とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 6-971

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匿名ユーザー

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とある次元の幻影燈機
第一章 前日 Jumming_Hertz_Level1.

「あーめんどくせー」
 7月11日p.m.5時37分、第7学区鶴来浦(つるぎうら)高等学校校門前。
 そこの生徒である辻霧単(つじぎり ひとえ)はちょっとしたトラブルに頭を抱えていた。橙色の夕日に照らされて長く伸びた影は、ただでさえ育ちすぎたもやしの様に細身な彼の体をさらに引き延ばして路上に投げかけている。その隣にもう一人分の影があった。辻霧よりかは幾分健康そうなシルエットである。
「今日という今日こそ吐いてもらうからね。アンタの能力」
 辻霧の前で仁王立ちしてるのは同じくらいの歳の少女だった。ボブカットの髪型から若干ボーイッシュな印象を受ける。
 少女は名を明日原早苗(あすはら さなえ)という。
 尋問を受けている辻霧が主に気にしているのは彼女の背負っている身長の約三分の二くらいの長さの黒いソフトケースだった。
 金属バット。
 こいつの神経なら迷うことなく自分の頭でホームランを叩き出しそうだから恐い。
「だーから別に良いじゃん? そんな些末なこと気にするとかさー……めんどくさいだろ」
 話はごく単純で、まあ要するに辻霧はとある事情でこの間うっかり自分の能力の一端をこのお節介なソフトボール部の少女に見られてしまったのである。極力
他人との距離を測り、目立たないでいることを日々の目標に掲げている辻霧にとっては致命的なミスだった。ましてや見られた相手がこの若干16歳にして好奇心
だけは幼稚園児並みという明日原早苗とあっては。
(最悪だ………)
 この明日原という少女、五体を以て「青春」の二字を表現しているような人間である。いや、一人で青臭い思い出作りに励んでくれているだけならまだ良い。
辻霧にとって最優先で懸念すべき事項は、彼女がお節介にもその勝手に謳歌するに留めておけば良いであろう「青春」を叩けば増えるビスケットを与えるが如く周りにも散布していることだった。例えばクラスで孤立している人間に救いの手を差し伸べるとか。
 そういった押しつけがましい善意に対する回避の策として、ぎりぎり孤立しているわけではないように見える立場を辻霧が築き上げるのにどれほどの月日を要したか。その努力があの日水の泡と化したのだった。
「ありえねー、本当……」
「ちょっとねえ! 話を聞きなさいってば」
「あ、UFO」
「ウソ!」
「ダーッシュ!」
 興味本位で何にでも手を出す相手なら別な物に興味を向かせれば良い。まさかあそこまで古典的な手に引っかかるとは仕掛けた辻霧本人さえ予想だにしなかったのもまた事実だが……
「だーっはっは!」
 とりあえず、逃げる。
 無いはずのUFOを探し出すべくあらぬ方向の夕焼け空を凝視し始めた明日原を置いて、辻霧は反対方向の人混みの多い通りに向かって時速30キロで駆けだした。
 ところが十秒で二つ妙なことに気付いた。まず駆け出す瞬間に見た通りまでの距離感と今現在見ている通りまでの距離感が全く変わっていない――――――まるで録画した映像が知らぬ間に巻き戻されていたかのように。そしてもう一つ。制服のセーターの襟首を万力のような握力で掴んで離さない感覚が。
 首をギチギチと鳴らしながらゆっくり振り返ると、予想通り。
 明日原が左手で辻霧のセーターを掴んで獰猛な笑みを浮かべていた。
「その程度の速さであたしの『強制移動(アポーテーション)』から逃げ切る算段付けられてたとしたら、随分ナメられたものね」
 「あーそんな能力だったなー」と重ね重ね露見する己の迂闊さに改めて内心舌打ちする辻霧。
 『強制移動』。
 十一次元上の絶対座標の理論に基づき、指定した物体を強制的に自身の元へ「引き寄せる」能力。
 が、
「……とは言ってるけどお前のそれって実質レベル2判定なんだろ?」
「あんもううっさいわね!」
 キーッと歯噛みすると同時に空いている右手で道路に金属バットをケースごと叩きつける明日原。情けないことに「ひっ」という悲鳴が微かに辻霧の喉から漏
れた。
 とは言っても『強制移動』は実質自分自身の座標を基点としなければ発動できない未完成の能力であることは否定できない事実である。校内での成績に関して
は他の追随を許さない領域であるにも関わらず、記録術(かいはつ)に関しては芳しくない明日原さんなのであった。
「これでも身体検査(システムスキャン)では『発展途上(エクスペクタブル)』って呼ばれてるんだから!」
 あーそーですかばーかばーか。
 耳元でぎゃーぎゃー言われながら辻霧はもうどーでもいいやと半ば達しては行けない方向性で悟りの境地に達していた。
 そこに、
「あーすはらァ」
 妙に間延びした女性の声が飛び込んできた。


