「まずは俺が戦線に出る。打ち止め(ラストオーダー)、滝壺、浜面はとりあえず控えだ」
一方通行(アクセラレータ)が言う。それに誰も何も言わない。
「でもまァ、どうせ俺一人じゃどうにもならねェだろォからな…ある程度やったら戻る。
そん時は、滝壺、お前も戦線に出ろ」
「テメェ!!!」
浜面が一方通行(アクセラレータ)の胸倉を掴み上げる。
「滝壺が今、どんな状況だか分かってんのかぁっ!?」
「分かってる。絶対安静を保てって、あのカエルから言われたんだろ?」
珍しく一方通行(アクセラレータ)が間延びしない口調で言う。
「分かってんなら…」
「だからってなァ」
浜面に最後まで言わせず、一方通行(アクセラレータ)が口を開く。
「この状況で絶対安静なんてしてたら、それこそノタレ死んじまうぞ?」
「…」
浜面が黙り込む。
「浜面…」
滝壺が、浜面の背中を優しくなでる。
「…(なっさけねぇ…)」
浜面が、誰にも聞こえないような声で言う。
「…分かった。だが、滝壺が戦線に出るときは、俺も出るぞ」
「馬鹿か。これは単なる喧嘩じゃねェンだぞ?この戦いに参加してる奴が全員でひとつの国ぐらい、滅ぼせるかもしれねェって面子がそろってる戦いだ。お前は所詮無能力者(レベル0)。お前の出番は…」
一方通行(アクセラレータ)がそこまで言ったとき。
「…連れてってあげて」
幼い声が聞こえた。
「私からもお願いするから。この人を連れてってあげて」
それは、いつもの口調とはまったく違った打ち止め(ラストオーダー)の声だった。
「…何考えてやがる」
一方通行(アクセラレータ)が打ち止め(ラストオーダー)を睨みながら言った。
「何いってンのか分かってンのかァ。つまり、こいつに死ンで来いって言ってるもンだぜ?」
「大丈夫って、ミサカはミサカは自信にあふれた言葉を発してみる」
突然、元の口調に戻った。
そして、優しく笑いながら。
一方通行(アクセラレータ)が言う。それに誰も何も言わない。
「でもまァ、どうせ俺一人じゃどうにもならねェだろォからな…ある程度やったら戻る。
そん時は、滝壺、お前も戦線に出ろ」
「テメェ!!!」
浜面が一方通行(アクセラレータ)の胸倉を掴み上げる。
「滝壺が今、どんな状況だか分かってんのかぁっ!?」
「分かってる。絶対安静を保てって、あのカエルから言われたんだろ?」
珍しく一方通行(アクセラレータ)が間延びしない口調で言う。
「分かってんなら…」
「だからってなァ」
浜面に最後まで言わせず、一方通行(アクセラレータ)が口を開く。
「この状況で絶対安静なんてしてたら、それこそノタレ死んじまうぞ?」
「…」
浜面が黙り込む。
「浜面…」
滝壺が、浜面の背中を優しくなでる。
「…(なっさけねぇ…)」
浜面が、誰にも聞こえないような声で言う。
「…分かった。だが、滝壺が戦線に出るときは、俺も出るぞ」
「馬鹿か。これは単なる喧嘩じゃねェンだぞ?この戦いに参加してる奴が全員でひとつの国ぐらい、滅ぼせるかもしれねェって面子がそろってる戦いだ。お前は所詮無能力者(レベル0)。お前の出番は…」
一方通行(アクセラレータ)がそこまで言ったとき。
「…連れてってあげて」
幼い声が聞こえた。
「私からもお願いするから。この人を連れてってあげて」
それは、いつもの口調とはまったく違った打ち止め(ラストオーダー)の声だった。
「…何考えてやがる」
一方通行(アクセラレータ)が打ち止め(ラストオーダー)を睨みながら言った。
「何いってンのか分かってンのかァ。つまり、こいつに死ンで来いって言ってるもンだぜ?」
「大丈夫って、ミサカはミサカは自信にあふれた言葉を発してみる」
突然、元の口調に戻った。
そして、優しく笑いながら。
「人は、大切な人を守るとき、100%以上の力を出せるんだよ?」
その言葉に、浜面と滝壺が顔を見合わせる。一方通行(アクセラレータ)がとある光景を思い出し、チッと舌打ちする。
「…これで最後だ。本当に良いンだな?」
真剣極まりない口調で一方通行(アクセラレータ)が言う。
一方通行(アクセラレータ)は、自分のことを『悪党』だと自負している。
