とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-212

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匿名ユーザー

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風紀委員(ジャッジメント)と幽波紋使い(スタンドつかい)その①


先ほどの話。白井黒子は、友人の佐天涙子や初春飾利と食品街をぶらついていた。
彼女がお姉さまと慕う、御坂美琴は第7学区のある本屋で行われる、ある漫画家のサイン会に行ってしまったのでここにはいない。
彼女は漫画家のサインのどこがいいのか全く理解できないのだが、美琴いわく「リアルを追求しすぎて、気持ち悪いぐらい」の漫画を
その漫画家は描くらしい。気持ち悪いなら、サインなんていらないんじゃないんですの?と質問してみたが、
学園都市に、有名な漫画家がくるなんて一生に一度のチャンスを逃すわけにはいかない!ということでサイン会に行ってしまった。
だから、漫画には疎い佐天や初春と食品街をぶらついていたのだ。

「白井さん?お昼ゴハンどこにします?」
と佐天が聞いてくる。
「うーん、そうですわねぇー…」
「白井さんはダイエット中だから、あまり食べない方がいいんじゃないんですか?最近体重も増えてきたみたいだし…」
ジャッジメントの同僚である初春が意地悪そうな笑みを浮かべている。
「初春。それならあなたも私のダイエット手伝ってくださいな。だから、支部に学び舎の園限定ケーキを買っていきませ…」
「わーわーわー!私が悪かったですよ、白井さん。パーッと食べに行きましょう!だからケーキお願いします!」
初春が慌てて、さきの言動を訂正する。
「分かったならいいんですの。じゃあ早く食べに行きま…」
そう言いかけたとき。

ドッシャーン、と路地裏から音がした。
「何事ですの!?」
「あ、ちょ白井さん!」
路地裏に掛けていく白井を初春と佐天が呼び止めようとしたが、彼女はテレポートをして、その場から消えてしまった。

路地裏にテレポートした白井が見たのは、見慣れぬ制服を着た学生たちの周りに転がるスキルアウトたちだった。
白井はすばやく腕章を左腕につけ、
「ジャッジメントですの。そこの殿がたたち、止まっていただけますか?」
白井黒子は、学園都市では見慣れぬ風貌の不審者たちに警告した。

「ジャッジメントォー?なんスかソレ?」
不機嫌そうなリーゼントの少年・東方仗助が聞き返す。
「せ、先生の話聞いてなかったの仗助くん!ジャッジメントって言うのは学園都市の治安維持部隊のことだよ!」
冷や汗をかきながら、低身長の少年・広瀬康一が説明する。
「それは、ヤバイな!ブタ箱なんか行きたくねーぜ!さっさとズらかろうぜ!」
カリアゲバッテン男・億泰が逃げ去ろうとする。

ヒュン!と音がしたと思うと、億泰の横に白井がテレポートする。
「え?」
億泰が情けない声を出すと。
「観念なさい。」
白井はそう告げながら億泰にふれ、地面にテレポートする。

ガンッと地面に叩きつけられた億泰が
「仗助、康一、由花子!俺に構わず逃げろ!」
と叫ぶ。
億泰には(ザ・ハンド)というスタンドもついてるし、何とかなるだろうと踏んだ3人が逃げさる。
「賢明な判断ですの。けれども、あなたのお友達さんはすぐつかまるでしょうね。残念ながら。」
白井はめんどくさそうに喋りながら、拘束のため金属矢(ダーツ)をモモから引き抜く。
億泰は何か来る!と思ったのか、とっさに右手をふる。
「ザ・ハンド!」
億泰の行動を不審に思いながらも白井はダーツを地面にテレポートさせる。

キンッ、と音がしダーツは地面に突き刺さる。
だが突き刺さった場所は億泰からずれていた。いや、むしろ億泰のほうがずれていたような気がした。
「な、何ですの!?」
驚きを隠せない白井に対し、億泰が不敵に笑む。
「へへ、嬢ちゃん。この億泰さんをなめてんじゃねーぜ。」
焦りを感じた白井はとっさに、訓練で鍛え抜かれたキックを億泰の側頭部に見舞う。
「アウッ!」
素っ頓狂な声をだし億泰は気を失った。

そこに
「白井さーん。大丈夫ですかあ?」
同僚の初春がこちらに寄ってきた。
「大丈夫ですのよ。ホラ。」
そういって、白井は気を失った億泰を指差す。
「あと、初春はアンチスキルに連絡を!」
白井はそう言うと、急に駆け出す。
「へ?白井さん、どこへ?」
初春が驚いたように、問いかける。
「残党を追いかけなければいけませんの。だから早くアンアチスキルに連絡をお願いしますの。」
「は、はい!白井さんも気をつけて!」
「分かってますの!」
白井は仗助たちを追いかけテレポートしていった。

