その5

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homuhomu_tabetai

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「よいしょー!」コン!!

「マ…マドカアアアアアァァァァァーッ!!!ホッフウウウウウゥゥゥゥゥ…」テテテ…テ… ポロポロポロ…

「あー…手が痛くなったな…後一回叩いたら終わりなのに…この手じゃ叩けないな…」フリフリ…

「ホビイィィッ!?ホッホホッ…ホムッウウウゥゥゥゥ…」トテテテテ…

「ホムッ!!!ホッホムムー!!!」グイグイ… テテテ…


…やっと木に巻きついたのが全部解けたみたいだな…こっちに走ってきた…。


「マドカァァァァァ…!!!ホムムゥゥゥゥゥッ!!!」テテテテ…

「やっと手が痛くなくなったぞ!…最後の一撃…だ!」コーン…

「ホホッ!?!?ホムゥ…マドカ…」テテ…テ… ペタン… ポロポロポロ…

「惜しかったなー。後ちょっとだったのに間に合わなかったな。ドンマイ!」

「…ホム…マド…カ…」ポロポロポロ…


後…数十センチでほむほむは間に合わなかった…かわいそうにな…。


「…ホム…マドカ…マドカァ…」ヨロヨロ…ペチ…ペチ…


ほむほむは、打ち付けられた板の前にふらつきながら歩いて行き…板を叩き出す…。


「マドカ…マドカマドカマドカァッ!!!ホムゥゥゥゥゥ…」ポロポロポロ… ペチ…ペチ…ペチペチペチ…

「ホビャアアァァァァ!!!マドカマドカマドカァアアアァァァァ!!!」ポロポロポロ… ペチペチ… ガリガリガリ



ついに板の表面を引っかきだしたが…剥がすのは無理とわかると板の下の土を掘りにかかった…俺はとりあえず、仔ほむの水槽をこっちに引き寄せる。


「うん!お前のおかげで、板はほむほむじゃ外せない事がわかった!下の土は…かなり硬そうだぞ…お前らに踏み固められてるからなぁ…」

「ホムフッ!!!ホムゥゥゥゥゥーッ!!!マドガァアアアアアアァッァァ!!!ホムッ!?!?」ガリガリガリ… カリカリ…

「ホムムーッ!?!?…ホムッ!?…ホムムウウウウゥゥゥッ!!!」カリカリカリ…


土を掘っていたほむほむの動きが一瞬止まる…板の下に手が入る隙間は出来たのだが…何かに邪魔されてそれ以上手が入らないようだ…しかしまだ掘り続ける…。


「…あー…そいえば、木の根っこが入り口の下にあったな…あれが邪魔してるんだなぁ…」

「ホムッ!!!マドカァ!!!ホギッ!!!」ググーッ!


ほむほむは…自分の頭を掘った隙間に押し込んだ…無理やり入るつもりか…無理だろー…そんなことしたら…。


「ホムッ!?!?ホムムッ!?!?ホヒャ…ホビャアアアァァァァァァー…」グイグイ… ググッ… ジタバタ…


…予想通り抜けなくなったようだ…まったく世話が焼けるな…。


「ホムーッ!!!ホム…ホマァアアアアァァァァァ…『ほらよ…』ググイッ!

「ホヒッ!?ホホ『スポーン!』…ホベッ!?!?」ジタバタ… ドテー…

「…ホ…ホムー…」ワタワタ…


ほむほむのテグスを引っ張って助けてやった…ほむほむは起き上がり、頭を手で持って首をゴキゴキやっている。


「仔まどはあきらめろ…まどまどもあそこに一匹じゃ寂しいだろう…一緒になれたんだったら仔まども嬉しいと俺は思うぞ…」ツンツン1 

「ホマァ?…ホム…マドカァ…マド…カ…」ポロポロポロ…


ほむほむの頭を軽くつついて慰めてやると、どうやらほむほむもあきらめたようだ…うーん単純だなぁ…。


「それよりも…お前にはまだ、仔ほむが居るじゃないか!」スッ…

「…ホミー…ホミャー…」Zzz…


…仔ほむは緊張感も無くパンにもたれて眠ってしまっていた…なんかこいつだけ平和だな…。


「ホッ!?ホムムー!!!」テテテ…ペチペチ…

「…ホミャ?…ホミャア…」ファア… ノビー…

「…ホムゥ…」ペタン… ポロポロポロ…

「ホミャア?」キョトン


ほむほむは水槽に走りよって仔ほむを起こすと…その場に崩れ落ちてまた鳴きだした…仔ほむはそんなほむほむを不思議そうに見る。 


「…『親の心、子知らず』って言葉がぴったりだな…ほむほむの苦労をお前も経験した方がいいな…」ヒョイ!

「ホミャ!?」プラーン…

「ほら!まどまどの形見だぞ!」グルグルグル… ギュッ!!

「…ホミ?…ホミュン?」ニギニギ…


俺はまどまどに結んであったテグスを仔ほむに巻いてやった…仔ほむはまどまどと同じようにテグスを不思議そうに握る…。


「ほら!」ポイッ!

「ホミュッ!!」ビタン!

「ホムムー…」テテテ…ギュッ! ペロペロ…

「ホミャアアァァ…」ギュー… ビエエェェ…ン


仔ほむを地面に落とすと急いでほむほむが走ってきて仔ほむを抱きかかえた…仔ほむもしがみついて泣き出す…。


「やっぱり親子はこうでないとな!…もう水槽は片付けるか…パンは置いといてやるよ!」ポーン! ポトン

「ホントはお前らを飼えないんだけど、今回は特別だ!家には入れられないが俺の親が旅行から帰るまでここで飼ってやるからな!」 

「…ホムゥゥゥゥ…」ペロペロ…

「…ホミャアアァァァ…」エグエグ…

「…聞いてるか?…まぁいい…じゃあ俺の用事は終わったからまた寝るわ…じゃあな!」ガチャガチャ… スタスタスタ…


俺は水槽など、使った道具を一抱えして物置に向かった……!?…何かが俺の視界をかすめる…。


「…なんだ?…」

「……」「……」


…少し離れた植え込みの中に、二匹の猫が居るのが見えた…。


「ん!?…あ!…さっきの子猫と……その親か?」


…二匹の猫は俺を一瞥すると…庭の奥に走り去ってしまった…。


「…うちの庭があの親子の縄張りになったのかな?」スタスタスタ…

ガチャ…
「えーと…鍵はどこに…」ゴソゴソ…


…物置についてポケットを探っている時に……。


「…ホギャアアアアアアアアアァァァァァァァァ…」

「…ホミャアアアアァァァァ…」


…大きな鳴き声が庭の置くから聞こえてきた…。


「…親子対親子か……そういえばあいつら…隠れられる所って…無かったような?…穴も塞いだし…」ガチャガチャ…ガラッ!

「…あの猫がもっと前から居てくれてたら…俺の苦労も無かったのにな…」フゥ… 



「終わり」




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