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  • ひょんなことから女の子
  • 第1部「ビッグリングドーナツ」

ひょんなことから女の子

第1部「ビッグリングドーナツ」

最終更新:2006年12月12日 21:17

hyon

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管理者のみ編集可
23 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [では前回分から] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 20:59:04.38 ID:ONIRTDTn0
      俺は今、階段を踏み外した。…………いや、人生のじゃない、いや、むしろ人生か?
     とにかく俺は、階段を踏み外してしまった。
     「うおわあぁぁっ!?」
      ってかおいマジで? 地面が近「がぁっ」いてぇ、あちこちがいて「ぐふぉ」やば、死
     ぬ、お花ばた「ぐぇっ」幼稚園は楽だったな、小学校は良かったな、中学校は楽しかった
     な、高校は卒業出来ねえや…………でも死にたくねえよ「ごっ」なりふりなんて構ってら
     んねえよ、とにかく生きてぇ、どんな風になってでも…………って、地面が、くそっ、手
     が動かねぇ、だあぁっ、顔面からダイブかよっ?
     「きゃぁぁーっ!?」
      死んだぜ、確実に。例え生きてたとしても病院に着く前に死ぬ。もし仮に生きのびたと
     しても全身打撲だし複雑骨折だし脳内出血だし…………
     「うぅ…………」
     「…………ウソ、何これ?」

24 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [デスノートktkr] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:01:20.76 ID:ONIRTDTn0
      …………って、あれ? 意外と平気? 実は軽傷? 結構平気かも。だって理緒の声が
     分かるし。うん、記憶もオーケー。俺は良知亮(りょうち・りょう)、十七歳。今日は幼
     馴染みの冷水理緒(れいすい・りお)と一緒に駅前まで遊びに来て…………落ちた。
     「理緒……? つっ!やべぇいてぇんだけど…………」
      やっぱ落ちたらしい。ってかいてぇ。生きてるけど全身打撲ってか?
     「……亮?」
     「くぅ、マジ死んじまうくらいいてぇけど、取りあえず平気っぽいぜ……」
     「亮…………なんだよね?」
      なんで確認するんだ? 確認する必要性なんてないだろ。…………まさか。
     「……もしかして、顔、ヤバイの? マジで? そんなに痛くねぇんだけどな……」
     「…………ちょっとこっち来て」
      そう言って俺を引っ張ってどこかに行く。って、いてぇよ、マジでっ!くそ、どこだ?
     どこに行くんだ? ……っても、思ったより痛くねえな。あちこち痛いけど、走れないわ
     けじゃない。…………俺、ホントに落ちたのか? そんなことを考えていると、段々と目
     的の場所に近付いてきたようだ。……ってトイレかよっ!…………ん?
     「ちょ、女子トイレ無理っ!」

25 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [あ、私事ですが大学受かりました。] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:03:10.12 ID:ONIRTDTn0
      それでもムリヤリ引っ張られる俺。死にかけた次は犯罪者かよ……
     「鏡見て」
      はぁ? 鏡ぃ? 意味わかんねえ…………ってまさか俺の顔にヒドイ傷でもあんのか?
     「…………別にねぇじゃん」
      鏡には傷一つない綺麗な顔が映っていた。…………傷、ねえな。痣もねえ。ホント、階
     段から落ちたとは思えないぐらい綺麗な顔だ。惚れちゃうくらい綺麗な顔だ。ってかマジ
     で綺麗だな。こういうのを美人って言うんだろうな。
     「……わかった?」
     「ああ、階段から落ちたのに傷一つないのは確かにおかしいな」
     「…………」
     「どした?」
     「亮、アンタさ、自分の声と顔とその身体、違和感ないの?」
      何言ってんだ? 声は綺麗なソプラノ、顔は美人、身体はモデル並みのナイスバディ。
     「どうした? 完璧に理想の女性じゃないか」
     「…………アンタ、男でしょ?」
     「何を当たり前な…………ええぇーっ!?」
     「気付くの遅ぉーいっ!!」
      ツッコまれた。…………ってか何だこれ?
     「…………俺、どうなったの?」
     「階段から落ちる前は男だったよわね?」
     「なんか自信ないけど男だったと思う」
     「階段から落ちたら女の子になってたわ」
     「…………は?」
     「驚いたわよ。アンタが階段から落ちて死んだかと思ったら女の子よ? 女の子」
      階段から落ちたから? 女の子?

