宮家

宮家(みやけ)は、天皇の血統を引く、皇位継承資格者をもって創設された独立家門である。国家・皇室の補佐、宗廟の護持、あるいは地方統治・文教の振興を担う制度的家系である。

概要

宮家は、皇室の支流として隆盛し、長い間日本の政界を牛耳ってきた門閥である。大和朝廷が発足した10世紀以後、皇子や内親王らの子孫らによって創設された宮家が、朝廷の中枢を占め、政策決定にも関与した。その最盛期は、1400年から1700年とされ、宮家が朝廷軍管区の要職、独自にを持ち、藩主として地方を統治するなど積極的な政治への関与がみられた。
1770年に、皇籍令勅令として発布され、1780年までに国内126の宮家が「八宮家」にまで整理された。

宮家の一覧

八宮家

藤井寺宮家 河内藩(25万石) 河内国藤井寺 大阪府藤井寺市 由緒正しき文化宮家、多くの学官を養成
三条宮家 摂津尼崎藩(12万石) 摂津国尼崎 兵庫県尼崎市 宮廷の文筆を司る文家、三条京極に上屋敷を持つ
白河宮家 陸奥白河藩(10万石) 陸奥国白河 福島県白河市 白河山荘を拠点とし、陸奥鎮守の地位あった
仁和宮家 摂津伊丹藩(5万石) 摂津藩伊丹 兵庫県伊丹市 仁和寺門主、国内最大の宗教宮家
嵯峨宮家 山城嵯峨藩(3万石) 山城国嵯峨野 京都府右京区 宮中美芸の名門、唐用書法を伝来させる
吉野宮家 大和藩(50万石) 大和国 奈良県 神道学の名門、吉野朝廷の末裔
竹田宮家 山城竹田藩(5万石) 山城国竹田 京都府伏見区 神祇寮の名門
中川宮家 播磨加古川藩(4万石) 播磨国加古川 兵庫県加古川市 軍事の名門・山陽鎮守

後宮家

前宮家

最終更新:2025年09月02日 22:55