「今まではアサシンさんに全部任せてましたけど、こうなった以上は私も首を突っ込みます。
 お互いの認識を擦り合わせて動かないと、あなたがどれだけ完璧に働いても私を狙われて終わってしまう。ですよね」
「……そうだな。お前が仁科鳥子を追い続ける限り、奴らの目は常に付き纏うものと考えていい筈だ。
 俺としてもそこに目を向け手を尽くしながら、お前の意に沿う仕事をするのは難しい」
「鳥子を諦めるつもりはありません。これは絶対不動の大前提です」

 もっと早くこうしておくべきだったのかもしれない。
 此処までの私はいつも何処か他人事だった。
 鳥子のいない世界は私にとってあまりに無味乾燥としていて。
 紛れもない立派な非日常的事態だってのに、いつになっても危機感とか焦りとかは湧いてきてくれなくて――
 その分鳥子が居るかもしれないと知らされた時は、我ながら酷い間抜け面を晒していたんだろうと思う。
 まさしく、鳩が豆鉄砲を食ったみたいな阿呆面を。

「鳥子を諦めて元の世界に帰っても、私はきっとその先死んだような顔をしながら生きていくことになる。
 そうなるくらいなら此処で無茶して死んだ方がずっとマシです。……もちろん、死んでやるつもりはありませんけど」

 アサシンの報告を聞く限り、今の鳥子はまさに火中の栗だ。
 鳥子のサーヴァント"アビゲイル"に目を付けた馬鹿。
 星野アイとライダーに、彼女達が取り入った巨悪"M"。
 後者の二陣営に何処まで鳥子を害するつもりがあるかは未知数だけど、手を差し伸べて助けてやろうなんて考えがないことだけは分かる。
 そんな奴らが居るにも関わらず、鳥子に関わる。
 あまつさえそれを助けようとする。
 火中の栗を拾おうとすれば手は焼け、痛い目を見る。そんなことは私だって分かってる。
 分かった上で、こう思う。

 ――だからどうした。
 リスクも無謀も今更だろ。
 そんなものを怖がりながら、あの裏世界に足を運んでいたのか。
 自分の現実を、日常を侵食されて、それでも懲りずに探索し続けてたって言うのか?
 違うだろ、紙越空魚。馬鹿になれ。危険と手を繋いで無謀(ステージ)で踊っちまえ。

「それはもういい。お前が仁科に心底憑かれてるのはよく分かったよ」
「じゃあ、早速ですけど本題に入ります」

 憑かれてる、という言葉は若干不服だったので食い気味に本題へ移ることにした。
 私と鳥子の関係をそんな月並みな言葉で語ってほしくなかった。
 けど変に理解者面されたらそれはもっと不快だったろうから、私も大概面倒臭い奴だな、と少し自虐的になる。
 あいつと出会うまではこんなちょっとしたことでモヤモヤすることなんてなかったんだけどな。

「ぶっちゃけた話、M達と敵対した場合の勝算ってどのくらいありますか」
「俺の予想じゃ今のあいつらは烏合の衆だ。勢力としての強さは大したことねえ。
 そういう意味じゃ勝算はそれなりにあると言えるだろうな。
 "強さ"だけに視点を限った場合は、だが」
「……じゃあやっぱり、連中の厄介なところは強さじゃないんですね」
「ああ。というか真に厄介なのは、現状はMただ一人だ」

 素人考えを承知で言うと、そんなワンマンチーム崩すのは簡単なんじゃないのかと思ってしまう。
 一人のカリスマなり優秀さなりで成り立っている集団の足元が脆いってのは古今東西で定番だろう。
 だけど、やっぱりそれは戦いを知らない素人の考えでしかなかったらしい。
 アサシンの眼が鋭さを帯びる。GS研の汀を思い出す剣呑さがそこにはあった。
 暴力の世界を知る者の眼、とでも言おうか。

「俺も仕事柄、頭の良い奴ってのは大勢見てきたし、大勢殺ってきた。
 結局のところそういう仕事で厄介なのは、頭の切れるインテリより単純に強い野郎の方でな。
 Mが今お前が想像してるような"ただの策謀家"だったなら、俺だってさっさと殺してる」
「……そんなにヤバい奴なんですか。そのMって」
「あれは怪物だ。向こうの陣営がどれだけ脆かろうが弱かろうが、奴の存在だけでお釣りが来る」

 個人の優秀さだけで一つの組織を成立させておきながら、足場の脆弱さという欠陥を生み出さないほど完璧にそれを管理出来る知恵者。
 ふざけてると思う。そんなのが存在を許されるのは創作物(フィクション)の中だけにしてほしい。