26 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ここまでが前回分です。] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:04:35.56 ID:ONIRTDTn0
     「でもアンタ綺麗ねぇ、なんかモデル並みよ」
      …………やべぇ、なんか嬉しい。ってバカァ!
     「変なこと言うなっ!」
     「その割には嬉しそうじゃなかった?」
     「う、うるさいっ!」
     「んもぅ、照れちゃってー」
     「…………///」
     「ま、今日はもう帰ろっか」
     「……悪い」
     「別にいいってば。それより大丈夫? 今更だけどケガない?」
     「あー、それはもう身体中…………あれ?」
      痛くない。痛かったはずなのに、なんで?
     「…………大丈夫っぽい」
     「なら良かった。じゃあ帰ろ」
     「おう……」
      とりあえず、家に帰ろう。考えるのはそれからだ。

29 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [デスノートの小説読みてぇ] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:12:07.02 ID:ONIRTDTn0
     「……あんまりジロジロ見んなよ///」
      さて、俺は今、裸である。そして理緒に見られている。無論、理緒は服を着ている。な
     んだか俺ばかり見られるのは不公平な気がしなくもないが、まあ仕方がない。何故なら、
     今のこの身体は女でも、俺は男だからだ。ちなみに、ホントに女なのか検査中。だから見
     られてるわけだが。
     「で、何か分かったか?」
     「…………綺麗」
     「…………は?」
     「いや、変な意味じゃなくってさ、綺麗なのよ」
     「綺麗って?」
     「だからさ、傷も痣も何にもないのよ」
     「…………だって、あんだけ派手に落ちたんだぞ? めちゃくちゃ痛かったんだぞ?」
      俺は十五分くらい前に階段から落ちている。マジで死んだと思った。
     「だって綺麗なんだからしょうがないじゃない。大体、もう痛くないんでしょ?」
     「……いや、まあそうなんだけどさ」
      実際、落ちた直後はめちゃくちゃ痛かったが、時間と共に次第に痛みは消えていった。
     そして今はもう痛くない。俺が女になったのも落ちたせいだし、これは何かあるのかもし
     れない。……ふと、昨日出来た口内炎が無くなっていることに気付いた。よく考えれば、
     昨日の体育のサッカーで擦り剥いた傷もない。
     「これは、なんつーか…………リジェネ?」
     「……何それ?」
     「いや、身体が自動で治るってか、ま、そんな感じ」
     「…………試してみる?」
     「試すって?」
     「カッターで切る」
      …………俺、この娘が怖い。

30 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:18:21.43 ID:ONIRTDTn0
     「理緒、とりあえず考え直せ」
     「アンタが治るって言ったんでしょ?」
     「だからって痛いもんは痛いんだよっ」
     「大丈夫よ。ちょっと切るだけだし」
     「…………痛くすんなよ」
     「それは無理な注文ね」
     「ちょっと切るだけだぞ!」
     「努力はするわ」
     「…………やっぱ自分で切るっ!」
      怖くなり、理緒の手からカッターを奪「いっ!?」手がカッターの刃に触れた。普通に
     血が出てる。
     「だぁ、ティッシュティッシュ!」
     「それより絆創膏どこよっ!?」
     「ティッシュ!」
      ティッシュを掴み、傷口に…………

32 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [改行大杉って言われるぜ……] 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:21:05.31 ID:ONIRTDTn0
     「あれ?」
     「ほら、絆創膏」
     「……あのさ、俺、ケガしたよな?」
     「ケガしてないならその血は何よ?」
     「…………傷がない」
     「え?」
      俺の手には傷がなかった。血が付いてるのに傷がなかった。これが何を意味するのか。
     ズバリ、リジェネ説の肯定だ。
     「マジでリジェネか……」
     「リジェネってすごいんだね……」
     「いや、後半はあんま使えない」
     「そうなの?」
     「レベルが低いうちは便利なんだけどな」
     「つまり亮はレベル低いんだ」
     「…………」

