局、自らの番の危機にも桃色の光は出なかった。
続いて普通のほむほむで試してみよう。
ほ食種第一陣は満腹になって用済みなので、適当に潰して生ごみ入れに入れておく。
ブチチィッ!!!
アンギャァァアアア!!!! ザヤガァァァァアアアアア!!!
ギョウゴォォォォオオオオオオ!!!!!
ビナァァアァァァァァレエエエェェエエエエエ!!!!!
ポイポイッ ドサッ
さっきと同じ手順でほむほむをほ食種に襲わせる。
しかし結果はさっきと変わらなかった。
ふぅむ・・・どうしたもんかな。
やりかたが悪いのだろうか。もっと文献を読み込んでみることにする。
―――――――・・・・・
『ほ食種』を『苦しめる』・・・・淡い桃色の光・・・・
何かひっかかる。
・・・・そうか、わかった。条件は『優越感』だ。
瀕死の仲間を助けるのなら弓矢か、直接向かっていった方が速いし確実に助けられる。
それなのにほ食種を『苦しめる』だけの能力をわざわざ使う状況。
それは相手を『苦しめてやろう』という気持ちが生まれる時以外に他ならない。
武器が無い時の緊急手段ならばさっき使えたはずだ。
何か使用に条件があるのかもしれないが、まずは今立てた仮説を実証してみよう。
まずは手足を千切ったほ食種を置く。
ア・・・・・・ン・・・・アン・・・・ イゴイゴ
キョ・・・・コ・・・・・ ピクピク
ティロ・・・・・・オ・・・・・ ウネウネ
続いて、さも虐められたかのような状態にしたほむほむを置く。
ホビィィィイィイイイ・・・・・ ボロボロ
そして白まど。
マド・・・・? ホムラチャン!!! バッサバッサ
すでにほ食種は身動きがとれず、ほむほむからも遠ざかっている。
白まどが攻撃を加えることは無いだろう。
ホムラチャン!! ホムラチャン!! ペロペロ
マ・・・・ドカァァァアアアア・・・・ ポロポロ・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
バッサバッサバッサ
・・・・ほむほむを連れて飛び去ってしまった。ほ食種には目もくれなかった。
飛び去るといっても狭い部屋の中。二匹は机に着地した。
よくよく考えてみれば、同族を助けるために現れる白まどが、
ほ食種を苦しめて優越感に浸るなどあるわけない。おまけにほ食種は満身創痍でほむほむに危害が及ぶ要素は無い。
ちょっと考えればわかることだったか・・・。
ならば白まどが桃色の光を放つ条件は何なのか・・・・。
悩んだ末、ある結論に達した。