「えー、なにやら背後からアブない気配というか殺気のようなモノを感じるのですが気のせいでせう?」
学園都市の裏路地。
”運悪く”こんな時間まで不良に追い掛け回され、ようやく撒いたと思った矢先のコト。
上条当麻はピンチの予感に身を強張らせていた。
”運悪く”こんな時間まで不良に追い掛け回され、ようやく撒いたと思った矢先のコト。
上条当麻はピンチの予感に身を強張らせていた。
「あー、これがあれですか。通り魔ってやつですか。しかしこういうのって普通は女を狙うヤツが多いんじゃないんですかー!?」
きゃー、と女々しい悲鳴を上げて上条は走り出す。
バタバタと音を立てて駆ける上条。
スタスタと着いて来る通り魔(?)。
スタスタと着いて来る通り魔(?)。
「――――、やばッ!」
そして”運悪く”、上条は袋小路へと足を踏み入れてしまった。
逃げ場はない。入り口に戻ろうとしても、もう手遅れだ。
振り向けば袋小路の入り口に、通り魔(?)らしい男が立っている。
逃げ場はない。入り口に戻ろうとしても、もう手遅れだ。
振り向けば袋小路の入り口に、通り魔(?)らしい男が立っている。
「よう、そんなに慌ててどうしたんだ?」
男は心底不思議そうにそう言って、不気味に口を歪めてシニカルに笑った。
その笑みを見て、自分が追い詰められたコトを上条は自覚する。
その笑みを見て、自分が追い詰められたコトを上条は自覚する。
「どこの誰か知らねえけど、まあ”運が悪かった”と思って諦めてくれや」
袋小路の入り口にいるのは異様な外見の小柄な男。
色の抜け落ちた髪。顔全体を覆う禍々しい刺青。極め付けに、耳のピアス穴には携帯ストラップがぶら下がっている。
何かを勘違いしているような、非常に現実味のない刺青の男。
その男を現実と結び付けているのは、現実味があり過ぎるほどにあると言える程、鈍い光沢を放つナイフだった。
色の抜け落ちた髪。顔全体を覆う禍々しい刺青。極め付けに、耳のピアス穴には携帯ストラップがぶら下がっている。
何かを勘違いしているような、非常に現実味のない刺青の男。
その男を現実と結び付けているのは、現実味があり過ぎるほどにあると言える程、鈍い光沢を放つナイフだった。
「そんじゃぁいっちょ……殺して解して並べて揃えて晒すとしますか」
とある魔術の禁書目録×戯言シリーズ(零崎シリーズ)
なんとなく書きたかったから書いた。次は何にしようか迷っている。