【初出】
禁書SS自作スレ>>380-381
禁書SS自作スレ>>380-381
脇道から出てきたのは白い修道服の少女と金髪にサングラス、アロハシャツ、ハーフパンツといった
格好の少年だった。
インデックスと土御門元春。
インデックスは上条の住んでいる学生寮に居候しているシスターで、土御門元春は同じ学生寮の隣人
でクラスメートだ。
二人ともイギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』のメンバーである。
インデックスは脳内に10万3000冊の魔道書を持つ完全記憶能力者。
土御門は魔術師(陰陽師らしい)と同時に無能力者(レベル0)の肉体再生(オートリバース)を持
った能力者で、多角スパイだ。
なぜ二人が一緒に歩いているのかは上条には理解できた。
上条は昨日(金曜日)、身長一三五cmの見た目一二歳の担任女教師、月詠小萌に明日補習を受けに
来るように言われた。
そのとき、学生寮の隣人でクラスメートである土御門にインデックスの世話を頼んだのだ。
一緒に街を歩いているのは、世間知らずのインデックスに街案内をしているのかもしれない。
上条がそんなことを思っていると、ふとインデックスが上条の方を向いた。
インデックスは上条の存在に気づき、指を指してなにか言った。
指の示す方へ土御門も向くと、表情を明るくして手を振りながら走ってきた。
「うにゃー、カミやーん!小萌先生の地獄の補習はもう終わったのかにゃー?」
「遅いよとうまー!もう腹ペコで倒れるかと思ったんだよ―――――――――――」
ふと、インデックスの言葉が途切れた。
視線は上条の隣の美琴に向けられているようだった。
「短髪?とうま、とうま。なんで短髪が隣にいるの?」
その言葉に、土御門も美琴に気づいた。
「――――――――――――!この前カミやんにタックルした・・・・・・・・・ははぁ、カミやん。
さては、ご一緒にラブラブ帰宅中かにゃー?また新しいフラグが立ったぜい、ってかそんなんで俺の
事とやかく言えるのかにゃー?」
ドツボを突かれまくった上条は『うっ』とたじろいだ。
宣言を撤回させるべく、反撃に移る。
「だっ・・・・・・・・・ち、ちげーよ!コイツとはたまたま会って単に帰路が一緒だったから一緒
にいるわけで、やましいことは何一つ存在しねーってかお前は毎日毎日匿ってんだろそっちの方がよ
っっっぽどやましいわ!」
「ま、毎日ってなんだ毎日って!土御門さんはそんなに暇じゃないことくらいカミやんだって知って
るだろうにゃー!大体、カミやんだって居候がいるだろ!毎晩毎晩ギャーギャー喚いているのはいや
でも耳に入ってくるぜい!」
やましいってことは否定しないのか!とギャーギャー喚く上条は、隣にいる美琴にタスケテクダサイ、
と視線を送ろうと思い、美琴を横目で見た。
美琴は俯いて、口の中でなにかぶつぶつ言っているようだった。
よくよく見れば顔を真っ赤にしているのが分かるのだが、横目で見た上条はそこまで分からない。
と、土御門の隣(土御門を挟んだ反対側)からとてつもない『気』が出た。
上条はそーっとそちらを覗いた。
格好の少年だった。
インデックスと土御門元春。
インデックスは上条の住んでいる学生寮に居候しているシスターで、土御門元春は同じ学生寮の隣人
でクラスメートだ。
二人ともイギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』のメンバーである。
インデックスは脳内に10万3000冊の魔道書を持つ完全記憶能力者。
土御門は魔術師(陰陽師らしい)と同時に無能力者(レベル0)の肉体再生(オートリバース)を持
った能力者で、多角スパイだ。
なぜ二人が一緒に歩いているのかは上条には理解できた。
上条は昨日(金曜日)、身長一三五cmの見た目一二歳の担任女教師、月詠小萌に明日補習を受けに
来るように言われた。
そのとき、学生寮の隣人でクラスメートである土御門にインデックスの世話を頼んだのだ。
一緒に街を歩いているのは、世間知らずのインデックスに街案内をしているのかもしれない。
上条がそんなことを思っていると、ふとインデックスが上条の方を向いた。
インデックスは上条の存在に気づき、指を指してなにか言った。
指の示す方へ土御門も向くと、表情を明るくして手を振りながら走ってきた。
「うにゃー、カミやーん!小萌先生の地獄の補習はもう終わったのかにゃー?」
「遅いよとうまー!もう腹ペコで倒れるかと思ったんだよ―――――――――――」
ふと、インデックスの言葉が途切れた。
視線は上条の隣の美琴に向けられているようだった。
「短髪?とうま、とうま。なんで短髪が隣にいるの?」
その言葉に、土御門も美琴に気づいた。
「――――――――――――!この前カミやんにタックルした・・・・・・・・・ははぁ、カミやん。
さては、ご一緒にラブラブ帰宅中かにゃー?また新しいフラグが立ったぜい、ってかそんなんで俺の
事とやかく言えるのかにゃー?」
ドツボを突かれまくった上条は『うっ』とたじろいだ。
宣言を撤回させるべく、反撃に移る。
「だっ・・・・・・・・・ち、ちげーよ!コイツとはたまたま会って単に帰路が一緒だったから一緒
にいるわけで、やましいことは何一つ存在しねーってかお前は毎日毎日匿ってんだろそっちの方がよ
っっっぽどやましいわ!」