「謀(はかりごと)であれに挑むのは遠回しな自殺だ。要するに悪手だな」

 正直私の中でのM及びアイ達に対する心象は今相当悪い。
 出来ることなら早めに退場してほしいと、心の底からそう思ってる。
 でもその一方で、アサシンのMに対する評は概ね予想通りだった。
 Mは厄(ヤバ)い。少なくとも今の段階で、ほぼ孤軍と言っていい状態で敵に回していい相手じゃない。
 これは私にとって非常に面倒な、かと言って乱暴に取るわけにはいかない目の上の瘤が出来たことを意味していたが――

「……Mは、アビゲイル・ウィリアムズを利用しようとしている奴とはどういう関係なんですか?
 まさか、聖杯戦争の存在意義からなぎ倒そうとしてるような馬鹿と大真面目に手を組んでるわけじゃないですよね」
「そこまで聞いたわけじゃない。言っただろ、仁科周りの情報は星野とライダーを抱き込んだことを追及した副産物だって」
「じゃああなたの個人的な意見でいいので聞かせてください。Mは、その馬鹿野郎と組んでると思いますか」
「思わない。だが、手早く他の主従を減らせる手段の一つとして勘定してる可能性はある」

 逆に言うと、だ。
 敵に回すのが旨くない相手ということは、敵に回さなくていい相手、ということでもある。
 その上アサシンのこの推測。もちろんあくまでも推測は推測でそれ以上でも以下でもないが、本職(プロ)の見解はやっぱり信憑性が高い。
 それに、そうでなくたって普通に考えればMが"馬鹿"と組む展開は考えにくい。

 理由は単純。やらかそうとしている"馬鹿"のスケールがでかすぎるからだ。
 アビゲイルとかいうサーヴァントが本当に、この界聖杯をぶち壊せるほどの力を持っているのかどうかは分からない。
 でももし仮に某の見立て通りの力がそいつの中に眠っていたとして、それが目覚めた暁に齎されるのは聖杯戦争の破綻と世界の終わりだ。
 よっぽど頭のかっ飛んだ奴でもない限り賛同はしない筈だし、それこそMみたいな常軌を逸した策謀の大蜘蛛でもない限り、そこに利用価値を見出そうとすることさえしないだろう。
 リスクが大きすぎる。馬鹿の手に核爆弾のスイッチが渡るなんて冗談にもならない。

「じゃあ、私達が鳥子を狙う奴らを排除しようとしたとしても……多分止めてこないですよね」

 私みたいな凡人に、同じ英霊が舌を巻くような怪物の考えることなんて推し測れるわけもない。
 だからMの頭の中を探ることはしない。
 身の程を弁えること、自分達の身の丈を誤らないこと。
 裏世界で学んだ生きるための定石だ。形も成り立ちも違えど、怪物が相手なら問題なくこれを応用出来る。

「言っとくが、連中の力を借りるのは多分無理だぞ」

 欲を言えばリスクは承知でM側の力を利用したい。
 そんな考えもあったけど、それは先回りしてアサシンに否定された。

「MはMで何か大きな仕事に取り組むらしい。
 星野もそれに駆り出されるのかどうかは不明だが、わざわざこっちにリソースを割く真似はしないだろうな」
「そうなんですね。それは良かったです」
「……だろうな。お前ならそう言うと思ったよ、マスター」

 呆れたように言うアサシン。
 でも私には正直、追い風以外の何物でもなかった。そうとしか思えなかった。
 私だって好き好んでMなんかの手を借りたいとは思わない。
 Mの力が借りられない。その代わりMは私のやることに介入する余裕がない。
 それなら大いに結構。Mが別な仕事に打ち込んでる間に、私は本懐を果たさせてもらおう。

「鳥子を追い立ててる馬鹿を倒します。もしどうしようもないようなら、マスターも殺して構いません」
「言ってることの意味は分かってるな?」
「はい。分かってます」
「その上で聞くぞ。――手段を選ばなくていいんだな」
「はい」

 愚問だ。
 だから即答するし、断言する。
 過去にはこの人が戦果を挙げてきたことに動揺したりもした。
 でもそれは鳥子が居ない世界だったからだ。
 鳥子が居ないから動揺した。鳥子が居ないから、私は"普通"に堕ちていた。

 けど鳥子が居るのなら話は全部別だ。
 私は鳥子の居る世界に帰りたい。
 仮にこの界聖杯を出られたとしても、帰ったその先の世界に鳥子が居ないのなら何の意味もない。
 私が、私の大事な日常/非日常に帰れるのなら、私は喜んで全部の犠牲を許容する。

「あなたのやれるだけの手段を使って、鳥子の敵を殺してください」

 口から出た言葉は自分でも驚くくらい冷たかった。
 だけどこれに関しては、一切自己嫌悪は起こらない。
 私の、紙越空魚の中にある全ての細胞が、鳥子を助けろとそう叫んでいる。
 鳥子の敵は私の敵だ。
 そして私は、自分の敵を寛大に許して手を差し伸べられるほど人間が出来てない。
 潤巳るなの時は思わず助けてしまったけど、あれは例外中の例外だ。
 今回はきっと、一切の手抜かりなく潰せる。そんな確信が私の中にはあった。

