とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-401

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匿名ユーザー

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雷電と当麻あるマンションに来ていた。そこは、雷電が住んでいるところで、ライダーズマンションであり
専用のエレベーターを使ってバイクを部屋の中に入れることができ、バイクをただの駐車場に泊めたくない人や
バイクと常に一緒に居たいなどのバイクマニアには、たまらない設計である。
別に雷電が部屋の持ち主と言ったわけでない。そこに、住んでいるある人が雷電を住まわせてくれているのだ。
エレベータに乗って20階にある。雷電の住処へと足を進めた。部屋のドアを開けると

「あら、お帰りなさい…当麻も一緒?」

と奥から雷電と同じ20代前半らしき、赤い眼鏡を掛けて黒髪を肩まで伸ばした美女が立っていた。
彼女は太ももが隠れるくらいしかない短い黒いジーパンを穿いて、上には赤い無地のタンクトップを着ているが
胸が普通より大きいせいか胸に生地が引張られて、おヘソが見えてしまっている。
おそらくタンクトップ自体の大きさは丁度いいのだろうが、傍から見ると、どうもエロく見えてしまう。
最初は目のやり場に困っていた当麻だったが、何度か会ううちに段々と慣れていってしまった。
一緒に暮らしているので雷電の恋人かと思ったがどうやら違うらしい。本人達曰くただお互いに利益があるからだそうだ。

「どうも、お久しぶりです、珠理さん」

彼女は沖奈珠理さん、本人曰く天才科学者らしいが雷電もその腕は認めている。どのように天才かは知らないが
取りあえず、ガイヤメモリの解析など任せているあたりから、確かにある部門では天才なのだろう、
彼女は当麻に笑顔を向けた後、雷電を見て、

「仕事の方は?」
「んっ成功、これ解析頼む」

昼に路地裏で手に入れたガイヤメモリが入っているケースを渡した。

「ハイよっと、結構多いわね…あぁそうだ当麻、ご飯は?」
「あぁ、大丈夫です、ファミレスで食べて帰りますから」
「そう良かった!何も用意してないのよ」
「じゃあ、なんで聞いたんすか!?」
「ふふふっ…さぁあがって何か用意するから」
「いや、明日学校なんで…俺はもう…」

実際明日から夏休みの始まりだが当麻は夏休みを普通に遅れるほど優秀ではないので、明日は補修である。

「そう残念ね…また来なさい」
「はい、また今度…雷電!」
「んっ?」
「また今度教えてくれ…ガイヤメモリのことを」
「………あぁ」
「じゃあ、珠理さん、雷電」
「あぁ、じゃあな」
「気を付けて帰りなさいよ」

そう言って当麻を見送り、二人は部屋に入っていった。

雷電達が住んでいるマンションは、2LDKで雷電の部屋と珠理の部屋それにキッチンと広いダイニングがあった。
ダイニングにあるソファーで雷電が横になり、プカプカとタバコの煙を吹かせていた。灰皿を特に用意していないので
もうすぐタバコの灰が落ちそうになった時、スッと珠理が灰皿を雷電の顔の横に近づけた。

「……サンキュ」
「何かあったの?」
「……暗部の奴らとやりあった」
「!?誰と?」
「第4位だ」
「…なら……「原子崩し」ね、あの子は怖いわよぉー」
「あぁ、さすが、学園都市、最強の7人の内の一人だ…ガキのくせにやりやがる」
「目を付けられた?」
「さぁな…でも、そろそろ潮時かな」
「……当麻に話すの?」
「あぁ」
「どうするのかしらね…」
「どうするかは…当麻次第…けど俺はあいつの選択を信じる」

タバコの灰を灰皿に落として、また、タバコを吸いだした雷電に珠理はグッと顔を近づけて、

「ねぇ…ディック」
「…今の俺は…雷電だ」
「なら、雷電……もうやめない?」
「………………」
「もう、全部何もかも捨てて…この街から…連れて行きたいな当麻も一緒に…」

そう言って雷電の顔に近づけていくと、突然、ドカァァァンと凄まじい雷鳴と共に部屋の電気が消えた。

「なっ何!?」
「…………停電だ」
「何で!?さっきの雷?」
「雨が降る予定はないはずだろ!?」

そう言って何とかて手探りで窓に行き外を見てみるが

「どうやら…ここ一帯停電みたいだな」
「まったく学園都市の天気予報が外れるなんて…」
「たしかに…ありえないが」
「んっ?……なんか臭くない?」
「えっ!?…そういや、なんか……焦げ臭い?」

あたりを見回してみると、一箇所だけ綺麗なオレンジ色の光を発して燃えていた。

「だぁぁぁ!さっきのタバコがぁぁぁ!!」
「しょっ!消火器!いや、水ぅぅ!!」
「いや、どこに!?」
「知らないわよ!!よく見えないし!」

などと不幸なことが起こっていることを当麻は知らないだろうが、
彼らもまた当麻が雷を当てられそうになっているなど知るよしもない。

おまけ

翌朝、小火騒ぎを何とか収めた2人は片付けをしていた。
「あぁもう、このソファー高かったのにぃ…」
「まぁ、そこまで落ち込むなって…おめぇはよくやったよ」
「お前が言うな!白髪!!!」
「あぁ!?白髪じゃありませんー!銀髪ですぅー!!」
などと揉めていると突如雷電の携帯が鳴った。
「おっ!当麻だ…もしもーし、この携帯はかわいこちゃん限定でーす、男の伝言は預かりませーん」
『…………………』
「いやっ!ツッコメよ!!恥ずかしいだろ!!」
『なぁ雷電……空から女の子降ってきたらどうすりゃいい?』
「はぁ?なんだふざけてんのか?こっちは急がしいんだよ」
『いや……ガチで』
「…………一緒にラピュタ探しに行け」

と的確なアドバイスを言って携帯を切った。


一方、そのアドバイスを受けた当麻は、部屋の奥でご飯を待っているシスター見ながら、
今日の補修の後の予定を決めた。

「……………帰りに『紅の豚』借りてこよう」

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