(4)
「とりあえずオリジナルの不満が円満に解消して良かった、ってミサカはミサカは暴走
したオリジナルによる無差別雷撃の危機が去ってホッと胸を撫で下ろしたり」
「さっきのどこが円満だったって言うのよ!?」
「これでようやく本題に入れるの、ってミサカはミサカはオリジナルの抗議を右から左へ
聞き流して話を進めてみる。
既に我々は大問題に直面しているの、ってミサカはミサカは深刻そうに話してみたり」
したオリジナルによる無差別雷撃の危機が去ってホッと胸を撫で下ろしたり」
「さっきのどこが円満だったって言うのよ!?」
「これでようやく本題に入れるの、ってミサカはミサカはオリジナルの抗議を右から左へ
聞き流して話を進めてみる。
既に我々は大問題に直面しているの、ってミサカはミサカは深刻そうに話してみたり」
「大問題って一体?」
「この組織は学園都市を守るための秘密戦隊なんだけど、…………まだ名前が無いの
ってミサカはミサカは単刀直入に打ち明けてみる」
「「「「はあ?」」」」
「この組織は学園都市を守るための秘密戦隊なんだけど、…………まだ名前が無いの
ってミサカはミサカは単刀直入に打ち明けてみる」
「「「「はあ?」」」」
あまりのくだらなさに4人は間抜けな声を出してしまった。
「だって他には猟犬部隊(ハウンドドック)とか格好良い名前があるのにウチだけないな
んてつまんない、ってミサカはミサカは駄々っ子みたいにイヤイヤしながら訴えてみる」
「「「「はあぁぁーっ」」」」
んてつまんない、ってミサカはミサカは駄々っ子みたいにイヤイヤしながら訴えてみる」
「「「「はあぁぁーっ」」」」
今度は4人から盛大なため息が漏れた。
「全員(A. Himegami, M. Misaka, Misaka, Ippoutukou, T. Kamijo)の頭文字をとって
AMMIT(エイミット)って思ってたのに一方通行(あの人)がいきなり帰っちゃうから
考え直さないといけないの、ってミサカはミサカは暗に皆も考えてねってせっついてみる」
「あれ、なんで一方通行だけ本名じゃないの?アンタもアイツの本名を知らないの?」
「そうなの。あの人は名前を教えてくれないの、ってミサカはミサカは少し寂しそうに答
えてみる」
AMMIT(エイミット)って思ってたのに一方通行(あの人)がいきなり帰っちゃうから
考え直さないといけないの、ってミサカはミサカは暗に皆も考えてねってせっついてみる」
「あれ、なんで一方通行だけ本名じゃないの?アンタもアイツの本名を知らないの?」
「そうなの。あの人は名前を教えてくれないの、ってミサカはミサカは少し寂しそうに答
えてみる」
「うっ、今不意にY.Sってイニシャルが頭に浮かんたんだけど…………気のせいだな。
うん。きっとそうに違いない」
「あなたが何を言っているのか分からないけど、あなたに良いアイデアはないの?
ってミサカはミサカは悪寒に震えているようなあなたに尋ねてみる」
うん。きっとそうに違いない」
「あなたが何を言っているのか分からないけど、あなたに良いアイデアはないの?
ってミサカはミサカは悪寒に震えているようなあなたに尋ねてみる」
「うーん。そうだな。お前を含めた全員の能力名(Railgun, Angel feather, Imagine breaker,
LAst order, Radio noise)を使ってRAILAR(レイラ)ってのはどうだ?
一方通行が戻ってもそのまま使えるし」
「それは良いかも、ってミサカはミサカは少しあなたを見直してみたり」
「RAILAR(レイラ)か…………、まあ、特に反対する理由はないわね」
「上条君が考えた名前だったら私もそれで良い」
LAst order, Radio noise)を使ってRAILAR(レイラ)ってのはどうだ?
