「TS 1-641」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

TS 1-641」(2010/12/26 (日) 01:30:48) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「今日からここが、君の新しい家だ」  冥土返しに案内された部屋に入って、壁に掛かったセーラー服を見て、天井は自分が変わってしまったことを再認識させられた。  セーラー服を着る日がくるなんて想像もしていなかった。 「どうしたんだい? そんな熱心にセーラー服を見詰めて。あ、もしかして今着てみたいのかな?」 「いや、まさかセーラー服を着る日が来るなんて思ってなかったから……って、服を脱がそうとするな!」 「いいじゃないか。着てみなよ。サイズが違っていないか確かめたいしね」 「……わかった」  服に手を掛けようとしてやめた。  天井の本能が、冥土返しの前で服を脱ぐのは危険だと告げている。 「ん? どうしたんだい。着替えないのかい?」  ニヤニヤした冥土返しが話しかけてくる。  天井は無言で、壁に掛かったセーラー服を手に取り、脱衣所に入り鍵を掛ける。 「ああ、体のチェックは忘れないようにね。姿見は置いてあるから」 「わかっている……ふぅ」  溜め息を吐いて、服を脱いでいく。  下着になったところで冥土返しに言われたことを思い出し、下着も脱ぐ。  全裸になって姿見の前に立つ。  鏡に映るのは、起伏の少ない未発達な体を持つ深緑色の髪の少女。  未だにこの少女が自分だとは信じられない。  体を捻ったりして全身をチェックする。 「特に、異常なし」  本当に付ける意味があるのかどうか解らないブラジャーを着けながら、溜め息を吐く。  なんだか、最近溜め息ばかり吐いているなと思いながら。  四苦八苦してセーラー服を着て脱衣所から出る。  天井は嫌な予感を感じながらも、リビングに入る。  途端、顔が柔らかい何かに包まれる。 「可愛いなぁ! やっぱり、僕の見込んだ通りだった」 「むぐぅむぅぅ!(は、離して!)」  状況がわかりにくいと思うので説明するが、天井の頭が冥土返しの豊かな胸に抱き込まれているのだ。  俗に言うパフパフ。  男性なら一度は夢見る物であるが、冥土返しのは窒息するレベルの圧迫である。  感触を味わう余裕などない。 「サイズもピッタリみたいだし。ああ!着せたい服が他にもあるんだよ、着てくれないかなぁ?」  冥土返しは勝手に興奮して勝手に加速していく。 「む、むぐぅぅぅ(し、しぬぅぅぅ)」 「あ、ごめん」 「きゅうううううう……」  目を回している天井に、冥土返しは「これから学校へ行くから心しておくように」と告げた。  こうして天井の転校前日は過ぎていった。  半分以上は、冥土返しに服を着せ替えられていたような気もするが。  長くなるので割愛する。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
ウィキ募集バナー