とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 7-525

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匿名ユーザー

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謎の物体からの攻撃をかわしながら二人は、何とか弱点を探し出そうとしたが、ふたりの放つ攻撃は、当たればその場所から爆ぜるだけで
何か血が出ているわけでもなく、ダメージを与えているようにも思えない。
(たくっ!訳分かんねぇもん生み出しやがって…)
目の前の物体が何なのか分からんが、なんにせよ、正体が分かるとしたら一人だけ、
雷電は気絶して謎の物体の近くにいる木山を見て、なんとか情報を聞き出そうと考えた。

「……お譲ちゃん」
「んぁ!!何よ!!」
「あのバケモン任せていいかい?」
「?あんたは?」
「とりあえず木山から情報を聞き出さないと…あれをどう処理していいか分からん」

雷電は目の前で暴れるバケモノを見て、御坂に提案した。

「…こんな女の子によく平気に頼めるわねぇ」
「君にしか出来ないことだ、頼むレベル5の超能力者さん…」
「ふっ…まっ仕方ないわねぇ…やってやるわ」

割とのりのりで受けてくれたレベル5を見て雷電は心の中で
(……ガキだな、扱いやすい)
と知られれば何億ボルトの電撃を浴びるか分からないようなことを考えていた。
一先ず、御坂は何度も電撃を浴びせた。効いているかは、分からないが連続攻撃の甲斐あってか、
目の前のバケモノは攻撃の的を御坂へと絞った。バケモノが御坂に気を取られるすきに雷電は、木山を背負って道路の方へと走った。
道路を支える柱の近くに木山を寝かせると、ドゴォォォォン!と音が響きレベル5とバケモノの戦いの凄まじさを物語っている。

「まったくレベル5ってのはバケモノだな…」
「…かつてお前もアレと同じ存在だったんだぞ」

声のする方を向くと木山がよろよろと上半身を起こした。

「お前、起きてたのかよ?」
「たった今起きた」
「そうかよ…なぁ、ありゃなんだ?」
「…おそらく…AIM拡散力場の集合体……『幻想御手』のネットワークによって束ねられた
 一万人のAIM拡散力場が触媒となって生まれた…」
「つまり生みの親は、お前か……おめでとうございますーす、お母さんに似てよく分からない顔ですよぉ」
「……やかましい」

ふざけて言った、つもりだったが顔見る限り、木山自信、気にしていたらしい

すさまじい爆発が起こり、雷電は辺りの地形を変えるんじゃないかと心配して、レベル5の戦いを見ていた。

「たくっ!あれだけ喰らっても…厄介な物を…」
「……もはやネットワークは私の手を離れ…あの子達を取り戻すことも、回復させることも、叶わなくなった…か
 おしまいだな…」
「なにを?…っ!?」

振り向くと、そこには拳銃の銃口を自分の頭に当てて、自殺を図ろうとしている木山の姿があった。

「なっ!!待て!!!」
「ダッメーッ!!」

突如、頭に花をのせた少女が木山に飛び掛った。

「なななな何考えているんですか!?早まったら絶対にダメ!!…生きていればきっといいことが…」

と必死に説得しているが、そんな彼女の手に、おそらく捕まったときに付けられた手錠が木山の首を
締めていることに彼女は気付いていない。雷電は、対処に戸惑ったが、一先ず落ち着いて対処することにした。

「…お譲ちゃん…いいことが起こる前に殺してるぞ…」

少し落ち着きすぎかな、と雷電は心の中で反省した。

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