「お前は本当に賢い娘だ。分かってくれるね。リナリス」
「あってはならない。どうすればいい。リナリス……お、お前が、このような……私よりも、遙かに……」
登場話
第一部
・「黒曜、リナリス その2」
第二部
・「第六試合 その1」
第三部
略歴
- 読み:こくようレハート
- 種族:血鬼
- クラス:恐らく斥候
先代“黒曜の瞳”統率。
リナリスの父。
世界の闇で暗躍し続けた、冷酷なる
血鬼。
しかし、すでに彼は死亡している。遍く人族社会への報復を目論んだ妄執を娘へと残して……。
現状死因は不明であるが、リナリスがその能力を覚醒させてから二年後(書籍版では一年後)に死亡している。
そして、何らかの形でリナリスが彼の死に関わっている可能性が高い。
リナリスにとっては、いつも優しく、穏やかで、強い、常に正しいことを教えてくれる、尊敬すべき立派な、大好きな、“お父さま”。
容姿
リナリスと同じ金色の瞳を持った、穏やかで低い声質の、礼服を纏った紳士。
車椅子にあるいは椅子に深く腰掛け、綺麗なローブを纏った何者か。
蝋のような質感の皮膚。
乾いた手の甲。
微動だにしていない。
恐らくは、呼吸すらも。
能力
血鬼としての能力、フェロモンによる屍鬼(従鬼)支配能力を持つ。
ただし、彼の場合は血鬼としての支配よりも、彼自身の持つ恐怖によって配下を支配していた。
敵以上に味方に対してこそ無慈悲であった、そう感じたのは“黒曜の瞳”を不倶戴天の敵とした
かつての宿敵であった。
数多の秘密を食らったその力で、黒曜レハートは昏き戦乱をこそ望んでいる。
「お父さま……待って……私を……」
そして思春期を迎えた
愛娘が能力を開花させた。その修羅の力を、彼は、
恐れた。
「私を、見て」
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「――お父さまの願いが」(ネタバレ有り) |
「――お父さまの願いが」
「泡沫と?」
死亡した彼の遺体は、現在生術によって長期保存されている。
かつてと何も変わらないその姿で。
「リナリスが……必ず。お父さまのための栄光を、捧げます」
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最終更新:2024年02月19日 03:54