とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-182

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匿名ユーザー

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 ピッ。
『上条当麻』
「土御門か……?教えろよ。あれは何だ。何だよ。……何なんだよ!」
『落ち着け……落ち着いて話を聞け』
「何なんだよあれはッ!」



『―――戦争が始まった』



「戦争……」
『そうだ。もう止まらない。絶対に止まらない。“誰か”のせいだ。だが“誰”のせいでもなかったとも言える。
 しかし、始まっちまった。そうなったら止まらない。流れ始めたら止められない』
「止められないのかよ。どうにかする方法はないのかよ!」
『せき止めてもいずれはあふれ出す。堤防が決壊するのも時間の問題だった』
「……あそこには」
『ああ、そうだ。あそこには禁書目録もいれば、御坂美琴もいる。舞夏もな』
「あいつらだけじゃ、ないんだろ?」
『その通りだ』

「神裂や五和もいる。皆、戦ってるんだ。
 御坂妹、白井、固法、サーシャ、シェリー、オルソラ、オリアナ、ヴェント、ヴィリアン、キャリーサ、
 アニェーゼ達……。吹寄と風斬、美鈴さんに母さん、黄泉川先生もいたよな。姫神や小萌先生だって……」
『きっかけは他愛のない一言だった。それが気つけば、こんな馬鹿デカイ話になっちまった』

「…………」
『行くんだな?』
「言うまでもねぇだろ。誰に聞いてるんだ」
『そうだったな。お前は上条当麻だ。ならさっさと行ってこい。ついでにきっちり終わらせてこい。
 何もかもだ。全て清算しろ。お前にしかできない。お前だからできる』

「ちょっと違うけどな。俺がやるしかないとか、俺がやらないといけないとか、そういうのじゃないんだ」
『カミやん……』
「俺が行きたいだけなんだ。俺が終わらせたいだけなんだ。けどさ―――」
『…………』
「何でこんなことになっちまったんだろうな」
『さぁな。それこそ神様の悪戯としか言いようがないな』
「そうか。いいぜ……ならその神様に鼻を明かしてやろうじゃねえか」
『その意気だ。まず―――』



『堕天使エロメイドと大精霊チラメイドについてだ』



「―――なあ、もう一回現状確認していいか?」
『にゃー?女の子達がメイドさんで売り子やってたら、いつの間にか客引き合戦になって……気がついたら
カミやんをかけた“誰がご主人様に相応しいメイドか”大戦争になっちまんだよお前のせいださっさとあそこに
行って幸せに溺れて溺死しろ!―――まあ、メイドとしては舞夏には劣るんだがな。エロが全てじゃないんだぜい!』
「そもそもお前がゲテモノメイド服作って売りまくったのも原因の一つだよな!シスコン軍曹ッ!」
『一万と二五○着以上のメイド服を用意するのは大変だったんだにゃー。
 一着一着手間暇かけて全部違うものにしたんだからな。

 それよりも急いだ方がいいんだぜい?
 一番ノーマルな電撃(ビリビリ)短パンメイドが全力全快で堕天使エロメイドと空中落下しながら戦ってる。
 最前線の情報収集に志願した海原が死にそうだ。いや、最高に生き生きしてるんだが。
 人生に一片の悔いもないような顔で録画を続けてるぞ。
 義妹がヤバイ。義妹のメイドに追い駆けられるなんてのは至福だろうが今にも殺されかねないぞ。
 お……あいつ、戦闘の余波で吹っ飛ばされながら撮り続けてやがる』
「―――――――」
『おおッ!?スケスケ白黒メイドと議論していた大精霊チラメイドがあの二人に向かってるぜい!
 ……何だ?戦闘停止!?』
「お?終わったのか」
『―――違う。何だこの反応は!四…一○……一○○……二○○!逃げろカミやん!
 すぐ近くだ、左前方!』
「は?」
 ふにゅっ。
「ミサカのご主人様となりえるのはあなた一人しかいません、とミサカはご主人様の安全確保のため拘束します」
「何故にっ!?いや、その前に手を!」
「ご主人様から頂いたこのアクセサリー……誓い(メイド)の証を誇りに思います、とミサカはさり気なく
 ネックレスではなく胸に手を当てさせながらミサカネットワークに今の発言を流します」


『カミやん!何を……る……今…っちにメイド…達が大集合して―――』
 がしゃっ。


『メイド・ウォーズ ―私の主は唯一人、貴方のメイドは唯一人―』

『+外伝』

「待てよおいィ!?」
「あなたのメイドはミサカだけだよねってミサカはミサカは目尻に涙を浮かべてあなたを見上げてみる」
「アホ毛ちゃんじゃないと駄目なんですか?私じゃ、あなたのメイドにしてもらえないんですか!?」
「初春……!初春は私のメイドでいてよ!初春じゃなきゃ駄目なんだよぉっ!
 ……初春ーっ!」
 ぱさっ。
「…………」
「……見ちゃいましたか?」
「……見てねェよ」
「見たね、見たよねってミサカはミサカはあなたに押し倒してみるっ!」
「じゃあ、私も」
「それじゃあ、初春は私が―――」


「はまづら。頑張って」
「死ぬ!絶対死ぬ!何がお嬢様型バニーさんメイドだ!目からビームが出たぞ!?」
「はまづらーっ!はまづらぁぁッ!!」
「でも浜面、超ガン見してましたよね」
「はまづら、降ろして。私は走れるから」
「そんな慣れないメイド服着たままじゃ走りにくいだろ!」
「私も超メイド服着てるんですけどね。まあ、こうすれば超解決ですよ」
「ウサギ耳……?」
「浜面、これを超見てください!」
「―――うおおお!?」
「はまづら、鼻血」
「超バニーさんメイドの理后ちゃんです。これで超頑張れますね?というわけで私も」
「……はまづら。視線が絹旗に釘付け」
「ち、違う!違うんだぁぁッ!」



「かはっ……」
「どうやらこれまでのようだな。命乞いの一つぐらいは聞いてやるぞ?」
「…………を」
「?」
「御坂さんの……メイド姿……を。こ、この目に……ッ!」
「……そうか。もういい。―――さようなら、エツァリお兄ちゃん。嫌いじゃ……嫌いじゃなかったから……っ!!」
「ショチトル!」
「さ、佐天涙子!何故ここに―――しかもお前までメイドになったのか!?」
「ショチトルと同じだね」
「い、いや!そんなことはどうでも―――エツァリ!貴様、まだ……」
「…………」
「ショチトルの義兄さん……行くんですか、あそこへ」
「…………」
「きっと世界で一番危険な場所ですよ。死んじゃうかもしれないんでよ。
 何回死んじゃうか、わからないところなんですよ。
 御坂さんと白井さんが、私の知ってるとっても強い人たちと同じぐらいの人達が命懸けで戦ってる。
 それでも、行く理由なんてあるんですか?
 そんなボロボロになってまで行かなきゃならない理由があるんですか?」
「……違いますよ。自分が行くのは、そんな義務とか使命とかそんなもののためじゃないんですよ」
「――――――」
「……エツァリ」
「行きたいんです。誰よりも自分が、あの場所へ。あの人のところに。
 二人は安全なところへ避難してください。止めても、自分は行かせてもらいますよ」
『…………』
「では、失礼します……!」


「それほどまで……!」
「……ショチトル」
「そんなに、そんなに……!」
「……ショチトル?」

「そんなにぃぃ女子中学生が好きかあぁっーっ!!」
「ス、ストップっ!そのバールみたいなものストップっ!」

 終。

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