33 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:23:03.09 ID:ONIRTDTn0
     「……で、結局のところ、俺の身体はどうなんだ?」
     「残念ながら完璧に女の子よ」
     「そうなのか……」
      元々分かってはいても、ハッキリ言われると、やっぱなんかキツイもんがある。ってか
     俺、女なんだよな…………ヤダなぁ。
     「……理緒さ、どう思う?」
     「美人だと思うよ」
     「そうじゃなくってさ…………俺、女になったんだぜ?」
     「そうねぇ…………学ランやめてブレザーにする?」
     「しねぇよ。そうじゃなくって、なんで女になったとかどうすりゃ良いとかさ……」
     「そんなの私にわかるわけないじゃない。落ちたからでしょ?」
     「いや、まあ、そうなんだけどさ」
     「アンタはどう思うの?」
     「…………美人?」
     「…………私と変わんないじゃない」
      正直、なんにも分かんねぇしなんにも考えらんねぇ。いや、もっとマジに考えなきゃな
     んねぇんだけど、なんかダメなんだ。色々考えなきゃなんねぇのに、何を考えなきゃなん
     ねぇのかさえわかんねぇ。
     「でさ、学校、ホントにどうするの? まだ通う? それともやめちゃう?」
      そっか、学校か。まだ通うってことは、女になったことを言って、尚且つ認めてもらわ
     なくちゃならない。やめるのは楽だよな。でも将来を考えるならせめて高校くらい出とき
     たい。転校ってのも選択肢的にはありだけど、なんかヤダ。今の学校を…………ってか、
     今のダチと卒業してぇ。

34 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 佐賀暦2006年,2006/10/27(佐賀県と汚職) 21:25:19.17 ID:ONIRTDTn0
     「……ところでさ、家族にはなんて言うの?」
      …………やべぇ、マジで忘れてた。かなりってか一番重要なことなのに百パー天然にメ
     チャクチャ普通にアウトオブ眼中だった。
     「…………ってかどうしよ?」
     「おじさんに色仕掛けでもしてみたら?」
     「死んでもヤダ!」
     「ならどうすんの?」
      …………俺が知ってる限りの経緯を話して、はたしてそれで納得するだろうか? まあ
     俺ならしないな。ってか普通しねぇ。階段から落ちたら女になってリジェネがかかりまし
     た。って、どんな妄想癖だよ。……虚言癖か?
     「だぁーっ!もう、どうすりゃいいんだっ!?」
     「正直に全部言えば?」
     「信じるわけねえだろっ!」
     「じゃあどうするのよ?」
     「だからそれがわかんねえんだって!」
     「…………女々しいわねぇ。男だったら当たって砕けなさいよっ!」
     「なっ、砕けたらダメだろ!」
     「だから女々しいって言うのよ!アンタ心まで女になったんじゃないの!?」
     「……じゃーわかったよ!」
      もう頭に来た。俺は女なんかじゃねえ、女々しくなんかねえ。
     「ありのままに話してやるよ。ポルナレフ並みに話してやろうじゃねえか!」

133 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ビッグリングドーナツ前回分] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:12:26.78 ID:LYD2JvR80
      …………どうしよ? 勢いであんなこと言っちまったけど、やっぱ信じてもらえるわけ
     がねえよ。
     「どうしたの? 早く入りなさいよ。なんなら私が先に入ろっか?」
     「……いい」
      俺たちは今、俺の家の前にいた。ってかもう一分くらいいる。
     「女々しいわねぇ……」
     「女々しくねぇ!むしろ雄々しい!…………って言いたいんですけどね」
     「流石に無理よね」
     「無理ですねぇ……」
      なんだかんだで既に三分。いつまでもこうしているわけにもいかないか。よし、入って
     やろうじゃねえか。そう思うと、身体が勝手に玄関を開けていた。……理緒の身体が。
     「おばさーん!」
     「ちょ、俺の決意が無駄になったじゃねえか!」
     「だって遅いんだもん」
     「理緒ちゃん?」
      母さんが出てきた。…………こうなったらもう腹を決めるしかねえな。
     「母さん!俺、亮!よくわかんないけど女になっちまった!」
      とりあえず言わなきゃいけないことは言ったぞ? あとは母さんの反応を待つだけだ。
     しかし、まあ信じるわけがないよな。うん。ってか信じねえ。むしろ信じんな。
     「……理緒ちゃん、この子友達? 亮とも知り合いなの?」
      ごめん、信じて。マジ困る。
     「ほ、本当なんだってば、マジで女になっちゃったの!正真正銘、良地亮だから!」
     「おばさん、コイツ本当に亮なんです。信じられないとは思いますが本当なんです」
     「そんなこと言ったって……」
      ちっ、最終兵器…………いくか?

