とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-874

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匿名ユーザー

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上条当麻は、よくお世話になる病院のベットで当麻は寝ていた。何かいつものようにとんでもない事件に巻き込まれた訳ではなく
今回の病名は、ただの食あたりである。やる事もなく、ただ寝転がっていると数回のノックの後にカエル顔の医者が入ってきた。
「君が来たときは、またか…と思ったけど、今回は大した事なくて良かったね」
「あはは…ご迷惑お掛けしました…」
「まったく、なんで食あたり起こすような物を食べたんだい?」
「いや~インデックスが食べた時は、なんともなかったから大丈夫だと思ったんだけど」
「てことは、彼女も同じものを食べたのかい?なんで彼女は平気なんだい?」
カエル顔の医者は顔を歪めながら驚いた、当麻もあきれながら答えた。
「さぁー、神様にでも愛されてるんじゃないんですか」
「まっ、一日様子を見たところ問題無さそうだし…もう帰っても大丈夫だよ」
「あぁどうも」
「次は、気をつけるんだよ…もうすぐ一端覧祭だっていうのに」
はははっと苦笑いを浮かべる当麻に背を向けてカエル顔の医者は、部屋から出て行った。
帰宅の許可を出されたので当麻は、帰る支度をし始めた。一日の入院だったが着替えが少しあったのでバックに詰めていると
又しても、ドアが数回ノックされた。
「ん?はいっ!どうぞ」
返事を聞いたドアの向こうの人は、ドアを開けて中に入ってきた。
入ってきた人物は、医者なのか白衣を着ていたのだが、その頭は、モジャモジャでおそらくパンチパーマであろうと当麻は思った。
そして、顔には、今時どこに売っているのか丸い眼鏡を掛けており、どう見ても怪しいとしか言えない人物であった。
その医者らしき人物が尋ねてきた。
「何をしているんですか?」
思ったより若い男の声で尋ねてきて、取りあえず、こんな先生いたっけ?と考えていたが、一先ず質問に答える事にした。
「えっ?いやぁ、先生がもう返っていいって」
「帰る!?冗談じゃない!!まだあなたは、入院してもらわないと!!」
「えっ!?いやっなんで!?」
「いいから!!ほらっベットに寝て!!安静にしないと!!」
訳の分からんことを言い出した医者は、着替えを詰め込んだバックを適当に投げ捨て、当麻をベットに無理やり寝かした。
「いやっ!なんですか!?急に!!」
「いいから!安静にしてください!!さもないと」
「さもないと?」
「えーと…なんか爆発します」
「いや!!何それ!?何が爆発すんの!!?」
「ですから、爆発します」
「だから!?どこが!!」
訳の分からないことを言う医者にギャーギャーと叫ぶ当麻だったが、医者が急に当麻に顔を近づけ
「よーく考えてみてください!!爆発ですよ!!そしたらどこがなんて関係ないでしょ!!」
「えっ!?いやぁ、たしかに」
「最低でも一年!!安静にしていてもらいます!では…」
言い返したかったが、なにやらとてつもない威圧感を感じ当麻は、何も言い返せず、医者は、部屋から出て行った。
当麻は半ば涙目になりながら
「なんなんだよ?一体…爆発って?」
言われた通りに安静にしていると、カエル顔の医者がまた入ってきた。
「何をしてるんだい?帰らないのかい?」
「あっ!?先生!俺どうなるんですか!?どこが爆発するんですか!?」
「何を言っているんだい…君は?」
当麻は、カエル顔の医者に先ほどのことを説明すると
「そんなことある訳ないだろう…第一そんな先生、私は、知らないよ」
「えぇ!?じゃあ?」
「きっと誰かの悪ふざけだよ…少なくとも私が見る限り以上はないよ」
「そう…ですか…たくっ!一体誰が?」
考えてみても分からないので、当麻は、取りあえず、先ほどのバックを持って病室から出て行った。


