統括理事会率いる学園都市と右方のフィアンマ率いるローマ正教、ロシア成教との戦争が終結して数カ月、更なる技術の発展をとげた学園都市は夏休みに突入していた。
「つーか、また土御門の奴はさぼりかよ。」
「まぁ、ええやん。今日一日は小萌センセーは僕とカミやんだけのセンセーになるんやで。」
「別にうれしくねーよ。ってか、小萌先生遅いな。もう予定から一時間もたってるぞ。」
昨年度、春休みを丸つぶしするほどの補習を受けて、かろうじて進級できた上条にも、もちろん夏休みは訪れる…ただし、補習というかたちで。
「ったく、なにやってんですか小萌先生。」
「つーか、また土御門の奴はさぼりかよ。」
「まぁ、ええやん。今日一日は小萌センセーは僕とカミやんだけのセンセーになるんやで。」
「別にうれしくねーよ。ってか、小萌先生遅いな。もう予定から一時間もたってるぞ。」
昨年度、春休みを丸つぶしするほどの補習を受けて、かろうじて進級できた上条にも、もちろん夏休みは訪れる…ただし、補習というかたちで。
「ったく、なにやってんですか小萌先生。」
「それでね、とうまはまた補習なんだって。」
「そォかよ、あいつも懲りねェな。」
「うん、この前の春休みなんて、ほとんど補習だったんだよ。どうして過去の過ちから学ぶってことができないのかな?」
「学習装置でもぶちこめば、ちったァマシになるンじゃねェか?」
狭い学生寮の一部屋で、白いシスターと白い能力者は同時にため息をつく。
「あーっ、やっぱりここにいたってミサカはミサカは自らの学習能力の高さを再確認しながらあの人の部屋に無断で侵入してみる。」
「そォかよ、あいつも懲りねェな。」
「うん、この前の春休みなんて、ほとんど補習だったんだよ。どうして過去の過ちから学ぶってことができないのかな?」
「学習装置でもぶちこめば、ちったァマシになるンじゃねェか?」
狭い学生寮の一部屋で、白いシスターと白い能力者は同時にため息をつく。
「あーっ、やっぱりここにいたってミサカはミサカは自らの学習能力の高さを再確認しながらあの人の部屋に無断で侵入してみる。」
ドアが開く音がしたと思った瞬間、幼い少女の高い声が響く。
「もォ来やがったか、打ち止め…今日は結標の手料理を食いにいったンじゃなかったのかァ?」
「あなたも一度アレを食べてみるといいよって、ミサカはミサカはあの『無敵』の世界へと続きそうな驚異的な味を思い出しながら毒づいてみる。」
「なるほどなァ、なんとなく理解はできた。そんなもンは見たくもねェがな。」
涙目になった打ち止めの頭を撫でながら、一方通行はいつあの同僚が自分たちを実験台にするようになるのだろうか、と不安を抱いていた。
「そうだ、二人は花火大会、とうまと回るんだよね。」
「あァ、一応はそォいうことになってンな。」
七月二十七日、第七学区では大規模な花火大会が行われる。今まで、友達というものがいなかった一方通行だったが、今年は上条に誘われていて少し楽しみにしていたりする。
「その後、ちょっとここによってくれないかな?私は小萌たちと回るから、一緒にっていうのは無理だけど。」
ここ、というのは上条の部屋のことだろう。
「かまわねェが、なンでだ?」
「ん?それはね…」
もったいつけるように一息おく。
「誕生日パーティーなんだよ」
「もォ来やがったか、打ち止め…今日は結標の手料理を食いにいったンじゃなかったのかァ?」
「あなたも一度アレを食べてみるといいよって、ミサカはミサカはあの『無敵』の世界へと続きそうな驚異的な味を思い出しながら毒づいてみる。」
「なるほどなァ、なんとなく理解はできた。そんなもンは見たくもねェがな。」
涙目になった打ち止めの頭を撫でながら、一方通行はいつあの同僚が自分たちを実験台にするようになるのだろうか、と不安を抱いていた。
「そうだ、二人は花火大会、とうまと回るんだよね。」
「あァ、一応はそォいうことになってンな。」
七月二十七日、第七学区では大規模な花火大会が行われる。今まで、友達というものがいなかった一方通行だったが、今年は上条に誘われていて少し楽しみにしていたりする。
「その後、ちょっとここによってくれないかな?私は小萌たちと回るから、一緒にっていうのは無理だけど。」
ここ、というのは上条の部屋のことだろう。
「かまわねェが、なンでだ?」
「ん?それはね…」
もったいつけるように一息おく。
「誕生日パーティーなんだよ」