9月のある日、とある学校の廊下を一人のスーツを着た女性が歩いていた。
向かう先は、かつてお世話になった恩師である担任の居る職員室である。
職員室を開けて入ると、今は昼休みなのだろう先生たちは食堂に行っているのか、あまり人はなかった。恩師の姿を探していると
「吹寄ちゃ~ん、こっちですよ~」
と幼い声がしてきた。声をかけられた女性は、その昔と変わらないと言っても
初めて会ったときから昔と変わらないねと言われそうな存在であったが、その姿は10年前と変わっていなかった。
吹寄は先生のもとに歩いて近づき、ぺこりと礼儀正しくお辞儀をした。
「お久しぶりです…小萌先生、お忙しいところすいません」
「全然構わないですよ~可愛い教え子に会えるなら先生は、どんな忙しくても時間を作りまァす!」
昔と変わらぬ教師の鏡と言える台詞を聞いて吹寄は笑顔になった。
「それで話と言うのは…」
「あぁ、言わなくても分かってます…一端覧祭のことですよね?もちろん吹寄ちゃんの所の会社を利用させて貰います」
「そうですか…いつもありがとうございます」
吹寄は、学園都市のイベントの宣伝や準備などをしている会社で働いている。
今回も一端覧祭と言う一番忙しいイベントの為、こうして子萌先生に会いに(営業)来ているのだ。
「いえいえ、吹寄ちゃんの所は仕事が丁寧で助かります」
「そう言って戴けたら、やったかいがあります」
「そういえば…吹寄ちゃんはまだお仕事ですか?」
「いえ…今日はこれで終わりです」
今回は、ただ会社を利用するかどうかの確認だけだったので今日の吹寄の仕事はこれで終わりである。
「それは良かったです~」
「?何が…」
「暫くしたら、姫神ちゃんと青髪ちゃん、土御門ちゃんも来るとおもいますよー」
「えっ!?」
突然の知らせに驚いたが、吹寄が入ってきた扉ガラガラと音を立てて開いた。すると
「いや~!!子萌先生!!会いたかったでぇ~!!!」
「にゃー!相変わらずキュートぜよ!」
「青髪!土御門!」
「…私も居る」
「姫神さん!!」
昔のクラスメイトで仲の良かった(姫神限定)友達が入ってきて吹寄は驚いた。
「わ~みんな変わってないですねぇー」
「わー子萌先生ぇぇぇぇ!!ギャン!!」
子萌先生に飛びつこうとした青髪の顔面に容赦なく拳を叩きこんだ。
「本当に久しぶりね…姫神さん、元気そうで良かったわ」
「うん…吹寄さんも」
「にゃー、顔面に拳叩きこんで平然としてるなんて…本当に変わってないぜよ」
「あんた達もね」
顔面に拳を叩きこまれた青髪はすぐに立ち上がり
「あぁもう!いきなりひどいやないかぁ!」
「私は当たり前の処置をしただけよ…てゆーか、なんであんた達まで来てるの?」
「そりゃ決まっとるやろ!内の女優を売り込みに来たんや~」
「あぁ…姫神さんの付添ね…そういえば姫神さんこの前の映画見たわよ、すごくおもしろかった」
「そう、よかった」
姫神は、今は女優として働いている。演技の幅は広く、映画、ドラマの主役からよく分からない不思議系キャラや脇役まで
いろいろなキャラをこなしていく、今注目の若手女優である。
「こいつがマネージャー?」
「ううん…彼は相変わらずマネージャーと雑用をやってる、私が学校に挨拶に行くからって言ったらついてきただけ」
「そういえば、どうして?」
「今回の一端覧祭でこの学校のゲストに呼ばれたんやー」
「そうなの!?」
「うん、だから挨拶に…」
「内の事務所の一押し女優がでるんや!!成功間違いなしや!!」
「そう!なら私もがんばるわ!!」
「にゃー、楽しみぜよ!」
その時一斉に視線が土御門に向いた。
向かう先は、かつてお世話になった恩師である担任の居る職員室である。
職員室を開けて入ると、今は昼休みなのだろう先生たちは食堂に行っているのか、あまり人はなかった。恩師の姿を探していると
「吹寄ちゃ~ん、こっちですよ~」
と幼い声がしてきた。声をかけられた女性は、その昔と変わらないと言っても
初めて会ったときから昔と変わらないねと言われそうな存在であったが、その姿は10年前と変わっていなかった。
吹寄は先生のもとに歩いて近づき、ぺこりと礼儀正しくお辞儀をした。
「お久しぶりです…小萌先生、お忙しいところすいません」
「全然構わないですよ~可愛い教え子に会えるなら先生は、どんな忙しくても時間を作りまァす!」
昔と変わらぬ教師の鏡と言える台詞を聞いて吹寄は笑顔になった。
「それで話と言うのは…」
「あぁ、言わなくても分かってます…一端覧祭のことですよね?もちろん吹寄ちゃんの所の会社を利用させて貰います」
「そうですか…いつもありがとうございます」
吹寄は、学園都市のイベントの宣伝や準備などをしている会社で働いている。
今回も一端覧祭と言う一番忙しいイベントの為、こうして子萌先生に会いに(営業)来ているのだ。
「いえいえ、吹寄ちゃんの所は仕事が丁寧で助かります」
「そう言って戴けたら、やったかいがあります」
「そういえば…吹寄ちゃんはまだお仕事ですか?」
「いえ…今日はこれで終わりです」
今回は、ただ会社を利用するかどうかの確認だけだったので今日の吹寄の仕事はこれで終わりである。
「それは良かったです~」
「?何が…」
「暫くしたら、姫神ちゃんと青髪ちゃん、土御門ちゃんも来るとおもいますよー」
「えっ!?」
突然の知らせに驚いたが、吹寄が入ってきた扉ガラガラと音を立てて開いた。すると
「いや~!!子萌先生!!会いたかったでぇ~!!!」
「にゃー!相変わらずキュートぜよ!」
「青髪!土御門!」
「…私も居る」
「姫神さん!!」
昔のクラスメイトで仲の良かった(姫神限定)友達が入ってきて吹寄は驚いた。
「わ~みんな変わってないですねぇー」
「わー子萌先生ぇぇぇぇ!!ギャン!!」
子萌先生に飛びつこうとした青髪の顔面に容赦なく拳を叩きこんだ。
「本当に久しぶりね…姫神さん、元気そうで良かったわ」
「うん…吹寄さんも」
「にゃー、顔面に拳叩きこんで平然としてるなんて…本当に変わってないぜよ」
「あんた達もね」
顔面に拳を叩きこまれた青髪はすぐに立ち上がり
「あぁもう!いきなりひどいやないかぁ!」
「私は当たり前の処置をしただけよ…てゆーか、なんであんた達まで来てるの?」
「そりゃ決まっとるやろ!内の女優を売り込みに来たんや~」
「あぁ…姫神さんの付添ね…そういえば姫神さんこの前の映画見たわよ、すごくおもしろかった」
「そう、よかった」
姫神は、今は女優として働いている。演技の幅は広く、映画、ドラマの主役からよく分からない不思議系キャラや脇役まで
いろいろなキャラをこなしていく、今注目の若手女優である。
「こいつがマネージャー?」
「ううん…彼は相変わらずマネージャーと雑用をやってる、私が学校に挨拶に行くからって言ったらついてきただけ」
「そういえば、どうして?」
「今回の一端覧祭でこの学校のゲストに呼ばれたんやー」
「そうなの!?」
「うん、だから挨拶に…」
「内の事務所の一押し女優がでるんや!!成功間違いなしや!!」
「そう!なら私もがんばるわ!!」
「にゃー、楽しみぜよ!」
その時一斉に視線が土御門に向いた。