 鳥子が聞いたら、自分のためとはいえきっと悲しい顔をするんだろうけど。
 あいつが側にいない時の私の倫理観なんてこんなもんだ。
 私は、私の敵に優しさを持てるほど大人じゃない。

「分かった。それならまずは、だ」
「鳥子の居場所を特定して合流する」
「……やけに察しがいいな。とことんぞっこんなのがよく分かったよ」

 うえ、と舌を出して顔を顰めるアサシン。
 ぞっこん――なのは私よりもむしろ鳥子の方だけど。
 まあ否定はしない。あいつが私の心の壁を乗り越えてずけずけ入ってきてからというもの、いつだって私の世界の中心は鳥子だ。
 自分のために動く時よりも、鳥子のために動く時の方がずっとスムーズに脳が回転してくれる。

 あなたのやれるだけの手段を使って、鳥子の敵を殺してください。
 私は確かにそう言った。でもそれは最優先でやってほしいことじゃない。
 アサシンもそれは分かってくれているようなので、手間が省けた。

「私の目的は、あくまでも鳥子を助けることです。
 鳥子を殺そうとした馬鹿野郎のことはもちろん許せないしぶっ殺したいですけど、それが最優先ってわけじゃない」

 地獄だかなんだか知らないが、現実の見えてない下らない野望のために鳥子を殺そうとした奴。
 もちろん私は顔も知らないそいつに対してこれでもかってほどの悪感情を抱いてる。
 私の知らないところで鳥子を巻き込んで何かしでかそうとしてるってだけで気分が悪いのに、あまつさえ殺そうとしてるだって?
 ふざけるな。認められるかそんな奴。ぶっころだ、ぶっころ。
 そいつに病気の息子が居たとしても、多分私は躊躇なくそれにマカロフをぶっ放せる。
 そのくらいトサカに来てるんだ、こっちは。
 だけど。此処で私情を優先してカチコミかけようと考えるほど、私も向こう見ずじゃない。

「それに、鳥子との合流で得られるのは、私が個人的に嬉しくなれるってだけじゃありません。
 鳥子と会えば必ず同盟を組めますし、そしたら鳥子のサーヴァント"アビゲイル・ウィリアムズ"の力も借りられる。
 この界聖杯をぶっ壊せるような力を持ったとんでもないサーヴァントを、私達が味方として独占出来るって寸法です」

 実のところ私は、その真名(なまえ)に覚えがあった。
 アビゲイル・ウィリアムズ。セイレム魔女裁判の密告者。
 怪談本か何かで薀蓄のように語られていて、それを読んで「とんでもないガキも居たもんだ」と思ったのを覚えている。

 だけど――そのアビゲイルが聖杯戦争を破壊出来るほどの力を持ったサーヴァントだって話は、正直全然ピンと来ていない。
 だって私の知る限りの知識だと、アビゲイル・ウィリアムズはただの"密告者"でしかなかった筈だ。
 黒魔術とかそういう方面に関する知識はあったのだろうけど、それも日本で言うなら"こっくりさん"とかそのレベルの話だろう。
 そんなませた悪ガキが世界を破壊する力? 地獄界ナントカを築く鍵になる?
 どこぞのオカルト雑誌でさえ取り上げないようなトンデモじゃないか。
 今でも何かの間違いとか勘違いなんじゃないかと思ってるんだけど……まあそこのところも含めて、実際に会って聞いてみたいところだ。

「鳥子の死がアビゲイルの覚醒に繋がるって、例の馬鹿野郎は考えてるんですよね。
 もちろん鳥子をこんな傍迷惑な儀式のために死なせるなんて御免ですけど、アビゲイルが秘めてるらしい力自体はとても有用だと思うんです」

 此処では一応、アビゲイル="聖杯戦争を終わらせ得る爆弾"と仮定する。
 その前提は実のところ崩れても構わない。
 私にとっては鳥子と組むことこそが最優先事項なのだから、アビゲイルの秘める力が眉唾だったとしても行動に軌道変更を加える必要はないのだ。
 ただ、万一アビゲイルが話通りのヤバい力を持ったサーヴァントであったなら……私達の聖杯戦争は大きく前進する。

「令呪なり、鳥子からの直接の説得なり。
 そういう比較的穏便なやり方で力を引き出せるなら、あなたが呪いと呼んだ鳥子との縁も未来に繋がるリーサルウェポンになると思いません?」

 改めて言っておくが、私は"生きて帰れるなら何でもいい"というスタンスでこの聖杯戦争と向き合っている。
 脱出出来そうな可能性が高まってきたならそっちに転ぶし、そうでなければ優勝して元の世界に帰るまでだと考えてる。
 とはいえ、正直脱出なんてのは無理難題だろう。
 どうやって糸口を見つければいいのか分からないし、裏世界で言うところの<ゲート>のような都合のいい出口があるとも思えない。
 であれば私達がこの界聖杯を抜け出し、元居た日常に帰還する最も有力な方法は"聖杯戦争に勝利すること"ということになる。