一方通行が戻ってもそのまま使えるし」
「それは良いかも、ってミサカはミサカは少しあなたを見直してみたり」
「RAILAR(レイラ)か…………、まあ、特に反対する理由はないわね」
「上条君が考えた名前だったら私もそれで良い」
(5)
「そうだ。良いことを思いつきました、とミサカはここに一つの提案をします」
「なんだ。もっと良い名前でも思いついたのか?」
「服を脱ぐのがダメなら当麻さんがまたミサカの胸に触って下されば良いんです
とミサカは先ほどからの懸案事項に妙案が浮かび喜色満面で当麻さんに報告します」
「ア・ン・タ・はずーっとそんなこと考えていたのかーっ!」
「なんだ。もっと良い名前でも思いついたのか?」
「服を脱ぐのがダメなら当麻さんがまたミサカの胸に触って下されば良いんです
とミサカは先ほどからの懸案事項に妙案が浮かび喜色満面で当麻さんに報告します」
「ア・ン・タ・はずーっとそんなこと考えていたのかーっ!」
再び御坂妹に食ってかかる御坂美琴の様子を見て上条はヤレヤレという仕草をしていたが
「ジャキン!」という音が上条の耳元で鳴り響くと首筋に硬いものが当てられた。
上条が視線を下げるとそれは姫神秋沙御用達の特殊警棒(スタンガン機能付き)だった。
「ジャキン!」という音が上条の耳元で鳴り響くと首筋に硬いものが当てられた。
上条が視線を下げるとそれは姫神秋沙御用達の特殊警棒(スタンガン機能付き)だった。
「あのーっ、姫神さん。これは一体どういうことでしょう?」
「今。聞き捨てならないことを聞いた」
「はい?」
「『また』って何?」
「なっ、なんのことでせう?」
「さっき御坂妹さんが言ったでしょ。
『またミサカの胸に触って下されば良いんです』ってどういうこと?」
「今。聞き捨てならないことを聞いた」
「はい?」
「『また』って何?」
「なっ、なんのことでせう?」
「さっき御坂妹さんが言ったでしょ。
『またミサカの胸に触って下されば良いんです』ってどういうこと?」
その一言に御坂妹と言い合っていた御坂美琴もピタッと動きを止めて上条の方を振り向く。
振り向いた御坂美琴は眉間にしわを寄せて上条に疑惑の眼差しを向けている。
振り向いた御坂美琴は眉間にしわを寄せて上条に疑惑の眼差しを向けている。
「アンタ、この子に一体何したの?返事次第じゃ……血の雨が降るわよ!」
「御坂さんまで……、バチバチ放電しながら凄むのは勘弁して下さい。上条さんには何の
ことだかサッパリ……」
「御坂さんまで……、バチバチ放電しながら凄むのは勘弁して下さい。上条さんには何の
ことだかサッパリ……」
「あの朝早く(病院の)布団の中で(動けない)当麻さんと(お見舞いの)ミサカがお話
したときのことですよ、とミサカは間髪入れずに指摘します」
「ほほーう。アンタは妹とそんなことしてたんだ」
「待て!ちがう。これは冤罪だ! 」
「ふっ、犯罪者って捕まった時みんなそういうのよね」
したときのことですよ、とミサカは間髪入れずに指摘します」
「ほほーう。アンタは妹とそんなことしてたんだ」
「待て!ちがう。これは冤罪だ! 」
「ふっ、犯罪者って捕まった時みんなそういうのよね」
そう言う御坂美琴はこめかみに青筋を立て頬の筋肉をヒクつかせている。
ワナワナと震えだした特殊警棒は背後の姫神秋沙も似たようなものだと伝えている。
ワナワナと震えだした特殊警棒は背後の姫神秋沙も似たようなものだと伝えている。
「ミサカの胸に触れる(ようにミサカが両手で持った)当麻さんの掌の暖かさをミサカは
今でも忘れません、とミサカは目を潤ませて訴えます」
「有罪確定ね。遺言は?」
「こら!御坂妹。おまえワザと単語をはしょっているだろ!」
「ひょっとして(一方通行から救ってくれた)あの夜のことまで忘れてしまったのですか?
とミサカはさらにあなたを問いつめます」
「おワッちっ!」
今でも忘れません、とミサカは目を潤ませて訴えます」
「有罪確定ね。遺言は?」
「こら!御坂妹。おまえワザと単語をはしょっているだろ!」
「ひょっとして(一方通行から救ってくれた)あの夜のことまで忘れてしまったのですか?
