とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-490

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匿名ユーザー

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第10学区そこには、学園都市唯一の墓地が存在し、その他にも少年院や原子力発電所などが存在する。
その10学区へと続く道路で木山はアンチスキルを全滅させて、今は学園都市3位の超能力者と戦っている。
普通に戦えば学園都市で3番目に強い者とただの研究者の戦いであり、どちらが勝つかなど簡単に予想できるが
今の木山は『幻想御手』の影響で一万もの脳と繋ぐことで複数の能力を使っている。
簡単に説明すれば何人もの能力者と一人で戦っているのだ。現に学園都市第3位の御坂美琴は苦戦していた。
しかしそこは、経験の差がものをいった、攻撃をかわしているもののゆっくりと第3位が着実に木山を追い詰めていく
木山は能力でアルミ缶の即席爆弾を作り攻撃したがその攻撃も御坂の磁力を使った鉄くずの即席盾で防がれた。

「知ってる能力で助かったわ」
「………なら」

と言うと近くの缶の入ったゴミ箱を宙に上げ上から缶をばら撒いた。
(まさかコレ全部!?)
と驚いていると、ビュン!と言う音と共に光が駆け抜け缶をすべて貫き、焼き落とした。

「なっなに!?」

レベル5が光のやって来た方を見てみると、先ほどまで2人が戦っていた道路に、
コウモリのようでもありヴァンパイアのようにも見える鎧らしき物を着た者が上から2人を見下ろしていた。
鎧を着た人物は5,6メートルはある高さから2人のいるところに飛び下り、ドスンッ!と大きな音を立てて着地したが
普通に立ち上がり二人に近づいてくる。あきらかに以上な光景にレベル5は驚いた。

「だれよ!?」
「……よぉ…木山…」

ついさっきまで戦っていた人物の名前を呼ばれ思わず目の前の謎の男から目を逸らした。

(知り合い!?)
「……まさか、お前が出てくるとは…私は学園都市の暗部から狙われているのかな」
「…学園都市は関係ない、今俺は俺の意思でここにいる…それに俺はもう暗部じゃない」
「何しに来た?」
「無駄だと思うが…木山、こんなことはもう止めろ」
「そんな在り来たりな台詞で私が止めるとでも?」
「…そんなにこの街が憎いか?…」
「まさかお前がそんな台詞を言うとは…だが、それだけじゃない」
「………お嬢ちゃん…悪いがこいつの始末は俺がつけさせて貰う」
「はぁ!?なに言ってんのよ!?つーかあんたがそいつの味方じゃないって証拠はあんの?」
「……ない、だが別に俺がこいつの味方なら一緒に倒せばいいだけだろ…第3位さん」
「………」
「上の車で気絶しているのは、友達だろ?」
「えっ!?」
「早く助けてやれ…」

別に信用したわけじゃないが、実際に知り合いが捕まっているのは事実である、
御坂は一先ず、目の前の鎧の男の言うことをきくことにした。もしも敵であっても倒す自信があったからだ。

「…もしも、おかしな真似したら、ただじゃおかないわよ」
「分かっている…」
「あんた…一体何者?」
「………通りすがりの仮面ライダーだ」

鎧の男は、自分の正体明かしたが、御坂には、なんのことだか分からなかった。

御坂がその場を離れ、2人っきりになった、木山と雷電は、これから起こること感じてか、
先ほどまで、御坂と木山が戦っていた場所から数百メートルほど離れた。

「でわ…始めようか」
「止めてはくれないか…木山」
「なにを今更…まぁ戦わなくていいならそれでも構わんが、お前とやり合うならこっちもいろいろ覚悟しないといけないしな…
 力の差がはっきりしていればいいが…お互いに似たような力を持っているとなるとな……そう思うだろ?『多重能力者』…」
「…ボケたか木山…俺は、『多重能力者』じゃない…お前と同じようにタネと仕掛けがあるだけだ…」
「あぁ、そうだな…『ガイヤメモリ』によって、他の能力者のDNAを自分に打ち込み、書き換える、
 普通の人間なら一度書き換えるだけでも死ぬ恐れがあるが…最近の物は、随分と性能が上がっているらしいな、
 一人の人間で5,6回使用できるようになったとか…」

木山はスラスラと雷電の力の正体を述べていった。

「しかし、どんな人間でも、そう何度もDNAを書き換えられるわけじゃない、どれだけ性能が良くなろうと
 いずれ限界が訪れる…だが…本当に極稀に、いや、奇跡的と言っても過言ではないほどの確率で…
 それらに対応する肉体を持って生まれる者がいる…お前の様にな…」
「…………」
「しかし…随分と似合わないことを言うな…今から20年程前、まだ今ほど超能力者(レベル5)がいないとき
 その領域に到達し…その力を使い世界で暗躍した4人のレベル5の集団『大蛇部隊(コブラ部隊)』…
 その中で「不死身」と言われ、今尚生存し続けている唯一の存在『ディック・マーティン』」
「……その名前はもう捨てた、今の俺は雷電だ…」
「今更、善人ぶるな…お前がなんと言おうと私は止めるわけにはいかない…」
「木山…」
「おしゃべりは終わりだ!」