 もちろんそれだって十二分に無理難題なのは分かってる。
 新宿をあっという間に壊滅させたらしい問題児ども。
 裏世界から来る<かれら>さえ軽く見えるような圧倒的な怪物達――あれをどう倒せばいいのかなんて、考えただけで頭が痛くなる案件だ。

 でもアビゲイルには、その難題を真正面からぶっ飛ばしてくれる可能性がある。
 私に言わせれば、アビゲイルこそが私達にとっての"可能性の器"だ。
 彼女に本当に世界を壊せるほどの力があるというなら、それを聖杯戦争という正攻法の土俵で運用したらどうなるかって話。
 それが分からないアサシンではないだろう。この人、殺したり壊したりすることにかけては汀以上のプロフェッショナルなんだから。

「お前、意外と根に持つ方か?」
「……ご想像にお任せします」

 うわ、みたいな顔をされた。
 鳥子との繋がりを呪い呼ばわりされたことが実は内心むかついていて、だからわざと当て付けじみた言い回しをした側面は確かにあったので、ばっちり見透かされていたことに驚き思わず目を逸らす。
 誰が断ち切るもんか。捨てたりするもんか。そのくらいなら死んだ方がマシだ、冗談抜きで。
 鳥子なくして今の私はない。鳥子と関わることが私の破滅を招くとしても、私は喜んで鳥子の手を取り破滅の中に飛び込もう。
 鳥子が居ると分かった以上、私が聖杯戦争に対して向けるモチベーションは天井をぶち抜く勢いで高まった。
 元からこんなつまんない異世界なんかに骨を埋めるつもりはなかったけど……やっぱりあいつが居るのと居ないのとじゃ"負ける"重みが全然違う。

 私が負けたら鳥子は一人だ。
 あいつは絶対潰れる。自惚れかもしれないけど断言できる。
 あいつ、私のこと大好きだし。潤間冴月のことすらあんなに長々引きずってたくらいだし。
 それに、他の誰かを見つけて私との日々の残滓を振り切って前に進む鳥子の姿なんて想像もしたくない。
 私は生きる。鳥子も生かす。私と鳥子で、生きて帰る。
 それが今の私が目指す最良の未来だ。何をしてでも、何に縋ってでも、私は私達の非日常(にちじょう)を守ると決めた。

「仁科との合流に今更異論を唱えるつもりはねえよ。
 俺は仕事をするだけだ。お前があくまでも仁科鳥子を望むってんなら、その通りに動くさ」
「それは良かったです。で、鳥子と合流する方法についてなんですけど」
「切り替え速えな。……まあ、それについても考えは一応ある」

 考えはある。その言葉を聞いて私は正直、安心した。
 鳥子と会いたい気持ちがどれほど大きくても、じゃあ実際にどうするかって言われると私はどうしても口を噤むことになってしまう。
 東京は広い。この中から一人の人間を探し出すなんて至難の業だ。
 それこそ、他の主従にこっちの身元が割れるくらいの大きなことをやらかしでもしない限り、何処に居るとも知れない鳥子にこっちの存在を伝えることは難しい。合流の難易度は言わずもがなである。

「仁科も元の世界じゃお前と同じで大学生だったんだろ。なら、この世界でのロールもそれを引き継いでる可能性が高い」
「……あ。なるほど」
「俺が予選の間に作ったコネやパイプは何もM相手の一つだけじゃねえ。
 とりあえずそっちを伝って、仁科鳥子が在籍してる大学を探させる」
「でもそれって、ちょっと悠長じゃないですか? そんなに早く見つけるとか無理ですよね、学校だってザルじゃないでしょうし」
「カタギが直接電話して聞き回るわけじゃねえんだぞ。どれだけ遅くても明日の朝までには調べが付くだろ」

 ……そんなもんなのか。
 銃(こんなもの)を携帯してる人間に言われても説得力がないかもしれないが、私は今も昔もずっと一貫してカタギなつもりだ。
 だからこそ、裏社会での人脈の作り方や人員の動かし方をよく知るアサシンが淡々と口にする言葉には得も言われぬ頼もしさを感じてしまう。
 とはいえだ。聖杯戦争の激化具合を――具体的には新宿で起きたあの大騒動を思えば、"朝まで"というその破格の所要時間でさえ物足りなく感じられる側面がないと言えば嘘になる。

「なるべく早く見つけさせてください」
「こっちでも既存の案件の調査と並行して、仁科の居所を探る努力はする。
 お前の個人的な感情とアビゲイル・ウィリアムズの潜在性の話を抜きにしても、こいつはMの野郎に近付く好機だからな。
 手抜かりなくやるさ。だからお前も精々、やり過ぎない程度にその情熱を活用しろ」
「……いいんですね、私も個人で動いて」
「構わないが、もう一度言うぞ。くれぐれもやり過ぎるなよ。
 俺は他のサーヴァントと違って、令呪で即座に呼び付ける……みたいな真似が出来ねえ欠陥品の猿だ。
 お前が万一ミスった時、俺はお前のケツを拭けない。全てが自己責任だ、分かるな」
「百も承知です」

