ちぎりパン（バニラチョコ）３ - ひょんなことから女の子

207 名前： Ego ◆iqP3HuSAqU [ちぎりパン（バニラチョコ）] 投稿日： 2006/09/20(水) 22:14:24.19 ID:btQ9iwU9O
　　　　　「まずは何買うか？」
　　　　　「とりあえず服じゃない？」
　　　　　「じゃあ服でいっか」
　　　　　「あ、下着は？」
　　　　　「あ～……先に買うか」
　　　　　「それって俺もついて行かなきゃダメ？」
　　　　　「どっちでもいいけど、ついて来れば選ばせてやるぞ？」
　　　　　「じゃあついて行こうか」
　　　　　　そんなこんなで下着売り場に行くことになった。今日は日曜日。デパートまでオレと彼
　　　　　氏で買い物に来ている。今日は服は買ってくれるらしい。「彼女らしく、というか女の子
　　　　　らしくしてほしいから」だそうだ。下着売り場に着くと、とりあえず店員にサイズを測っ
　　　　　てもらう。…………結構スリーサイズ良いな。しいて言うならバストがもうちょっと欲し
　　　　　いかな？
　　　　　「サイズはバッチリだぞ。どれ着てほしいんだ？」
　　　　　「コレ」
　　　　　　そう言って彼氏が指差したのは黒いレースの下着だった。結構良い趣味してるな。気が
　　　　　合いそうだ。一着じゃ足りないので、白のレースとピンクのヤツも一緒に買う。
　　　　　「家に帰ったら着てやるからな。それまで精々、妄想しとけよ」
　　　　　「……そうする」
　　　　　　彼氏が黙り込む。…………もしかしてホントに妄想してんのかな？　だとしたらかなり
　　　　　恥ずかしいんだけど。

208 名前： Ego ◆iqP3HuSAqU [なんかいつもと感じが違うかな？] 投稿日： 2006/09/20(水) 22:15:31.85 ID:btQ9iwU9O
　　　　　「さてと、夕飯何がいい？」
　　　　　　オレと彼氏は服も買い終え、地下の食品売り場に来ていた。途中、料理の本も二冊買っ
　　　　　たのである程度の料理ならどうにかなるはずだ。
　　　　　「ハンバーグが食べたいかな」
　　　　　「わかった」
　　　　　　ハンバーグか。まあなんとかなるかな。確か牛と豚の挽き肉、タマネギ、卵は残ってる
　　　　　し、付け合わせにアスパラとニンジンと…………思い出しながら必要な物をそろえる。
　　　　　「なんか楽しそうだね」
　　　　　「うん。料理自体はそんな好きじゃないけどさ、おいしいって言ってくれたから」
　　　　　「…………女の子にしてゴメンね」
　　　　　　…………コイツ、良いヤツなんだよな。そりゃ、オレを女にしたしリッケンバッカーで
　　　　　殴ったけどさ。なんだかんだやさしいし、良いヤツだよ。
　　　　　「別に良いよ。結構楽しいし、仕事にも困ってたしさ」
　　　　　「……ありがと」
　　　　　　さて、とびきり美味しいハンバーグ作ってあげないとな。