プロローグ
「着いたぞ、ジョルノ!」
ここは学園都市第23学区の空港。たった今、イタリアから一台のセスナが到着した。
そして、そのセスナから4つの影がゾロゾロと降りてくる。
先頭から、グイード・ミスタ、バンナコッタ・フーゴ、ジョルノ・ジョバァーナ、トリッシュ・ウナ。
イタリアのギャング「パッショーネ」の面子だ。
ジョルノは小脇に亀を抱えている。
ここは学園都市第23学区の空港。たった今、イタリアから一台のセスナが到着した。
そして、そのセスナから4つの影がゾロゾロと降りてくる。
先頭から、グイード・ミスタ、バンナコッタ・フーゴ、ジョルノ・ジョバァーナ、トリッシュ・ウナ。
イタリアのギャング「パッショーネ」の面子だ。
ジョルノは小脇に亀を抱えている。
「ここが、学園都市か・・・」
ジョルノがつぶやく。
「さっさと仕事終わらせてイタリアに帰りてーぜ。なあフーゴ?」
「そうですね。ミスタ。」
彼らは思い思いのことを口にしている。
ジョルノがつぶやく。
「さっさと仕事終わらせてイタリアに帰りてーぜ。なあフーゴ?」
「そうですね。ミスタ。」
彼らは思い思いのことを口にしている。
なぜ彼らがここにいるのか?
実は数日前、亀になったポルナレフのもとに承太郎から連絡が入ったのだ。
実は数日前、亀になったポルナレフのもとに承太郎から連絡が入ったのだ。
「日本の学園都市という場所で新たな”矢”が見つかった。矢の回収を手伝って欲しい。」と。
こうして、ポルナレフに率いられパッショーネの面々は学園都市におりたったのだ。
「なぜ、承太郎という人は僕らに協力を仰いだんでしょう?ポルナレフ。」
ジョルノは亀に向かって問い掛ける。
「私にも分からないが、おそらく”矢”の力をよく理解しているお前が必要なんだろう。」
「何か、嫌な予感がするわね・・・」
トリッシュが不安そうにつぶやいた。
「なぜ、承太郎という人は僕らに協力を仰いだんでしょう?ポルナレフ。」
ジョルノは亀に向かって問い掛ける。
「私にも分からないが、おそらく”矢”の力をよく理解しているお前が必要なんだろう。」
「何か、嫌な予感がするわね・・・」
トリッシュが不安そうにつぶやいた。
トリッシュの予感は当たるのだろうか?
ジョルノたちは、空港で待っているはずの空条承太郎のもとへ向かった。
同時刻の第7学区。ここは食品店が大量に集まる食品街だ。今日は休日なので、人でごった返している。
ここに学園都市で見慣れない制服の学生が4人歩いていた。
「なあ、仗助!学園都市のメシってウメーのかなあ?」
顔にバッテン印が書いてある少年・虹村億泰がとなりのリーゼントの少年・東方仗助に話しかける。
「さあな?俺はトニオんとこのメシが世界一ウマイとおもうぜ。チョット過激だけどね・・」
「味なんてどうでもいいから、早く食べに行こうよ!僕もう腹ペコだよ。」
「そうよ!康一君の言うとおり、早くたべましょ。」
かなり低身長な少年・広瀬康一と、プッツン女・山岸由花子がまくし立てる。
「あーあー、分かったよ。もうマックとかでいいだろめんどくせーし、おめーもそれでいいだろ億泰!」
「まあ、トニオんとこ以外の飯屋に金かけんのもやだし、それでいいや。」
ここに学園都市で見慣れない制服の学生が4人歩いていた。
「なあ、仗助!学園都市のメシってウメーのかなあ?」
顔にバッテン印が書いてある少年・虹村億泰がとなりのリーゼントの少年・東方仗助に話しかける。
「さあな?俺はトニオんとこのメシが世界一ウマイとおもうぜ。チョット過激だけどね・・」
「味なんてどうでもいいから、早く食べに行こうよ!僕もう腹ペコだよ。」
「そうよ!康一君の言うとおり、早くたべましょ。」
かなり低身長な少年・広瀬康一と、プッツン女・山岸由花子がまくし立てる。
「あーあー、分かったよ。もうマックとかでいいだろめんどくせーし、おめーもそれでいいだろ億泰!」
「まあ、トニオんとこ以外の飯屋に金かけんのもやだし、それでいいや。」
他愛もない会話をしている彼らだが、なぜ彼らもまた、学園都市にいるのか?