 何を分かりきったこと言ってるんだ。そんな本音を込めて、言う。
 私があいつのことをどれだけ大事にしてると思ってるんだ。どれだけ重く考えてると思ってるんだ。
 どんなリスクがあってもいい。
 どんな綱渡りだって構わない。
 それがあいつを、鳥子を助けることに繋がる可能性があるなら、私は何だってする。
 何だって利用する。もしそうしなくちゃいけないってんなら、人だってきっと殺せるだろう。
 何もかもを失いながら/捨てながら生きてきた私にとって。
 鳥子(あいつ)は、間違いなく世界で一番大切な人間だから。

「あなたの目的は、私を勝たせるという仕事を完遂すること。ですよね」

 アサシンの無言を、私は勝手に肯定だとみなす。

「鳥子の勝ちは私の勝ちなんですよ」

 そうだ。
 私の勝ちは鳥子の勝ちで。
 鳥子の勝ちは私の勝ちだ。
 私達は共犯者。この世で最も親密な二人。
 それなら一心同体なんて当たり前で。
 逆に言えば、片割れの存在を疎かにして"勝つ"なんて――夢物語も甚だしい。

 鳥子、鳥子。
 今何処で何をしてるのか知らないけどさ。
 私は絶対おまえのところまで会いに行くからな。
 だから――


 死ぬんじゃないぞ、私が行くまで。


【世田谷区・空魚のアパート/一日目・夜】

【紙越空魚@裏世界ピクニック】
[状態]:健康、憤慨、衝撃、自罰、呪い、そして覚悟
[令呪]:残り三画
[装備]:なし
[道具]:マカロフ@現実
[所持金]:一般的な大学生程度。裏世界絡みの収入が無いせいでややひもじい。
[思考・状況]基本方針:鳥子を助ける。
0:鳥子を助けに行く。何が何でも。何を利用しようとも。
1:私も行動する。もう人任せではいられない。
2:アイ達とは当分協力……したかったけど、どう転ぶか分からない。
3:アビゲイルとか、地獄界曼荼羅とか……正直いっぱいいっぱいだ。

【アサシン(伏黒甚爾)@呪術廻戦】
[状態]:健康
[装備]:武器庫呪霊(体内に格納)
[道具]:拳銃等
[所持金]:数十万円
[思考・状況]基本方針:サーヴァントとしての仕事をする
0:ああ、結局呪われに行くのか、お前は。
1:マスターであってもそうでなくとも幽谷霧子を誘拐し、Mの元へ引き渡す。それによってMの陣容確認を行う。
2:↑と並行し283プロ及び関わってる可能性のある陣営(グラスチルドレン、皮下医院)の調査。
3:都内の大学について、(M以外の)情報筋経由で仁科鳥子の在籍の有無を探っていきたい。
4:ライダー(殺島飛露鬼)やグラス・チルドレンは283プロおよび櫻木真乃の『偽のゴール』として活用する。漁夫の利が見込めるようであれば調査を中断し介入する。
5:ライダー(殺島飛露鬼)への若干の不信。
6:神戸あさひは混乱が広がるまで様子見。
7:鳥子とリンボ周りで起こる騒動に乗じてMに接近する。
[備考]※櫻木真乃がマスターであることを把握しました。
※甚爾の協力者はデトネラット社長"四ツ橋力也@僕のヒーローアカデミア"です。彼にはモリアーティの息がかかっています。
※櫻木真乃、幽谷霧子を始めとするアイドル周辺の情報はデトネラットからの情報提供と自前の調査によって掴んでいました。
※モリアーティ経由で仁科鳥子の存在、および周辺の事態の概要を聞きました。


◆◆


 仁科鳥子は、アサシン・吉良吉影に従う形で家を出た。
 吉影のことは未だ以って半信半疑といった認識だったが、しかし今は腐っても協力相手だ。
 自分達の方針は、アルターエゴ・リンボという脅威を排除したいその一点で重なっている。
 たとえこれが呉越同舟だとしても、鳥子とて馬鹿ではない。
 その兆候が見えたなら彼のことはすぐにでも切り捨てる気でいたし、それに"少なくとも今は"吉影は自分達を切ることが出来ないと、そう的を射た推測を立ててもいた。

「あの、アサシンさん。リンボが動いたって話でしたけど……具体的にはどういう感じで動いたとか、分かってるんですか?」
「私のマスターへ接触があったようでね。先程その旨の連絡があった」
「大丈夫なんですか、そっちのマスターは」
「さしたる問題ではないさ。元より私のマスターは、無力で底の浅い小人物でね。
 何しろ私を捨ててリンボに与そうとしているような救えない馬鹿なのだ――死なれてしまえば流石に困るが、直に替えを見繕うとするさ」

