その4
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homuhomu_tabetai
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「…なんだ!?行ってみるか!」スタスタスタ…
少し早足で木の方に向かうと…。
「…ミャア…」シュッ…
「…『ベシッ!!』マ゙ギョッ!!!…『ゴロンゴロン…』…ホ…ムラ…チャ…」ヨロッ…
スススッ…
「…ミャッ!…ミャッ!!」シュッ…シュッ…
「…『バシッ!』マ゙ッ!!?…『ゴロゴロー』……『バンッ!』マドッ!?…マ…」ビクッ…ビクン…
…ホ…ホ…ホビャア…マドカ…
「…ホミ…ホミミ…」フルフルフル…
…子猫がまどまどに猫パンチを繰り出している光景が飛び込んできた…。
「…ありゃー…これはこれは…」
…まどまどは攻撃を食らうたびに転がされ、短い悲鳴を上げている……なんとか逃げようとしているが…少しでも動くと子猫の前足が飛んでくる…。
「…まどまど絶体絶命だな…しかし、仔ほむは水槽に居るがほむほむは…鳴き声は聞こえたが…どこだ?…ほむほむのテグスはあれだから……おっ!居た居た…」
ほむほむは…まどまどと力を合わせて掘り返した巣穴の入り口から…顔を半分出してまどまどの惨状を見つめていた…ん?…持ってるのは…おはじきか?。
多分…まどまどが土を捨てに行った時に子猫が襲ってきたんだろう…ほむほむは穴の中でおはじきを見つけたので助かったのか…。
仔ほむは…水槽の中で動かずに震えてるな……そのまま動かないでジッとしていれば仔ほむも助かるかもな…。
…ミャー…
「…まどまどの鳴き声がしなくなったな…死んだかな?」
「…ミャッ!…」シュッ…
ペシッ!!
「」ゴロン…
まどまどはいつの間にか…子猫に軽くはたかれても全く動かなくなっていた…。
「…あぁー…死んでるな、あれは…」
「…ミャア…」プイッ!
子猫は…動かないまどまどに飽きてしまったようだ……その時!
「…ホミャ…ホミャアアァァァァァ…」トテテテ…
「…!?」ピクッ!!
仔ほむがなにを思ったか…水槽の中をパンに向かって走り出した……恐らくパンの陰に隠れようと思ったんだろうが…無茶苦茶タイミングが悪かったぞ…。
…まどまどを子猫がいたぶってる間に移動しとけよ…しかも叫び声付きって……ほら見ろ…子猫がお前をロックオンしたぞ…。
「……」ジリッ…ジリッ…
「…ホミッ!!…ホミャア…」トテテ…ペタン!
…なに安心してんだよ…もう遅いぞ!子猫は忍び足でお前に近づいてるんだよ!猫は狩りの天才なんだぞ!覚えとけ!!…って無理だろうな…。
「…俺が追い払うのは簡単だが…さて…」
「……」ジリッ…ジリッ…
「…ミャロカ…ホミュー…」ポロポロ…
子猫はジリジリと水槽に近づいて行く…まだ仔ほむは自分の状況を知らないままパンの陰で震えながら泣いている…。
やがて…子猫が水槽にたどり着き…ゆっくり仔ほむの居る方に回ろうとした…おっ!?
「…ホッ…ホムムウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーッ!!!」ブンブンブン… テテテテ…
「ミャッ!?」ビクッ!?
「ホミャッ!?!?」ビクッ!?
…ほむほむがおはじきを放り投げ、隠れていた穴から両腕をブンブン振り回しながら飛び出してきた…子猫と仔ほむが同時に驚く…いや…仔ほむは子猫の声にだな…。
「ホムウウウウウウウゥゥゥゥッ!!!…ホビャアアアアアアアァァァァァァァァーッ!!!!!!」ブンブンブン… テテテテ…
「……」ジー…
子猫は一瞬逃げかけたが…自分に向かってくるほむほむを見て興味を示しだした…残念だなほむほむ…お前の勇気は認めてやるが相手が悪かった…十中八九、玉砕だ…。
「…うーん…ほむほむがもっと大きかったら子猫も逃げたかもしれないが…ビックリさせただけになったな…」
ほむほむは遅い足で一生懸命に子猫に向かって走る……テグス…あそこからだと…。
「ワケエエエエエェェェェーッ!!!!!ワカンナイヨネエエエエエエェェェェ…『ビンッ!!』…ッ!?!?…『ゴッ!!』ボムッ!!!」ブンブンブン… テテテテ…『テンッ!』フワッ…ズザー…
「…!?」ビクゥッ!?!?
「あっ!?やっぱりテグスの長さが…足りなかったか…」
「…ホ…ホホ…ホ…」ピクピク…
「…テグスが伸びきった反動で、踏み切る様に後ろに飛んで…もろに後頭部から落ちたな……大丈夫か…ほむほむ…」
「……!?…!?」スッ!?…ススッ!?
「…子猫も混乱してるな……わかるぞ…」ウンウン…
「…!?……?」ススッ…スッ…?