その『悪党』には特に『これをしなければならない』、『これをしてはならない』などといったことは設けていない。が、光を浴びて生きている人間が闇の世界を生きる人間の犠牲になることは絶対に許さない、という一方通行(アクセラレータ)自身のルールはある。浜面仕上は、以前は武装無能力集団(スキルアウト)を束ねていたが、一方通行(アクセラレータ)にとっては十分な光の世界の住人である。
なので、一方通行(アクセラレータ)は自身のルールに従い、もう一度たずねる。
「本当に良いンだな?」
その真剣な言葉に、
浜面仕上は答える。
「…これで最後だ。本当に良いンだな?」
真剣極まりない口調で一方通行(アクセラレータ)が言う。
一方通行(アクセラレータ)は、自分のことを『悪党』だと自負している。
その『悪党』には特に『これをしなければならない』、『これをしてはならない』などといったことは設けていない。が、光を浴びて生きている人間が闇の世界を生きる人間の犠牲になることは絶対に許さない、という一方通行(アクセラレータ)自身のルールはある。浜面仕上は、以前は武装無能力集団(スキルアウト)を束ねていたが、一方通行(アクセラレータ)にとっては十分な光の世界の住人である。
なので、一方通行(アクセラレータ)は自身のルールに従い、もう一度たずねる。
「本当に良いンだな?」
その真剣な言葉に、
浜面仕上は答える。
「俺は、滝壺を守るためならなんだってするさ」
何かのドラマの1シーンのような、甘ったるい台詞を吐いた。
しかし、この状況ではなかなかこんな台詞は吐けないであろう。
つまり、
浜面仕上という人間は、滝壺理后という人間を最優先している、ということになる。
それに一方通行(アクセラレータ)は、
「…勝手にしやがれ」
そういい、電極型のチョーカーに手を添え、スイッチを入れる。
「打ち止め(ラストオーダー)」
「なに?」
打ち止め(ラストオーダー)は、まだもとの口調に戻らずいう。
「ついて来い。考えがある」
そういい、打ち止め(ラストオーダー)の手を掴む。
「え、考えって何?ってミサカはミサカはあなたにたずねてみる」
元の口調に戻り、少し顔を下に向けながら一方通行(アクセラレータ)に聞く。
「いーから。さっさと行くぞコラ」
「ちょ、いきなり足の裏のベクトルを操作されるときついかもっ!ってミサカはミサカは自分の身に迫る危機に恐怖感をあらわにしてみるっ!!」
そんな打ち止め(ラストオーダー)の言葉を一方通行(アクセラレータ)は無視し、足の裏のベクトルを操作し一気に病院を出る。
「…」
唐突に二人にされた浜面と滝壺。
「…浜面」
滝壺が不安そうな声で言う。
「超能力者(レベル5)相手に、どうやって戦うつもり?」
「うっ!?実はあんまり考えてなかったことをいきなり言われたっ!?」
「…浜面」
「いや、でも拳銃くらいは持ってますよはい!」
「…浜面」
「いや、拳銃くらいじゃどうにもならないってことも分かってますよはい!!??」
しかし、この状況ではなかなかこんな台詞は吐けないであろう。
つまり、
浜面仕上という人間は、滝壺理后という人間を最優先している、ということになる。
それに一方通行(アクセラレータ)は、
「…勝手にしやがれ」
そういい、電極型のチョーカーに手を添え、スイッチを入れる。
「打ち止め(ラストオーダー)」
「なに?」
打ち止め(ラストオーダー)は、まだもとの口調に戻らずいう。
「ついて来い。考えがある」
そういい、打ち止め(ラストオーダー)の手を掴む。
「え、考えって何?ってミサカはミサカはあなたにたずねてみる」
元の口調に戻り、少し顔を下に向けながら一方通行(アクセラレータ)に聞く。
「いーから。さっさと行くぞコラ」
「ちょ、いきなり足の裏のベクトルを操作されるときついかもっ!ってミサカはミサカは自分の身に迫る危機に恐怖感をあらわにしてみるっ!!」
そんな打ち止め(ラストオーダー)の言葉を一方通行(アクセラレータ)は無視し、足の裏のベクトルを操作し一気に病院を出る。
「…」
唐突に二人にされた浜面と滝壺。
「…浜面」
滝壺が不安そうな声で言う。
「超能力者(レベル5)相手に、どうやって戦うつもり?」
「うっ!?実はあんまり考えてなかったことをいきなり言われたっ!?」
「…浜面」
「いや、でも拳銃くらいは持ってますよはい!」
「…浜面」
「いや、拳銃くらいじゃどうにもならないってことも分かってますよはい!!??」