4
「シスター・アンジェレネ、あなたは何をやっているのですか?」
アンジェレネは背後から突然聞こえてきた声にビクッとしながら、後ろを振り向く。
「シ、シスター・ルチア…あ、あのーこれは…」
「シスター・アンジェレネ、あなたは何をやっているのですか?」
アンジェレネは背後から突然聞こえてきた声にビクッとしながら、後ろを振り向く。
「シ、シスター・ルチア…あ、あのーこれは…」
この二人のシスターが現在いるのは女子寮の厨房。
ルチアは昼飯前なのに何故か厨房のドアが半開きになっているのが見えたので、覗いてみると…
そこには、冷蔵庫(学園都市製)をゴソゴソと漁るアンジェレネの姿が!………
というのが、ことの成り行きである。
「シスター・アンジェレネ、もう一度聞きますが何をやっていたんですか?」
ルチアはそう言ってアンジェレネをキッと睨む。
「あ、あのあれですよ!今日の昼飯の下ごしらえをですね…」
あたふたしながらも、アンジェレネは言い訳を考えるも…
「シスター・アンジェレネ、口の横にチョコがついてますよ。」
「え?ああ、ありがとうございます。いやーチョココロネって食べるときチョコがでてきちゃいますよn…」
そこでアンジェレネは見た、怒りに震えルチアの鬼の形相を…
「シスター・アンジェレネ、私も鬼ではありません。素直に白状したら許してあげますよ…?」
ルチアはなんとか怒りを抑えながら、必死に笑顔を造る。
「え…あぁ…すいません、早食いしました…」
ルチアは昼飯前なのに何故か厨房のドアが半開きになっているのが見えたので、覗いてみると…
そこには、冷蔵庫(学園都市製)をゴソゴソと漁るアンジェレネの姿が!………
というのが、ことの成り行きである。
「シスター・アンジェレネ、もう一度聞きますが何をやっていたんですか?」
ルチアはそう言ってアンジェレネをキッと睨む。
「あ、あのあれですよ!今日の昼飯の下ごしらえをですね…」
あたふたしながらも、アンジェレネは言い訳を考えるも…
「シスター・アンジェレネ、口の横にチョコがついてますよ。」
「え?ああ、ありがとうございます。いやーチョココロネって食べるときチョコがでてきちゃいますよn…」
そこでアンジェレネは見た、怒りに震えルチアの鬼の形相を…
「シスター・アンジェレネ、私も鬼ではありません。素直に白状したら許してあげますよ…?」
ルチアはなんとか怒りを抑えながら、必死に笑顔を造る。
「え…あぁ…すいません、早食いしました…」
アンジェレネがこうして罪を吐いたところで、ルチアの方からジャカッという音がする。
「え…?」
驚いたアンジェレネがルチアの方を見ると、そこには車輪をもち臨戦態勢のルチアがいた。
「シスター・アンジェレネ…あなたは一回ぐらい痛い目を見たほうがいいですね…」
そう言って、ルチアは世にも恐ろしい笑顔を浮かべる。
「ッ…、ギャーーーー!!鬼です!鬼がここにいますー!」
アンジェレネは叫びながら厨房の外へ飛び出す。
「待てェェェェェ!アンジェレネェェェェェ!」
性格が歪むほど怒り狂ったルチアがアンジェレネを追う。
「え…?」
驚いたアンジェレネがルチアの方を見ると、そこには車輪をもち臨戦態勢のルチアがいた。
「シスター・アンジェレネ…あなたは一回ぐらい痛い目を見たほうがいいですね…」
そう言って、ルチアは世にも恐ろしい笑顔を浮かべる。
「ッ…、ギャーーーー!!鬼です!鬼がここにいますー!」
アンジェレネは叫びながら厨房の外へ飛び出す。
「待てェェェェェ!アンジェレネェェェェェ!」
性格が歪むほど怒り狂ったルチアがアンジェレネを追う。
「腹減ったすね…」
いろいろと頑張って腹が減った香焼は神裂の部屋を出た後、女子寮の食堂へと向かっていた。
ロンドンで十本の指に入る旨さだという噂もたつ、オルソラのご飯を食べてみようと思ったのだ。
「なんか、騒がしいっすね…」
なにやらドッタンバッタンと音が食堂のほうから聞こえる。
(まぁ、人数多いっすもんね、この寮は…)
勝手な解釈に自分で納得した香焼が食堂のドアを開けると…
「アンジェレネェェェェェェ!」
「ひー!許してください、許してください!神様ー!」
「普段教えに背く行為をしているような貴方に神のご加護があるわけ無いでしょうがぁぁ!」
「きゃー!」