子猫はしきりに上体を揺らしてほむほむを見ている…さっきまで勢いよく自分に向かっていた相手が吹っ飛ぶように跳ね上がって落ち…そのまま動かなくなったのだ…。
…自然界ではなかなかお目にかかれない光景だっただろう…混乱するのも無理は無い…。
「…仕方ない…ほむほむの勇気と…面白いモノを見せてもらったお礼に助けてやるか…」スタスタスタ…
「…!?」ビクッ!?…ススッ…
「ほら!あっち行け!!」シッシッ!
「………」…サササー…
子猫は足音も立てず…去っていった…。…さてと…。
「仔ほむは…無傷か…」ヒョイ
「…ホミー…」フルフルフル… ジョワー…
「…今頃腰が抜けたか…まぁいい…」ポイ! ホミャッ!!
「…ほむほむは…どうだ?」ヒョイ!
「…ホ…ホム…ホヒ…」ピクッ…ピクッ…
「…うーん…白目剥いてるな…頭は……大丈夫そうだな…」クルン… ポイ! …ホヘッ…
ほむほむは気絶しているだけのようだ…地面に置いて……俺はまどまどに向かった…。
「」グッタリ…
「…動かないな…猫はなぶり殺しにするからなぁ…」ヒョイ!
「」プラーン…
持ち上げてもやはり、まどまどは動かない…服は破れ全身に無数の引っかき傷がある…鼻や耳から出血し…身体はまるで骨が無くなったみたいにグニャグニャだった…。
首は限界を超えて捻られており…その目はカッっと見開いている…。
「…頚椎損傷に全身骨折…内臓もやられたみたいだな……さすがのまどまどでも…これは死ぬか…」グイッ! …スルン… ボタボタ…
巻いていたテグスを引っ張ると簡単に胴体から抜けた…圧迫していたものが無くなり、まどまどの股から大量の血が地面に滴り落ちる…。
「…駆除前に勝手に死にやがって…つまらんな……そういや…掘り返しは終わってたみたいだな…」スタスタスタ…
俺はまどまどを持って、巣穴のある木に向かう…さっき、ほむほむが逃げ込んでいたから作業は完了しているんだろう。
「…うん…もう終わってるな…」スッ…
穴の周りには俺が詰めた土とほぼ同量の土が盛られていた…これぐらいの時間がかかるのか…なるほど…。
「…しかし…あんまり掘らせる意味は無かったな…まっいいか……それじゃまどまどをこの中に入れて…と…」ポイ!
「土をまた詰める…木の栄養になるし…またほむまどが来て掘り出した時に、まどまどの骨が出てきたら逃げるかもしれないしな…」ザザッ…
「…よっと!!…これでよし!!」パンパン!!
「…うーん………あ!?…それより…この穴を板で塞いだら…いいんじゃないか!?」
「それぐらいなら…この木も枯れることはないだろう……よし!!」スタスタスタ…
俺は今日何度目かの物置に向かった…。
・・・・・・・・
「…どうして今まで思いつかなかったんだろうか…」スタスタスタ… …ホムゥゥゥ…
「…ん!?ほむほむ気がついたんだな……おいおい!?」タタタ…
俺が板と道具を持ってくるとほむほむが埋め戻した土をまた掘り返しているところだった…。
「なにやってんだ!?おらっ!!」グイッ!
「ホムッ!?!?『ピーン!』ホムムゥゥゥゥゥ…」…ゴロン…
「…まったく…って!?」
「…ホム…マドカァ…」ヨタヨタ…ヨタ… ザッ…ザッ… ポロポロポロ…
つないでいるテグスを引っ張ってほむほむを引き倒したのだが…ほむほむはよろめきながらまた入り口に歩いていって…掘り始める…。
「…ホムゥ…マドカァァァ…」ザッ…ザッ… ポロポロポロ…
「…確かにまどまどはこの中だけど…お前…気絶して見て無かったよな?…どうしてわかるんだ?」
「…ホムッ!?!?…マドカッ!?!?ホムムゥゥゥッ!!!」ザザザッ… エグエグ… ポロポロポロ…
まどまどの事をほむほむに言うと…ほむほむは驚いて更に速度を上げて掘り出す…まどまどの事は知らなかった様子だ…。
「…お前…まどまどが埋まったの知らなかったのに…なんでまた掘ってるんだ?」ツンツン
「ホムホムーッ!!マドカッ!!マドカァッ!!」ブンブン!! ザザザッ… ビエエエェェェェ…ン…
頭をつつく俺の指を振り払ってほむほむは掘り続ける……まどまど…まど…ま………あ!?…仔まど…。
「…そういえば…仔まどケースが見当たらないな…」キョロキョロ…
「ホムン!!…マドカァ!!」ザザザッ… テテテ…ザー テテテ… グスグス…
…ほむほむは必死にまどまどと仔まどを掘り出そうと努力を続ける…。
「…あー…仔まどが中に居たの忘れてた…でも…また掘り返すのめんどくさいなぁ…」ポリポリ…
…ほむほむだけで掘るなら時間はさっきの倍以上かかるだろうし…仔ほむは多分戦力にならないしな……。
「…まぁ…こいつにもチャンスぐらいはやるか…」ゴクッ! カラン…
グイ!
