とある学校の個性的なクラス。
そのクラスの先生も個性的。小学生にしか見えないピンクが似合う先生。
生徒もみんな個性的。青い髪にピアスの二次元好き男子、クラスのまとめ役の女子、
金髪にサングラスの男子「肉体再生」に転入してきたばっかりの不思議な感じの少女。
そのクラスの先生も個性的。小学生にしか見えないピンクが似合う先生。
生徒もみんな個性的。青い髪にピアスの二次元好き男子、クラスのまとめ役の女子、
金髪にサングラスの男子「肉体再生」に転入してきたばっかりの不思議な感じの少女。
なかでも、一番「個性的」だったのは一人の「無能力者」だった。
その少年はレベル0でありながら皆の中心にいて、誰からも好かれる少年。
レベル0の判定を受けているのにレベル5さえ倒すだけの力を持った「幻想殺し」。
優しくて、強い少年だ。
その少年はレベル0でありながら皆の中心にいて、誰からも好かれる少年。
レベル0の判定を受けているのにレベル5さえ倒すだけの力を持った「幻想殺し」。
優しくて、強い少年だ。
けんかの仲裁に入ったのに、結局「てめえがわるいんだ、この旗男!」
の一言で喧嘩に参加してしまい喧嘩を激化させてしまった上条当麻、「幻想殺し」。
の一言で喧嘩に参加してしまい喧嘩を激化させてしまった上条当麻、「幻想殺し」。
その当麻をじっと姫神秋沙、「吸血殺し」が見つめていた。
今、喧嘩は終わり、当麻の髪にはられたばーかと書かれている紙がひらりと地面に落ちる。
今、喧嘩は終わり、当麻の髪にはられたばーかと書かれている紙がひらりと地面に落ちる。
「なんだよ、笑いたきゃ笑ってもいいぞ……」
「いや。別に」
「いや。別に」
その言葉に当麻は疑問符を浮かべる。
「んじゃなんだよ」
「なんでも。ない」
「なんでも。ない」
何でもなくないだろと言おうとして言葉を止める。
姫神から何となく迷っている印象を受けたから。
でも、いう。
姫神から何となく迷っている印象を受けたから。
でも、いう。
「何でもなくないだろ?」
「でも。これは言ってもいいか……」
「いってみろよ」
「でも。これは言ってもいいか……」
「いってみろよ」
「君の生き方は。雑草のようだと思う」
当麻が黙る。姫神も黙る。
……二人の心臓が十拍程して。
……二人の心臓が十拍程して。
「どーせおれは雑草だよ、いらない草だよっ!」
と、当麻が心からの叫びを放つ。
姫神がやや慌てたように口を開いた、その時。
と、当麻が心からの叫びを放つ。
姫神がやや慌てたように口を開いた、その時。
「あ~カミやんまだこりてないやん」
「本当だにゃー。お仕置きだにゃー!」
「本当だにゃー。お仕置きだにゃー!」
「まて二人とも何の話だ、何を言ってるんだ!」
「もちろん、」
「カミやんのフラグ体質についてだにゃー!」
「もちろん、」
「カミやんのフラグ体質についてだにゃー!」
姫神は「まて二人がかりは「まったなしだにゃー!「積年の恨み「何で二人とも―っ!」
などという声を聞きながら薄く笑った。
などという声を聞きながら薄く笑った。
(本当は。雑草のように強く、雑草のようにめげないという意味だったのだけれど)
そんなクラスはいつだって笑いが絶えない。
いつだってみんな楽しそうなのだ。
きっと、一人のレベル0のおかげでもあるのだろう。
いつだってみんな楽しそうなのだ。
きっと、一人のレベル0のおかげでもあるのだろう。
「Weed」姫神編 Fin