「そういえば、あんたは何してんの?青髪と同じように同じ事務所で働いてんの?」
「ううん、彼はいない」
「そういや…俺も知らんかったなぁ…」
「私も土御門ちゃんの進路が分からないまま卒業させちゃったから、どうしてるかまったく知らなかったです~」
「いやー俺はあれぜよ…メイド王国に行こうと…」
「つまり、無職ね」
「にゃー!吹寄!!勝手に決め付けのは、酷いぜよ!!」
「じゃあ、何してんのよ?」
「いやー、取りあえず舞夏と一緒に…」
「前言撤回!ヒモね!!」
「最悪やな~」
「最低…」
「土御門ちゃん…どういてそんな子に…」
「にゃー!そんな目で俺を見ないでぇぇ!!」
実際には土御門働いている。昔と同じように暗部の仕事であるが、そんなこと妹に言えるわけもなく、
妹にはアルバイトで稼いでいると伝えている。そんなこと知らない彼らは、彼をヒモと決めつけた。その後も談笑していると吹寄が
「姫神さん、この後は暇?」
「うん…特に予定は入ってない」
「じゃあ、みんなで街に行かない?」
「おぉ!ナイスアイディアぜよ!!」
「そうやなー最近姫やんも休みがなかったし」
「うん…私も行きたい」
「じゃあ決定ね」
4人はこの後の予定を決めていると、子萌先生が4人に向かって
「そういえば…暇だったら上条ちゃんに会ったらどうです?」
「「「「えっ!?」」」」
「知らなかったですか?上条ちゃん…イギリスから帰ってきてるんですよー」
「ホンマですか!?先生!てゆーかカミやんイギリスに行っとたんかい」
「あいつが…」
「上条君が…」
「まったく知らなかったぜよ…」
子萌先生は次の授業の準備をしているのか、何やらプリントらしき物をまとめながら話してきた。
「第七区の病院に行けば、会えると思いますよー」
「病院って…なんやカミやんの奴また怪我したんかい?」
クラスメイトである彼らは、たった一年の間に彼が何度も入院していたことを知っているので、このように考えるのは当たり前だろうが
子萌先生は衝撃的なことを彼らに伝えてきた。
「何言ってるんですか~お医者さんが病院に居るのは当たり前じゃないですか~」
4人は、最初何を言っているか分からなかったが、しばらくして4人とも同じタイミングで
「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」
「ううん、彼はいない」
「そういや…俺も知らんかったなぁ…」
「私も土御門ちゃんの進路が分からないまま卒業させちゃったから、どうしてるかまったく知らなかったです~」
「いやー俺はあれぜよ…メイド王国に行こうと…」
「つまり、無職ね」
「にゃー!吹寄!!勝手に決め付けのは、酷いぜよ!!」
「じゃあ、何してんのよ?」
「いやー、取りあえず舞夏と一緒に…」
「前言撤回!ヒモね!!」
「最悪やな~」
「最低…」
「土御門ちゃん…どういてそんな子に…」
「にゃー!そんな目で俺を見ないでぇぇ!!」
実際には土御門働いている。昔と同じように暗部の仕事であるが、そんなこと妹に言えるわけもなく、
妹にはアルバイトで稼いでいると伝えている。そんなこと知らない彼らは、彼をヒモと決めつけた。その後も談笑していると吹寄が
「姫神さん、この後は暇?」
「うん…特に予定は入ってない」
「じゃあ、みんなで街に行かない?」
「おぉ!ナイスアイディアぜよ!!」
「そうやなー最近姫やんも休みがなかったし」
「うん…私も行きたい」
「じゃあ決定ね」
4人はこの後の予定を決めていると、子萌先生が4人に向かって
「そういえば…暇だったら上条ちゃんに会ったらどうです?」
「「「「えっ!?」」」」
「知らなかったですか?上条ちゃん…イギリスから帰ってきてるんですよー」
「ホンマですか!?先生!てゆーかカミやんイギリスに行っとたんかい」
「あいつが…」
「上条君が…」
「まったく知らなかったぜよ…」
子萌先生は次の授業の準備をしているのか、何やらプリントらしき物をまとめながら話してきた。
「第七区の病院に行けば、会えると思いますよー」
「病院って…なんやカミやんの奴また怪我したんかい?」
クラスメイトである彼らは、たった一年の間に彼が何度も入院していたことを知っているので、このように考えるのは当たり前だろうが
子萌先生は衝撃的なことを彼らに伝えてきた。
「何言ってるんですか~お医者さんが病院に居るのは当たり前じゃないですか~」
4人は、最初何を言っているか分からなかったが、しばらくして4人とも同じタイミングで
「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」
第七区の病院目指し歩いている彼らが話している内容は、決まって上条当麻のことである。
「未だに信じられない…あいつが…あのバカが医者!?」
「それはみんな同じやって、俺かて信じられん」
「一体何をどうすれば…彼が医者になれるのか…」
「もはや都市伝説レベルの話ぜよ…まぁ行ってみればはっきりするにゃー」
と土御門は3人と同じように驚いているが、実は上条当麻が医者であることは知っていた。
裏で働けば上条当麻と言う存在の動向はある程度分かるし、この4人の中では一番上条当麻に会っているだろうと思っていたが
自分一人だけ知っているのは不自然なので、先ほどは同じように驚いて見せたのだ。
しかし、実際に当麻が帰ってきたことは知らなかったので驚いたことは事実である。
「さあ…着いたぜよ」
病院の前に着いた4人(正確には3人)は、あらためて
(((医者って…)))
実際に見るまでは、いや見ても信じられないかも知れないが3人は信じられずにいた。
「取りあえず、カミやんを探すぜよ」
「でもどうすりゃいいやろ?」
「聞いてみればいいじゃないか」
「…そんなことよりも簡単に見つけることができる」
「どうやるの?」
「女性がたくさんいる所を探せばいい」
「「「あぁー」」」
決して彼らはふざけている訳じゃない。暫く辺りを見回していると姫神が
「あっ」
「姫やんどうしたぜよ?…あっ」
この病院は広いので探すのに苦労するかと思ったが、彼らが探している人物はすぐに見つかった。
彼らが探していた上条当麻は病院の敷地にある、病人やけが人が気分転換のために訪れる木が並ぶ公園のような所にいた。
白いワンピースの上にピンクのカーディガンを羽織った女性と共に
「未だに信じられない…あいつが…あのバカが医者!?」
「それはみんな同じやって、俺かて信じられん」
「一体何をどうすれば…彼が医者になれるのか…」
「もはや都市伝説レベルの話ぜよ…まぁ行ってみればはっきりするにゃー」
と土御門は3人と同じように驚いているが、実は上条当麻が医者であることは知っていた。
裏で働けば上条当麻と言う存在の動向はある程度分かるし、この4人の中では一番上条当麻に会っているだろうと思っていたが
自分一人だけ知っているのは不自然なので、先ほどは同じように驚いて見せたのだ。
しかし、実際に当麻が帰ってきたことは知らなかったので驚いたことは事実である。
「さあ…着いたぜよ」
病院の前に着いた4人(正確には3人)は、あらためて
(((医者って…)))