134 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [自分でwiki弄れるようになるかな] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:13:32.57 ID:LYD2JvR80
     「…………パク・ヨンハ」
     「…………え?」
     「押し入れのパク・ヨンハグッズ、父さんにバラしても良いんだぜ?」
     「…………」
     「全部で十万以上はあるよなぁ……」
     「…………こんな悪どいやり方は確かに亮しかしないわね」
      …………えっ?
     「じゃあおばさんっ」
     「母さんっ!」
     「アンタの蒼井そらコレクションも黙っといてあげるわね」
     「え…………」
      っておいコラババア黙ってねえじゃん言ってんじゃん思いっきりバラしてくれちゃって
     んじゃねえかよこの腐れ外道がぁっ!!
     「……ヘンタイ」
     「や、いや、蒼井そらコレクションなんて……そ、そう、青い空の写真が好きなんだよ」
     「へぇ……」
     「なんて言うか心が洗われる? 真っ青に澄みきった空って気持ちいいよな?」
     「蒼井そらが気持ちいいんだ……へぇ、そうなんだ…………」
      そんな遠い目しないでよ。ってか別に良いじゃん、思春期の男の子ですぜ? 普通。も
     う普通も普通。王道を行き過ぎちゃってる感じ。ってかむしろ興味ないほうがおかしい。
     そんなん異常。AVの一本、エロ本の一冊ぐらい持ってるべき。それがグローバルスタン
     ダードってやつだぜ?
     「…………私、もう帰るね」
      …………先生、どうしたらいいですか?

135 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ここまで前回分] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:15:31.68 ID:LYD2JvR80
     「あらあら、女の子になったくせにアダルトビデオのせいで女の子に嫌われるんだねぇ」
     「母さんのせいだろうがっ!」
      クソ、母さんにあんな反撃があるとは。…………でもそらちゃんだけは譲れん。
     「アンタ、本当に女の子になっちゃったの?」
     「見て分かんねぇのか? 年取ると大変ですねぇ」
     「いやぁ、流石にアダルトビデオを見るほどの元気はないわねぇ」
     「…………」
     「…………」
      …………これが冷戦ってやつか。先週世界史でやったぜ?

136 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [こっから今回分] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:17:22.34 ID:LYD2JvR80
      翌日、俺は通学路にいた。
     「学校、行くんだ」
     「まあな。今んトコ皆勤だし」
      理緒に会ったのはその途中だ。
     「そっか。でも平気なの? 学校に連絡した?」
     「…………してない」
     「…………どうするの?」
     「Let it be」
     「……まあ頑張って」
     「おう」
      正直、先生たちに話しても信じてもらえないと思う。まあそれはしょうがないことだと
     思って諦めている。だけど俺は学校にいたい。別に学校が好きなわけじゃない。居場所が
     欲しいだけだ。なるべく隠しているつもりだけど、なんだかんだで不安だ。ハッキリ言っ
     て怖い。このまま戻れないのも、心まで女になるのも。そのためにも今まで通りに学校に
     通っていたい。
     「……ところでさ」
     「何?」
     「俺、目立ってる?」
     「うん。そりゃもう。かわいい美少女が学ランだもん」
     「…………///」
      確かに今の俺は目立っているらしい。女子が学ラン。まあ普通見るわな。演劇部やら応
     援団の練習ならまだしも通学路。俺なら見る。ってかヤバイな。なんかかわいいとか綺麗
     とかって言われるとちょっと嬉しい。…………俺、男だよな?