実は高3になった彼らは、修学旅行で学園都市にきているのだ。
今は自由時間らしく,メシをどうするかを話し合っていたところだ。
それにしても彼らはあまりにも目立っていた。見慣れぬ改造された制服に、リーゼントやカリアゲといういでたちはあまりにも目立つ。
流行が外の世界とずれているとはいえ、さすがにリーゼントなんかいるはずがない・・・
(第10学区のスキルアウトはリーゼントだったけど)
こういった目だった奴らはスキルアウトの標的になりやすい。
流行が外の世界とずれているとはいえ、さすがにリーゼントなんかいるはずがない・・・
(第10学区のスキルアウトはリーゼントだったけど)
こういった目だった奴らはスキルアウトの標的になりやすい。
彼らは食品街から一本はずれた、薄暗い小道に足を踏み入れた。
「いやー、仗助!こーゆー裏道にウマイ店があるかもしれんのよ!ズビッ!」
億泰の嗅覚は、ここら辺から何かいいにおいを感じ取っているらしい。
「おいおい、マジかよー。なんかここ薄暗くて、気味悪いッスよー?」
仗助はめんどくさそうに言い返す。
「なんか、いい感じはしないね・・・」
康一がそ言ったとたん。
「いやー、仗助!こーゆー裏道にウマイ店があるかもしれんのよ!ズビッ!」
億泰の嗅覚は、ここら辺から何かいいにおいを感じ取っているらしい。
「おいおい、マジかよー。なんかここ薄暗くて、気味悪いッスよー?」
仗助はめんどくさそうに言い返す。
「なんか、いい感じはしないね・・・」
康一がそ言ったとたん。
案の定、彼らはあっという間にスキルアウトに囲まれる。
「な、なんだい?君たちは」
一瞬で囲まれたことに、ちょっとビビッた康一が情けない声をあげる。
「アンタ達、ここじゃ見慣れない格好してんなあ。」
「外の人間かぁ?こりゃいい獲物じゃねーか。」
「能力も持ってねーやつらなんかこわくねーぜ、いつも能力者にビビッて生きてるおれらにとっちゃいいはけぐちだなあ」
彼らは拳銃や鉄棒などを各々もち、ジリジリ仗助たちと間合いをつめていく。
そして、ある1人のスキルアウトがこう罵ってきた。
「それに、見ろよ!あの髪型。この時代にリーゼントだぜ?笑っちゃうよなあ!!」
これを聞いたとたん、仗助の眉間がピクリと動く。
「な、なんだい?君たちは」
一瞬で囲まれたことに、ちょっとビビッた康一が情けない声をあげる。
「アンタ達、ここじゃ見慣れない格好してんなあ。」
「外の人間かぁ?こりゃいい獲物じゃねーか。」
「能力も持ってねーやつらなんかこわくねーぜ、いつも能力者にビビッて生きてるおれらにとっちゃいいはけぐちだなあ」
彼らは拳銃や鉄棒などを各々もち、ジリジリ仗助たちと間合いをつめていく。
そして、ある1人のスキルアウトがこう罵ってきた。
「それに、見ろよ!あの髪型。この時代にリーゼントだぜ?笑っちゃうよなあ!!」
これを聞いたとたん、仗助の眉間がピクリと動く。
「!」
康一は”マズイ”と思った。仗助は髪型を馬鹿にされると性格が一変し、かなり凶暴になってしまうのだ。
「おい、そこのチンピラ。今なんつった?」
かなりどす黒い声の仗助がさきのスキルアウトに聞き返す。
「だから、おめーの髪型が時代遅れでアトムみたいだっつってんだよ!このボンクラがぁ!」
仗助の声にちょっとビビッたスキルアウトが、鉄棒をかまえ飛び掛ってくる。
「ドラァ!」
仗助から、ユラリと幽霊のように腕が出てくる。
康一は”マズイ”と思った。仗助は髪型を馬鹿にされると性格が一変し、かなり凶暴になってしまうのだ。
「おい、そこのチンピラ。今なんつった?」
かなりどす黒い声の仗助がさきのスキルアウトに聞き返す。
「だから、おめーの髪型が時代遅れでアトムみたいだっつってんだよ!このボンクラがぁ!」
