とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

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匿名ユーザー

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第一章  殲滅予告

「なんとかまいたか・・・」
上条当麻は疲れている。下校時刻が過ぎているせいか通りに人はいない。
「にしても、だいぶ時間たっちまったな。買い物して帰るか。」
今日は特売だったっけなぁとか思いながら、スーパーへ行く。
はずだったのが、目の前に一人の紺色のマントを着た外国人が現れた。
「ふふっ帰らせませんよ。」
その男は、マントを翻した、何かベルトにカプセルが5個ほどついていた。
それを男は、取り出しふたを開けて中身をばら撒いた。
砂鉄だった。
男が手を添えると砂鉄はグネグネと動き、手に剣の形でおさまった。
「何だよお前!御坂かよ!砂鉄の剣なんか作りやがって!」
当麻は叫んだ。相手が戦闘態勢に入っているのは確かだ。
またこんなコスプレみたいな格好をしていてかつ様になっているのは、オカルト。
魔術サイドの人間だ。
「ふふっふふふっ!御坂美琴・・・そうですねあの女の能力を基にこの術式は作りましたね。ですが・・・」
そういいながら、魔術師は砂鉄の剣を振るう。
「砂鉄の剣だなんてベタな名前つけないで頂きたい。
これは、砂鉄磁剣(マグネソード)と呼んで欲しい。」
「なにがマグネソードだ!パクリ野郎!そんなことより、目的は何だ?!」
「上条勢力・・・その起点と周辺にいる人物の殲滅ですね。くふふっ」
魔術師は不気味に答えた。あまりに不気味で当麻は背筋がゾッとした。
「聞いたことがあるぞ、アステカの魔術師が言っていた。魔術サイドと科学サイドの間にいる俺、上条当麻はどちらにも人望がある、それは両サイドのバランスを壊しかねないひとつの勢力となっていると・・・」
「そうだよ、まああの馬鹿なアステカ野郎はこそこそと人に化け、観察していたみたいだが、私は違う!危険なものは抹殺!隠密行動なんて考えない!と言いたいところだが、下手に動くと統括理事会とかが黙ってないんで、派手すぎず地味すぎずで行かせてもらうよ?」
そういうと魔術師は右足をぐるっと回し4の反転したようなものを円の中に書いた。
二人の距離は4メートル程あるが、
その瞬間、高速で魔術師が剣を振るいながら襲ってきた。
「うぁっ!何だ!」
当麻はとっさに横に避けた。
「なんでそんなに高速移動できんだよ!」
魔術師は振り返りざまに笑いながら答えた。
「くふふっ!これは音速電跳(リニアステップ)と言ってですね、足で魔法陣を足元に書き込み、見えないリニアモーターのレールを作り高速で移動する技ですよ。リニアモーターカーぐらい知ってますよね?」
当麻は次の瞬間疑念がわいた。
なぜ魔術師が科学技術を知っている?
しかもそれを取り込んだ魔術を使っている。
「なんだよ、お前能力者か?」
魔術師はにやりと笑い、
「くふふっよくぞ聞いてくれました、私は魔術師ですよ、ですがどの宗派にも学派にも属していません、あなたと仲がいいイギリス清教でもローマ正教でもロシア成教でもありません、私は独立しており魔術の概念を記録した機械の計算を用い、オリジナルの術式を考案、そしてそれを使用しているだけですよ、まぁそれを手伝ってもらっている科学者はいるんですがね、その人に言わせて見れば君は『調和師(ハーモニア)』だと言うんですよ、私にぴったりな肩書きです。くふふっ!」
「なんでだよ!魔術サイドの人間が科学サイドに触れてどうしてどうもないんだよ!」
当麻は自分の持つ疑念を叫ぶ、。
「くふふふっ!!考えて御覧なさい!あなたの友人、ステイル=マグヌスは携帯電話などを使っても血を流しましたか?」
確かにステイルは科学技術である電話を使ったりしているが血を出していない
「それにまず能力者が魔術を使おうとした場合の話でしょう!
まあ魔術師が時間割(カリキュラム)を受けた場合は魔力が練れなくなりますが。」
そうだ、三沢塾の一戦のときの、少女も魔術を使わされ血だらけになった。
土御門元春だって能力開発を受けた為、魔術を使う時傷が増える。
だが、
「ここまで科学側に触れながら魔術を使うことができるのか?」
「私はとある科学者と研究した結果、それに隙間があることがわかったのだよ!それを説明すると長いから言わないが。」
「なんだよそれっ!なんでもありじゃねーか!」
「ふふっなんだか話ばかりで疲れました、襲撃は一旦引きましょう。明日昼、また襲わせていただきます。その時は、両サイドの人と一緒にね。」
魔術師は、砂鉄をまたばら撒き渦を作りその中に消えた。
「なんだんだ、あいつは・・・両サイド・・・もしかしてステイルや神裂、御坂とかの事か?!」
上条当麻はどきっとして立ち尽くしていた。



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