とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-485

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匿名ユーザー

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雷電は、街中を走り回り情報収集をしていた。情報収集と言っても、今の雷電に出来ることは、路地裏を住処とする
不良たちやスキルアウトと言った若者に聞くぐらいしけできる事はなかった。だが、そんな奴らの情報で黒幕を探し出せるはずはなかった。
(ダメだ…出回りすぎて、元がたどれん……一万人は使ってたらしいし…つか、もっと増えんじゃねーのか?)
正直こんなことをしていても無駄だろうは、思っていたが、雷電自身、動かずにはいられなかったのだ。
ただ、あてもなくバイクを走らせていると

「まったく、動きすぎだ!探したぞっ!」

バイクと同じスピードの機械コウモリが現れた。

「キバット!?」
「珠理からの連絡だ…一回戻れ!!」
「……ここからじゃあ、遠い…じじいのとこに行く!」
「分かった」

報告を受けて、直ぐにバイクをUターンさせて、雷電は、表通りから外れたとある店へと急いだ。

「…それが『幻想御手』の正体か…」
「…あぁ…一万人もの脳を繋げることによる演算能力の向上」
『そうとしか考えられないわ』

電話のスピーカーごしに珠理の解析を聞いた。一緒に聞いているのは雷電の装備を用意してくれる、
「じじい」呼ばれている、人物である。

「珠理ちゃんから聞いたときは信じられなっかたが…たしかに、これなら可能だ」
『これなら簡単にレベルを上げられ、なおかつ、足がつき難くなる』
「だがよ…一体誰がこんなもんを?」

じじいと呼ばれる男の質問に雷電は答えなっかた。なぜなら、もう既に目星はついていた。

「珠理……調べて欲しいことがある」
『………もう…やってるわ』
「なんだ?もう誰か見当がついてんのか?」
「………こんな事できる人間を…俺は一人しか知らない…」

答えはほとんど出ていたが雷電はずっと心の中で間違いであってくれと願っていた。
そして、スピーカーから返事が返ってきた。

『……分かったわ』
「どうだった?…」
『残念ながら……当たりよ』
「…そうか」
「だから、誰なんだよ?」

一人だけ答えの出ていない男はずっと尋ねてきたが、そんな彼を無視して

「会いに行ってくる」
「いやっ!?だから!!」
『無駄よ!』

2人の会話をスピーカーがさえぎった。

『すでにアンチスキルが乗り込んだけど、もぬけの空だったそうだわ…』
「ちっ!俺は出るぞ!!」
「おっ!おい!まだ装備は…」
「キバットだけでいい!!」

そう言って、出入口に向かう雷電を男は呼び止めて携帯を投げた。

「なくしたんだろ?持っとけ…」
「……ありがとう」

携帯を珠理と繋げて、勢いよく外へと飛び出した。

いつもと違い雷電は走っていた。もしも、本気になればバイクよりずっと早く移動できるからだ。
携帯を耳に当て、犯人の情報を待ち続ける雷電にようやく珠理からの報告が来た

『分かったわ!……第10学区の原子力近くの道路でアンチスキルと交戦中…』
「分かった…」
『でもっ…本当にあなたが出る必要あるの?彼女一人ぐらいなら…』
「…もしもお前の言った通りにあいつが『幻想御手』のネットワークを支配しているなら…
 アンチスキルなど役に立たん!俺が直接会って話をつける!」
『話って!?あいつが何の覚悟なしにこんな事すると思ってんの!?話合いじゃ解決出来ないわよ!!』
「そんなこと分かっている…」
『だったら!!』
「俺はあいつを友達だと思ってる…」
「えっ!?」
「いっつも、無愛想で人目を気にせず服を脱ぐし、何を考えているか分からん…だが…俺は友達だと思ってる」
『ディック……』
「友達を友達が止めるの当たり前だろ…」
『…………』
「後で連絡する…」
『えっ!?』

そう言って携帯を切った。

「キバット!」
「よっしゃあ!!キバって行くぜぇ!!! ガブッ」
「変身!」

機械コウモリに噛まれた所から変わった形状の模様が広がり、雷電の身をコウモリのような鎧が包み込んだ。
次の瞬間、スッと雷電の姿は消えて、その場から消え去った…。

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