137 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ところでさ、前回分……だよね?] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:18:24.85 ID:LYD2JvR80
     「おはようございます」
      校門で先生に挨拶する。
     「ああ、おはよう…………って、君はなんで学ランを着ているんだ?」
      ……そうか、そういえばそうだった。一々説明するのもめんどいな。
     「えーっとですね、これはつまり…………罰ゲームなんです」
     「罰ゲーム?」
     「はい。この前トランプで負けちゃって」
     「……まあ今回は許してやるが、もうやるなよ。罰ゲームやるなら他の内容にしろ」
     「はい」
      どうにか誤魔化せたようだ。まあ後で職員室に行ってちゃんとした説明をすればいいだ
     ろう。信じてもらえるかは別として。とりあえず靴を履き替えて教室に荷物を置いてこな
     いと。
     「教室に荷物置いたら職員室行って先生達に説明するから」
      この後の予定を理緒に告げる。
     「……説明しても信じてもらえっこないよ?」
     「わかってる。でも、それでも言わなきゃどうしようもないし、可能性もゼロじゃない」
     「そう。……私もついて行くからね」
     「……まあお前しか証人もいないしな」
     「証人って言っても、友達だから効果は薄いけどね」
     「それでもいないよりはマシだろ」
     「そうよね」

138 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [もしかして記憶違い?] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:20:23.06 ID:LYD2JvR80
      そんな話をしているうちに教室に着いた。
     「じゃあ私が荷物置いてくるから廊下で待ってて」
     「なんで?」
     「……今のアンタが教室に入ったらただの不審者よ」
     「…………マジ?」
     「うん」
     「…………」
      まあ、確かにみんなからすりゃ学ラン着た、どこの誰ともわからない、良知亮の荷物を
     持った、良知亮の席に座る変な女かもしれないけどさ。…………いや、それはただの不審
     者だな。自分でもそう思う、流石に。うん、流石にない。
     「じゃあ行こっか」
     「ああ」
      職員室へ向けて歩き出す。すれちがう人のほとんどに奇異の目で見られるのはあまり気
     分が良いものじゃない。ってかハッキリ言ってヤダ。確かに学ラン着てる女は珍しいかも
     しれないけどさ、もう少しぐらいそういうのを気にしない広い心を持とうぜ?
     「なあ?」
     「…………イキナリ何よ?」
     「いや、だからさ、学ラン女ぐらい気にしない広い心を持とうぜって話」
     「ああ。他人の視線ぐらい気にしない広い心を持てば良いって話ね」
     「…………」
     「わがまま王女?」
     「王女じゃねえよ」
     「女王様って呼んで欲しいの?」
     「…………お姉様」
     「…………オトボク?」
     「…………マリみて」

139 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ま、いいよね?] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:22:27.48 ID:LYD2JvR80
     「ってかお前、オトボクとかオタクだな」
     「なっ、アニメを見たのっ!」
     「ところでオトボクの正式名称書けるか?」
     「え、処女はお姉さまに恋をする?」
     「ふっ、そいつはゲーム版じゃねえか……!」
     「あっ!?」
     「エロゲーをやるってことはそこそこオタクってことだよな?」
     「…………」
     「どうした?」
     「…………ええそうよ、オタクで悪い? 腐女子で悪い?」
     「開き直りか?」
     「そっちこそ、それなんてかしまし?」
     「なっ」
     「知ってた? かしましの同人なんて話が話だけにエロが多いのよ」
     「知るか!」
     「アンタも男に犯されて悦ぶんでしょ?」
     「それはないっ!」
     「どうだかね」
     「ってか学校の廊下でこんな話をしないでくれ……」
     「…………」
     「…………」
     「……ゴメン、ちょっとどうかしてた」
     「いや、オレも悪かった」