 頭の中で立てていた推測。
 吉良吉影とそのマスターの間には、不和ないしそれに限りなく近い亀裂が存在するのではないか――というもの。
 そう思うに至った根拠は単純だ。吉影は自分のマスターについて、あまりにも無口だった。
 大した才能のない一般人とだけ語り、以降は新しい情報やその指針をこちらに共有してくることも一切なかった。
 勿論、それを単に情報の漏洩を避けたかったと看做すことも出来たろうが……鳥子は"そうではないのでは"と疑念を抱いた。

 アルターエゴ・リンボからの接触があったと自分達に告げた時の、彼の眼。
 そこに宿っていた底冷えするような冷たさと無機質さ――。
 それを見たことによって、鳥子の疑念はある種の"確信"へと姿を変えた。
 だからこそ、こうしてさり気なく探りを入れてみたのだったが。

「……リンボに付いたんですか、あなたのマスターは」
「告白するのも恥ずかしい話だがね。私も出来る限り譲歩し、彼の考えに歩み寄るよう努力はしていたのだが……こればかりは相性だったと諦めるよ。
 私と彼はとことんまでに会わなかったんだ。性格も、能力も……その生き方さえもね」

 すると、どうだ。
 吉影は誤魔化すどころか、まるで"隠すようなことでもない"と言わんばかりにあっさりと鳥子の推測通りの答えを打ち明けてのけた。
 今の吉影には事実上マスターが居ない。であれば此処で自分達を敵に回すことは、やはり避けたい筈。
 自身の推測が確信に変わったというのに、安心感のようなものはまるで生まれてくれなかった。
 さながらそれは、峻険とした山道を歩いていた筈なのに、突然整備の行き届いたアスファルトの脇道が現れたみたいな。
 本来であれば僥倖の筈なのに、あまりに都合が良すぎて不気味さを感じてしまうという事態。
 鳥子の片翼ならば、こう評したかもしれない。
 "実話怪談の文脈だ"、と。

「仁科さん。念の為、改めて伝えておくが……私に君達と争い事をするつもりはないんだ」
「分かってますよ。でもこっちだって、最低限の警戒くらいはしないとですから」
「無論私も願いを持って現界した……聖杯の走狗であることに違いはない。
 いずれ君達とも相見え、ともすればその"可能性"を摘み取る時も来るかもしれないな。
 だがそれはあくまで"いずれ"の話で、"今"じゃあない。今は"それどころではない"からね」

 アルターエゴ・リンボの馬鹿げた計画が万一実れば、その時点で聖杯戦争はあらぬ方向に転がり出してしまう。
 それを阻止したい。此処で目先の欲に駆られた結果、大局を見誤るような愚は犯したくない。
 吉影の言うことは鳥子にも理解出来る。
 なのに彼に対する一抹の疑念、或いは懸念が消えないのは……彼女が裏世界に深く関わりを持ち、日常の細部に対しても常に一定の警戒心を以って当たるようになっていたことの賜物と言えたかもしれない。

 今、仁科鳥子の隣に紙越空魚は居ない。
 だから危険の兆しには、鳥子が進んで気付かなければならない。
 判断を誤れば最悪、帰れない。鳥子と空魚の冒険は、界聖杯なる意味不明な"おおいなるもの"によって打ち切りを余儀なくされる。
 その恐怖が鳥子の五感を、もしかすると科学的には定義されていない第六感までもを励起させているのかもしれなかった。

 そしてその警戒は実に正しい。
 吉良吉影は仁科鳥子にとって、文字通りの"爆弾"だ。
 今はたまたま導火線に火が灯っていない。
 今はたまたま、彼の手が"透明な手の女"である鳥子の身体に伸びていない。
 されど忘れるなかれ。吉影も決して、賢人ではないのだ。
 自らの衝動で、自らが何より焦がれていた平穏な日々を棒に振った――そんなおぞましき愚者であるのだ。

 彼の言うことに、その立場に、何一つとして正当性はない。
 どこまで行っても彼は殺人者。誰かを殺さずにはいられない、世界にさえそう定義された存在。
 彼にだとて人間味はある。この手の存在にしては"ありすぎる"と言っていいほどに、彼には人間的な人格の色が備わっている。
 だが、それに誑かされれば死に至る。同情、理解、憐憫、いずれも全て逆効果。
 吉良吉影は救えない、救われることの決してない男。
 そういう"性"を有して生まれ、それを抱いたまま英霊の座という名の終身刑に処された虜囚。

 なればこそ鳥子の警戒は実に正しかった。
 真実を知らぬ身であるとはいえ。殺人鬼(かれ)相手の同盟で兜の緒を緩めることがあれば、その先に待つ結末は一つ以外に有り得ないのだから。