仗助の声にちょっとビビッたスキルアウトが、鉄棒をかまえ飛び掛ってくる。
「ドラァ!」
仗助から、ユラリと幽霊のように腕が出てくる。
ゴンッという音がしたと思うと、さきのスキルアウトがいつの間にか地面に転がっている。
「だーれが、この髪型がサザエさんみたいだってえ?」
「だーれが、この髪型がサザエさんみたいだってえ?」
「な、何が起きてんだ!?」
彼らは動揺を隠せない。
彼らからしたら、なにか見えないものにさっきの仲間が殴り飛ばされたように見えるのだからビビるのも仕方ない。
「「「ウオオオオオオオ!」」」
しかし逃げるわけにもいかないので、仗助たちに襲い掛かる、はずだった。
次の瞬間、スキルアウトたちは皆盛大にずっこけていた。
彼らの足が、何か黒い紐か帯のようなもので縛られていたのだ。
「な、何だよこれは!!??」
1人のスキルアウトが情けない声をだす。
「!」
彼の前にはいつの間にか仗助がたっている。
「ドラァ!」
なす術のないスキルアウトたちは、仗助たちにボコボコにされていった。
彼らは動揺を隠せない。
彼らからしたら、なにか見えないものにさっきの仲間が殴り飛ばされたように見えるのだからビビるのも仕方ない。
「「「ウオオオオオオオ!」」」
しかし逃げるわけにもいかないので、仗助たちに襲い掛かる、はずだった。
次の瞬間、スキルアウトたちは皆盛大にずっこけていた。
彼らの足が、何か黒い紐か帯のようなもので縛られていたのだ。
「な、何だよこれは!!??」
1人のスキルアウトが情けない声をだす。
「!」
彼の前にはいつの間にか仗助がたっている。
「ドラァ!」
なす術のないスキルアウトたちは、仗助たちにボコボコにされていった。
こうして、スキルアウトたちは全員撃沈。
「も、問題にならなきゃいいけど・・・」
康一は心配そうにつぶやく。
「ダイジョウブだって、康一!俺らはなァーんにも悪いことしてねぇーんだから。」
「そうだぜ、康一!」
仗助、億泰が康一を励ます。
「そうよ、康一くん。このヘナチンどもが悪いのよ。」
由花子がやさしく、フォローする。
「さーて、飯でも食いにいくッスよー」
仗助がそういった直後、背後から声がした。
「も、問題にならなきゃいいけど・・・」
康一は心配そうにつぶやく。
「ダイジョウブだって、康一!俺らはなァーんにも悪いことしてねぇーんだから。」
「そうだぜ、康一!」
仗助、億泰が康一を励ます。
「そうよ、康一くん。このヘナチンどもが悪いのよ。」
由花子がやさしく、フォローする。
「さーて、飯でも食いにいくッスよー」
仗助がそういった直後、背後から声がした。
「ジャッジメントですの。そこの殿がたたち、止まっていただけますか?」
そこにいたのは学園都市の治安維持を努める、ジャッジメントの白井黒子であった。
そこにいたのは学園都市の治安維持を努める、ジャッジメントの白井黒子であった。
幻想殺し(イマジンブレイカー)と狂気の宝石(クレイジー・ダイヤモンド)その①
「ふ、不幸だ・・・」
上条当麻は寮からコンビニへの道を歩きながら、いつもの口癖を呟いていた。
休日の今日も上条は不幸のオンパレードだった。
昼前、寝床であるバスタブから出ようと寝ぼけながら辺りを探っているときに、シャワーのレバーを引きびしょ濡れに。
そして、休日にしては早く起きたらしいインデックスに冷蔵庫の中を食べつくされていた。
当のインデックスはスフィンクスと散歩にいったらしい。
外へ出かけようとしたところ、かべに足の小指をぶつけ、その拍子に何故か開いていた財布から小銭がばら撒かれ。
そのせいで、貴重な500円玉を失った。
残り少ないお金で食べられるものは?カップめんしかないでしょう!
