見滝原山にて
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homuhomu_tabetai
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作者:acROC10to
126 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/01/15(火) 04:05:40.89 ID:acROC10to
仔ほむ1「…………」
仔ほむ2「…………」
仔ほむ1「ホミャア…ホミィ」オカータンオソイネ
仔ほむ2「ホミュウン」オナカスイタ グー…
………………
………
トテトテトテ
仔ほむ1「!」
ほむほむ1「ホムッ!ホムホムッ!」ゴハントッテキタヨ!
ほむほむ2「ホムムー!ホムッ!」タダイマ!
仔ほむ1「ホミュミュウ!///」オカエリ! テテテテテ ギュー
ほむほむ1「ホムホムッ///」コラコラ ナデナデ
仔ほむ2「ホミャア?」キョウノゴハンナァニ?
ほむほむ2「ホムホムッ」キノミダヨ
仔ほむ2「ホミィー♪」ワーイ♪
まだ豊かな自然が残る見滝原山。
コロニーを形成するほむほむが広く知られているが、実際はこうして一家族だけで暮らすほむほむがほとんどである。
コロニーにはほ食種の襲撃を受けにくいと言うメリットもあるが、人間に見つかりやすいという欠点もある。
慎ましい生活ではあるが、一家は幸せだった。
ほむほむ1「ホムーホムホム」ゴハントッテクルネ
ほむほむ2「ホムムーホム」イイコニシテテネ
仔ほむ1「ホミー!」イッテラッシャーイ! テフリフリ
仔ほむ2「ホミャア!ホミィ!」イッパイトッテキテネー! テフリフリ
今朝もいつものように食料を探しに出掛けていく番。今から夕方までの間、子供は留守番をしなくてはならない。
番は長い時間をかけて、今日の夕食分から明日の昼食分までの食料を確保してくるのである。
仔ほむ1「ホミー!ホミュウ!」マテー! ドタバタバタ
仔ほむ2「ホミャミャア!」キャッキャ! ドタバタバタ
育ち盛りの子供だ、大人しく待つことはできない。狭い巣の中を最大限に使って鬼ごっこを楽しむ。
だが、やはり物足りない。
飽きて座り込む子供の眼には、外から差し込む暖かな陽気が、天使の手招きにも見えるほど。
いつもはきちんと言い付けを守り、危ない外の世界に出ることはない。
しかし……今日に限ってその言い付けを破ってしまった。
好奇心に勝る理性はない。子供たちは、暖かい光の中に吸い込まれていった。
仔ほむ1「ホミュウ!ホミャアァ!」スゴーイ!
仔ほむ2「ホミャア!ホミュホミュ!」ヒロイネ!
仔ほむ1「ホミュホミュ」アッチイッテミヨウ テテテテ
仔ほむ2「ホミャー!」マッテー! テテテテ
好奇心の赴くままに、二匹は広い山の中を駆け回った。
狭い巣の中ではできないことばかり。ここぞとばかりに二匹は遊び続けた。
そして………疲れることを知らないまま、日が暮れた。
仔ほむ1「ホミャホミャ…」マックラダヨ…
仔ほむ2「ホミュー」オウチカエロウ
今夜は新月。
とてもじゃないが、今日初めて外の世界に出る子供が自力で巣に帰るのは難しい。
仔ほむ1「ホミャァァァアアァァアアン!!!ホミャァアァァァァ!!!」オカーターン!オカーターン!
仔ほむ2「ホミャァァァアァァァ!!!!」ビエーン!!!!
場所さえわからない静寂の中で、仔ほむの泣き声だけがひたすら響いていた。
一方その頃、巣に帰りついた番は、せっかく持ち帰った餌をその場に放り出し、子供を探しに出掛けていた。
ほむほむ1「ホムゥウゥウウゥゥウ!!!」コドモォオオォオォオ!!!
ほむほむ2「ホムァアァァアァァァアァ!!!!」ヘンジシテェエェエェエェェ!!!!
仔ほむ1「ホミュー…」グー…
仔ほむ2「ホミャホミャ…」オナカスイタネ… グー…
仔ほむ1「ホミャミャーホミュ…」オカーターン…タスケテ…
ザッザッザッ…
仔ほむ1「!」
仔ほむ2「?」
お母さん!
