とある国のとある都市のとある学区。
そこに、少年はいた。
少年の名は上条当麻。不幸だけれど幸せな少年。
そこに、少年はいた。
少年の名は上条当麻。不幸だけれど幸せな少年。
その少年が救った少女は数知れない。
少年が救った少女の一人は少年と一緒にいた。
その少女の名はインデックス。頭の中に魔神となれる知識を持つ少女。
その少女の名はインデックス。頭の中に魔神となれる知識を持つ少女。
少女と少年は違う世界の者。けれど互いを思い合い、一緒にいる事が出来る。
だから二人は『ここ』にいる。
だから二人は『ここ』にいる。
「とうま、とうま!」
「ん、どうしたんだインデックス?」
インデックスはいつものように上条当麻と一緒にいた。
今日はまあ俗に言うデートだ。本人たちは気付いてないが。
「ん、どうしたんだインデックス?」
インデックスはいつものように上条当麻と一緒にいた。
今日はまあ俗に言うデートだ。本人たちは気付いてないが。
「あそこ行きたいかも!!」
「……。お前はそんなに飢えを満たしたいか」
インデックスがキラリと輝く眼を向けて指したのはアイスクリーム店。
もうそろそろ時期外れでもある。
「……。お前はそんなに飢えを満たしたいか」
インデックスがキラリと輝く眼を向けて指したのはアイスクリーム店。
もうそろそろ時期外れでもある。
「しょうがねえな、何が食べたいんだよ」
「……全部!」
「わかった、わかった、ここは普通にバニラだな」
ええーという声を無視して選ぶ。
つか全部なんて買ったら溶けちまうじゃないかとため息をつく。
「……全部!」
「わかった、わかった、ここは普通にバニラだな」
ええーという声を無視して選ぶ。
つか全部なんて買ったら溶けちまうじゃないかとため息をつく。
店は人で一杯だったため(時期外れなのに)公園で食べる事にする。
「わわっ、見たことのない花が生えてるよとうま!」
「……うちの科学力に任せて作ったとんでも花だろ。
つか青いバラがそこら辺に咲き乱れるのありってのもどうなんだよ」
それはそれで夢がないと当麻は思う。
「わわっ、見たことのない花が生えてるよとうま!」
「……うちの科学力に任せて作ったとんでも花だろ。
つか青いバラがそこら辺に咲き乱れるのありってのもどうなんだよ」
それはそれで夢がないと当麻は思う。
「とうま、とうまってあの葉っぱみたい」
彼女が指したのは。
「えっ……タンポポですかおれ?」
「別にあれじゃなくてもいいけど。とうまは雑草みたいなんだよ」
「またそれかぁっ!」
彼女が指したのは。
「えっ……タンポポですかおれ?」
「別にあれじゃなくてもいいけど。とうまは雑草みたいなんだよ」
「またそれかぁっ!」
なんか最近そればっか不幸だーとか言ってると、慌てたようにインデックスが言う。
「そうじゃなくて、当麻ってね、人の心に根をはっちゃうし、どこにでも現れるし、
何度踏み潰しても起き上がるから!」
何度踏み潰しても起き上がるから!」
ちょっと気分の浮上した当麻。
「あ、タンポポって言うのいいかも」
「え、なんでだよ」
「とうまと同じでフラフラとどこにでも行っちゃうから」
「……花言葉はたしか『神託』だろ」
「とうまに花言葉を付けるとしたら『不幸』かも」
「え、なんでだよ」
「とうまと同じでフラフラとどこにでも行っちゃうから」
「……花言葉はたしか『神託』だろ」
「とうまに花言葉を付けるとしたら『不幸』かも」
二人は笑ってその公園を歩く。
違う世界に居ても、人は繋がれる。
手と手を取り合って笑うことができる。
人の思いは、心は世界すら超える事が出来るのだから。
手と手を取り合って笑うことができる。
人の思いは、心は世界すら超える事が出来るのだから。