とある漫画家のサイン会


「あ、短髪だ!」
スフィンクスの散歩をしていた、インデックスが急に大声を上げた。
彼女は、何かの列に並ぶ御坂美琴を見つけたのだ。

「ああ、アンタか。アイツは一緒じゃないの?」
急に呼ばれてビクッとした、美琴は少々残念そうな顔をしている。
「アイツ?とうまのこと言ってるの?」
「ん?まあ、そうよ。別にいないならいないでいいけど…」
美琴は気を取り直して答える。
「ところで短髪は何の列に並んでるの?もしかして、行列のできるラーメン屋か何かかな?」
途端に、インデックスの目がキラキラと輝き始める。
「アンタねえ、あそこの店がラーメン屋に見えるの?本屋よ本屋。」
「本屋?本屋になんで行列ができるの?行列はラーメンやにしかできないって、とうまは言ってたんだよ!?」
少々残念そうなインデックスは、美琴に問いかける。
「なによ、その情報…。サイン会よサイン会。あんた「ピンクダークの少年」って漫画知ってる?」
「ピンクダーク…。読んだことあるよ!あのちょっとグロテスクな漫画のことだよね?」
インデックスは完全記憶能力の持ち主なので、上条の本棚に入っている漫画の内容は全て知っているのである。
「そうそう、あのリアルすぎて気持ち悪いぐらいのヤツ。でもなんか読んじゃうのよね…。で!その作者がこの本屋で
サイン会をやるのよ。」
「サイン会?なんなのソレ?」
「ただ、サインしてもらうだけよ。でも学園都市でホンモノの漫画家のサインなんてかなりレア物よー。」
そう、レア物という言葉に弱い典型的な日本の女の子である美琴は、そのレア物の為に、
好きでもない漫画家のサイン会に並んでいるのだ。


「フーん。君たちも私の読者か。」
急に、美琴とインデックスの背後から声がする。
彼女たちが振り返るとそこには、ギザギザのヘアバンドをつけた、「ピンクダークの少年」作者の岸辺露伴が立っていた。

ろ、露伴だ!と周りから声が飛ぶ。
行列に並んだ人々が、ホンモノの漫画家に若干感動気味に声をあげる。
「お嬢さんちょっと失礼。」
露伴はそういいながら、スフィンクスに手を伸ばす。
「ス、スフィンクスに何をするの?」
インデックスの声と、共にスフィンクスがシャーッと露伴に飛び掛ろうとする。
そんな、スフィンクスの首根っこをグイッとつかみ虫眼鏡を手にスフィンクスを観察し始める。
「学園都市だけに、リアル猫型ロボットかなんかと思ったが違うみたいだね。外の世界と変わらぬ猫だ。」
露伴はブツブツ、呟いている。
「ちょ、ちょっとアンタ!その猫苦しそうじゃないの!放しなさい!」
「そ、そうなんだよ!」
美琴とインデックスはネコを無造作にいじる露伴に怒鳴る。
「済まない、済まない。いや私の中の好奇心を押さえつけられなくてね。お詫びに、今ここでサインを上げよう。」
露伴は地面にスフィンクスを置きながら提案した。
「わ、わかったわよ。こちらこそ急に怒鳴ってスイマセンでした。」
「でしたなんだよ!」
少し落ち着いた美琴とまだプンプンのインデックスが答える。
「よし、じゃあそうしよう。」
そういって、露伴は半ば強引に美琴のサイン色紙を奪いサインをサラサラーと書く。
次に、インデックスの方を向き、
「君はどこにサインをするんだい?」
と質問する。
「う、うーんどうしよう…」
「アンタもこれに書いてもらいなさいよ。」
そう言って、準備のいい美琴は予備のサイン色紙をインデックスに手渡す。
「あ、ありがとうなんだよ!短髪!」
「短髪言うな!」
美琴がつっこむ。
そして、露伴はインデックスの色紙にサインをサラサラッとかく。
「「ありがとうございます(なんだよ)!」」
インデックスと美琴はスフィンクスの件を忘れたように、露伴に礼を言った。
スフィンクスは不満そうに、にゃァーと泣いている。

そして、露伴が本屋へ向かおうとしたとき。
「ろ、露伴先生!?何でここに?」
道の向こうから、杜王町で聞きなれた広瀬康一の声がした。
「康一君ッ!?」
露伴が声のしたほうを見ると、何故か走りつかれている、広瀬康一と山岸由花子がいた…


to be continued...

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