とミサカはさらにあなたを問いつめます」
「おワッちっ!」
上条の首筋から少し離れた場所で特殊警棒がバチバチと火花を散らしている。
「今のは警告。素直に罪を認めるなら楽に感電死させて(逝かせて)あげる」
「まっ、待て姫神。俺は何もしちゃいない!」
「まだ白を切るの?じゃあ上条君。あの世(あっち)に逝っても元気でね」
「わーっ、待ってくれ!あん時、俺は麻酔のせいで指一本動かせなかったんだぞ!」
「「え?」」
「まっ、待て姫神。俺は何もしちゃいない!」
「まだ白を切るの?じゃあ上条君。あの世(あっち)に逝っても元気でね」
「わーっ、待ってくれ!あん時、俺は麻酔のせいで指一本動かせなかったんだぞ!」
「「え?」」
「さっきのは入院中で身動きできない俺を御坂妹が見舞いに来た時の話だろ!」
「「…………そうなの?」」
「「…………そうなの?」」
「ちっ、ミサカと当麻さんの仲を認めさせ、しかもフクロにされた当麻さんを看病する
ミサカの甲斐甲斐しさにミサカの株もウナギ登りという一挙両得の作戦だったのに
とミサカは本作戦が後一歩のところで失敗したことに地団駄を踏んで悔しがります。
「「「アンタ(あなた)(お前)、そんな腹黒いことを考えていたの(か)!?」」」
ミサカの甲斐甲斐しさにミサカの株もウナギ登りという一挙両得の作戦だったのに
とミサカは本作戦が後一歩のところで失敗したことに地団駄を踏んで悔しがります。
「「「アンタ(あなた)(お前)、そんな腹黒いことを考えていたの(か)!?」」」
「???、皆さん、どうなされたのですか?とミサカはキョトンとした顔で問い返します。
欺瞞情報を用いて敵の混乱と敵戦力の自壊を誘い彼我の戦力差を拡げたところで電撃戦
により敵戦力を駆逐し目標を占領することはごく初歩的な戦術ですよ、とミサカは洗脳
装置(テスタメント)で学んだ戦術の一端を懇切丁寧に説明します」
「「「ハア──────ッ」」」
欺瞞情報を用いて敵の混乱と敵戦力の自壊を誘い彼我の戦力差を拡げたところで電撃戦
により敵戦力を駆逐し目標を占領することはごく初歩的な戦術ですよ、とミサカは洗脳
装置(テスタメント)で学んだ戦術の一端を懇切丁寧に説明します」
「「「ハア──────ッ」」」
しれっと答える御坂妹に3人は本日何度目かのため息をついた。
(6)
「ところでラストオーダー!そもそも何で私達がこんな事をしなきゃなんない訳?こんな
茶番に参加したって私達に何のメリットもないじゃない!」
「そんなことないのに、ってミサカはミサカはお姉様の浅はかさに呆れつつ説明してみる」
「うっさいわね!」
「貢献した人はブラック(上条)との1日デート権をゲットなのって、ミサカはミサカは
驚きの提案をしてみたり」
茶番に参加したって私達に何のメリットもないじゃない!」
「そんなことないのに、ってミサカはミサカはお姉様の浅はかさに呆れつつ説明してみる」
「うっさいわね!」
「貢献した人はブラック(上条)との1日デート権をゲットなのって、ミサカはミサカは
驚きの提案をしてみたり」
「おい!待て。なんだそりゃ。当事者の意向は無視か?」
「昼食券50枚綴り!ってミサカはミサカは食料事情の切迫したあなたに魅力たっぷりの
交換条件を出したりして」
「昼食券50枚綴り!ってミサカはミサカは食料事情の切迫したあなたに魅力たっぷりの
交換条件を出したりして」
ビシッと総司令に言い放たれて上条は固まってしまった。
(くっ、確かに
それだけあれば年末まで生き延びられる……でもちょっと待て!
見返りが昼食券50枚ってどうなんだ?……少し安すぎやしないか?
ここは強気に60枚よこせって言っても……イヤ、それじゃ強欲すぎるよな?
あいだをとって55枚にしとこうかな?……でもこれじゃ中途半端だよな。やっぱ。
どうする?上条当麻)
それだけあれば年末まで生き延びられる……でもちょっと待て!
見返りが昼食券50枚ってどうなんだ?……少し安すぎやしないか?
ここは強気に60枚よこせって言っても……イヤ、それじゃ強欲すぎるよな?
あいだをとって55枚にしとこうかな?……でもこれじゃ中途半端だよな。やっぱ。
どうする?上条当麻)
真剣そうに悩む表情とは裏腹に悩みのスケールはとても小さかった。
悩む上条の袖を姫神秋沙がチョイと引っ張った。
悩む上条の袖を姫神秋沙がチョイと引っ張った。
「上条君」
「なんだ?姫神」
「君さえ良ければ。私が毎日お弁当を作ってあげる」
「どうした?いきなり」
「なんだ?姫神」
「君さえ良ければ。私が毎日お弁当を作ってあげる」
「どうした?いきなり」
「そうすれば上条君は悩まなくて済む」
「悪りぃ、気を遣わせちまったのか?でも姫神だってお金に余裕がある訳じゃないだろ」
「悪りぃ、気を遣わせちまったのか?でも姫神だってお金に余裕がある訳じゃないだろ」
「じゃあこうしよう。私が放課後に上条君家にいってお弁当を作ってあげる。それだと