実際に見るまでは、いや見ても信じられないかも知れないが3人は信じられずにいた。
「取りあえず、カミやんを探すぜよ」
「でもどうすりゃいいやろ?」
「聞いてみればいいじゃないか」
「…そんなことよりも簡単に見つけることができる」
「どうやるの?」
「女性がたくさんいる所を探せばいい」
「「「あぁー」」」
決して彼らはふざけている訳じゃない。暫く辺りを見回していると姫神が
「あっ」
「姫やんどうしたぜよ?…あっ」
この病院は広いので探すのに苦労するかと思ったが、彼らが探している人物はすぐに見つかった。
彼らが探していた上条当麻は病院の敷地にある、病人やけが人が気分転換のために訪れる木が並ぶ公園のような所にいた。
白いワンピースの上にピンクのカーディガンを羽織った女性と共に
「診断結果は?」
当麻は、隣に居る女性に尋ねた。
「大丈夫…結果は良好」
「そうか、あいつもそろそろ来る頃だと思うけど…遅いな」
「久しぶりに仲間に会うから、遅くなるかもって言ってた」
「…時間は守れっつーの」
とこれと言って特別の話ではなく、ただの知り合い同士の会話なのだが
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「えっ!?ギャン!!」
突如、2人の男がダブルドロップキックをしてきて当麻はそのまま2~3mほど吹き飛ばされた。その後、
「上条ぉぉぉぉぉ!!!」
まるで長年の恨みを吐き出すような声で当麻の名前を叫びながら、吹寄がコブラツイストをきめてきた。
「貴様という男はぁぁぁぁ!!!!」
「だぁぁぁ!!ギブギブッ!!」
その様子を見ながら姫神がコブラツイストをきめられている当麻に近づき
「上条君…まさか患者にまで…」
「何の話ですかぁぁ!!?」
「カミやん…君は…君のフラグ体質というものはぁ!!」
4人が当麻に各々の思いをぶつけていると
「ママー!ジュース買ってきたよー」
と4,5才ほどの少年が先ほど当麻と話していた女性のもとの走ってきた。それを見た4人は、
「「「「子持ちだとぉぉぉ!!!!」」」」
本日2度目の絶叫…
「カミやんっ!いつの間に!!」
「患者に手を出すなんて!!」
「そんな男だったなんて思わへんかった!!」
「上条君…もう私の知っている上条君じゃないのね…」
そして本日一度目の絶望…
当麻は、隣に居る女性に尋ねた。
「大丈夫…結果は良好」
「そうか、あいつもそろそろ来る頃だと思うけど…遅いな」
「久しぶりに仲間に会うから、遅くなるかもって言ってた」
「…時間は守れっつーの」
とこれと言って特別の話ではなく、ただの知り合い同士の会話なのだが
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「えっ!?ギャン!!」
突如、2人の男がダブルドロップキックをしてきて当麻はそのまま2~3mほど吹き飛ばされた。その後、
「上条ぉぉぉぉぉ!!!」
まるで長年の恨みを吐き出すような声で当麻の名前を叫びながら、吹寄がコブラツイストをきめてきた。
「貴様という男はぁぁぁぁ!!!!」
「だぁぁぁ!!ギブギブッ!!」
その様子を見ながら姫神がコブラツイストをきめられている当麻に近づき
「上条君…まさか患者にまで…」
「何の話ですかぁぁ!!?」
「カミやん…君は…君のフラグ体質というものはぁ!!」
4人が当麻に各々の思いをぶつけていると
「ママー!ジュース買ってきたよー」
と4,5才ほどの少年が先ほど当麻と話していた女性のもとの走ってきた。それを見た4人は、
「「「「子持ちだとぉぉぉ!!!!」」」」
本日2度目の絶叫…
「カミやんっ!いつの間に!!」
「患者に手を出すなんて!!」
「そんな男だったなんて思わへんかった!!」
「上条君…もう私の知っている上条君じゃないのね…」
そして本日一度目の絶望…
4人が上条にいろいろとお仕置きしていると
「ねぇーママーどうして上条おじちゃん、いじめられてるのー?」
「大丈夫だよ、とうま…あれはじゃれてるだけだから」
などと言っているが、当麻からしてみたら堪ったものじゃない
「滝壺!!見てないで助けてぇ!!」
当麻が助けを求めると、とどめと言わんばかりの吹寄がキャメルクラッチをきめた。
「妻に助けを求めるとは!!」
「見損なっわ!!」
「カミやん覚悟するぜよ…」
3人が最後の攻撃をしようとしたところ、姫神が助け船をだした
「ちょっと待って…おじちゃんって?」
先ほど少年が言った言葉を思い出した。
「えっ!?」
「そういや」
「どういう意味ぜよ?」
4人は攻撃を受けてヘロヘロとなっている当麻を無視して、女性と少年を見た。
「え~?おじちゃんはおじちゃんだよ」
少年は、当たり前のことを当たり前のように言っているようで、嘘をついている様子ではなかった。
姫神は、かがんで少年と同じ目線になって
「ねぇきみ…上条君がお父さんじゃないの?」
「違うよ~」
ようやく、そこで姫神を除く3人の臨戦態勢が解かれた。
「なんや~勘違いか~」
「なんだ勘違いか…」
「すまんぜよ!カミやん」
「てめぇーら…」
やられた方からしてみれば堪ったものじゃないが、文句を言う前に少年の母親が当麻に話してきた。
「かみじょうの友達?」
「えっ!?…あぁ…まぁな、クラスメイトだ」
「そう…どうもはじめまして」
挨拶をされた4人は、とりあえずお辞儀をして挨拶を返した。
「えーっと…こいつは俺の患者って言うか知り合いの…」
「浜面理后です…ほら…とうま挨拶…」
「浜面とうまです!」
「ねぇーママーどうして上条おじちゃん、いじめられてるのー?」
「大丈夫だよ、とうま…あれはじゃれてるだけだから」
などと言っているが、当麻からしてみたら堪ったものじゃない
「滝壺!!見てないで助けてぇ!!」
当麻が助けを求めると、とどめと言わんばかりの吹寄がキャメルクラッチをきめた。
「妻に助けを求めるとは!!」
「見損なっわ!!」
「カミやん覚悟するぜよ…」
3人が最後の攻撃をしようとしたところ、姫神が助け船をだした
「ちょっと待って…おじちゃんって?」
先ほど少年が言った言葉を思い出した。
「えっ!?」
「そういや」
「どういう意味ぜよ?」
4人は攻撃を受けてヘロヘロとなっている当麻を無視して、女性と少年を見た。
「え~?おじちゃんはおじちゃんだよ」
少年は、当たり前のことを当たり前のように言っているようで、嘘をついている様子ではなかった。
姫神は、かがんで少年と同じ目線になって
「ねぇきみ…上条君がお父さんじゃないの?」
「違うよ~」
ようやく、そこで姫神を除く3人の臨戦態勢が解かれた。
「なんや~勘違いか~」
「なんだ勘違いか…」
「すまんぜよ!カミやん」
「てめぇーら…」
やられた方からしてみれば堪ったものじゃないが、文句を言う前に少年の母親が当麻に話してきた。
「かみじょうの友達?」
「えっ!?…あぁ…まぁな、クラスメイトだ」
「そう…どうもはじめまして」
挨拶をされた4人は、とりあえずお辞儀をして挨拶を返した。
「えーっと…こいつは俺の患者って言うか知り合いの…」
「浜面理后です…ほら…とうま挨拶…」
「浜面とうまです!」