そう思ったが、すぐ違うことに気付いた。
足音が異様に大きいのだ。
動物か何かか?
いや、幼く外の世界を知らない仔ほむにはそれすらわからず、ただ得体の知れないものが近付いてくる恐怖に怯えるしかなかった。
ザッザッザッ…
ザッザッザッ…
……ガサッ!
「お? ほむほむ!
………いや。大きさ的には仔ほむかな?」
仔ほむ1「ホ…ミュ…?」ガタガタ
仔ほむ2「ホミャァアァァァァア…」ブルブル ジョワー…
二匹の眼前に突き付けられたものは
生まれて初めて見る、巨大な生き物。
その生き物の手に握られた丸い筒から出る、不思議な光。
二匹は、恐怖に震えた。
「まぁいいや、せっかく見つけたし持って帰ろう」ヒョイヒョイ
仔ほむ1「ホミャァァァアアァァァ!!!」バンバンバンバン!!!
仔ほむ2「ホ…ホ…ホ…」ガタガタガタガタ
虫籠に入れられ、もはや何が何だかわからないといった様子で、狂ったように内側の壁を叩いたり、現実逃避を始めている。
そのまま虫籠に揺られること20分。
二匹はある一軒家に辿り着いた。
ガチャッ!
「たっだいまー!」
「コラ!あんたって子は!こんな暗い時間までほっつき歩いて!」
「うっ…!いいじゃんか!代わりにほら!お土産!」
仔ほむ1「ホミュー…」グテー
仔ほむ2「ホミャア…」スヤスヤ
「まぁ可愛い!……なんていうと思ったの!?うちじゃ飼えません!捨ててらっしゃい!」
「マジかよ…………でもさ」
「捨ててらっしゃい」
「………はーい」
…………………
…………
「というわけだ、短い付き合いだったな」
仔ほむ1「ホミュ…?」
仔ほむ2「ホミャホミャ…」
「ここなら野良猫が勝手に片付けてくれるだろ…」ポイポイ
仔ほむ1「ホミュッ!」ベチャッ!
仔ほむ2「ホミャー!」ベチーン!
「じゃあな!」タタタタタ…
仔ほむ1「ホミュホミュ…」ココドコ…
仔ほむ2「ホミャア…ホミュミューン…」オカーターン…
ニャーオ…
仔ほむ1「」ビクウッ!
仔ほむ2「」ビクビク! ジョワー…
野良猫「ウニャア?」クンクン
仔ほむ1「」
仔ほむ2「」
野良猫「…ニャーオ……」ツンツン
仔ほむ1「ホ…ホ…ホォォッ…!」
ガブッ!
仔ほむ1「ホビャァアァァァァァ!!!!ホギャァアァァァァァァァァアアアァァァ!!!!」
仔ほむ2「ホミャアアァァァァァアア!!?」オネーターン!?
野良猫の食事は始まった。
口でくわえたまま仔ほむを味わいながら、ぶんぶん振り回して弱らせる。
その後地面に叩きつけ、前足で体を押さえつけたまま肉を貪っていく。
右足。肉の千切れる音がする。
左足。仔ほむ2の叫び声が響く。
右腕。口から泡を吹く仔ほむ1。
左腕。失神しかけたがあまりの痛みに正気に戻る仔ほむ1。そして――――
ガブッ!ブチブチィッ!
グチャッグチャッグチュ
達磨仔ほむ1「」ビクッ!ビクッ!ビクンッ
頭を食いちぎられ、小刻みに痙攣する胴体。
それも、瞬く間に野良猫の胃袋に収まってしまった。
残された仔ほむ2は、もはや生きる気力を失い、虚ろな目で野良猫の奥歯を見つめていた。
――――見滝原山。
ほむほむ1「ホムゥウゥウウウウ!!!!」コドモォオオォオオォォ!!!!
ほむほむ2「ホムァァァァァアァァァア!!!!」ドコナノォオォォオォォオオ!!!!
終わり。
- 死ぬほどつまらない
愛でるか食うか虐めるかどれかにしろ - 無邪気な好奇心さえ死亡フラグの仔ほむ、可愛いね。
親ほむの「コドモォォォォオオオ」はいつ聞いても心地よい悲鳴。
作者さん乙。