一レスの小ネタを。
それは、上条が旅掛に「一発だけ殴らせろ」と言われた次の日。
「……合わせたい相手というのは、その娘か」
「はい」
そこにいるのは、彼の愛娘と瓜二つの少女。
ギリ、と奥歯が鳴る。
なぜこの少年がこの少女の存在を知っているのか、その事情を聞かされて
いたとはいえ、皮肉の一つも返してやりたかった。
「大胆な奴だな。自分の婚約者の父親に、二号さんを紹介するとは」
「……合わせたい相手というのは、その娘か」
「はい」
そこにいるのは、彼の愛娘と瓜二つの少女。
ギリ、と奥歯が鳴る。
なぜこの少年がこの少女の存在を知っているのか、その事情を聞かされて
いたとはいえ、皮肉の一つも返してやりたかった。
「大胆な奴だな。自分の婚約者の父親に、二号さんを紹介するとは」
「このミサカは二号ではなく一○○三二号です、とミサカは訂正します」