そこでは、そのツンとした態度と整ったボディで天草の男衆からの人気の高い(「これぞ、イタリア式ツンデレ!」というのが建宮の評価)
ルチアが怒り狂いながら、腹ペコシスター2の異名をとるアンジェレネを追い掛け回していた。
(何やってんすか…この人たちは…ルチアさんなんてあまりの怒りでパンツ見えてるのに気がついてないっすよ…)
あまり見たことの無いシスターの姿に戸惑いながらも、香焼は声をかけてみた。
「あのー!ルチアさん!ルチアさん!」
香焼は大声をだすもルチアの反応は無い。しかし、アンジェレネは香焼の存在に気付いたようで、
「ひー!香焼さん!シスター・ルチアを止めてくださいー!」
そう言ってアンジェレネは香焼の影に隠れる。しかし怒りで何も見えていないルチアは止まる気配が無い。
「え?ちょっ!ルチアさん!」
いろいろと頑張って腹が減った香焼は神裂の部屋を出た後、女子寮の食堂へと向かっていた。
ロンドンで十本の指に入る旨さだという噂もたつ、オルソラのご飯を食べてみようと思ったのだ。
「なんか、騒がしいっすね…」
なにやらドッタンバッタンと音が食堂のほうから聞こえる。
(まぁ、人数多いっすもんね、この寮は…)
勝手な解釈に自分で納得した香焼が食堂のドアを開けると…
「アンジェレネェェェェェェ!」
「ひー!許してください、許してください!神様ー!」
「普段教えに背く行為をしているような貴方に神のご加護があるわけ無いでしょうがぁぁ!」
「きゃー!」
そこでは、そのツンとした態度と整ったボディで天草の男衆からの人気の高い(「これぞ、イタリア式ツンデレ!」というのが建宮の評価)
ルチアが怒り狂いながら、腹ペコシスター2の異名をとるアンジェレネを追い掛け回していた。
(何やってんすか…この人たちは…ルチアさんなんてあまりの怒りでパンツ見えてるのに気がついてないっすよ…)
あまり見たことの無いシスターの姿に戸惑いながらも、香焼は声をかけてみた。
「あのー!ルチアさん!ルチアさん!」
香焼は大声をだすもルチアの反応は無い。しかし、アンジェレネは香焼の存在に気付いたようで、
「ひー!香焼さん!シスター・ルチアを止めてくださいー!」
そう言ってアンジェレネは香焼の影に隠れる。しかし怒りで何も見えていないルチアは止まる気配が無い。
「え?ちょっ!ルチアさん!」
無反応…ルチアの足は止まらない。
(ちくしょう!何でこんな目に!)
そう思いながらも香焼は何か使えるものは無いかとポケットを漁る。
(…ッ!)
何かの感触を感じた香焼はその物体をポケットから引きずり出す。手に握られていたのは、先程フロリスがくれた、霊装・独鈷だった。
(これは…たしか、魔術的効果は”煩悩を消す”だったはずっす!)
「香焼さん!速くしないと、シスター・ルチアが!」
焦りと恐怖に震えるアンジェレネが香焼の後ろから情けない声を出す。
「任してくださいっす!これでなんとか…ッ!」
「アンジェレネェェェェ!」
香焼は独鈷を握り、突進してくるルチアに向かい手を突き出す。
(確か煩悩には「怒り」”忿・ふん”があったはずっす!)
独鈷がルチアの体に触れる。次の瞬間、ルチアの動きがフッと止まる。
「た、助かったー…」
アンジェレネは床にヘナヘナと座り込む。
「シスター・アンジェレネ、」
ニコニコとまんべんの笑みを浮かべたルチアがアンジェレネに呼びかける。
「は、はい!」
その声にビクッとしながらもアンジェレネは返事をする。
「お尻をだしなさい、シスター・アンジェレネ。」
「えっ?」
そう言って問答無用でルチアはアンジェレネの腰をつかみ、そしてパーンっと言う音とともに尻をたたき始める。
「あなたは、何度言ったら、わかるのですか!」
「ごめんなさいー!」
(独鈷だけじゃ、ルチアさんの怒りを消しきることはできなかったぽいっすね…)
「ごめんなさいー!」
食堂では昼食前までアンジェレネの悲鳴と尻をたたく音が響いていた。
(ちくしょう!何でこんな目に!)
そう思いながらも香焼は何か使えるものは無いかとポケットを漁る。
(…ッ!)
何かの感触を感じた香焼はその物体をポケットから引きずり出す。手に握られていたのは、先程フロリスがくれた、霊装・独鈷だった。
(これは…たしか、魔術的効果は”煩悩を消す”だったはずっす!)