「とにかく、どっか座ろうぜ…立ち続けるのは妊婦に悪い」
吹寄達4人がそれぞれ自己紹介をすると、当麻から提案してきた。
「「「「妊婦?」」」」
「あぁ…滝壺いやっ、今は理后の方がいいか」
「別にどっちでもいいけど…」
「…妊娠してたんですか」
「えぇ…だからここに来たんです」
当麻の提案に従って、どこか座る場所を探していると3人が座れるほどのベンチを見つけた。
座ったのは、優先順位に従って妊婦の滝壺とその膝の上に座った子供に女性の吹寄と姫神である。
男達は、全員立ちである。3人が座った後、
「たくっ!久しぶりに会ったて言うのに挨拶があれか?」
と当麻はようやく不満をぶつけることが出来た。
「いや~ホンマにすまんかったな~」
「てっきりカミやんフラグの犠牲者かと思ってぜよ」
「でもあれは仕方ないかも…」
「そうよ!貴様の日頃の行いが悪い!」
誤解も解け、全然悪くないことが分かっているのにまだ続く酷い言われように思わず
「不幸だ…」
お決まりのセリフを当麻が呟くと、フッと笑いながら
「おもしろい友達だね」
と滝壺が当麻に話しかけた。それを見ていた滝壺の隣にいる吹寄が話しかけた。
「あのー上条とはどういった……」
「イギリスで会ったんだよ」
滝壺が答える前に当麻が答えた。
「イギリスで?」
「あぁ…滝壺と滝壺の旦那は学園都市の出身でな、特に旦那の方とはちょっとした知り合いでな…
向こうで世話したり世話になったりしたんだよ」
「ほとんど私たちの方がお世話になってるんだけど…」
申し訳なさそうな顔をしながら滝壺が答えたが、実はこの話は少し嘘が混じっている。本当は学園都市を追われた浜面たちと
第三次世界大戦時にロシアで出会い、訳を知った当麻がイギリスに住めるようにいろいろ手伝ってくれたのである。
しかし、そんなことを友達に言えるわけもないので当麻は少し嘘を交えながら説明した。ちなみに土御門は大体の事情はしっている。
嘘と事実を混ぜながら話した分、その話に違和感を感じさせないことに成功した。
事実その話を3人は信じて、今度は姫神の方から質問をしてきた。
「イギリスで暮らしてるんですか?」
「えぇ…かみじょうにいろいろ助けてもらいながら…」
「ならどうして学園都市に戻ってきたんや?」
「滝壺は大能力者なんだよ」
答えたのは滝壺ではなく当麻の方であったが4人は驚いて滝壺を見つめた。
「なっ!?」
「レベル4ってホンマかいな!?」
滝壺は照れ臭そうにしながらコクリと頷いた。
「だからだよ、イギリスの病院じゃあ何かあった時に能力者の対応できないから、学園都市じゃないと子供が産めないんだよ
だから、付き添いとして俺も来たんだよ…この病院では昔働いてたし、何よりここは俺も滝壺も世話になったからな」
「上条君ここで働いてたの?」
「あぁ救命救急の方でな、まぁ師匠がいたからって言うのが主な理由だけど…」
吹寄達4人がそれぞれ自己紹介をすると、当麻から提案してきた。
「「「「妊婦?」」」」
「あぁ…滝壺いやっ、今は理后の方がいいか」
「別にどっちでもいいけど…」
「…妊娠してたんですか」
「えぇ…だからここに来たんです」
当麻の提案に従って、どこか座る場所を探していると3人が座れるほどのベンチを見つけた。
座ったのは、優先順位に従って妊婦の滝壺とその膝の上に座った子供に女性の吹寄と姫神である。
男達は、全員立ちである。3人が座った後、
「たくっ!久しぶりに会ったて言うのに挨拶があれか?」
と当麻はようやく不満をぶつけることが出来た。
「いや~ホンマにすまんかったな~」
「てっきりカミやんフラグの犠牲者かと思ってぜよ」
「でもあれは仕方ないかも…」
「そうよ!貴様の日頃の行いが悪い!」
誤解も解け、全然悪くないことが分かっているのにまだ続く酷い言われように思わず
「不幸だ…」
お決まりのセリフを当麻が呟くと、フッと笑いながら
「おもしろい友達だね」
と滝壺が当麻に話しかけた。それを見ていた滝壺の隣にいる吹寄が話しかけた。
「あのー上条とはどういった……」
「イギリスで会ったんだよ」
滝壺が答える前に当麻が答えた。
「イギリスで?」
「あぁ…滝壺と滝壺の旦那は学園都市の出身でな、特に旦那の方とはちょっとした知り合いでな…
向こうで世話したり世話になったりしたんだよ」
「ほとんど私たちの方がお世話になってるんだけど…」
申し訳なさそうな顔をしながら滝壺が答えたが、実はこの話は少し嘘が混じっている。本当は学園都市を追われた浜面たちと
第三次世界大戦時にロシアで出会い、訳を知った当麻がイギリスに住めるようにいろいろ手伝ってくれたのである。
しかし、そんなことを友達に言えるわけもないので当麻は少し嘘を交えながら説明した。ちなみに土御門は大体の事情はしっている。
嘘と事実を混ぜながら話した分、その話に違和感を感じさせないことに成功した。
事実その話を3人は信じて、今度は姫神の方から質問をしてきた。
「イギリスで暮らしてるんですか?」
「えぇ…かみじょうにいろいろ助けてもらいながら…」
「ならどうして学園都市に戻ってきたんや?」
「滝壺は大能力者なんだよ」
答えたのは滝壺ではなく当麻の方であったが4人は驚いて滝壺を見つめた。
「なっ!?」
「レベル4ってホンマかいな!?」
滝壺は照れ臭そうにしながらコクリと頷いた。
「だからだよ、イギリスの病院じゃあ何かあった時に能力者の対応できないから、学園都市じゃないと子供が産めないんだよ
だから、付き添いとして俺も来たんだよ…この病院では昔働いてたし、何よりここは俺も滝壺も世話になったからな」
「上条君ここで働いてたの?」
「あぁ救命救急の方でな、まぁ師匠がいたからって言うのが主な理由だけど…」
当麻がいろいろと話していると滝壺の膝の上にのっている子供がヘクチュッとくしゃみをした。
それを見た滝壺がカーディガンに付いているポケットからハンカチを取り出して鼻を拭った。
そのテキパキとした対応を見た当麻は
「もうお母さんなんだな…滝壺は」
「たまには会いに来てくれればいいのに…とうまも喜ぶから」
子供を撫でながら当麻にそう提案していると、青髪があることに気付いた
「そういや、とうまってカミやんの…」
「えぇ…かみじょうの名前を貰ったんです」
「なんでよりによってこいつの名前を?」
「おいコラ吹寄!俺の名前をつけたのは両親だ!謝れ!俺はいいから両親に謝れ!」
当麻のツッコミに滝壺はフフッと笑いながら
「この子が生まれる時にも、かみじょうにはいろいろとお世話に…だから…」
「でももっといい名前があると思うけどにゃー」
「お前ら…全国の「とうまさん」に謝る覚悟あんだろうな?」
ふつふつ怒り蓄える当麻であったが、そんな当麻を笑いながらみる子供を見て、一回はぁーっと溜息をついて落ち着かせた
「俺だって他の名前の方がいいだろうと思ったよ…まぁ名前なんて好きなようにすればいいと思ったけど、
こいつが浜面…あぁ滝壺の旦那のことな…がこいつを「こら!とうま!」って言ってしかるとこを見ると異常なまでに腹が立つ」
と滝壺の膝の上にのる子供の頭を撫でながら、うすっらと笑みを浮かべて語っていると