退院した次の日、当麻は、一端覧祭の準備をする為に学校に向かっていた。その横には、派手な修道服を着たインデックスもいる。
普段なら学校に行っている間は、家でお留守番なのだが、今は、一端覧祭の準備期間は、だいたいの学校が午前中授業となり
午後からは、もっぱら一端覧祭の準備となる、そうなれば、誰が学校にいようと大した問題にならないので、
当麻は、インデックスを連れて行くことにした、連れて行くと言っても、インデックスが無理やりついて来ただけで、
当麻も準備の手伝いぐらい、してくれるだろうと思って連れて行くことにした。
「ねぇーとうまー、今日準備が終ったら、またみんなでどっか食べに行くの?」
「結局、それが狙いか…言っとくけど今日は、準備だけだ」
「なぁーんだ」
「ったく…みんな急がしいんだから、手伝いぐらいしろよ」
「任せといてよ!味見なら自信があるんだよ!!」
「うちのクラスは、そんな出し物しねぇよ」
能天気だな思いながら歩いていると、コンビニの横のうす暗い路地に繋がる道の入り口に机と椅子を置いて占いらしき物をやっている。
なにやら年寄りが着ていそうな和物の服を着て、口の周りに白い髭のある男が話しかけてきた。
「そこのお兄さん…」
「んっ!?俺?」
「えぇ…あなたです…あなた今日は学校に行かないほうがいい」
「えっ!?なんで!?」
「あなたの今日の運勢は最悪です…このまま行くと大変なことになりますよ」
「えぇ!!マジですか!!」
突然の予言に驚く当麻であったが、会話を聞いていたインデックスが
「ちょっと!アナタっ!!」
「えっ!?あっ、はい」
「一体何の根拠があってそんな事言うの!!」
「えっ!?根拠って?」
「だから一体どういう占いをやってるの!?日本のもの!?それとも中国、インドとかアジア系のもの!?
それかヨーロッパとかのもので占ってるの!?」
「えっとー…」
急にテンションの上がったインデックスに占い師も当麻も戸惑ったが、インデックスの正体を知っている当麻は、
おそらく、膨大な魔術の知識を持っているインデックスにとっては、どうやって占っているのかが気になるのだろう考えたが、
取りあえず、こんな所で魔術知識を暴露するわけには、いかないので
「インデックス落ち着けよ…この人は、俺が不幸にならないようにと親切に…」
「別に当麻の不幸なんて今に始まった事じゃないだよ!!」
「あっ…たしかに」
正論を言うインデックスの意見に納得してしまった当麻を見た占い師は、当麻に詰め寄り
「いえいえ!!今日のあなたの運勢は、過去最悪です!!今すぐ家に帰って下さい!!」
「だ~か~ら~!一体どういう根拠でぇぇ!!」
よっぽど頭にきたのか、突然占い師に服に掴みかかり、問い詰め始めたので、占い師は、驚いてバタバタと抵抗している。
それを見ていると、どうも、かわいそうになってしまい、とにかくインデックスを占い師から引き剥がそうと
インデックスと占い師の間に入ったが、中々インデックスが離れないのでかなり力を入れてインデックスを占い師から離した。
しかし、勢いがありすぎてドタン!!と後ろにインデックスと一緒に倒れた。
「痛ってぇ~、ったく!!何してんだよ!!」
「だってぇ~」
「んっ?それなんだ?」
見ると、インデックスの手にある白い毛の塊があった。占い師の方を見てみると占い師の顔から白い髭がなくなって、
なにやら見た事がある顔が出てきた。当麻は、考えた、なにやら昨日ぐらいに見た事がある、
「あっ!!お前昨日の!!」
「しっ、しまった!!」
「てめぇー!昨日といい今日といい、一体何の恨みがあるって言うんだ!?」
「いやっ!そんなつもりはっ!!私は、あなたの為に…」
「なにが俺の為だ!!訳の分かんねぇー嫌がらせしやがって!!」


一発殴ろうかとも思ったが、いちいち相手にするのも面倒なのでさっさとその場を離れる事に決めた。
占い師をほったらかして、歩いていくと、その占い師が着ていた服が邪魔だったのか、それを脱ぎ始めて中から、普通の若者が着そうな
ジーパンとトレーナーという格好になった。どうやら、先ほどの占い師の格好は、上から羽織っただけだったようで、
先ほどの年寄りのイメージと違い、普通の若者、おそらく、当麻と同い年ぐらいに見える。
少年は、当麻のあとを追って話しかけてきた。
「待ってください!!騙した事は、誤ります、でも!あなたに学校に行かれると困るんです!!」
「んだよ!何が困るんだよ!?」
「いやっ…だって…学校に行くと…」
「なんだよ!?邪魔ばっかしやがって」
無視して行こうとすると、前から良く知るバカの知り合いの声がした。
「お~い、かみやーん」
「んっ!あぁ、土御門に青髪か」
「にゃー、今日も授業さっさと終らせて、一端覧祭の準備に取り掛かろうぜい」
「ホンマ午前中授業は、楽やな~って、だれや?その後ろにおるの?」
「あぁ気にしなくていい、ただの不審者だ…」
「いやっ!だから僕の話を…」
「なんやカミやん!女子だけでは飽き足らず、ついに男子ともフラグを立てるようになったんやな~」
「黙れ!青髪!!」
いつも通りに馬鹿げた話をしていると、
「とうま!!あれ!!」
インデックスの声が聞こえたので見てみると、インデックスが道路を指差して、驚いていた。
道路を見てみると、一匹の子猫が道路の真ん中に飛び出していて、そして、なぜこうも完璧にタイミングが合うのか
トラックが近づいてきて、あと数秒で子猫が轢かれそうになっていた。
「なっ!?クソっ!!」
当麻は、もはや反射としか言えない反応速度で、即座に道路に飛び出し子猫のもとへと走った。
すぐに子猫のもとに着いたは、いいが、トラックは当麻の目の前まで迫っていた。
「とうま!!」
「カミやん!!」
友達の声が聞こえる中、目の前に迫るトラックを目にして、
(ダメだ!!)
と諦めた時、先ほどの少年が当麻に向かって走ってきた。そして、聞いた、聞き間違えでは、なく。確かに、少年は、叫んだ


「父さん!!」


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