「ま、毎日ってなんだ毎日って!土御門さんはそんなに暇じゃないことくらいカミやんだって知って
るだろうにゃー!大体、カミやんだって居候がいるだろ!毎晩毎晩ギャーギャー喚いているのはいや
でも耳に入ってくるぜい!」
やましいってことは否定しないのか!とギャーギャー喚く上条は、隣にいる美琴にタスケテクダサイ、
と視線を送ろうと思い、美琴を横目で見た。
美琴は俯いて、口の中でなにかぶつぶつ言っているようだった。
よくよく見れば顔を真っ赤にしているのが分かるのだが、横目で見た上条はそこまで分からない。
と、土御門の隣(土御門を挟んだ反対側)からとてつもない『気』が出た。
上条はそーっとそちらを覗いた。
381 名前: 375 投稿日: 2006/06/23(金) 01:46:17 [ 104RLQf. ]
そこには、目をギラリと光らせたインデックスがいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ぁー」
インデックスの出す『気』と彼女の表情を見て、上条の両手から嫌な汗が噴き出した。
彼女はゆっくりと口を開き、
「・・・・・・・・・ほう。とうまは短髪と仲が良いばかりか友達の線を越えてるんだね」
開いた口から覗いていた犬歯がキラリと光る。
出撃準備完了ですか!?と上条はインデックスの『気』が何なのかを察知し、必死に弁解しようと
する。
「だから違うってインデックスサン土御門の言うことは気にするな私上条当麻はそんな素敵フラグ
を立てた覚えは無いし御坂とも数回ちょっとした事件があっただけでってなに言ってんだ俺はーっ
てちょっと待ってーインデックス今のは冗談です冗談真に受けてグワッと口を開いて飛び掛ってこ
ないでくだざびぎゃぁぁぁアアああああああ!!!!!!」
猛獣少女インデックスの襲われ頭を噛まれた上条はビクンビクン跳ねた。
土御門はうぁっちゃー、という感じで額に手をやり、美琴は未だに赤くなって俯いている。
ちなみに上条は、自分を中心に視線が集中していることに気付く事が出来なかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ぁー」
インデックスの出す『気』と彼女の表情を見て、上条の両手から嫌な汗が噴き出した。
彼女はゆっくりと口を開き、
「・・・・・・・・・ほう。とうまは短髪と仲が良いばかりか友達の線を越えてるんだね」
開いた口から覗いていた犬歯がキラリと光る。
出撃準備完了ですか!?と上条はインデックスの『気』が何なのかを察知し、必死に弁解しようと
する。
「だから違うってインデックスサン土御門の言うことは気にするな私上条当麻はそんな素敵フラグ
を立てた覚えは無いし御坂とも数回ちょっとした事件があっただけでってなに言ってんだ俺はーっ
てちょっと待ってーインデックス今のは冗談です冗談真に受けてグワッと口を開いて飛び掛ってこ
ないでくだざびぎゃぁぁぁアアああああああ!!!!!!」
猛獣少女インデックスの襲われ頭を噛まれた上条はビクンビクン跳ねた。
土御門はうぁっちゃー、という感じで額に手をやり、美琴は未だに赤くなって俯いている。
ちなみに上条は、自分を中心に視線が集中していることに気付く事が出来なかった。
上条とインデックスは一通り暴れまわった後、周囲の視線に気付き、この場から離れようと慌てて
走った。
土御門も後に続くが、美琴は俯いていて気がつかなかったのか、『え?あ、ちょっ・・・待ちなさ
いよー!』と叫びながら土御門の後に続く感じになる。
あの場から少し離れた別の大通りまで辿り着いた上条は、ひとまずインデックスの怒りを静め、土
御門の誤解を説いてから、皆並んで歩いた。
正確には、右からインデックス、上条、土御門、美琴の順だ。
「それで、短髪はなんでとうまと一緒に帰っているの?」
最初に話題を切り出してきたのはインデックス。
さっきの疑いはもう晴れたようだった。
質問に対し、短髪・・・御坂美琴は自分が聞かれると思っていなかったのか、『へっ?』という顔
をしてから少し慌てたように、
「べっ、別にどうだっていいでしょう!・・・・・・今日はたまたま会っただけっていうか・・・
走った。
土御門も後に続くが、美琴は俯いていて気がつかなかったのか、『え?あ、ちょっ・・・待ちなさ
いよー!』と叫びながら土御門の後に続く感じになる。
あの場から少し離れた別の大通りまで辿り着いた上条は、ひとまずインデックスの怒りを静め、土
御門の誤解を説いてから、皆並んで歩いた。
正確には、右からインデックス、上条、土御門、美琴の順だ。
「それで、短髪はなんでとうまと一緒に帰っているの?」
最初に話題を切り出してきたのはインデックス。
さっきの疑いはもう晴れたようだった。
質問に対し、短髪・・・御坂美琴は自分が聞かれると思っていなかったのか、『へっ?』という顔
をしてから少し慌てたように、
「べっ、別にどうだっていいでしょう!・・・・・・今日はたまたま会っただけっていうか・・・
- 」
「『今日は』?・・・・・・・・・ふうん、そうなんだ。ねぇ、とうま?」
美琴とインデックスの距離は二人分離れていて、最後の方の美琴の声は上条でも聞き取り難かった
くらいだが、インデックスは一言漏らさず聞いていた。
美琴とインデックスの距離は二人分離れていて、最後の方の美琴の声は上条でも聞き取り難かった
くらいだが、インデックスは一言漏らさず聞いていた。