「香焼さん!速くしないと、シスター・ルチアが!」
焦りと恐怖に震えるアンジェレネが香焼の後ろから情けない声を出す。
「任してくださいっす!これでなんとか…ッ!」
「アンジェレネェェェェ!」
香焼は独鈷を握り、突進してくるルチアに向かい手を突き出す。
(確か煩悩には「怒り」”忿・ふん”があったはずっす!)
独鈷がルチアの体に触れる。次の瞬間、ルチアの動きがフッと止まる。
「た、助かったー…」
アンジェレネは床にヘナヘナと座り込む。
「シスター・アンジェレネ、」
ニコニコとまんべんの笑みを浮かべたルチアがアンジェレネに呼びかける。
「は、はい!」
その声にビクッとしながらもアンジェレネは返事をする。
「お尻をだしなさい、シスター・アンジェレネ。」
「えっ?」
そう言って問答無用でルチアはアンジェレネの腰をつかみ、そしてパーンっと言う音とともに尻をたたき始める。
「あなたは、何度言ったら、わかるのですか!」
「ごめんなさいー!」
(独鈷だけじゃ、ルチアさんの怒りを消しきることはできなかったぽいっすね…)
「ごめんなさいー!」
食堂では昼食前までアンジェレネの悲鳴と尻をたたく音が響いていた。
5
一騒動あった後無事にオルソラの昼飯をご馳走になった香焼は、女子寮から日本人街の自分の部屋に帰っていた。
「ふー、疲れたっすねー。」
そう言って部屋の床に寝転がる。
(ちなみに香焼に親はいない、彼は一人暮らしである。飯は五和の作るご飯をわざわざ食べにいったりしている)
ふと、香焼が顔をあげ机の上を見ると…そこには!
「えー何でこれが机の上にあるんすか!」
かれの机の上にあったのは通称”天草男衆パーフェクト・コレクション”(エロ本)であった。
この”天草男衆パーフェクト・コレクション”というのは男のロマン・夢が詰まったモノである。
しかし、これが女衆にばれると大変なことになるので、一番女が寄り付かないであろう香焼の部屋に隠してあったのだ。
「な、なぜ…これが…」
その”天草男衆パーフェクト・コレクション”(建宮命名)が堂々と机の上にあることは天草にとって大問題なのだ。
ふと気付くと、この”天草男衆パーフェクト・コレクション”のあいだに何か紙が挟まっている。
(最低ね!バッカじゃないの!? フロリス)
「あんの野郎…」
香焼は部屋をでて、管理人室へと駆け込んでいった。ちなみに香焼が住むアパートの管理人は対馬である。
「対馬さん!アンタ勝手に俺の部屋にフロリス入れたっすね!?」
香焼がかなりの勢いで対馬を問い詰める。
「あら、駄目だった?フロリスちゃんが掃除してくれるって言うんだもん。どうせアンタの部屋汚いと思ったし」
対馬はニヤニヤとしながら答える。
「なんか、赤い顔して走って帰っていったけどねー、なにがあったのかしら?」
対馬のニヤニヤがどんどんいやらしくなっていく。
「ちくしょぉぉぉぉぉ!」
フロリス同様顔を真っ赤にした香焼が対馬の下を走り去る。
「あ!そういえば、フロリスちゃんランベス宮に用事があるって言ってたわよー」
対馬は相変わらずのニヤケ顔であった。
一騒動あった後無事にオルソラの昼飯をご馳走になった香焼は、女子寮から日本人街の自分の部屋に帰っていた。
「ふー、疲れたっすねー。」
そう言って部屋の床に寝転がる。
(ちなみに香焼に親はいない、彼は一人暮らしである。飯は五和の作るご飯をわざわざ食べにいったりしている)
ふと、香焼が顔をあげ机の上を見ると…そこには!
