帯域設定

I2Pはデフォルトの設定では非常に転送速度が絞られています。I2Pのネットワークスピードを上げるための設定をここでは取り上げます。

帯域を増やす

デフォルトで設定されている帯域の値はあまりにも小さいため、大きくする必要があります。
I2Pを起動した狀態でブラウザでhttp://127.0.0.1:7657/configにアクセスします。数値を入力するフィールドが2箇所あるので、大きな値に設定します。この設定はWindows8.1ユーザのデフォルトのI2Pインストールパスであれば
C:\Users\minister\AppData\Roaming\I2P\router.config
をテキストエディタで編集しても同じことができます。

メモリ使用量を多く割り当てる

Windowsユーザの場合であれば、restartableなI2Pを起動するとコマンドプロンプトが出てきて

WARN: Configured for 1.17MBps share bandwidth but only 123.75MB available memory. Recommend  increasing wrapper.java.maxmemory in 
C:\Program Files (x86)\i2p\wrapper.config to at least 140 (MB) if the actual share bandwidth exceeds 512.00KBps.
INFO: Jetty 8.1.17.v20150415 logging to I2P logs using class org.eclipse.jetty.server.Server

このような文字列が画面に表示されます。これは帯域に適した使用可能なメモリの割当量が少ないことを意味しています。上記のメッセージは、「512Kbpsの帯域に増幅したいならば少なくとも140MBのメモリ使用量を割り当ててください」という意味です。帯域を大きく使うほど要求されるメモリ量は多くなります。
そのメモリ使用量の変更はwrapper.configというファイルに記されています。
Windows8.1の場合でデフォルトではファイルパスがC:\Program Files (x86)\i2p\wrapper.configになっています。
そのwrapper.configをテキストエディタで開いて129行目に
wrapper.java.maxmemory=
があります。(バージョンや環境によっては行がずれているかもしれません)
その値をMB単位で指定します。
上記のログを見ると、140MBは欲しいという意味なので、140以上の整数値を設定します。
設定したら保存してI2Pを再起動しましょう。
参考までに、12.0Mbpsに適した値は最低563MB以上です。
最終更新:2016年06月17日 23:34
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