140 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [人間ノックは良作] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:24:22.94 ID:LYD2JvR80
      なんだか変な感じで歩き続けると、職員室に着いた。
     「信じてもらえるかしらね」
     「ま、無理だろうな」
      オレは職員室のドアを開けた。
     「失礼します」
     「失礼します」
      オレに続いて理緒も挨拶をする。そして二人揃って職員室に入った。とりあえず担任の
     鈴木先生の机に向かう。先生はパソコンでプリントを作っているようだ。
     「鈴木先生」
     「にゃ?」
      先生に声を掛けると、パソコンを止めこっちを向いてくれた。鈴木先生は今年で27歳
     になるハズだが、20歳と言っても余裕で通用するくらい若く見える。しかも「にゃっ」
     と言うのが口癖というか特徴で、どうも天然らしい。ついでにボクっ娘だ。当然ながらか
     なりかわいいので、男子生徒からの人気No.1だ。
     「冷水さんと…………あなたは?」
     「えっと、その、信じてもらえないと思いますが…………良知です」
     「良知って…………良知亮くん?」
     「はい。詳しくは後で説明しますが、階段から落ちたら女になっちゃったんです」
     「ホントに?」
     「先生、私もその時一緒でしたが、この子は間違いなく良知亮です」
     「うん、わかったよ」
     「「…………へ?」」

141 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [猿…………平気だね。] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:27:22.48 ID:LYD2JvR80
      鈴木先生が立上がり、先生方に声を掛けた。
     「みなさん、ボクのとなりにいるこの子は、ボクのクラスの良知亮くんです」
      …………いや、先生。それはないわ。ってかそんなんで誰が信じるんですか?
     「女の子になっちゃったみたいですが、良知亮くんですから、よろしくお願いします」
      座った。…………うん。先生は間違ったことは言っていない。むしろ正しすぎる。でも
     信じるわけがない。男子生徒が女になっただ? 冗談も大概にしろよ。いや、まあ事実だ
     しオレが言うことでもないんだけどさ。
     「良知、体育はどうするんだ? 男子とやるか? 女子とやるか?」
      …………え?
     「とりあえずそれだけでも決めてもらわないとな」
     「えと、じゃあ男子と…………」
     「わかった」
     「あ、良知くん。放課後保健室に来てね。身体測定するから」
      …………なんでこんな普通なんだ? ってか信じちゃっていいのかこんな話をさ。
     「じゃあ教室行こっか」
     「あ、はい、先生」
     「…………女の子のほうが断然気持ち良いよ」
      …………何?
     「あの、先生。なんでこんな普通に信じるんですか? おかしいじゃないですか」
      理緒が先生に問い掛ける。
     「まあ、前例があるからかな?」
     「前例?」
     「三年前にね、男性教師が一人、女の子になったことがあるんだよ」
      …………マジでなんなんだこの学校は?

142 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ラストで猿ktkr] 投稿日: 2006/11/21(火) 00:31:34.73 ID:C2AmqyMMO
     「……と言うわけで、良知くんは女の子になってしまいました。以上、伝達終わりっ」
      オレが女になったことを言ったところで朝礼が終わる。
     「起立、礼、ありがとうございました」
     『ありがとうございました』
     「あ、質問責めにはしないようにね」
      先生は最後に一言、そう付け足した。しかしまあ、そんなことを言われたからって、質
     問せずにいられるわけがない。そんな高校二年生のサガ。答える暇も与えられずに質問ば
     かりされる。仲の良かったヤツはもちろん、ほとんど話したことのないヤツまで質問して
     くる。
     「…………」
      それまでは質問にも一応答えていたが、黙り込んでしまった。…………それはショック
     だったからだ。自分自身に苛立ちを感じたからだ。ダチなんだ、ダチだったんじゃない、
     そう、ダチなのに…………仲が良かったって、過去形になっちまった。オレは、この間までとは違うのか?
     「亮? どうした?」
      オレハダレ? ホントニリョウナノカ? モシモリョウジャナイナラ…………
     「…………ごめんね、ちょっと疲れちゃった。質問はもう止めてくれないかな?」
     「あ、ああ……」
      その時、亮のダチは全員違和感を感じていた。
「第1部「ビッグリングドーナツ」」をウィキ内検索
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