「えー何でこれが机の上にあるんすか!」
かれの机の上にあったのは通称”天草男衆パーフェクト・コレクション”(エロ本)であった。
この”天草男衆パーフェクト・コレクション”というのは男のロマン・夢が詰まったモノである。
しかし、これが女衆にばれると大変なことになるので、一番女が寄り付かないであろう香焼の部屋に隠してあったのだ。
「な、なぜ…これが…」
その”天草男衆パーフェクト・コレクション”(建宮命名)が堂々と机の上にあることは天草にとって大問題なのだ。
ふと気付くと、この”天草男衆パーフェクト・コレクション”のあいだに何か紙が挟まっている。
(最低ね!バッカじゃないの!? フロリス)
「あんの野郎…」
香焼は部屋をでて、管理人室へと駆け込んでいった。ちなみに香焼が住むアパートの管理人は対馬である。
「対馬さん!アンタ勝手に俺の部屋にフロリス入れたっすね!?」
香焼がかなりの勢いで対馬を問い詰める。
「あら、駄目だった?フロリスちゃんが掃除してくれるって言うんだもん。どうせアンタの部屋汚いと思ったし」
対馬はニヤニヤとしながら答える。
「なんか、赤い顔して走って帰っていったけどねー、なにがあったのかしら?」
対馬のニヤニヤがどんどんいやらしくなっていく。
「ちくしょぉぉぉぉぉ!」
フロリス同様顔を真っ赤にした香焼が対馬の下を走り去る。
「あ!そういえば、フロリスちゃんランベス宮に用事があるって言ってたわよー」
対馬は相変わらずのニヤケ顔であった。
「ふむ、香焼が遠征メンバーに入りたいといいけりなの?」
そのころランベス宮では神裂・建宮・ローラの3人による会議が行われていた。
「まったく、女教皇様、香焼の意見なんてどうでもいいのよな。」
建宮は相変わらず香焼の遠征には反対であるようだ。
「しかし、彼には並ならぬ熱意がありましたし…ひき受けてしまったので。」
神裂は困ったような顔をしている。
「ふむ、やはり香焼とフロリスはできていたると思ふのだが。」
ここでローラの爆弾発言。
「「え!?」」
神裂と建宮は驚いて素っ頓狂な声を出す。
「何をいっているのですか?最大主教?」
あまり事を把握していない神裂が質問する。」
「いや実はな、王室派も今度の遠征に参加したりとの意見がありけってな、その王室派の護衛に"新たなる光”がつきしことになったのよな」
「「はぁ。」」
「それで、私が聞きし所によりけるとな、最近フロリスが香焼という天草の少年の話ばかりをしたるるというところにありけりなのよ」
「では香焼は、フロリスの為にこの遠征メンバーに応募したということですか?」
神裂は改めて、事実確認を行う。
(そういう理由でしたか…、私としてもその気持ちは分からなくもないのですが…)
「だめ!ダメなのよな!色恋沙汰で遠征についてきてもらっては困るのよな!」
建宮は相変わらず反対を表明している。
「いいではないでぬか、なんか面白きしにありけるし」
最大主教にあるまじき発言をするローラであるが
「ダメダメ!そんな恋にうつつ抜かしているヤツが…」
「あなたに何が分かるのですか!建宮!あなたに香焼の何が分かるんですか!」
恋する乙女である神裂は声を荒げて、建宮の発言を遮る。
「そうにありしよ、建宮。おぬし、自らが結婚適齢期を過ぎしにも縁が無いにけるといって僻みたりているのではないの?」
ここでローラの言葉が建宮の心へザクっと突き刺さる。
「う、うるさいのよな…」
そのころランベス宮では神裂・建宮・ローラの3人による会議が行われていた。
「まったく、女教皇様、香焼の意見なんてどうでもいいのよな。」
建宮は相変わらず香焼の遠征には反対であるようだ。
「しかし、彼には並ならぬ熱意がありましたし…ひき受けてしまったので。」
神裂は困ったような顔をしている。
「ふむ、やはり香焼とフロリスはできていたると思ふのだが。」
ここでローラの爆弾発言。
「「え!?」」
神裂と建宮は驚いて素っ頓狂な声を出す。
「何をいっているのですか?最大主教?」
あまり事を把握していない神裂が質問する。」
「いや実はな、王室派も今度の遠征に参加したりとの意見がありけってな、その王室派の護衛に"新たなる光”がつきしことになったのよな」
「「はぁ。」」
「それで、私が聞きし所によりけるとな、最近フロリスが香焼という天草の少年の話ばかりをしたるるというところにありけりなのよ」
「では香焼は、フロリスの為にこの遠征メンバーに応募したということですか?」
神裂は改めて、事実確認を行う。
(そういう理由でしたか…、私としてもその気持ちは分からなくもないのですが…)
「だめ!ダメなのよな!色恋沙汰で遠征についてきてもらっては困るのよな!」