「あっ!いたいた!!上条先生!!」
病院の方から何やら可愛らしいナースが当麻達に近づいてきた。それを見た当麻は
「すまん…ちょっと外すぞ」
みんなから離れてナースの方に近づいて行った。
「どうかした?」
「いやー507号室の患者さんの薬の量、これでいいですかぁ?」
カルテらしき物を渡された当麻はペラペラとめくりながら、
「507号室って俺の担当じゃないよな…たしか北沢先生じゃ…」
「えーっと、その~先生がどこにもいなくて…」
「そうか…う~ん、多分いいと思うけど…北沢先生には確認取っといてね」
「は~い!」
元気のいい声と可愛い笑顔を向けてナースは去って行った。
「まったく…他の先生は何をやってんだか…他の患者まで面倒見切れな…」
愚痴をこぼしながらみんなのもとに戻ると、そこには目に見えるほどの怒りのオーラを溜めた四天王が立ちつくしていた。
「えっ!?なに?」
「貴様と言う奴は…」
「どこに居てもその体質は変わらんようやな~」
「そして…相も変わらず鈍感で…」
「カミやん…覚悟するぜよ…」
「いやっ!?なに急に!?」
修羅場を迎えた当麻を見ているとうまに滝壺が
「見ちゃだめだよ~とうま」
と言いながら優しく両手で目隠しをした。
「ここにきて優しいお母さん!?」
それを見た滝壺がカーディガンに付いているポケットからハンカチを取り出して鼻を拭った。
そのテキパキとした対応を見た当麻は
「もうお母さんなんだな…滝壺は」
「たまには会いに来てくれればいいのに…とうまも喜ぶから」
子供を撫でながら当麻にそう提案していると、青髪があることに気付いた
「そういや、とうまってカミやんの…」
「えぇ…かみじょうの名前を貰ったんです」
「なんでよりによってこいつの名前を?」
「おいコラ吹寄!俺の名前をつけたのは両親だ!謝れ!俺はいいから両親に謝れ!」
当麻のツッコミに滝壺はフフッと笑いながら
「この子が生まれる時にも、かみじょうにはいろいろとお世話に…だから…」
「でももっといい名前があると思うけどにゃー」
「お前ら…全国の「とうまさん」に謝る覚悟あんだろうな?」
ふつふつ怒り蓄える当麻であったが、そんな当麻を笑いながらみる子供を見て、一回はぁーっと溜息をついて落ち着かせた
「俺だって他の名前の方がいいだろうと思ったよ…まぁ名前なんて好きなようにすればいいと思ったけど、
こいつが浜面…あぁ滝壺の旦那のことな…がこいつを「こら!とうま!」って言ってしかるとこを見ると異常なまでに腹が立つ」
と滝壺の膝の上にのる子供の頭を撫でながら、うすっらと笑みを浮かべて語っていると
「あっ!いたいた!!上条先生!!」
病院の方から何やら可愛らしいナースが当麻達に近づいてきた。それを見た当麻は
「すまん…ちょっと外すぞ」
みんなから離れてナースの方に近づいて行った。
「どうかした?」
「いやー507号室の患者さんの薬の量、これでいいですかぁ?」
カルテらしき物を渡された当麻はペラペラとめくりながら、
「507号室って俺の担当じゃないよな…たしか北沢先生じゃ…」
「えーっと、その~先生がどこにもいなくて…」
「そうか…う~ん、多分いいと思うけど…北沢先生には確認取っといてね」
「は~い!」
元気のいい声と可愛い笑顔を向けてナースは去って行った。
「まったく…他の先生は何をやってんだか…他の患者まで面倒見切れな…」
愚痴をこぼしながらみんなのもとに戻ると、そこには目に見えるほどの怒りのオーラを溜めた四天王が立ちつくしていた。
「えっ!?なに?」
「貴様と言う奴は…」
「どこに居てもその体質は変わらんようやな~」
「そして…相も変わらず鈍感で…」
「カミやん…覚悟するぜよ…」
「いやっ!?なに急に!?」
修羅場を迎えた当麻を見ているとうまに滝壺が
「見ちゃだめだよ~とうま」
と言いながら優しく両手で目隠しをした。
「ここにきて優しいお母さん!?」
「なんで…こんな目に…」
四天王の猛攻を何とか受けきった当麻はぶつぶつと文句を言っていた。
「大丈夫だよ…かみじょう…私はそんなかみじょうを応援してる」
「応援じゃなくて助けてくれ」
最もな意見をもらす当麻を見ていた吹寄は、先ほどのナースが尋ねてきたことと当麻の着ている白衣を見て、あらためて
「貴様は…本当に医者になったんだな」
「……じゃなかったら、こんな格好しない」
「いや~でも実際に見てみると…なんやろね~」
「……変か?」
「いいや、似合ってるぜい…上条…先生」
そう言われて当麻は、何やら恥ずかしそうに頭をかいた。そんな当麻を見ながら姫神は質問をしてきた。
「昔って言ったけど…今はどこで?」
「…いろいろ…いろんな国に行った」
「…いろんな国?」
ぽつりと続けて言った姫神に滝壺が答えた。
「国境なき医師団に参加してるんですよ」
「えっ!?」
「国境なき医師団て…ホンマかいな!?カミやん!?」
国境なき医師団、それは貧困地域や第三世界、紛争地域を中心に活動している団体で災害や紛争に際し、
どこよりも早く現地入りする緊急医療援助を得意とする医師団である。災害時だけでなく紛争地域でも活躍する彼らであるが
戦場の中で治療する彼ら自身も命の危険にさらされている。
「まぁな…ずっと働いてた訳じゃないけど…何年か参加してた」
「今はどうしてるぜよ?」
「たまに参加したりしてるけど…こうして戻ってくる時もある」
当麻は普通の声で話しているが、その表情は少し悲しそうな顔をしていた。
実際に国境なき医師団の働くところを見たことはないが、それがどれだけ大変で悲しいものかは吹寄達も多少は知っているつもりだった。
そして、当麻自身も大変で悲しい思いをしたのだろうと、その表情で理解した。少しの間、静寂に包まれたがそこに滝壺が
「好い加減…結婚したら」
などと提案してきた。4人は思わずナッと言いたげな顔をしたが、当麻の
「俺と結婚したいなんて言う物好きがいなくてね」
と言うセリフに4人は再び怒りのオーラを溜めたが
「それに家族なんてできたら…こんな仕事できない」
続けて言った言葉に4人の怒りのオーラは弱くなっていった。4人は黙っていたが
「逆だよ…家族ができたら死ねないでしょ?」
滝壺の言葉に当麻は一瞬考えさせられるような顔をしたが、フッと笑って
「俺は、浜面みたいにはなれないさ…」
と、ここにいない滝壺の旦那の名前を出して否定したが
「なれるよ…だって」
「…だって?」
「かみじょうは…はまづらのヒーローだもん」
と滝壺は男なら誰でも目を惹かれそうな笑顔で答えた。
四天王の猛攻を何とか受けきった当麻はぶつぶつと文句を言っていた。
「大丈夫だよ…かみじょう…私はそんなかみじょうを応援してる」
「応援じゃなくて助けてくれ」
最もな意見をもらす当麻を見ていた吹寄は、先ほどのナースが尋ねてきたことと当麻の着ている白衣を見て、あらためて
「貴様は…本当に医者になったんだな」
「……じゃなかったら、こんな格好しない」
「いや~でも実際に見てみると…なんやろね~」
「……変か?」
「いいや、似合ってるぜい…上条…先生」
そう言われて当麻は、何やら恥ずかしそうに頭をかいた。そんな当麻を見ながら姫神は質問をしてきた。