 新河刃々斬(あらかわ はばき)という名なら人間関係にある程度距離を置いている辻霧でも何度か聞いたことがあった。パッキパキの金髪に染めたロングヘアと方耳にアンバランスにぶら下がった大量のクロムハーツなピアスから彼女の素行の悪さが10キロ離れていてもぷんと匂ってきそうだった。度重なる生活指導の陽和田(ひわだ)からの注意に対しても馬耳東風の姿勢を貫き通し、それでかつ停学を免れているのは彼女の記録術の好成績によるものだと辻霧は聞いたことがある。
 そしてこんな不良でも自らのネットワークに取り入れてしまっている明日原の顔の広さは最早驚異的であると言える。
「記録術の筋垣(すじがき)がまだ校内に残ってんなら呼んでこいとサ」
 まさに辻霧にとっては青天の霹靂、天から降って湧いた幸運だった。金髪ピアスの天使がいるよおかーさん。
「ええええ……くっ……この好機を棒に振るなんて………」
 が、いかに他人へのいらぬお節介に日々身を尽くす明日原といえども教師の命令には逆らえないようだった。
 肩越しに小物の悪党がヒーローに吐くような捨て台詞を辻霧に向かってひとしきりぽんぽん投げつけながら、明日原は足音も荒く立ち去った。あそこまで己の欲望に忠実だと、逆に尊敬に値するような気がしてきて恐い。
 これが畏怖の念ってやつか……と妙に間違った解釈に納得しつつ胸をなで下ろしていた辻霧に、服装違反の塊が声をかけてきた。
「まーあアンタも難儀なもんだナ」
「あら? もしかして貴女もかつてはアレに巻き込まれたクチでせう?」
「似たようなもン」
 放っといたらタバコでも一服しそうな雰囲気で答える新河。
「まあ突発的なもんだしいつものことだから大目に見てやってくれヨ。いっそ流されちまうのも一興かもナ。付き合い始めたら割と良いヤツだったぜ、アイツ」
「……俺は俺のスタイルで初志貫徹するつもりなんで」
「あ、ソ」
 んじゃあばヨ、と軽く手を振って歩み去る新河の背中をちょっと見てから、辻霧は学校を後にした。
 辻霧の住む学生寮は第18学区にある。あえて学区外の高校に進学したのも彼なりにクラスメイトとの距離感を調節するためだった。
 一週間ほぼ毎日この調子だった。
 日常を「自分自身をより大衆に埋没させるために必要なルーチンワーク」としてしかとらえていない辻霧にとって、迷惑ではないと言えば嘘になる。基本的に何でも「めんどくさい」の一言で済ませようとする性格からしてみれば面倒極まりなかった。
 それなら引きこもるなり学校やめるなりすれば良いという見方もあるだろうが、それは避けたかった。社会問題的な意味で。
 辻霧が学校に通っている理由なんて精々「学歴が欲しいから」ぐらいだった。
 他人の事情に深入りするとロクなことにならないという経験は嫌と言うほどあったから。
 (その点、明日原はどうなんだろうなー)
 自分の事情と相手の事情を共有する輪を広げるという行為が辻霧にはあまりよく理解できない。


 第18学区で下車し、駅を出てからも考え事をしながら歩いていると、反対側から歩いてきた十代後半くらいの不良のグループにぶつかってしまった。
「……ッて」
「どこ見て歩いてやがるブロッコリー頭がァ!! 」
 どうやらぶつかった時に不良が持っていたアイスクリーム(笑)を盛大に不良の服の前側にべったりぶちまけてしまったらしかった。激昂した不良を前に危機感が麻痺しているのか冷静に分析してしまう辻霧。
 しかしブロッコリー頭、か。確かに辻霧は割と自分の身だしなみには気を使わない方だし、髪を切ったのも今では何年も昔のことのような気がする。よくボサい、と人に言われるし。
 出会って十秒くらいでよくも的確に愉快なニックネームを付けたもんだーわっはっはと辻霧が路上に尻餅を付きながら素直に感心していると、ぶつかった連中の視線にこもる殺気が炭酸飲料にラムネを一粒落としたときと同じくらいの激しさでもってぐんと増したような気がした。
 て言うかやばい。どう考えても学生の格好には見えないわけですが。
「なああァァにニヤニヤしクサッとんじゃいワレうたるッぞぬしゃああァァ!!!!!! 」
 何これ何弁ですかつか言ってること分かんないつば飛んでくる巻き舌多い恐い。
 一瞬で軽い恐慌状態に陥った辻霧の襟首を掴んで立たせると畳みかけるような怒濤の方言ラッシュ。ていうかつば汚い。汚いっつーに。
「おい妹綴(まいとじ)」
 後ろの方にいた痩せた背の高い男が声をかける。辻霧の胸ぐらを掴んで絶賛クレーム中の男は妹綴という名前らしい。
 あ? と鼻息荒く振り返った妹綴にぼそぼそと何か耳打ちする男。辻霧には会話の内容は聞こえないのだが、それを聞いた妹綴がいやーな笑みを浮かべていたところからしてどうやら少なくともつばが飛んでいるから自重しろといった内容ではないようだ。
「そォかァ……お前どうやら能力者らしいなァ。悪ィがオレらも一応『スキルアウト』に縁があるもんだからよォ……ちょッと落とし前の付け方も派手にヤらせて貰うぜ」
 あれ? 俺路地裏に連行されてね?


