* * *
<とある魔術の禁書目録・最終巻嘘予告>
―― ついに記憶喪失がバレた上条。
「う、ウソだよね、とうま?」
すがるように上条を見つめるインデックス。
しかし上条は残酷な真実を告げるとともに、その白い少女を突き放す。
すがるように上条を見つめるインデックス。
しかし上条は残酷な真実を告げるとともに、その白い少女を突き放す。
「……ごめん。俺は、お前を助けた『上条当麻』じゃないんだ」
インデックスという名の少女は、目を見開いて『上条当麻』を見た。
その時の彼女の目を彼は忘れないだろう。
裏切られたような、深い悲しみに彩られたその瞳を。
その時の彼女の目を彼は忘れないだろう。
裏切られたような、深い悲しみに彩られたその瞳を。
――上条勢力に敵対する学園都市。
「『幻想殺し』は虚数学区の自我の生成という役目を果たしている。
アレは既に行程の短縮に不要。むしろ、障害となりうるだろうな」
アレイスターは目の前の魔術師に普段と同じ口調でそう言った。
つまり『上条当麻』は邪魔である、と。
それはいずれ障害となるだろう上条を消すと言っているのと同義。
ただ事実のみを述べた男を睨み、魔術師――土御門元春は歯噛みした。
アレは既に行程の短縮に不要。むしろ、障害となりうるだろうな」
アレイスターは目の前の魔術師に普段と同じ口調でそう言った。
つまり『上条当麻』は邪魔である、と。
それはいずれ障害となるだろう上条を消すと言っているのと同義。
ただ事実のみを述べた男を睨み、魔術師――土御門元春は歯噛みした。
――真実は次々と明かされていく。
「なんでそんな事黙ってたのよ……
知らずに接してた私が馬鹿みたいじゃない!」
ぱあん、と平手打ちの音が通りに響く。
御坂美琴は少年に『能力』を使うことはあれど、手を上げたことは一度も無かった。
その事実が、彼女の怒りの度合いを表している。
知らずに接してた私が馬鹿みたいじゃない!」
ぱあん、と平手打ちの音が通りに響く。
御坂美琴は少年に『能力』を使うことはあれど、手を上げたことは一度も無かった。
その事実が、彼女の怒りの度合いを表している。
バチ、と美琴から青白い火花が放出される。
徐々にその勢いは苛烈なものとなり、絶え間なく鳴り続ける放電の音は数多の鳥が鳴いているかのよう。
美琴はゆっくりと右手を前に突き出し、拳を握り――
徐々にその勢いは苛烈なものとなり、絶え間なく鳴り続ける放電の音は数多の鳥が鳴いているかのよう。
美琴はゆっくりと右手を前に突き出し、拳を握り――
「……レベル5、『超電磁砲』御坂美琴。――私は、今からアンタを倒すわ」
ゆっくりと拳を開き、手のひらを少年へと向けた。
―― 襲い来る知人たち。
「あの子を悲しませる存在は僕の敵だ。
良かったね、上条当麻。遂に君は、僕の明確な『敵』になった」
振るわれる炎剣。それを咄嗟に『幻想殺し』で防ぐ。しかし、
良かったね、上条当麻。遂に君は、僕の明確な『敵』になった」
振るわれる炎剣。それを咄嗟に『幻想殺し』で防ぐ。しかし、
「君の戦術は知っている。『幻想殺し』さえ防げれば、後は殺すのも簡単だということもね――!」
『幻想殺し』を、ステイルは素手で掴み取る。
幻想でもなんでもない生身の素手。しかし、幻想でない故に『幻想殺し』を無効化できる唯一の手段。
ステイルの表情が愉悦に歪み、『上条当麻』は恐怖と驚愕で声も出せない。
幻想でもなんでもない生身の素手。しかし、幻想でない故に『幻想殺し』を無効化できる唯一の手段。
ステイルの表情が愉悦に歪み、『上条当麻』は恐怖と驚愕で声も出せない。
そして、『幻想殺し』を掴んでいるのとは逆の手に、もう一本の炎剣が生み出される――!
一人一人の問題が複雑に絡まりあい、一つの物語と化す。
その物語は、どんな形で収束するのだろうか。
その物語は、どんな形で収束するのだろうか。
「それでも、とうまはとうまだよ……私がだいすきな、とうまなんだもん……!」
―― 次巻、禁書目録シリーズ最終巻。堂々の完結!
エロじゃなくてごめんな('A`)
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