とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 8-100

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匿名ユーザー

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9月のある日、とある学校の廊下を一人のスーツを着た女性が歩いていた。
向かう先は、かつてお世話になった恩師である担任の居る職員室である。
職員室を開けて入ると、今は昼休みなのだろう先生たちは食堂に行っているのか、あまり人はなかった。恩師の姿を探していると
「吹寄ちゃ~ん、こっちですよ~」
と幼い声がしてきた。声をかけられた女性は、その昔と変わらないと言っても
初めて会ったときから昔と変わらないねと言われそうな存在であったが、その姿は10年前と変わっていなかった。
吹寄は先生のもとに歩いて近づき、ぺこりと礼儀正しくお辞儀をした。
「お久しぶりです…小萌先生、お忙しいところすいません」
「全然構わないですよ~可愛い教え子に会えるなら先生は、どんな忙しくても時間を作りまァす!」
昔と変わらぬ教師の鏡と言える台詞を聞いて吹寄は笑顔になった。
「それで話と言うのは…」
「あぁ、言わなくても分かってます…一端覧祭のことですよね?もちろん吹寄ちゃんの所の会社を利用させて貰います」
「そうですか…いつもありがとうございます」
吹寄は、学園都市のイベントの宣伝や準備などをしている会社で働いている。
今回も一端覧祭と言う一番忙しいイベントの為、こうして子萌先生に会いに(営業)来ているのだ。
「いえいえ、吹寄ちゃんの所は仕事が丁寧で助かります」
「そう言って戴けたら、やったかいがあります」
「そういえば…吹寄ちゃんはまだお仕事ですか?」
「いえ…今日はこれで終わりです」
今回は、ただ会社を利用するかどうかの確認だけだったので今日の吹寄の仕事はこれで終わりである。
「それは良かったです~」
「?何が…」
「暫くしたら、姫神ちゃんと青髪ちゃん、土御門ちゃんも来るとおもいますよー」
「えっ!?」
突然の知らせに驚いたが、吹寄が入ってきた扉ガラガラと音を立てて開いた。すると
「いや~!!子萌先生!!会いたかったでぇ~!!!」
「にゃー!相変わらずキュートぜよ!」
「青髪!土御門!」
「…私も居る」
「姫神さん!!」
昔のクラスメイトで仲の良かった(姫神限定)友達が入ってきて吹寄は驚いた。
「わ~みんな変わってないですねぇー」
「わー子萌先生ぇぇぇぇ!!ギャン!!」
子萌先生に飛びつこうとした青髪の顔面に容赦なく拳を叩きこんだ。
「本当に久しぶりね…姫神さん、元気そうで良かったわ」
「うん…吹寄さんも」
「にゃー、顔面に拳叩きこんで平然としてるなんて…本当に変わってないぜよ」
「あんた達もね」
顔面に拳を叩きこまれた青髪はすぐに立ち上がり
「あぁもう!いきなりひどいやないかぁ!」
「私は当たり前の処置をしただけよ…てゆーか、なんであんた達まで来てるの?」
「そりゃ決まっとるやろ!内の女優を売り込みに来たんや~」
「あぁ…姫神さんの付添ね…そういえば姫神さんこの前の映画見たわよ、すごくおもしろかった」
「そう、よかった」
姫神は、今は女優として働いている。演技の幅は広く、映画、ドラマの主役からよく分からない不思議系キャラや脇役まで
いろいろなキャラをこなしていく、今注目の若手女優である。
「こいつがマネージャー?」
「ううん…彼は相変わらずマネージャーと雑用をやってる、私が学校に挨拶に行くからって言ったらついてきただけ」
「そういえば、どうして?」
「今回の一端覧祭でこの学校のゲストに呼ばれたんやー」
「そうなの!?」
「うん、だから挨拶に…」
「内の事務所の一押し女優がでるんや!!成功間違いなしや!!」
「そう!なら私もがんばるわ!!」
「にゃー、楽しみぜよ!」
その時一斉に視線が土御門に向いた。


「そういえば、あんたは何してんの?青髪と同じように同じ事務所で働いてんの?」
「ううん、彼はいない」
「そういや…俺も知らんかったなぁ…」
「私も土御門ちゃんの進路が分からないまま卒業させちゃったから、どうしてるかまったく知らなかったです~」
「いやー俺はあれぜよ…メイド王国に行こうと…」
「つまり、無職ね」
「にゃー!吹寄!!勝手に決め付けのは、酷いぜよ!!」
「じゃあ、何してんのよ?」
「いやー、取りあえず舞夏と一緒に…」
「前言撤回!ヒモね!!」
「最悪やな~」
「最低…」
「土御門ちゃん…どういてそんな子に…」
「にゃー!そんな目で俺を見ないでぇぇ!!」
実際には土御門働いている。昔と同じように暗部の仕事であるが、そんなこと妹に言えるわけもなく、
妹にはアルバイトで稼いでいると伝えている。そんなこと知らない彼らは、彼をヒモと決めつけた。その後も談笑していると吹寄が
「姫神さん、この後は暇?」
「うん…特に予定は入ってない」
「じゃあ、みんなで街に行かない?」
「おぉ!ナイスアイディアぜよ!!」
「そうやなー最近姫やんも休みがなかったし」
「うん…私も行きたい」
「じゃあ決定ね」
4人はこの後の予定を決めていると、子萌先生が4人に向かって
「そういえば…暇だったら上条ちゃんに会ったらどうです?」
「「「「えっ!?」」」」
「知らなかったですか?上条ちゃん…イギリスから帰ってきてるんですよー」
「ホンマですか!?先生!てゆーかカミやんイギリスに行っとたんかい」
「あいつが…」
「上条君が…」
「まったく知らなかったぜよ…」
子萌先生は次の授業の準備をしているのか、何やらプリントらしき物をまとめながら話してきた。
「第七区の病院に行けば、会えると思いますよー」
「病院って…なんやカミやんの奴また怪我したんかい?」
クラスメイトである彼らは、たった一年の間に彼が何度も入院していたことを知っているので、このように考えるのは当たり前だろうが
子萌先生は衝撃的なことを彼らに伝えてきた。
「何言ってるんですか~お医者さんが病院に居るのは当たり前じゃないですか~」
4人は、最初何を言っているか分からなかったが、しばらくして4人とも同じタイミングで
「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」


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