(ちなみに、家にある非常用のカップ麺はすでにインデックスの腹の中。)
上条当麻は寮からコンビニへの道を歩きながら、いつもの口癖を呟いていた。
休日の今日も上条は不幸のオンパレードだった。
昼前、寝床であるバスタブから出ようと寝ぼけながら辺りを探っているときに、シャワーのレバーを引きびしょ濡れに。
そして、休日にしては早く起きたらしいインデックスに冷蔵庫の中を食べつくされていた。
当のインデックスはスフィンクスと散歩にいったらしい。
外へ出かけようとしたところ、かべに足の小指をぶつけ、その拍子に何故か開いていた財布から小銭がばら撒かれ。
そのせいで、貴重な500円玉を失った。
残り少ないお金で食べられるものは?カップめんしかないでしょう!
(ちなみに、家にある非常用のカップ麺はすでにインデックスの腹の中。)
そういうわけで、彼はいまコンビニへあるいているのだ。
「チッキショー、インデックスは一家の主の体調なんて気にしてくれないのだろうか・・・」
ぼやきながらも、上条はコンビニにトボトボ向かっていく。
「チッキショー、インデックスは一家の主の体調なんて気にしてくれないのだろうか・・・」
ぼやきながらも、上条はコンビニにトボトボ向かっていく。
その時。
「ウワアアアアアアアアアアア!」
目の前の曲がり角から、学園都市では見慣れない制服を着たリーゼントの少年が飛び出してくる。
「・・・え?」
後ろを見ながら走ってきたその少年は上条のことが見えていないらしい。
上条がよける間もなく、少年と上条は激突する。
「ウワアアアアアアアアアアア!」
目の前の曲がり角から、学園都市では見慣れない制服を着たリーゼントの少年が飛び出してくる。
「・・・え?」
後ろを見ながら走ってきたその少年は上条のことが見えていないらしい。
上条がよける間もなく、少年と上条は激突する。
メキッと何か嫌な音が、激突し尻餅をついた上条のズボンの尻のポケットからした。
「ま、まさか・・・」
おそるおそる、ポケットから嫌な音を出した物体を出す。
携帯だった。イタリアでもフランスでも無事だった上条の携帯が木っ端微塵に近い状態になっていた。
「ふ、不幸だ・・・」
上条は、もう泣きたい気分だった。
「イテテテ、大丈夫ッスか?」
そんな上条にさきの少年が話しかけてくる。
「大丈夫ですよ。うん、大丈夫。上条さんにとってこの程度の不幸なんて・・・」
上条はブツブツと呟いている。
「あらまー、携帯が木っ端微塵。でも大丈夫ッスよ。ちょっと貸してください、ソレ。」
あまりの不幸に立ち尽くしている上条から、携帯をとりあげる。
そして、彼は右手においた携帯のうえに左手を重ねる。
「ま、まさか・・・」
おそるおそる、ポケットから嫌な音を出した物体を出す。
携帯だった。イタリアでもフランスでも無事だった上条の携帯が木っ端微塵に近い状態になっていた。
「ふ、不幸だ・・・」
上条は、もう泣きたい気分だった。
「イテテテ、大丈夫ッスか?」
そんな上条にさきの少年が話しかけてくる。
「大丈夫ですよ。うん、大丈夫。上条さんにとってこの程度の不幸なんて・・・」
上条はブツブツと呟いている。
「あらまー、携帯が木っ端微塵。でも大丈夫ッスよ。ちょっと貸してください、ソレ。」
あまりの不幸に立ち尽くしている上条から、携帯をとりあげる。
そして、彼は右手においた携帯のうえに左手を重ねる。
すると!
「アレー、なんか直ってまスよこれ。さすが学園都市!形状記憶合金ってやつッスか?」
木っ端微塵の携帯がもと通りになっていた。
「・・・え?」
上条は目を疑った。さっき確かに携帯は木っ端微塵に・・・
「じゃあ俺はこれで!スイマセンでしたー。」
上条が呆然としているうちに、少年が立ち去っていく。
「あ、ちょッ・・・」
上条が呼び止めようとすると、
「アレー、なんか直ってまスよこれ。さすが学園都市!形状記憶合金ってやつッスか?」
木っ端微塵の携帯がもと通りになっていた。
「・・・え?」
上条は目を疑った。さっき確かに携帯は木っ端微塵に・・・
「じゃあ俺はこれで!スイマセンでしたー。」
上条が呆然としているうちに、少年が立ち去っていく。
「あ、ちょッ・・・」
上条が呼び止めようとすると、
「あら?カミジョーさんですの?」
後ろから白井黒子の声がした。
後ろから白井黒子の声がした。