ひょんなことから女の子
ちぎりパン(バニラチョコ)2
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18 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ちぎりパン(バニラチョコ)] 投稿日: 2006/09/19(火) 22:00:23.64 ID:rteAVsL7O
朝。少し寒気を感じて目を覚ました。それは季節の変わり目だからか、それとも身体の
せいなのか。まあいい。夢なら夢であってほしかったが、どうやら現実だったようだ。布
団から出て、トイレに入る。便器が冷たく、ビクリとした。トイレから出ると、パジャマ
のままで朝食の用意を始めた。
オレは昨日まで、どこにでもいるような、普通の男だった。しかし昨日、それが突然変
わった。今のオレは、どこにでもいるような、普通の女だった。それというのも、昨日変
なジュースを飲んだ、あるいは飲まされたせいだ。そしてオレにそのジュースを飲ませた
張本人、そいつは今、そこで寝ている。歳はオレより一つ上で19らしい。大学生だそう
だ。親が金持ちらしく、バイトしなくても裕福な暮らしが出来るらしい。羨ましい奴だ。
そんな奴だが、なぜオレを女にした奴がココにいるのかと言えば答えは簡単。同棲を始め
たからだ。このオレと。つまり、今のオレはコイツの彼女ということになる。
「おーい。ご飯出来たぞー」
呼び掛けてみるが返事がない。近寄って肩を掴み、そのまま揺すってみる。
「起ーきーろー」
「んん……」
…………起きる気配がない。それでも呼び掛け続ける。
「おーい。……聞いてますぅ~? 朝だってばー!起きろよー!」
全くと言っていいほど無反応だ。
「朝~、朝だよ~。朝ご飯食べて学校行くよ~」
「似てない」
彼氏が身体を起こす。……ってか起きてたのかよ。ちゃっかり聞いてんなよ。恥ずかし
いなぁ、もう。
朝。少し寒気を感じて目を覚ました。それは季節の変わり目だからか、それとも身体の
せいなのか。まあいい。夢なら夢であってほしかったが、どうやら現実だったようだ。布
団から出て、トイレに入る。便器が冷たく、ビクリとした。トイレから出ると、パジャマ
のままで朝食の用意を始めた。
オレは昨日まで、どこにでもいるような、普通の男だった。しかし昨日、それが突然変
わった。今のオレは、どこにでもいるような、普通の女だった。それというのも、昨日変
なジュースを飲んだ、あるいは飲まされたせいだ。そしてオレにそのジュースを飲ませた
張本人、そいつは今、そこで寝ている。歳はオレより一つ上で19らしい。大学生だそう
だ。親が金持ちらしく、バイトしなくても裕福な暮らしが出来るらしい。羨ましい奴だ。
そんな奴だが、なぜオレを女にした奴がココにいるのかと言えば答えは簡単。同棲を始め
たからだ。このオレと。つまり、今のオレはコイツの彼女ということになる。
「おーい。ご飯出来たぞー」
呼び掛けてみるが返事がない。近寄って肩を掴み、そのまま揺すってみる。
「起ーきーろー」
「んん……」
…………起きる気配がない。それでも呼び掛け続ける。
「おーい。……聞いてますぅ~? 朝だってばー!起きろよー!」
全くと言っていいほど無反応だ。
「朝~、朝だよ~。朝ご飯食べて学校行くよ~」
「似てない」
彼氏が身体を起こす。……ってか起きてたのかよ。ちゃっかり聞いてんなよ。恥ずかし
いなぁ、もう。
19 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [短いなぁ……] 投稿日: 2006/09/19(火) 22:02:42.08 ID:rteAVsL7O
「起きたなら、ご飯。さっきから言ってるだろ?」
「うん。先に顔洗ってくる」
「冷めちゃうから早くしろよ」
「わかった」
朝起きて、朝食の準備をして、彼氏を起こす。自分で言うのもなんだが、結構彼女出来
てると思う。どうにかなるもんだ。まあ今までと大して変わらないけどな。
「おいしいよ」
「そうか? なら良かった」
今朝のメニューはご飯・目玉焼き・焼いたハムだ。まあ料理と呼べるほどのものじゃな
いが、朝だからこんなもんだろ。それにしても「おいしい」と言われるのは、なかなか気
分がいい。昼と夜も頑張るか。
「醤油取って」
「ああ」
醤油を手渡す。彼氏は目玉焼きに醤油をかける。なんだか笑みがこぼれる。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。オレも目玉焼きには醤油派だから」
「ああ。ソースも美味しいけどね。やっぱり醤油だよね」
「ふふふ、やっぱなんかおかしいな。スッゲーほのぼの自然にやってるよな、オレら」
「どこにでもいる幸せカップルって感じだね」
一緒に朝食を食べて、些細なことが嬉しくて、楽しくて、なんか幸せで。ホント、おか
しな話だよ。なのに自然だ。昨日はなんとなくOKしたが、正解だった。こんな生活なら
結構楽しくやっていける。彼氏彼女とか、そういうのはわからないが、友達として、親友
としてなら仲良くやっていけると思う。
「あのさ、これからよろしくな」
「こちらこそよろしく」
そしてオレらは笑いあった。
「起きたなら、ご飯。さっきから言ってるだろ?」
「うん。先に顔洗ってくる」
「冷めちゃうから早くしろよ」
「わかった」
朝起きて、朝食の準備をして、彼氏を起こす。自分で言うのもなんだが、結構彼女出来
てると思う。どうにかなるもんだ。まあ今までと大して変わらないけどな。
「おいしいよ」
「そうか? なら良かった」
今朝のメニューはご飯・目玉焼き・焼いたハムだ。まあ料理と呼べるほどのものじゃな
いが、朝だからこんなもんだろ。それにしても「おいしい」と言われるのは、なかなか気
分がいい。昼と夜も頑張るか。
「醤油取って」
「ああ」
醤油を手渡す。彼氏は目玉焼きに醤油をかける。なんだか笑みがこぼれる。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。オレも目玉焼きには醤油派だから」
「ああ。ソースも美味しいけどね。やっぱり醤油だよね」
「ふふふ、やっぱなんかおかしいな。スッゲーほのぼの自然にやってるよな、オレら」
「どこにでもいる幸せカップルって感じだね」
一緒に朝食を食べて、些細なことが嬉しくて、楽しくて、なんか幸せで。ホント、おか
しな話だよ。なのに自然だ。昨日はなんとなくOKしたが、正解だった。こんな生活なら
結構楽しくやっていける。彼氏彼女とか、そういうのはわからないが、友達として、親友
としてなら仲良くやっていけると思う。
「あのさ、これからよろしくな」
「こちらこそよろしく」
そしてオレらは笑いあった。