 それから二十分後の話である。
 通行人から「高校生が不良に路地裏に連行された」との通報を受けて駆けつけた風紀委員、終通曲羽(ついどおり まがはね)の報告によれば、現場には既に明
らかに返り討ちにされたらしき不良の男が七人転がっていた。
 全員極度の興奮、混乱状態に陥っているらしく、詳しい事情調査に関しては困難を極めたが、七人とも口走った証言の内容は概ね一致していた。

  、、、、、、、、、、、、、、、、、
 何をされたのか全く理解できなかった、と。




 鏡大路蒔風(かがみおおじ まきかぜ)は第18学区のコンビニにいた。
 本来彼女の属する常盤台中学校は第7学区にあるはずなのだが、わざわざ彼女が電車代をかけてここまで足を運んで来たのには理由がある。
 1270ページの分厚い雑誌の立ち読みを終え、三冊目の週刊誌に手を伸ばしかけたときに、コンビニのウインドウ越しにその「理由」が歩いて来るのが見えた。
 平均的な身長の男子中学生だ。しかし全体的に「男らしさ」とは無縁の外見をしている。耳を覆うくらいの柔らかい黒髪と、「小学校中学年です」と主張して
も納得できてしまいそうな童顔。
 鏡大路がアイスを買ってからコンビニを出て声をかけると、伏し目がちに歩いていた少年は顔を上げて軽く笑みを浮かべた。
「蒔ちゃん」
「駄目だろ透通。この時間に一人でふらふら歩いてたら」
 透通と呼ばれた少年――――――逆浦透通(さかうら すきとお)は、左腕にピンで留めてある緑色の腕章を引っ張りながら口を尖らせた。
「これから風紀委員(ジャッジメント)の詰め所に寄ってから帰るから大丈夫だよ」
 人口にして230万人の学生が日々超能力の開発に勤める学園都市。そこで度々起こる能力を駆使した少年犯罪を取り締まり、治安維持に奔走する選抜された生徒
の集団である風紀委員は、透通の様なお世辞にも強靱とは言い難い一介の少年には重すぎる任ではないのか、と時折鏡大路は危惧する。
 それよりも現在鏡大路が心配しているのは最近第18学区で多発している能力者による通り魔事件だ。今日鏡大路が逆浦の下校に付き添おうと第18学区まで足を
のばしたのもこれが理由だった。
 夕方頃に人気のない道を歩いている生徒を路地裏に引きずり込んで襲うという悪質な手口で、五日間ですでに犠牲者の数は二桁に上るという。
「それなら別に良いが……寧ろお前が風紀委員だからという理由で襲われないか心配だな」
 アイスのパッケージを開けながらなおも三歳年下の従弟の身を案じる鏡大路の言葉に逆浦は若干不機嫌そうな表情になった。
「大丈夫だよ。と言うより僕が蒔ちゃんを心配してるんだ」
「?」
 怪訝そうな顔をした鏡大路に逆浦は疲れた様な顔で言った。


「一連の通り魔事件なんだけどね、被害者は全員レベル3以上の高位能力者なんだ」


「…………不自然だな……」
 思わず鏡大路がぽつりとつぶやいた。
 能力者が無能力者(レベル0)を襲う「狩り」が一部の学区の裏で横行しているという反吐が出るような話ならたまに聞くことがある。
 しかし今回の事件における被害者は全員高位能力者だ。
 一応鏡大路も常盤台中学が擁する47人の大能力者(レベル4)の一人である。逆浦の話が本当ならば確かにこの場において犯人に狙われるのは自分の可能性が高
い。
 逆浦は続ける。
「それだけでも変なんだけどね……全員手口が違う、というのか」
「手口が違う?」