「昔って言ったけど…今はどこで?」
「…いろいろ…いろんな国に行った」
「…いろんな国?」
ぽつりと続けて言った姫神に滝壺が答えた。
「国境なき医師団に参加してるんですよ」
「えっ!?」
「国境なき医師団て…ホンマかいな!?カミやん!?」
国境なき医師団、それは貧困地域や第三世界、紛争地域を中心に活動している団体で災害や紛争に際し、
どこよりも早く現地入りする緊急医療援助を得意とする医師団である。災害時だけでなく紛争地域でも活躍する彼らであるが
戦場の中で治療する彼ら自身も命の危険にさらされている。
「まぁな…ずっと働いてた訳じゃないけど…何年か参加してた」
「今はどうしてるぜよ?」
「たまに参加したりしてるけど…こうして戻ってくる時もある」
当麻は普通の声で話しているが、その表情は少し悲しそうな顔をしていた。
実際に国境なき医師団の働くところを見たことはないが、それがどれだけ大変で悲しいものかは吹寄達も多少は知っているつもりだった。
そして、当麻自身も大変で悲しい思いをしたのだろうと、その表情で理解した。少しの間、静寂に包まれたがそこに滝壺が
「好い加減…結婚したら」
などと提案してきた。4人は思わずナッと言いたげな顔をしたが、当麻の
「俺と結婚したいなんて言う物好きがいなくてね」
と言うセリフに4人は再び怒りのオーラを溜めたが
「それに家族なんてできたら…こんな仕事できない」
続けて言った言葉に4人の怒りのオーラは弱くなっていった。4人は黙っていたが
「逆だよ…家族ができたら死ねないでしょ?」
滝壺の言葉に当麻は一瞬考えさせられるような顔をしたが、フッと笑って
「俺は、浜面みたいにはなれないさ…」
と、ここにいない滝壺の旦那の名前を出して否定したが
「なれるよ…だって」
「…だって?」
「かみじょうは…はまづらのヒーローだもん」
と滝壺は男なら誰でも目を惹かれそうな笑顔で答えた。
その後もいろいろ談笑していると当麻が腕の時計を見て
「あぁ…もうこんな時間か……お前らこれからどうすんだ?」
「とりあえず街に行くつもりぜよ…」
「カミやんはどうするんや?」
「俺はまだ少し仕事がある…どうだ、お前ら…うちに来るか?」
「えっ?」
「上条君の?」
「あぁ…今日何人か人を呼んでんだ」
当麻の提案に4人は少し考えて
「せやな~どうせ特に予定も考えてへんし」
「別に私はいいよ」
「私も構わない」
「決まりぜよ」
3人の意見を聞き当麻は
「そうか…もうすぐ浜面の奴が来ると思うんだけど…」
もう一度時計を確認していると
「お~い!上条!!」
当麻を呼ぶ声がした。声をした方を見ると一人の男が走って近づいてきた。
「あー!パパだぁ!!」
「噂をすればなんとやらだな…」
近づく男に滝壺の膝の上からおりて、とうまは近づいて行った
「おかえり~」
「よぉーとうま、ちゃんとママを守ってたか?」
「ごめいれいどうりに!!おまもりしましたぁ!!」
「そうか!よくやった軍曹!!」
そう言って、浜面はとうまを抱きかかえて当麻達に近づいてきた
「わりーな上条遅くなって…」
「一時間近く遅れてんぞ」
「わりーわりー…えっと…」
当麻の周りに居る知らない4人を見て、浜面は少し戸惑った。
「あぁこいつらか?昔のクラスメイトだ」
「あぁ上条の…どうも浜面仕上です」
4人もそれぞれどうも、といった感じにお辞儀をした。
「あぁ…もうこんな時間か……お前らこれからどうすんだ?」
「とりあえず街に行くつもりぜよ…」
「カミやんはどうするんや?」
「俺はまだ少し仕事がある…どうだ、お前ら…うちに来るか?」
「えっ?」
「上条君の?」
「あぁ…今日何人か人を呼んでんだ」
当麻の提案に4人は少し考えて
「せやな~どうせ特に予定も考えてへんし」
「別に私はいいよ」
「私も構わない」
「決まりぜよ」
3人の意見を聞き当麻は
「そうか…もうすぐ浜面の奴が来ると思うんだけど…」
もう一度時計を確認していると
「お~い!上条!!」
当麻を呼ぶ声がした。声をした方を見ると一人の男が走って近づいてきた。
「あー!パパだぁ!!」
「噂をすればなんとやらだな…」
近づく男に滝壺の膝の上からおりて、とうまは近づいて行った
「おかえり~」
「よぉーとうま、ちゃんとママを守ってたか?」
「ごめいれいどうりに!!おまもりしましたぁ!!」
「そうか!よくやった軍曹!!」
そう言って、浜面はとうまを抱きかかえて当麻達に近づいてきた
「わりーな上条遅くなって…」
「一時間近く遅れてんぞ」
「わりーわりー…えっと…」
当麻の周りに居る知らない4人を見て、浜面は少し戸惑った。
「あぁこいつらか?昔のクラスメイトだ」
「あぁ上条の…どうも浜面仕上です」
4人もそれぞれどうも、といった感じにお辞儀をした。
挨拶をした浜面は滝壺に近づいた。
「滝壺、どうだった?」
「大丈夫…」
滝壺が答えると浜面の後ろから当麻が伝えてきた。
「母子共に健康だそうだ」
「そうか」
「浜面来ていきなりで悪いが、こいつらも俺んちに連れて行ってやってくれ」
当麻はクラスメイト4人を見ながら尋ねた。
「別にいいけど…お前の車、使っていいのか?」
「あぁ…わりーけどもう一人…いやっ二人連れてきたい人がいんだ…だから車は俺が使う…タクシーで行ってくれ」
「分かった…じゃあ、とりあえずタクシーを…」
「病院の入口にならタクシー乗り場があるぞ」
「おーっと、その前に俺ちょっとトイレ行きたいぜよ」
当麻が案内しようとしたところに土御門がそう言ったので、当麻は土御門の考えを悟って
「あぁ…病院の使え、案内する」
「すまんぜよ、カミやん…みんなちょっと待っててくれにゃー」
そう言って病院に入る当麻に土御門はついて行った。病院の中に入ってロビーを歩いていると土御門が
「浜面の奴を一人で行かせるなんて…何を考えてるぜよ?」
裏でよく見せる真剣な顔をして尋ねた。
「いちいち心配する必要ねーよ」
「アレイスターの奴は、ある程度あきらめたみたいだが…統括理事会の中には、
浜面の首をアレイスターの手土産にしようとしてる奴らもいんだぞ…せめてお前がついていてやるべきだろ?」
「大丈夫だ…超一流のボディーガードをつけたからな…」
「ボディーガード?誰ぜよ?」
「お前もよく知る奴さ…」
「…?ねーちんの事か?」
「いいや…神裂は手が離せなくてな…」
「なら誰ぜよ?」
「後で分かる」
当麻は意味深なセリフでうやむやにしたが、土御門はまだ納得できていなかった。
「でも、もし奴らが何かしてきたら、どうするつもりぜよ?」
「…統括理事会の中で俺に喧嘩を売るような根性のある奴はいねーよ…まぁもし売ってくるしたら親船さんくらいだろ」
「…確かに、でもあの人の場合はお前が極悪人だったらの話だ…だけど今のじゃ答えになってないぜよ、
もし奴らが何かしかけてきたらどうするつもりぜよ?」
「決まってんだろ………戦争だ…」
当麻の不気味な笑みを浮かべて出したセリフに土御門はゾッとしたが、
「冗談だよ…たまには息抜きしろよ」
土御門の肩を笑顔でポンポンっと叩いて、当麻はロビーにあるエレベーターの方へと歩いて行った。
「まったく…その気になれば世界と戦える戦力を持ってる男が言うと冗談に聞こえないぜい」
