武家定書

武家定書(ぶけさだめがき)は、1451年公布の軍制法令である。

概要

武家定書は、征夷大将軍を筆頭とする武家の身分制度、軍事統率制度を位置づけた。大和朝廷から朝廷へ移行するための事象的転換点とされている。武家定書によって、朝廷は軍事権を制度的に掌握、天皇は「私軍として忠誠を誓う武家」を動員する権限を得た。1490年以降の松平・島津・北条・伊達らの服属へとつながった。

背景

1300年代から1400年代初頭にかけて、武士勢力は軍事力を背景とした地方統制を勧め、有力大名が乱立する時代を迎える。朝廷は、「神の国」思想に全国支配の正当性を求めていたが、軍事力を欠くため権威の空洞化が進行。これに対処するため、朝廷は、武家制度を確立することで軍事力の強化を進める。

内容

  • 征夷大将軍は、武家の棟梁たる
  • 将軍の任命は、天皇に由来する
  • 諸武家の私戦を禁ず
  • 朝廷への服属を命ず
最終更新:2025年08月23日 11:57