「…マドカァ…ホムー…ホムゥッ!?!?」プラーン…
「ホムッ!!ホムホムホムーッ!!」ジタバタジタバタ…
「…これに巻きつけてと…」スタスタ… グルングルングルン…
「ホムァアッ!?!?ホムッ!?マドカァァァァーッ!!」グルングルングルン…
ほむほむのテグスを、端を結んである木に巻きつけて俺はほむほむに話しかける…。
「…これでよし!…おい!今から俺はあの穴をこの板で塞ぐけど…お前が俺の作業が終わるより早くあの木に来たら…俺が掘り返してやるよ!」
「…ホム!?!?…ホムゥ…」ポカーン…
「それじゃ…スタート!!…フンフ~ン♪」パッ! スタスタ…
「ホッ!?!?『ポテン!』…ホ…ホビャアアアアアァァァァァァー…」テテテテ… グルングルン…
ほむほむは木の周りをグルグルと走り出したが…俺は鼻歌交じりにゆっくりと用意をする…。
「えーと…釘はどれにしようかな…」ガサガサ…
「ホムゥゥゥゥ…」テテテテ…
「これがいいかな?…うーん…こっちかな?…」ガサガサ…
「ホホッ!?!?ホヒャヒャヒャヒャーッ!!!」テテテテ…
…ほむほむは木に巻きついたテグスが半分ほど解けたようだ…勝ったと思ったのか妙な鳴き声をあげて走る…しかし同じ半径でばっかり走っていると…そろそろ…。
「ホヒャヒャヒャヒャー…『ビンッ!!』…ホヒッ!?!?…『ゴッ!!』ボフッ!!!」テテテテ…『テン!!』フワッ…ズザー…
…ほら…テグス同士が絡まってまた跳んだ…今度は下に葉っぱがある分さっきより衝撃は軽かったな…。
「…ホヒ…ホヒヒー…」ゴロゴロ… ビエエェェ…ン
ほむほむは後頭部を押さえて泣きながら転げまわる…多分さっきと同じ所をぶつけたんだろう…。
「…うーん…やっぱり土を元に戻そう!」ザッザッ…
「…ホヒ!?!?…ホビャア…」ググッ! トテトテトテ… グルグル…
今度はテグスを引っ張りながら慎重に早足で反対に回りだす…。
「…あれー?もう穴が埋まっちゃったぞ!それじゃ板を穴に当てて…」パンパン! コト…
「ホムッ!?!?ホ…ホギュウウウウウウゥゥゥゥゥゥーッ!!!」トテトテトテ… グルグル… ポロポロ…
「…の前に疲れたからちょっと一休みだな…どっこいしょと!」フゥ…
「…マドカァ!!!ホムゥ…ホムッ!?!?」トテトテ… ピタッ! グイグイ…
おっ!どうやら絡まった部分を見つけたみたいだな…。
「…ホヒョヒョッ!!!ホムムウウウゥゥゥゥッ!!!」ググッ! テテテテ…
…さっきと同じ轍を踏まないようにするために…テグスを手に持って走り出す…勉強したな…俺はまだ休憩中…。
「ホホッ!?!?ホヒャヒャヒャヒャーッ!!!」ググッ! テテテテ…
またあの声か…テグスが伸びていくからほむほむもだんだん外に向かってきたが…今度はそれが落とし穴だぞ…。
「さて…そろそろ釘を打つかぁ…よっこいせと…」カタッ!…コンコン…
「ホヒヒヒヒーッ!!!ホヒャヒャヒャヒャー…『ガサッ!!』…ホブッ!?!?」テテテテ… ガサガサペキペキ…
…ほら…そのテグスの長さならそろそろ植え込みに突っ込む長さだと思った…テグスが植え込みに絡まったな…。
「ホムホムホムッ!?!?ホムムン!!!」グイグイグイ…
「…うん…一本打てたぞ!…二本目だ!」コンコン…
「ホムッ!?!?…ホムーッ!!!ホムムーッ!!!」グイグイ… ポロポロ…
…結構複雑に絡んだみたいだな…突っ込んだだけだから反対に抜けたら解けるはずなんだが…やはりコイツは不思議な器用さを持ってるな…。
「はい!二本目終わった!それじゃ三本目!」コンコン…
「…ホムー…マドカ…マドカァ…」グイグイ… ポロポロ…
「三本目終了~!…じゃあ…最後の釘だな!」コン!!
「ホムホム…ホムゥゥゥゥ!!!」グイグイ… ポロポロ…
「ホムンッ!!!!!『パラ…』…ホッ!?!?」グイッ!!
「ホ…ホブゥゥゥゥゥゥゥゥ…」トテテテ…テ… トテテテ… テ…
…やっと植え込みからテグスが解けたな……走り出して植え込みに近づくと止まって迂回しだした…。