「滝壺、どうだった?」
「大丈夫…」
滝壺が答えると浜面の後ろから当麻が伝えてきた。
「母子共に健康だそうだ」
「そうか」
「浜面来ていきなりで悪いが、こいつらも俺んちに連れて行ってやってくれ」
当麻はクラスメイト4人を見ながら尋ねた。
「別にいいけど…お前の車、使っていいのか?」
「あぁ…わりーけどもう一人…いやっ二人連れてきたい人がいんだ…だから車は俺が使う…タクシーで行ってくれ」
「分かった…じゃあ、とりあえずタクシーを…」
「病院の入口にならタクシー乗り場があるぞ」
「おーっと、その前に俺ちょっとトイレ行きたいぜよ」
当麻が案内しようとしたところに土御門がそう言ったので、当麻は土御門の考えを悟って
「あぁ…病院の使え、案内する」
「すまんぜよ、カミやん…みんなちょっと待っててくれにゃー」
そう言って病院に入る当麻に土御門はついて行った。病院の中に入ってロビーを歩いていると土御門が
「浜面の奴を一人で行かせるなんて…何を考えてるぜよ?」
裏でよく見せる真剣な顔をして尋ねた。
「いちいち心配する必要ねーよ」
「アレイスターの奴は、ある程度あきらめたみたいだが…統括理事会の中には、
浜面の首をアレイスターの手土産にしようとしてる奴らもいんだぞ…せめてお前がついていてやるべきだろ?」
「大丈夫だ…超一流のボディーガードをつけたからな…」
「ボディーガード?誰ぜよ?」
「お前もよく知る奴さ…」
「…?ねーちんの事か?」
「いいや…神裂は手が離せなくてな…」
「なら誰ぜよ?」
「後で分かる」
当麻は意味深なセリフでうやむやにしたが、土御門はまだ納得できていなかった。
「でも、もし奴らが何かしてきたら、どうするつもりぜよ?」
「…統括理事会の中で俺に喧嘩を売るような根性のある奴はいねーよ…まぁもし売ってくるしたら親船さんくらいだろ」
「…確かに、でもあの人の場合はお前が極悪人だったらの話だ…だけど今のじゃ答えになってないぜよ、
もし奴らが何かしかけてきたらどうするつもりぜよ?」
「決まってんだろ………戦争だ…」
当麻の不気味な笑みを浮かべて出したセリフに土御門はゾッとしたが、
「冗談だよ…たまには息抜きしろよ」
土御門の肩を笑顔でポンポンっと叩いて、当麻はロビーにあるエレベーターの方へと歩いて行った。
「まったく…その気になれば世界と戦える戦力を持ってる男が言うと冗談に聞こえないぜい」
タクシーに乗った一同は、第三学区のとある施設に到着していた。高層マンションのようなビルを見た吹寄達は、少し驚いて口を開けた。
「ここって…」
「個室サロンやないか…」
彼らのような普通の高校生だった者にはあまり馴染みのない場所であるが、その存在ぐらいは彼らは知っていた
「あぁ…上条の奴は此処と年間契約結んで、帰ってきたら大抵ここで寝泊まりしてんだよ」
一通り説明した浜面は個室サロンに入るとカウンターに行き、おそらく当麻から預かったのであろうカードらしき物を見せた。
店員はすぐに部屋を確認して部屋の番号を教えてくれた。
近くにあったエレベーターに乗ると浜面は最上階のボタンを押して、扉を閉めた。しばらくして
最上階の廊下らしき所に出ると、そこには4つのドアがあるだけで奥には非常階段の扉があるだけだった。
「なんや…あんなでかいビルやのに部屋はこれだけかいな」
と青髪が不満を漏らすと、浜面がそれに答えた。
「数は少ないけど、その分部屋はめちゃくちゃ広いぞ」
浜面はエレベーターを降りてすぐにあるドアの前に立つとカードキーを差し込んむと
ビィィーっという電子音と共にドアが開いた。ドアを開けると奥から
「あー誰か来た!きっと上条だって、みさかはみさかは予想してみる」
と可愛らしい声が聞こえてきた。部屋の奥からドタドタと走る音が近づいてきて一人の中学生か小学生くらいの少女がやってきた。
部屋の奥から来た少女はドアを開けた者達を見ると
「あー!!浜面達だ!ってみさかはみさかは予想外の出来事に驚いてみる!」
「よう!ラストオーダー!」
「元気そうだね…」
「わー!みさかのおねえちゃんだぁ!!」
どうやら浜面一家は知り合いらしいが、吹寄達(土御門を除く)はその少女をまったく知らなかった。しかし、それはお互いさまで少女は
「後ろ人たちは誰?ってみさかはみさかは尋ねてみる!」
「あぁ上条の昔のクラスメイトだそうだ」
「そうか~上条のお友達か~ってみさかはみさかは納得してみたり!」
少女が納得していると奥から
「ラストオーダー、どうしたんですか?浜面達は超帰ってきたんですか?」
また奥から少女の声と共に今度も中学生か、いって高校生ぐらいの少女が出てきた。
「よぉ絹旗!」
「久しぶり」
「きぬはたおねえちゃん!」
今度もまた知らない少女なので4人は特に反応出来なかった
「超久しぶりですね…浜面に滝壺さん、それにとうまも…ほら、超遠慮せずに入ってください」
絹旗と呼ばれた少女は中へと招いたのでみんな部屋へと入り、奥の広間に歩いて行く途中に浜面が
「つーか…お前んちじゃねーだろ」
「細かいこと気にするなんて、相変わらず超浜面なんですね」
「なんだその浜面の全否定は!?」
「うるさいです…だいたい契約しといてまったく利用しない上条のために私がわざわざ超仕方なく使ってやってるんです」
「はいはい…ご立派ご立派」
浜面のかえしに不機嫌そうな顔をしたが、そこに吹寄が
「あのーあなたも上条の知り合いですか?」
「えっ?う~ん私の場合は、浜面やラストオーダーみたいに直接的な繋がりが超あるわけじゃないですけど…まぁ知り合いですよ」
「みさかは上条とはお友達だけど、私よりあの人の方が仲がいいかもって、みさかはみさかは推測してみる!」
「はぁー」
よく分からなかったが、知り合いであることは確からしい。知らない人物ばかりであったがそこに
「あ~!みなさんも来たんですか~?」
「ここって…」
「個室サロンやないか…」
彼らのような普通の高校生だった者にはあまり馴染みのない場所であるが、その存在ぐらいは彼らは知っていた
「あぁ…上条の奴は此処と年間契約結んで、帰ってきたら大抵ここで寝泊まりしてんだよ」
一通り説明した浜面は個室サロンに入るとカウンターに行き、おそらく当麻から預かったのであろうカードらしき物を見せた。
店員はすぐに部屋を確認して部屋の番号を教えてくれた。
近くにあったエレベーターに乗ると浜面は最上階のボタンを押して、扉を閉めた。しばらくして
最上階の廊下らしき所に出ると、そこには4つのドアがあるだけで奥には非常階段の扉があるだけだった。
「なんや…あんなでかいビルやのに部屋はこれだけかいな」
と青髪が不満を漏らすと、浜面がそれに答えた。
「数は少ないけど、その分部屋はめちゃくちゃ広いぞ」
浜面はエレベーターを降りてすぐにあるドアの前に立つとカードキーを差し込んむと
ビィィーっという電子音と共にドアが開いた。ドアを開けると奥から
「あー誰か来た!きっと上条だって、みさかはみさかは予想してみる」
と可愛らしい声が聞こえてきた。部屋の奥からドタドタと走る音が近づいてきて一人の中学生か小学生くらいの少女がやってきた。
