とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 1-84

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学び舎の街に住む「無能」の少年。
魂を舞い送る「しにがみ」の少女。
当たり前のような偶然として、奇蹟のような必然として、
彼らは、出会った。


「あなた、なに?」
「……上条さんの周囲の不条理は、ふわふわ浮いてるコスプレ小学生に存在意義を問われるまでになっ
たということですか」
んなもんこっちが聞きたいわー、と記憶喪失な上条当麻は相変わらずのいやな予感を覚えながら思った。


「やっぱりおかしいんだよモモ。天上のどのデータベースにも、あいつの死期は登録されてない。
 つまり、死神側から見て、あいつは『死ぬ可能性がない人間』ってことになってる」
「幻想殺しっていうんだって。死神局の測定機器も、あの人にとってはレンズの欠けた望遠鏡とおんな
 じ。 ……でも、そんなもんじゃない? 誰だって、自分が死ぬ予定なんて知らないのが普通だし、
 だからこそ、生きてゆけるっていうのもあると思う」
「そっか、な」      ・・
「そうだよ。――それじゃ、本業の方、そろそろ始めよっか。ダニエル」


時を同じくして学園都市で相次ぐ不自然な突然死。
死体に一切の外傷はなく、中には道を歩いている時に死亡した者もいた。
捜査を行ったアンチスキルの一人がつぶやいた。
まるで死神に命を刈り取られたようだ、と。


「お前……! なにやってんだよ!」
「見てわからない? タマシイを送っているのよ」


触れれば消える儚い少女を追って、上条は雪降る夜の街を走る。
振り下ろされる大鎌を止めるために、ではなく、
大鎌を振り下ろす手を、止めるために。


「――生意気言ってんじゃねえぞ、マセガキ」

「お前、泣いてるじゃねえか」

「今まで一度でも、失わせたくない命に出会わなかったのか? これまで一人でも、お前を失いたくな
 い奴に出会わなかったのか!?」

「なら叫べよ! 失いたくないと! そして誓え! 失わせはしないと!
 お仕着せな運命なんて、その赫い靴で蹴り飛ばしてやれ!」
 ・・                          マボロシ
「それがお前の抱えてる絶望だっていうんなら、そんなふざけた幻想は俺の右手でぶち殺してやる!!」


そして、それは舞うように。
雪のヒトヒラ。心のヒトカケ。
ヒカリが殺され、
ひかりが産まれた。


とある魔術の禁書目録withしにがみのバラッド。

上条当麻、小学五年生にフラグを立てる編。

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