その2
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homuhomu_tabetai
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バンッ!!
「ホブッ!?」「マドドッ!?」「ホミャッ!?」ビクンッ!!
家族が逃げてきた方の壁を叩く……。
「ホッ…ホムムウウゥゥ…」ギュッ! ポロポロ…
「ホムラチャン…マドォ…」ギュー… ポロポロ…
「…ホミミ…」ギュー…
安心しきっていた家族はその場に凍りついた……三匹が抱き合って縮こまっている。
「……なんだ?今度は逃げないのか?……それならもう一回……」
バンッ!!
「ホヒッ!?」「マッ!?」「ホミュッ!?」ビクビクーッ!!
固まっていた三匹が小さく飛び跳ねた……そして……
「ホッ…ホムウウウゥゥゥ…」「マドマドオオォォォ…」テテテテ…
「ホミョオオオォォォッ!?」
「はははは!仔ほむを真ん中に抱いたまま、また反対の壁に逃げちゃったな……ん!?」
「ホムッ!!ホムホムッ!!」ガサッガサッ!!
「マドッ!!マドーッ!!」ガサッガサッ!!
「ホミャアァァァァァ…」ビエェェェ…
逃げた先で番は急いでおがくずを掘り出した……その横でほったらかしにされている仔ほむが盛大な泣き声を上げているが……
「ホムッ!!」「マドッ!!」
「……掘り終わったな?」
「ホムムッ!!」「マドッ!!」ガシッ!
「ホミュウゥゥ…ホミャッ!?」
「仔ほむを抱き上げて……?」
「ホムン!」「マドン!」ポイ!
「ホミュン!?」ドテー…
「うわっ!?穴に落としたぞ!?」
「ホムホムッ!!」「マドマドッ!!」トテトテ… バサバサ…
「ホ…ホミ…ホミミィ…」ジタバタ…
「自分達も穴に入って、身体に掘り返したおがくずをかけ出した……」
やがて、一家はおがくずの中に姿を消してしまった……どういうことだ?
「……もしかして……隠れたつもりなのか?」
たぶんそうだろう……今まで体験した事のない恐怖でパニックになった番は、こうすることで逃げられると思ったんだろう……
「たしかに野生のほむほむは土を掘って巣を作るから、これはそれの応用だな……飼いほむまどの癖に、本能は残ってるんだな」
「……」モソモソ…
「今動いたのは……仔ほむが居る場所だな?まだ小さいからじっとできないんだな……」
バンッ!!
「…ミッ…」モソッ…
試しにもう一度水槽を叩いてみたが、仔ほむの短い声がおがくずの中から聞こえただけだった……つまらん……
「……いつまで隠れてるつもりなんだ?うーん……まぁいいか……ちょっと付き合ってやるか……」ギシッ!
俺は椅子に座りなおし、水槽の観察を始めた……
・・・・・・・・
「んー……あれから……三十分か……」ファー…
この間……おがくずは全く動かず、声も聞こえなかった……俺の方が暇をもてあましてきたな……おっと!!
「……」モソモソ…
「……動いたな……」ジー…
モソモソ…
「…ホムゥ?」ヒョコ…
ほむほむがおがくずの中から顔を出した……
ドンッ!!
「ホビャッ!?」モソモソ…
すかさずテーブルを下から足で蹴り上げると、ほむほむは急いで中に潜ってしまった……またしばらく出てこないんだろうな……
・・・・・・・・
案の定、ほむほむが顔を引っ込めてから一時間経ったが……何の動きもなくなってしまった……暇だ……
「あ~……これは俺が音を上げるわ……こいつらって自然界でも逃げられないってわかると、完全に危険が去るまでこうやって隠れてるんだろなぁ……」
……ここで一つ疑問が生まれた……
「……今はおがくずで隠れてるけど……全く隠れるものが無かったら……どうするんだろ?」
気になったので、俺は一回り小さ目の水槽を持ってくることにした……もちろん空の水槽だ。
・・・・・・・・
「よっと!」ゴトッ!
空の水槽をテーブルに置く……
「まだ出てきてないな……」スッ…
俺は一家が埋まっている辺りに手を伸ばし、おがくずの中に指を入れた。
ガサガサッ…
「ホムッ!?」ビクッ!
丸まってじっとしているほむほむを見つけた。
「まずはほむほむから……」ヒョイ!
「ホッ!?…ホビャアアアアァァァァァーッ!!」ジタバタ… プラプラ…
「ほいっ!」ポイ!
「ホビャッ!!」ポテ…
「次は……まどまどか……」
「……」フルフル…
ほむほむが埋まっていた穴からまどまどの服が見えている……ほむほむが捕まったことはわかっているんだろう……しかし小さく震えるだけでじっとしている。
「一匹の犠牲で他が助かるって事か……なるほど、助かる確率はかなり低いが可能性はある……人間以外が相手ならな……」ヒョイ!
「…マドッ!?マドッ!!マドオオォォォッ!!」ギュッ! プラプラ…
「ホミッ!?ホミャアアアアァァァァァーッ!!」ピエェェ…ン… ギュー…
「ありゃ!?まどまどは仔ほむを抱いていたのか……よく息が出来てたな……ほら!」ポイ!!
「マギョッ!!」「ホミュッ!!」ポテテーン…
「ホムウウゥゥ…」テテテテ…
まどまどは落とされてもしっかりと仔ほむを抱きかかえていた……先に入っていたほむほむが急いで駆け寄って、また家族抱き合って顔を舐めだす。
「それじゃ、それ!!」
バンッ!!
「ホビョッ!?」「マギュッ!?」「ホヒッ!?」ビクッ!
早速水槽の壁を叩いてみた……すると……
「ホムムウウゥゥゥ…」「マドオオォォォ…」テテテテ…
「ホミャミャアァァ…」ピエェェ…ン…
また仔ほむを抱きかかえたまま反対の壁に走って行った……そちら面の壁を叩く……
ドンッ!!
「ホヒイイイイィィィィ…」「ウェヒヒヒィィィィ…」テテテテ…
「ホニュウウゥゥゥゥ…」ピエェェ…ン…
「なんだ、同じかよ……そりゃそうか、隠れるものが何にも無いんだもんな……」
しかし、今度は少し違っていた……