ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-18
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hyon
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188 : 酒類販売業(アラバマ州):2007/03/15(木) 19:53:26.16 ID:4VG4Y4cc0
第4章:あの木の下で
第一話
勇人「・・・はぁ」
溜め息、溜め息。
優「溜め息つくと幸せが逃げるんだよ?」
勇人「それ前も言った。というか溜め息つくような原因をつくった奴に言われたく無い」
時は放課後。帰宅の準備中
結局、あのホームルームの時間のあと質問攻めされた。いくら2回目と言えど、免疫がつくものじゃ無いから普通に疲れる
トモ「ははは。流石勇人だよな。律儀に答えるからだよ」
勇人「きちんと言っておかないと僕の体裁が奈落の底にまで墜落。挙句の果てに担任に呼ばれそうなレベルだったじゃねーか」
いくら親公認と言っても、15の高校生男女が同居なんてマズいだろう。常識的に考えて
…んでその常識的に考えて、普通にマズいことを僕はやってしまってるわけなんだけど
優「僕はとても楽しかったよ。またいつかこういうレクレーションみたいなのやってみたいなぁ」
勇人「レクレーションはどうでもいいが、今日みたいな日は二度と来ないでもらいたい。切実に願うよ」
三度目はもう耐え切れずに暴走するかもしれんわ
189 : 酒類販売業(アラバマ州):2007/03/15(木) 19:54:21.84 ID:4VG4Y4cc0
トモ「でもさ、質問に答えてるときの勇人、結構楽しそうだったぜ?」
勇人「あれの何処が楽しそうに見えたのか小一時間問い詰めたい。もしくは目の異常か?」
トモ「言ってくれるねー。本当に楽しくなかったの?」
勇人「当然だ。こんなに疲れることが楽しいわけないだろう」
優「楽しかったから疲れたんじゃないのかなぁ?」
勇人「お前ら、少し自重しろ」
トモ「へいへい、サーセン。じゃあそろそろ帰りますかな」
勇人「そうだな。帰るとするか」
優「じゃーねー、トモ君」
トモ「じゃーなー、勇人、優さん。明日朝一で遊びに行くからなぁ」
…遊びに来る回数多いなぁ。明日土曜日だっけ
優「はーい、お待ちしてますよー」
勇人「あーぁ、にしても本当に疲れたわ。そんじゃあ、とりあえず僕たちも」
優「うん。そだね」
そう言って僕と優は学校を後にした
10 : パティシエ(コネチカット州) :2007/03/20(火) 19:59:37.74 ID:S671gEgCO
第二話
勇人「あ゛あ゛ー、本当に疲れた」
優「そんなに疲れたの?疲れるようなこと無かったじゃん」
勇人「だから原因作った奴に言われたくないと」
最近疲れやすいなぁ。明日にでも体力補給しないとヤバそうだ
優「でもやっぱり僕は楽しかったよ。転校してきてよかったって思ってる」
勇人「そりゃーよかったじゃないか。僕に関係ないなら転校してきたって何したって構わないんだけどねぇ」
優「・・・勇人、帰ったら少し休んだほうがいいよ。そこまで疲れてるとは思ってなかった」
勇人「当然だ。本来すぐにバテるような人間じゃなかったぞ」
明らかにエネルギーの無駄遣いが多い。地球温暖化を促進させてしまってるではないか
勇人「うがぁ、もう何も話す気力すら残ってない。歩くだけで精一杯だ」
優「ふぅ、勇人もまだまだだね・・・」
ビキビキ
勇人「あのなぁ・・・」
?「・・・・・・ゃ」
11 : 事情通(コネチカット州) :2007/03/20(火) 20:01:28.76 ID:S671gEgCO
ん?
優「あのなぁ・・・じゃなくてね。ってあれ?どうしたの勇人?」
勇人「いや・・・何か聞こえないか?」
優「え、どれどれ?」
僕と優、二人で耳を澄ませて辺りの音を探る
?「・・・ゃー」
優「あ、ホントだ。何か聞こえる」
勇人「しっ。黙ってて。何処から聞こえるか分からなくなる」
優に沈黙するよう促したあと、再度辺りの音を探ってみる
?「・・・にゃー」
にゃー?
優「にゃーって聞こえたけど?」
勇人「・・・うん、僕も聞こえた。もしかして」
優「・・・猫?」
にゃーって鳴く生き物が猫以外にいるとしたら初耳だ。いや、いるのかも知れないけど少なくとも僕はにゃーと鳴く動物は猫しか知らない
12 : 事情通(コネチカット州) :2007/03/20(火) 20:02:57.00 ID:S671gEgCO
?「にゃー」
優「この鳴き声・・・何処から聞こえる?」
勇人「・・・あっちだ」
鳴き声の聞こえた方向に向かって歩き出した
優「あ、勇人。あの箱」
遠くにダンボール箱が置いてあるのが見える・・・もしかして
勇人「行ってみよう!」
優「うん!」
そう言って、僕と優は走り出した