とある神々の暇潰遊戯(ショートコント)
「はあーー。」
上条当麻はいつものようにため息をつきながら道を歩いていた。
彼はいつものように数々の不幸にあい、疲れきった体で帰路についていた。
「なんか、いいことねーかなー・・・」
そんなことは起こらないと思いながら、わずかな期待を込めつぶやいてみる。
幸せなことなんか起こるわけないのに・・・・。
「!」
気づくと、当麻のとなりには見慣れない人影がたっていた。
その人は上半身裸で、下はタイツ。頭にはイバラのようなものをまいていた。
明らかに、変質者だ。当麻はこんなのに関わりたくないと思いながらも、
12月に上半身裸の人を放っておく分けにもいかないので、おそるおそる声を掛けてみる。
「あのー。上なんか着ないとかぜひきますよ?」
すると、
「私は神だ。」
その変質者は、意味不明のこと言い出した。
この時、当麻は激しい後悔に襲われていた。
(あちゃー、イっちゃってるよこの人。やっぱ声かけんじゃなかったぁぁぁ!チクショォォ!)
一刻も早くこの場を立ち去りたい当麻は、
「ほれ、これ着てろ。これで寒さはある程度しのげるだろ?」
そういって自分のコートをその変質者に突き出した。
「お前に力を与えよう。」
その変質者は当麻の行為を無視して自分の言葉を続ける。
(なんだよ、コイツ!?人の厚意を無視ですか!?もういいや、コイツはほっとこう
ジャッジメントにどうせ保護されるだろうし。)
そう思い、当麻はその場を立ち去ろうとする。その次の瞬間。
「えーkすうぇうhfqhqけfくぉおk」
変質者がわけのわからないことをつぶやきだす。
その姿に、当麻は呆れるのを通り越し感動さえ感じてしまった。
そして、変質者をボーっと眺める当麻に黒い影が近づく。
「!」
その黒い影はボーっとしていた当麻のカバンを奪い去っていく。
「へっへっへ。カバンはいただきだぜ。」
その影が走り去りながら。素敵な捨て台詞を残していく。
「あぁぁぁ!もう!不幸だぁぁぁ!」
当麻はこんな変質者に目を奪われて、そのスキにひったくりにあった自分を自己嫌悪しながら叫ぶ。
すると、
「人の持ち物を奪うとは最低な奴だ。天罰を下す。えkkljdjkjfajすつkj」
さきの変質者が再び呪文のようなものをつぶやきだす。
(チクショー!こんなんに関わるんじゃなかった!)
その変質者の姿をみた当麻は後悔しながら引ったくりの後を追う。
だが、次の瞬間引ったくりを追いかける必要が無くなった。
「うぅぅ!ぐほォォ!」
引ったくりが地面に突っ伏し苦しみもがいていたからだ。
(ま、まさかあんな呪文が利いてんじゃねーよな?)
当麻は半信半疑で引ったくりに近づく。
「おーい、大丈夫か?」
そう声を掛けてやると同時に、引ったくりが立ち上がり着ていた服を破り始める。
すると、引ったくりは上半身裸で下はタイツ。頭にはあの葬式で付ける白いヤツを頭につけた、
変質者と似たようないでたちになる。
そして
「私だ。」
引ったくりは、少し離れたところにいた先の変質者に呼びかける。
「お前だったのか。」
変質者が返事をする。
さらに引ったくりが
「また騙されたな。」
と言いながらわずかにほほ笑む。
「全く気づかなかったぞ」
悔しそうに、変質者が返事をする。
そして二人は、ハテナマークが頭を埋め尽くしている当麻に言い放つ。
「暇を持て余した。」
「神々の」
「「遊び。」」
そして、神と名乗る二人は満足げに天上に上っていく。
「なんなんですかこの茶番は!?」
「あぁぁぁ!もう!不幸だぁぁぁ!」
上条当麻の不幸は続く。
終
「はあーー。」
上条当麻はいつものようにため息をつきながら道を歩いていた。
彼はいつものように数々の不幸にあい、疲れきった体で帰路についていた。
「なんか、いいことねーかなー・・・」
そんなことは起こらないと思いながら、わずかな期待を込めつぶやいてみる。
幸せなことなんか起こるわけないのに・・・・。
「!」
気づくと、当麻のとなりには見慣れない人影がたっていた。
その人は上半身裸で、下はタイツ。頭にはイバラのようなものをまいていた。
明らかに、変質者だ。当麻はこんなのに関わりたくないと思いながらも、
12月に上半身裸の人を放っておく分けにもいかないので、おそるおそる声を掛けてみる。
「あのー。上なんか着ないとかぜひきますよ?」
すると、
「私は神だ。」
その変質者は、意味不明のこと言い出した。
この時、当麻は激しい後悔に襲われていた。
(あちゃー、イっちゃってるよこの人。やっぱ声かけんじゃなかったぁぁぁ!チクショォォ!)
一刻も早くこの場を立ち去りたい当麻は、
「ほれ、これ着てろ。これで寒さはある程度しのげるだろ?」
そういって自分のコートをその変質者に突き出した。
「お前に力を与えよう。」
その変質者は当麻の行為を無視して自分の言葉を続ける。
(なんだよ、コイツ!?人の厚意を無視ですか!?もういいや、コイツはほっとこう
ジャッジメントにどうせ保護されるだろうし。)
そう思い、当麻はその場を立ち去ろうとする。その次の瞬間。
「えーkすうぇうhfqhqけfくぉおk」
変質者がわけのわからないことをつぶやきだす。
その姿に、当麻は呆れるのを通り越し感動さえ感じてしまった。
そして、変質者をボーっと眺める当麻に黒い影が近づく。
「!」
その黒い影はボーっとしていた当麻のカバンを奪い去っていく。
「へっへっへ。カバンはいただきだぜ。」
その影が走り去りながら。素敵な捨て台詞を残していく。
「あぁぁぁ!もう!不幸だぁぁぁ!」
当麻はこんな変質者に目を奪われて、そのスキにひったくりにあった自分を自己嫌悪しながら叫ぶ。
すると、
「人の持ち物を奪うとは最低な奴だ。天罰を下す。えkkljdjkjfajすつkj」
さきの変質者が再び呪文のようなものをつぶやきだす。
(チクショー!こんなんに関わるんじゃなかった!)
その変質者の姿をみた当麻は後悔しながら引ったくりの後を追う。
だが、次の瞬間引ったくりを追いかける必要が無くなった。
「うぅぅ!ぐほォォ!」
引ったくりが地面に突っ伏し苦しみもがいていたからだ。
(ま、まさかあんな呪文が利いてんじゃねーよな?)
当麻は半信半疑で引ったくりに近づく。
「おーい、大丈夫か?」
そう声を掛けてやると同時に、引ったくりが立ち上がり着ていた服を破り始める。
すると、引ったくりは上半身裸で下はタイツ。頭にはあの葬式で付ける白いヤツを頭につけた、
変質者と似たようないでたちになる。
そして
「私だ。」
引ったくりは、少し離れたところにいた先の変質者に呼びかける。
「お前だったのか。」
変質者が返事をする。
さらに引ったくりが
「また騙されたな。」
と言いながらわずかにほほ笑む。
「全く気づかなかったぞ」
悔しそうに、変質者が返事をする。
そして二人は、ハテナマークが頭を埋め尽くしている当麻に言い放つ。
「暇を持て余した。」
「神々の」
「「遊び。」」
そして、神と名乗る二人は満足げに天上に上っていく。
「なんなんですかこの茶番は!?」
「あぁぁぁ!もう!不幸だぁぁぁ!」
上条当麻の不幸は続く。
終