そう言うと木山の手から巨大な火球が飛び出した。雷電は反射的にそれを空間移動で避けて、木山の後ろへと飛び
後ろから殴りかかろうとした瞬間、地面が急に盛り上がり、雷電の腹へとぶつかって来た。

「ゴフッ!!!」

不意を突かれた攻撃に驚いたが、即座に敵の攻撃の反動を利用し、後ろへと飛び距離を保ち
先ほど空き缶を貫いた光で同じように攻撃した、が、光を出す前に雷電の足元が崩されて狙いを反らされてしまった。
(っ!?いったい、いくつ能力があるんだ!?)
驚くまもなく、木山の手の動きに合わせて路面の一直線上を爆発させた。
(しまっ!!)
爆発が一気に雷電を巻き込んだ。

煙が立ち上る中、木山は、まだ、戦闘体制を解いていない。まだ相手の姿も見えないが木山は、煙の中の敵に話しかけた

「今ので壊れないとは…」
「ゲホッ!!オホッ!!…死ぬかと思った」
「随分と硬いな…ライダーシステムも性能が上がっているようだな」
「あぁ…俺専用に作られたやつだしな」
「…そうか…お前は……いくつ能力を使えるんだ?」
「んー、まぁ3つかな…」
「そうか…なら降参しろ…私が使える能力は10を超えている……その程度のお前に勝ち目はない」

煙がはれていき、雷電の姿が見えてきた。彼は、まるでただ疲れたから座っている、そのようなイメージを持たせた。
雷電は、木山を見つめながらゆっくりと立ち上がった。

「…だったらなんだ?」
「なに?」
「俺が3つしか能力使えないのも、お前が10の能力を使えることも、何一つ…勝てる根拠にならねぇ」
「…まぁ…同感だな……」
「なぁ知ってるか?」
「んっ?」
「速度は重さ…光の速度で蹴られたことがあるかい?」
「……いいや…ない」

木山が返事をした瞬間にまたも雷電が空間移動で飛んだ。今の木山はさまざまな能力を使うことができ、
その中には、能力探知の力もあり、先ほども、これで雷電が後ろに移動したことが分かった。
しかし、今度の攻撃に対しては、能力探知はいらなかった。
雷電は後ろに飛ばず、木山のほんの2,3歩ほど前に現れた、見えている分、普通より反応しやすいので
木山は慌てることなく、能力を使い対処しようとした。しかし、対処することは、出来なかった。
正確に言えば、対処をさせて貰えなかった。何が起きたかも分からず、木山は先ほどいたところから、
20~30メートルほどのところで、ただ、体に走る激痛に驚いていた。

「ぐぁぁぁ!!!なっ何が!?」
「おぉー生きてたか、くたばるんじゃないかと思ったぞ」
「なっ!?何の能力を!!?」
「別に…さっきから使ってるレーザーだ…」
「ばッ!バカな!!…ただの粒子加速などで発生するレーザーじゃ!?」
「正確に言うと『光子流動(フォトン・フロウ)』って言うらしい」
「……フォトン………光?」
「あぁ、空気中に存在する光子を制御する……制御っつーよりは、流れに乗るって感じか」
「まさか…本当に光の速度で…」
「そんな、わけねぇーだろ…人が光の速度なんて出せるわけねぇー…ただ光の力を少し借りてるだけだ
 ほんの音速の数倍で蹴れるっていうだけ…まぁこのキバの鎧がなきゃ耐えられたもんじゃねぇーけどな」
「こんな……力を…」
「まぁ、さっきの台詞は紛らわしかったかな…」

雷電のやったことはいたって単純、敵の間合いを一気に詰めて攻撃する。だが、それを行う力によっては、威力が格段に変わる
敵の間合いを一気に縮める、空間移動、さらに音速の数倍で放たれる蹴り、
もしも、このコンビネーションを喰らったならば、敵が前に現れえたと思ったら、一瞬で何十メートルとぶっ飛ばされているのだ。
木山はたった一回の攻撃ですべてを悟った。相手の使った、たった2つ能力と10以上の能力を使える自分との絶対的な差を、

「まっ、安心しろ、木山…俺が一瞬で間合いを詰めれることも、音速の数倍の速度で蹴れることも
 何一つお前に勝てる根拠には、ならねぇんだから…」

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