I2P-Messanger
I2P-MessangerとはI2Pネットワークに適したシンプルなメッセンジャーソフトです。利用可能なプラッフォームはLinux,MacOSX,Windowsがあります。
I2PメッセンジャーはシンプルなQTベース(QTというのはクロスプラットフォームアプリケーションフレームワーク)のアプリケーションです。サーバーを使わず、I2Pを使用した終端間暗号化を行うインスタントメッセンジャーです。サーバーを使わないため、ユーザーの会話を記録されることはなく、I2Pもユーザーが誰にチャットをしたのかもわかりません。サーバーを使わないため、I2Pの終端間暗号化を使うことができるので2者間のメッセージを第三者が読むこともできません。
ファイル転送機能をサポートしています。
ただし最新バージョンは0.2.25であり、2009年で開発は停止しています。
使用にあたってはI2PルーターのSAMブリッジを有効にする必要があります。
ダウンロード
事前準備
I2P-MessangerはI2PルーターのSAMブリッジを使います。デフォルトではSAMブリッジは有効になっていないため、有効化する必要があります。
まず、I2P-Messangerを使用するためにI2Pルーターを起動してください。
①
http://127.0.0.1:7657/configclientsにアクセスします。
②上から4つ目『SAM アプリケーションブリッジ』という項目にチェックを入れて【クライアント設定を保存】をクリックします。
この設定は1回だけですみます。
使用方法
基本的な設定
I2P-Messangerをダウンロード後、任意の場所にアーカイブを展開します。
- "I2PMessanger.exe"を起動します。
- "Setting"をクリックし、"User Details"で必要な箇所を入力します。
ニックネームは通信する相手からわかりやすいようにつけておきます。ニックネームは個人を特定するものではありません。
また、ここに入力した内容はいつでも変更できます。
User Details.png
相手に追加してもらう
相手に追加してもらうためには自分のDestinationアドレスを通知しなければなりません。
Destinationアドレスの取得と変更のためには一度I2P-Messangerをオンラインにしなければなりません。
現在のDestinationアドレスを取得するにはオンライン狀態でI2P-Messangerの"You Destination"をクリックします。
するとクリップボードにDestinationアドレスがコピーされるので、それを何らかの方法でチャットをしたい相手に伝えてください。
Your Destination.png
相手を追加する
- "Add User"をクリックします。
- 相手のニックネームとDestinationアドレスを入力します。(大切なのはDestinationアドレスです)
- "OK"をクリックして追加できます。
Destinationアドレスを変更する
I2P-Messanger用に使うDestinationアドレスはいつでも変更することができます。一度I2P-Messangerをオンラインにした狀態で、"Setting"をクリックし、"Network"をクリックします。そしたら"Generate"をクリックし"OK"をクリック。
その後I2P-Messangerを完全に終了します。
Changing Destinaton.png
《注意》
- Destinationアドレスは1ユーザーにつき1つしか持てません。また、Destinationアドレスは変更してしまうと、以前のものは使えなくなります。そのため、これまで変更前のDestinationアドレスで誰かとチャットをしていた場合、変更後のDestinationアドレスを再び伝えなければチャットができなくなります。
- I2P-Messangerは右上にある閉じるボタンをクリックしても完全に終了しません。メニューから"Close"を押すか、タスクバーから完全に終了させてください。複数もI2P-Messangerが起動していると正常に動作しません。
最終更新:2015年12月23日 18:59