      、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「その……被害者は全員自分自身の能力で傷付けられたような痕跡があるんだよね」
 それを聞いて鏡大路は自然と歩調を落とした。
 自分自身の能力で傷付けられた。
 発火能力者(パイロキネシスト)が火傷を負うようなものだろうか。
 鏡大路が眉間に皺を寄せて黙り込んだのを見て、逆浦は心配そうに顔をのぞき込んだ。
「蒔ちゃん?」
「ああ、すまん」
 鏡大路は顎に添えていた手を離すと、何でもないよと言う風に苦笑して見せた。
「……てことは犯人の能力は自分が受けた能力をそのまま相手に返す能力、か?」
「にしてもおかしいんだ」
 逆浦の表情は冴えない。
「それならもっと集中的で大きなダメージが被害者の身体にあるはずなんだ。でもどっちかというと何か当てずっぽうに跳ね返した能力が分散して何発か偶然当たったみたいな……」
「…………腑に落ちないな……それじゃ書庫(バンク)に検索をかけることもままならないじゃないか」
 それを聞いて逆浦が思い出したように言った。
「そういえば二週間前に第18学区内のデータベースに誰かが侵入した形跡があったな……」
「通り魔か?」
「いや……うまく痕跡を消してたから明確には誰とは断定できないけど……僕はその線が濃いと思ってる。実際警備員(アンチスキル)もその方向性である程度調査してみるって方針になったみたいだし」
 学区内の学生のデータベースさえ手に入れば性格に標的を絞ることができるからだろう。犯人は今もデータベースから抽出したリストの被害者の欄に舌なめず
りしながら撃墜マークを付けているかもしれないのだ。
 その時、不意に逆浦が目を見開いた。
「どうした?」
 鏡大路が声をかけると、逆浦は視線を固定したまま答えた。
  、、、、、、
「何か聞こえた」
 鏡大路の体に一気に緊張が走る。彼のこの何気ない言葉が緊急を意味していることを鏡大路はよく知っていた。
 『妨害聴覚(ジャミングヘルツ)』。レベル1でありながら彼が風紀委員に選抜された理由はこの能力による影響が大きい。大気中に存在する波と名の付くもの
全てから指定したものにのみ干渉し、雑踏の中で交わされる会話を盗聴したり電波によるやりとりを妨害したりと、要は情報戦に役立つ能力ということで重宝さ
れたのだ。逆浦本人は「盗聴能力なんてイヤだよ」と度々鏡大路に愚痴をこぼしていた。
 目を見開いたままの逆浦の口から、読みにくい筆跡の文字を解読するような機械的な声が切れ切れに紡ぎ出される。
「別働tイカr……n絡ヲ確認、Ch……ATM取…外s…作業ヲ終エタ後別m…ルマ…ランデ……ポイントニt…機。武装班…三人毎ニ分ケ、アシ確hヲ終……A班、r……デ…ーp…………マデ移動ch…ノC班ニ随行サセ……」
「また随分と平和的でない内容だな」
 緊張した面もちに引きつった笑みを浮かべる鏡大路。
 その時、


 ゴバッ!! と音を立てて通りの向こうの銀行の壁が吹き飛んだ。


 まばらな通行人たちが悲鳴を上げて逃げ出す中、粉塵の中から武装した覆面の強盗が数人飛び出してくる。
「やれやれだな……警備員もしばらく来ないだろうし。逆浦、下がってて良いぞ。あ、あとこれ持ってて」
 冷静にそう指示を出し、食べかけの「ガリゴリ君メロンソーダ味(おみくじ棒付き)」を預ける鏡大路。
「え? あ、ちょっと待って……」
 逆浦が止めようとするのも聞かず、鏡大路は逃げ出す大衆の動きとは逆方向に歩き始めた。
 強盗達としては予想外の動きだったようだが、一人が鏡大路を高位能力者と判断したのか、隣の仲間が制止するのも聞かずあろうことか肩に担いでいたミサイ
ルランチャーをぶっ放してきた。
 HsMR-64。学園都市では約5年前に生産されたモデルだが、一介の強盗が所持するにしては莫大すぎる破壊力と殺傷力を秘めている。
「おい冗談だろ……」
                 、、、、、、
 それを見て鏡大路はぎょっとして前に一歩出た。
 次の瞬間すさまじい速度で飛んできたミサイルを鏡大路は片手で受け止めていた。慣性の法則に従ってミサイルの発射と共に吹いた風が鏡大路の前髪をわずかに揺らした以外は特に何か反動があったわけでもない。少女が触れた瞬間、まるでビデオの一時停止のボタンを押したようにピタリとミサイルの動きが「停止」した。
「……こんな前時代的な武装で私に立ち向かうなんて」
 警備員は何をしているんだ、と鏡大路は呆れたように呟く。その右手が受け止めているミサイルがバキッ!! という音と同時に真っ白になった。より正確に言うならば、突然摩擦弾頭(フレイムクラッシュ)によって2500度まで熱されていたミサイル全体が霜に覆われたのだ。

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