「……で、なんで居酒屋なんですか」
「見たまえ」

 促されて店内を覗き込んだ鳥子は、思わず眉根を寄せた。
 店の中に起きている人間が居ない。
 客から店員に至るまで、一人の例外もなくテーブルに突っ伏したり床に突っ伏したり、三者三様の形で眠りこけている。
 誰の目にも分かる、異常な状況だった。
 しかし吉影の話を聞いた以上、何があって、誰のせいでこんなことになったのかは察せる。
 アルターエゴ・リンボだ。地獄界曼荼羅を画策し、聖杯戦争の行方すら度外視した大願成就を目指す狂人の仕業としか考えられない。

 吉影は鳥子の脇を追い越して、店内に入り。
 脇目も振らず店の奥の方の席まで進むと、そこで足を止めた。
 僅かな逡巡の後、アビゲイルの手を握って彼を追いかけた鳥子。
 吉影も吉影で、「ふむ」と何やら逡巡している様子だった。
 どこまでも無感動で、無感情な横顔。
 これを見ているだけでも――彼ら主従間の関係がどれほど冷え切っていたかは、よく分かった。

「……此処に、アサシンさんのマスターが?」
「再三言っていると思うが、私は標的の気配を追うことに長けていてね」

 吉良吉影が持つスキルの一つ、『追跡者』。
 殺人の標的、及び自身の正体を探ろうとする者を直接認識することを条件に、本来の規格を超えた気配探知能力を手に入れることが出来る。
 これもそれの一環だ。つい先程まで、少なくとも数十分前までは此処に居たであろうマスター/田中一の存在。その残滓。
 吉影はそれを感じ取れる。感じ取ったその上で選べるのだ。
 彼を追うか、無視するかを。

「追うんですか」
「一長一短だが、此処は追うことにするよ」

 出来れば君達にも同行を頼みたい。
 いけしゃあしゃあと言ってのける吉影に、鳥子はどう返すべきか迷った。
 吉影の主従間の問題は、言わずもがな鳥子達にとっては首を突っ込む意味のない案件だ。
 彼の様子を見るに、マスターとの間に巨大な不和があり、それが要因となって断絶が生じたということ自体は事実なのだろう。

「返して貰わなければならないものもあるのでね」
「……言っておきますけど、あなたのマスターを抑えるために私達が手荒なことを代行するとかはナシにしてくださいね」

 だが、であればこそ吉影の危機感の無さが気にかかった。
 "主従"という言葉が表す通り、聖杯戦争における人間と英霊の関係性は"主君と従者"だ。
 どれだけ無能だろうと、凡愚だろうと、主は主。
 その手には三画の絶対命令権が存在し、それを行使されれば従者たるサーヴァントは抗えない。
 ましてや対魔力のスキルを持たないアサシンクラスであれば尚更だ。
 袂を分かったマスターに逆上され、令呪を使われでもしてしまえば……その時点で吉影は詰み。
 それどころか最悪、その場で自分達を殺しに掛かってくる"敵"に変貌を遂げる可能性すらある。

 吉影とてその危険を全く想定していないわけではないだろうに、しかし彼は何処までも余裕だった。
 そうか、君はそういう考え方をするのか――そんな不気味な微笑を浮かべて。吉影は、鳥子に言う。


「その心配はない。彼を思い通りにするのに、暴力なんて大層なものは必要ないからね」


 私はそれを知っている。
 そう断言されてしまえば、鳥子も返す言葉がなかった。
 そこには妙な説得力があって。
 事実吉影は、田中一の反逆が自分にとって致命的な結果を生むなどとは全く思っていない。
 リンボやこの仁科鳥子ならばいざ知らず。 
 田中一、あの男には自分を殺せない。この私を破滅させるには、あの男は底が浅すぎる。
 人格においても、能力においても。その手に令呪があろうとも、まだ足りないと確信していた。

「それに、彼の居所を突き止められればリンボに続く道も開けるだろう。
 リンボがあの愚かな男のことをそこまで重用するとは考え難いが、取っ掛かりくらいは見つかるかもしれない。
 一刻も早くリンボを排除して平穏を取り戻したい君達にとっても、悪い話ではないと思うが」
「……それは。私だって分かってますけど」

 分かった上で、不安がってるんだよ。
 その言葉は心の中に止めたが――実際、此処で吉影の申し出を断る理由はない。

 元々吉影とは、リンボの打倒を目指して組んでいるのだ。
 なのに最もリンボを目障りと思っている自分達が、彼に続くであろう道を避けるなど道理が通るまい。
 此処は踏み込むべき場面だ。奈落の気配を強く感じながらも、しかし鳥子は結局リスクの存在を割り切った。
 ただし。もし少しでも"話と違う"と感じたら、その時は。

『マスター。いざという時は、どうか令呪で私を動かしてくださいね』
『……うん、そうする。正直だいぶキナ臭いもんね、今の時点で。
 リンボを倒すことは私達にとって凄く大事なことだけど、そのために妙な落とし穴に嵌ったら元も子もない』