光熱水費は上条君に出して貰うから私も助かる」
「でもな、やっぱり姫神に迷惑を掛けることになるし……」
光熱水費は上条君に出して貰うから私も助かる」
「でもな、やっぱり姫神に迷惑を掛けることになるし……」
「なら上条君が手伝ってくれると嬉しい。とにかく二人分まとめて作る方が断然お得」
「そう言われるとそうかもしれないけど……」
「そう言われるとそうかもしれないけど……」
「一緒にお弁当を作れば料理の仕方を教えてあげることもできる」
「まあ確かに姫神の天ぷらの作り方とかは教えて欲しいとは思うんだけど……」
「まあ確かに姫神の天ぷらの作り方とかは教えて欲しいとは思うんだけど……」
「どう?良いアイデアでしょ!」
「うーん。そうなのかな……」
「うーん。そうなのかな……」
姫神秋沙のたたみ掛けに上条も何となくそうした方が良いなのかなと思いかけた頃、
御坂美琴が二人の会話に割って入ってきた。
御坂美琴が二人の会話に割って入ってきた。
「なにが『そうなのかな』よ!アンタ達!なに不純異性交遊の打ち合わせしてんのよ!」
「お前、何訳の分かんないこと言ってんだ?」
「うるさい!アンタがその気なら黒子にチクって取締りに行ってもらうわよ。黒子の鉄矢
で頭に3つほど風穴開けてもらえばアンタの頭もスッキリするでしょ」
「待て!御坂。落ち着け!」
「お前、何訳の分かんないこと言ってんだ?」
「うるさい!アンタがその気なら黒子にチクって取締りに行ってもらうわよ。黒子の鉄矢
で頭に3つほど風穴開けてもらえばアンタの頭もスッキリするでしょ」
「待て!御坂。落ち着け!」
上条は何とか話題を変えようと総司令に話しかけた。
「そうだ、総司令。もし俺が勝った場合はどうなるんだ?」
「あなたが勝った場合は昼食券50枚追加でなんと100枚進呈なの!
ってミサカはミサカは大盤振る舞いの条件を提示して太っ腹なところをみせてみたり」
「よし!その話。乗った!」
「あなたが勝った場合は昼食券50枚追加でなんと100枚進呈なの!
ってミサカはミサカは大盤振る舞いの条件を提示して太っ腹なところをみせてみたり」
「よし!その話。乗った!」
二つ返事でOKした上条の横で姫神秋沙は(チッ、もう少しだったのに)と舌打ちした。
一方、御坂美琴は姫神秋沙のお弁当アタックを阻止できたことにホッと胸を撫で下ろした。
一方、御坂美琴は姫神秋沙のお弁当アタックを阻止できたことにホッと胸を撫で下ろした。
「お姉様も当麻さんにお弁当を作ってあげるぐらい言ってあげれば良いのに
とミサカはかたくななお姉様に呆れ果てるとともに要らぬお節介をやいてみます」
「なんで私がアイツにお弁当を作ってやらなきゃなんないのよ」
「相変わらずお姉様は素直になれないのですね。しかしこれはある意味ミサカにとって
チャンスかも?とミサカは密かにほくそ笑んでしまいます」
「ちょっと、アンタまで何考えてんの!?」
とミサカはかたくななお姉様に呆れ果てるとともに要らぬお節介をやいてみます」
「なんで私がアイツにお弁当を作ってやらなきゃなんないのよ」
「相変わらずお姉様は素直になれないのですね。しかしこれはある意味ミサカにとって
チャンスかも?とミサカは密かにほくそ笑んでしまいます」
「ちょっと、アンタまで何考えてんの!?」
「さてお姉様達のご返事は?とミサカはミサカは分かりきっている答えをあえて尋ねてみる」
「結局、素直でないお姉様は色々理由を付けてこの話には乗ってこないはず。ならば姫神
秋沙(あのひと)さえマークしておけば自ずと当麻さんとの1日デートはミサカのもの。
ふふっ、この勝負はミサカがいただきです。
とミサカは思わず出そうになった本音を必死に隠します」
「だから!全部聞こえてるって言ってんでしょ!
それって私に勝負して欲しいってこと?勝負したいって言うのなら受けてあげるわよ!
でもねアンタ!これはアンタとデートしたいから受ける訳じゃないの。
この子が私にケンカを売ってきたから買うだけなの。そこんとこ!勘違いしないでよ!」
「二人がけん制し合うその隙に……ふふっ、上条君との1日デートは私のもの」
「結局、素直でないお姉様は色々理由を付けてこの話には乗ってこないはず。ならば姫神
秋沙(あのひと)さえマークしておけば自ずと当麻さんとの1日デートはミサカのもの。
ふふっ、この勝負はミサカがいただきです。
とミサカは思わず出そうになった本音を必死に隠します」
「だから!全部聞こえてるって言ってんでしょ!
それって私に勝負して欲しいってこと?勝負したいって言うのなら受けてあげるわよ!
でもねアンタ!これはアンタとデートしたいから受ける訳じゃないの。
この子が私にケンカを売ってきたから買うだけなの。そこんとこ!勘違いしないでよ!」
「二人がけん制し合うその隙に……ふふっ、上条君との1日デートは私のもの」
そんな訳で上条とのデートを賭けてミサカと巫女と美琴の戦いの火ぶたが切って落とされた。