部屋の奥から来た少女はドアを開けた者達を見ると
「あー!!浜面達だ!ってみさかはみさかは予想外の出来事に驚いてみる!」
「よう!ラストオーダー!」
「元気そうだね…」
「わー!みさかのおねえちゃんだぁ!!」
どうやら浜面一家は知り合いらしいが、吹寄達(土御門を除く)はその少女をまったく知らなかった。しかし、それはお互いさまで少女は
「後ろ人たちは誰?ってみさかはみさかは尋ねてみる!」
「あぁ上条の昔のクラスメイトだそうだ」
「そうか~上条のお友達か~ってみさかはみさかは納得してみたり!」
少女が納得していると奥から
「ラストオーダー、どうしたんですか?浜面達は超帰ってきたんですか?」
また奥から少女の声と共に今度も中学生か、いって高校生ぐらいの少女が出てきた。
「よぉ絹旗!」
「久しぶり」
「きぬはたおねえちゃん!」
今度もまた知らない少女なので4人は特に反応出来なかった
「超久しぶりですね…浜面に滝壺さん、それにとうまも…ほら、超遠慮せずに入ってください」
絹旗と呼ばれた少女は中へと招いたのでみんな部屋へと入り、奥の広間に歩いて行く途中に浜面が
「つーか…お前んちじゃねーだろ」
「細かいこと気にするなんて、相変わらず超浜面なんですね」
「なんだその浜面の全否定は!?」
「うるさいです…だいたい契約しといてまったく利用しない上条のために私がわざわざ超仕方なく使ってやってるんです」
「はいはい…ご立派ご立派」
浜面のかえしに不機嫌そうな顔をしたが、そこに吹寄が
「あのーあなたも上条の知り合いですか?」
「えっ?う~ん私の場合は、浜面やラストオーダーみたいに直接的な繋がりが超あるわけじゃないですけど…まぁ知り合いですよ」
「みさかは上条とはお友達だけど、私よりあの人の方が仲がいいかもって、みさかはみさかは推測してみる!」
「はぁー」
よく分からなかったが、知り合いであることは確からしい。知らない人物ばかりであったがそこに
「あ~!みなさんも来たんですか~?」
よく知る子供(大人)の声が聞こえてきた。そこには大きくて見ただけで値段が高いであろうことが分かるソファーに座る先生の姿があった。
「小萌先生!!」
「なんや!先生も来とったんか!」
「はい~さっき上条ちゃんから電話がありましたから~まったくぅ入るのに苦労しましたぁ~」
そりゃそうだろう、と4人はというよりは全員そう思った。そこから先に声をだしたのは姫神だった。
「先生はここを知ってたんですか?」
「えぇここは昔上条ちゃんがお医者さんになる前に一緒に飲み明かしたとこですからぁ!!」
「なんやてぇぇ!!なんて羨ましい!!もぉ!なんでカミやんの周りにはこんなにもレベルの高いロリちゃんがぎょーさんおるんや~!?」
青髪が妙なテンションになっていて、普通なら無視するが無視しない者が2人いた。
「ロリって…私は超20代なんですけど…」
「みさかだって!もう高校生なんだよってみさかはみさかは訴えてみる!!」
「「「「えっ!?」」」」
今日上条当麻の事実を知った時以上の驚きが、まだ存在した。
「うそ…」
「小萌先生以外にも…こんなにたくさん」
吹寄と姫神は口に手を当てて唖然としている。
「そうか…ワイは分かったでぇー!きっとカミやんにはロリを引き寄せる磁石があるんや~!!
なんとしてもそれを手に入れてやるぅぅぅ!!!」
青髪が意味不明なことを言い始めたので、こういう時のための吹寄である。
「うせろっ!地の果てまで!!!」
ゴシュッ!っと音を出して青髪に悲鳴を上げる暇もあたえずに見事に青髪の意識を飛ばした。
「あ~もう吹寄ちゃん!ここは上条ちゃんの家なんだから暴れちゃだめですよ~」
「すいません、つい我を忘れて…そういえば先生は上条が医者になったのを知ってたんですよね?」
「えぇそうですよー上条ちゃんがある日当然、脳科学の事について尋ねてきたんですよー」
吹寄と姫神は、それぞれ広いリビングに置いてあるソファーに適当に座りながら、もう一度訪ねた。
「脳科学ですか?」
「医学関係じゃなくて?」
「そうなんですよ、私もどうしてかは知らないけど最初は脳科学について聞いてきたんです…でもだんだん私じゃ説明できなくなってきて、
そこで私が上条ちゃんにあるお医者さんを紹介したんです」
小萌先生は思い出を楽しそうに思い出を語っていった。
「それでその人から脳科学だけでなく医学についても学んでいくうちにお医者様へとなっていったので~す」
「あいつが…信じられん」
「だから言ったでしょ?上条ちゃんはやれば出来る子なんですっ!!」
「じゃあさっき上条君が言ってたお師匠さんて」
「あー多分私が紹介した人ですよ~」
「小萌先生!!」
「なんや!先生も来とったんか!」
「はい~さっき上条ちゃんから電話がありましたから~まったくぅ入るのに苦労しましたぁ~」
そりゃそうだろう、と4人はというよりは全員そう思った。そこから先に声をだしたのは姫神だった。
「先生はここを知ってたんですか?」
「えぇここは昔上条ちゃんがお医者さんになる前に一緒に飲み明かしたとこですからぁ!!」
「なんやてぇぇ!!なんて羨ましい!!もぉ!なんでカミやんの周りにはこんなにもレベルの高いロリちゃんがぎょーさんおるんや~!?」
青髪が妙なテンションになっていて、普通なら無視するが無視しない者が2人いた。
「ロリって…私は超20代なんですけど…」
「みさかだって!もう高校生なんだよってみさかはみさかは訴えてみる!!」
「「「「えっ!?」」」」
今日上条当麻の事実を知った時以上の驚きが、まだ存在した。
「うそ…」
「小萌先生以外にも…こんなにたくさん」
吹寄と姫神は口に手を当てて唖然としている。
「そうか…ワイは分かったでぇー!きっとカミやんにはロリを引き寄せる磁石があるんや~!!
なんとしてもそれを手に入れてやるぅぅぅ!!!」
青髪が意味不明なことを言い始めたので、こういう時のための吹寄である。
「うせろっ!地の果てまで!!!」
ゴシュッ!っと音を出して青髪に悲鳴を上げる暇もあたえずに見事に青髪の意識を飛ばした。
「あ~もう吹寄ちゃん!ここは上条ちゃんの家なんだから暴れちゃだめですよ~」
「すいません、つい我を忘れて…そういえば先生は上条が医者になったのを知ってたんですよね?」
「えぇそうですよー上条ちゃんがある日当然、脳科学の事について尋ねてきたんですよー」
吹寄と姫神は、それぞれ広いリビングに置いてあるソファーに適当に座りながら、もう一度訪ねた。
「脳科学ですか?」
「医学関係じゃなくて?」
「そうなんですよ、私もどうしてかは知らないけど最初は脳科学について聞いてきたんです…でもだんだん私じゃ説明できなくなってきて、
そこで私が上条ちゃんにあるお医者さんを紹介したんです」
小萌先生は思い出を楽しそうに思い出を語っていった。
「それでその人から脳科学だけでなく医学についても学んでいくうちにお医者様へとなっていったので~す」
「あいつが…信じられん」
「だから言ったでしょ?上条ちゃんはやれば出来る子なんですっ!!」
「じゃあさっき上条君が言ってたお師匠さんて」
「あー多分私が紹介した人ですよ~」