 その時は、吉影を切り捨てる。
 この男は有能ではあるのだろうが、信頼に値する男とは思えない。
 鳥子は慣れない打算を組み立てて今後の展望をはっきりさせた。

 何分、いつもこういうことを考えるのは自分ではなく相棒の方だ。
 彼女の行き過ぎた考えやぶっ飛んだ言動を嗜めることも普段は多いが……こうして自分が"考える"側に回るとそのありがたみが分かる。
 やっぱり私には、空魚が必要だ。
 空魚が居ないと戦えない。
 空魚が居ないと、もう生きていけないかもしれない。

「(言いすぎ……じゃないんだよなあ、これが)」

 空魚には、こんなところには居てほしくない。
 そう思っているけれど、その一方で今すぐにでも空魚に会いたい気持ちもあって。
 自分が居るのに空魚が居ないなんて、そんな変な話もよくよく考えればおかしいとか、そんな意味不明な理屈を唱える自分も居て。
 禁断症状さながらに、鳥子の頭の中はぐちゃぐちゃだった。
 自分の重症具合に流石に苦笑を禁じ得ない。


 空魚は結局、この世界に居るのだろうか。
 それとも元の世界で、自分のことを血眼になって探してくれているのだろうか。
 分からないけれど、こう思う。
 どっちにしたって、もう一度。
 もう一度、私があなたの隣に立つまで。
 その手を私が握るまで。
 どうか――


 死なないでね、死んだら怒るから。



【荒川区・居酒屋周辺/一日目・夜】

【仁科鳥子@裏世界ピクニック】
[状態]:健康
[令呪]:残り三画
[装備]:なし
[道具]:護身用のナイフ程度。
[所持金]:数万円
[思考・状況]基本方針:生きて元の世界に帰る。
1:アサシンのことは信用しきれないが、アルターエゴ・リンボの打倒を優先。
2:ただし彼への不信が強まったら切る。令呪を使ってでも彼の側から離れる。
3:私のサーヴァントはアビーちゃんだけ。だから…これからもよろしくね?
4:この先信用できる主従が限られるかもしれないし、空魚が居るなら合流したい。その上で、万一のことがあれば……。
5:出来るだけ他人を蹴落とすことはしたくないけど――
[備考]※鳥子の透明な手はサ―ヴァントの神秘に対しても原作と同様の効果を発揮できます。
式神ではなく真正のサ―ヴァントの霊核などに対して触れた場合どうなるかは後の話に準拠するものとします。
※荒川区・日暮里駅周辺に自宅のマンションがあります。

【フォ―リナ―(アビゲイル・ウィリアムズ)@Fate/Grand Order】
[状態]:健康、決意
[装備]:なし
[道具]:なし
[所持金]:なし
[思考・状況]基本方針:マスタ―を守り、元の世界に帰す
0:あなたが、あなたの好きな人のいる世界に帰れますように。
1:アサシンのことは信用しきれないが、アルターエゴ・リンボの打倒を優先。
2:マスタ―にあまり無茶はさせたくない。
3:あなたが何を目指そうと。私は、あなたのサーヴァント。

【アサシン(吉良吉影)@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、殺人衝動
[装備]:なし
[道具]:なし
[所持金]:数万円(一般的なサラリ―マン程度)
[思考・状況]基本方針:完全なる『平穏』への到達と、英霊の座からの脱却。
0:田中一の追跡。『写真のおやじ』の奪還。
1:アルターエゴを排除。フォーリナー(アビゲイル)の覚醒を阻止する。
2:アルターエゴのマスターを探して“鞍替え”に値するかを見定めたい。尤も、過度の期待はしない。
3:あの電車で察知したもう一つの気配(シュヴィ・ドーラ)も気になる。
4:社会的地位を持ったマスターとの直接的な対立は避ける。
5:リンボの追跡。あの馬鹿げたストレス因子はさっさと排除したい。
6:おやじの奪還は果たすが、田中に固執するつもりはない。鞍替え先を見つけ次第、落とし前を付けさせる。
[備考]※スキル「追跡者」の効果により、仁科鳥子の座標や気配を探知しやすくなっています。
※仁科鳥子の住所を把握しました。
※フォーリナー(アビゲイル)は「悪意や混乱を誘発する能力」あるいは「敵意を誘導する能力」などを持っていると推測しています。
ただしアルターエゴのような外的要因がなければ能力は小規模に留まるのではないかとも考えています。
※田中の裏切りと『写真のおやじ』が人事不省に陥ったことを悟りました。


時系列順


投下順


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084:ヴィランズ・グレイト・ストラテジー~タイプ・アサルト~ 紙越空魚 106:Cry Baby
アサシン(伏黒甚爾) 098:悪魔は隣のテーブルに
081:サイレントマジョリティー 仁科鳥子
フォーリナー(アビゲイル・ウィリアムズ)
アサシン(吉良吉影)

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最終更新:2022年04月18日 17:36