建宮は相変わらず反対を表明している。
「いいではないでぬか、なんか面白きしにありけるし」
最大主教にあるまじき発言をするローラであるが
「ダメダメ!そんな恋にうつつ抜かしているヤツが…」
「あなたに何が分かるのですか!建宮!あなたに香焼の何が分かるんですか!」
恋する乙女である神裂は声を荒げて、建宮の発言を遮る。
「そうにありしよ、建宮。おぬし、自らが結婚適齢期を過ぎしにも縁が無いにけるといって僻みたりているのではないの?」
ここでローラの言葉が建宮の心へザクっと突き刺さる。
「う、うるさいのよな…」
会議の結果、多数決で香焼の遠征参加が可決された。精神的にフルボッコにされた建宮はしばらく落ち込んでいた。
「フロリスゥゥゥゥゥ!」
ランベス宮近くで、フロリスを見つけた香焼は猛スピードで駆け寄った。
「な、何よ!」
若干顔の赤いフロリスが香焼を見る。彼女は先程この目の前の少年に関するビッグニュースをローラに聞いたばかりで
その興奮さめやらぬ中でのご対面だった。
「何よじゃないっすよ!何で人の部屋勝手に掃除してるんすか!」
しかしそんなフロリスの心の高ぶりにも気付かず、香焼は例の件でフロリスを問い詰める。
「い、いやだって、アンタの部屋汚いと思って…」
「掃除してくれるのはありがたいんすけどね!お母さんみたいなことしないでっていいたいんすよ!」
「は?何のこと?お母さん?」
フロリスはビッグニュースを聞いたお陰で”天草男衆パーフェクト・コレクション”のことを忘れていたようだ。
さらにイギリスのお母さん方はエロ本探しなるものをやっていない可能性があり、イギリスっ子のフロリスには伝わらなかったようである。
「だーかーらー、って覚えてないんすか?」
「いや、だから何のこと?」
フロリスは”天草男衆パーフェクト・コレクション”のことなど完璧に吹っ飛んでいるようだ。
「い、いや覚えてないならなんでもいいんす…」
香焼も若干顔を赤らめながら、答える。
「それよりさ!アンタ、ビッグニュース聞きたくない?2つあるんだけど!」
急な話題転換と共に、かなりハイテンションなフロリスが早口でまくし立てる。
「な、なんすか…?」
いきなりのフロリスのテンションについていけない香焼だが
「実はね?なんとこの私とアンタの学園都市遠征メンバー入りがきまったのよ!」
「えぇ!?マジッすか!?ヤッター!つかフロリス!?」
香焼に喜びとともに疑問が生まれる。
「な、何よ?私と一緒が嬉しくないって言うの!?」
「いや…そういうわけじゃ…」
「バッカじゃないの!?私だってそこまで嬉しくないし!じゃあね!」
喜怒哀楽様々な表情をうかべ、フロリスは走り去っていった。
「何すか…あいつ…」
ランベス宮近くで、フロリスを見つけた香焼は猛スピードで駆け寄った。
「な、何よ!」
若干顔の赤いフロリスが香焼を見る。彼女は先程この目の前の少年に関するビッグニュースをローラに聞いたばかりで
その興奮さめやらぬ中でのご対面だった。
「何よじゃないっすよ!何で人の部屋勝手に掃除してるんすか!」
しかしそんなフロリスの心の高ぶりにも気付かず、香焼は例の件でフロリスを問い詰める。
「い、いやだって、アンタの部屋汚いと思って…」
「掃除してくれるのはありがたいんすけどね!お母さんみたいなことしないでっていいたいんすよ!」
「は?何のこと?お母さん?」
フロリスはビッグニュースを聞いたお陰で”天草男衆パーフェクト・コレクション”のことを忘れていたようだ。
さらにイギリスのお母さん方はエロ本探しなるものをやっていない可能性があり、イギリスっ子のフロリスには伝わらなかったようである。
「だーかーらー、って覚えてないんすか?」
「いや、だから何のこと?」
フロリスは”天草男衆パーフェクト・コレクション”のことなど完璧に吹っ飛んでいるようだ。
「い、いや覚えてないならなんでもいいんす…」
香焼も若干顔を赤らめながら、答える。
「それよりさ!アンタ、ビッグニュース聞きたくない?2つあるんだけど!」
急な話題転換と共に、かなりハイテンションなフロリスが早口でまくし立てる。
「な、なんすか…?」
いきなりのフロリスのテンションについていけない香焼だが
「実はね?なんとこの私とアンタの学園都市遠征メンバー入りがきまったのよ!」
「えぇ!?マジッすか!?ヤッター!つかフロリス!?」
香焼に喜びとともに疑問が生まれる。
「な、何よ?私と一緒が嬉しくないって言うの!?」
「いや…そういうわけじゃ…」
「バッカじゃないの!?私だってそこまで嬉しくないし!じゃあね!」
喜怒哀楽様々な表情をうかべ、フロリスは走り去っていった。
「何すか…あいつ…」