とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 6-236

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匿名ユーザー

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朝だ。
こいつはまだ寝てる。
起きたい、けど、抱きついてるから起きたくても起きられない。
「おーい、御坂ー、起きろー」
「ん?んー、んあ?」
まだ寝てるな。
「起きないやつにはお仕置きだな」
と言って彼は逆に抱きしめる。
「う?ん、なあ、う、う、う、うーん、ん? へ? え? あーーー!!」
「やっと起きたな」
「なにするのよ」
「お前がずっと抱きついてるから起きられなかったからさ」
「え、あ、えーっと、あはーーー、あはははは……」
こいつ、本当に昨日のこと覚えてるのか?
「おーい、今日夕方どこ行くんだっけー?」
それに対して彼女は、
「へ? えーーあーー、どこだっけ?」
(思い出せない、どうしよう……確か昨日こいつが告ったような気が、って、あ23学区?)
「第23学区?」
「覚えてたのかー、よかったよかったー」
「よかったじゃないわよ」
「何で?」
「アンタ、きのう私に告ったでしょ」
「それも覚えていたかー」
え? 間違いない? じゃあ、夢の中の世界って、現実?
「ねえ、私って昨日泣いてた?」
「ああ」
「私って昨日抱きついてた?」
「ああ」
「昨日私って一緒にいたいって言った?」
「ああ」
「昨日……」
「何回訊くんだ?」
「そ、それはー、ねえ、あは、あははは……」
「……おかしいぞ」
昨日確かに俺は告ったぞ。
でも、こいつ、なんか変。
「それよりさ、今日学舎の園の入り口で待ってるぞ」
「あ、うん、わかった」
「じゃあ、朝飯作るか」
そういって彼は台所へ行った。

「いっただきまーす」
三食すべて食堂の料理を食べていた彼女は上条の料理を知らない。
前日の夕食は夕食といえないものだった。
野菜炒めの山盛り。
それにご飯とお茶、漬けもんがついただけの超々ヘルシーカミやん特製野菜炒めセットだった。
それに比べ、朝食は、
ご飯、味噌汁、漬けもん、焼いた秋刀魚など、これまたヘルシーな料理。
(これが男料理というものね。私もこいつに負けない料理を作ってみたいものね)
とかんがえる彼女。

というわけで食べ終えた2人。
片づけを終えると2人は準備し、部屋を出る。
「確認するぞー。学舎の園には入られねーから入り口のゲートの前にいる」
「わかったわ」
「んで、出てきたら第23学区まで行くと」
「でも、学校終わるの2時半なんだけど」
「それからはデートでも何でも」
「え?」
「行きたいとこがあるなら行っていーぞ」
「じゃあ、Seventh Mintでもいい?」
「ああ」
「変更があったら電話して来い。メールでもいいぞ」
「わかった。じゃあ、行くわよ」
学校に向かって歩き出す2人。
もうカップルにしか見えない。

「じゃあ、また後でな」
「うん、じゃ、あとでね」
そういって彼は学校に入っていく。
「上条ちゃん、あの常盤台の制服を着た人は誰なのですか?先生気になります」
「ああー、あいつは常盤台に頼まれて泊めてるだけだけど」
「実は常盤台から連絡を受けたのがこの私なのですー」
「え?月詠センセ?」
「そうなのですよー、上条ちゃん。でも、可愛かったですよねー」
「そういってくれるとうれしいんじゃないかな、あいつは」
担任が連絡を受けたなんか聞いてねーぞ。
なんとか丸くおさめて教室に入る。
「おっすーカミやん。昨日はなにしとったんやー?」
「なにって、別に」
「ほら、電話したやろー、カミやんでんかってー、何回かかけたんやけどなー、何しとったん?」
携帯の着信記録を確認する。
時間は、21時13分。
ちょうど美琴と帰っている最中。
「それでカミやんの部屋まで見に行ってん、そしたらカミやん、知らん子と2人で歩いてんねん。誰やったん?」
またか。
「ああー、あいつか?」
「誰や誰や?」
そこに顔が2つ加わる。
「誰。あの子? 私。窓から見てた」
「あなたは一体何をしていたのか、健康グッズあげるから吐きなさい」
「姫神と吹寄、なんで」
「「「いいから早く!!」」」
久しぶりに怒鳴られたような気がする。
「あれはな、常盤台に頼まれてうちに泊めとる。前から仲はよかったんやけど」
「「「あ、あのお嬢様学校?」」」
「そうです。文句は?」
「「「うちにつれてきてください、お願いします、上条様!!!」」」
「やーだ」
「最低。夢。壊された」
姫神の髪が浮き、目が赤くなる。
「あなたは私の血を吸って死にたいの?」
「怖ー、やめてください、すみません姫神様!!!!」
2人は気絶。
結局説教させられて廊下で1時間、バケツを持って立たされることになった。
「ま、上条ちゃんだからできることなのですよー」
教室からは恐ろしい言葉が聞こえる。
「もうこれくらいにしてやるのですよ、上条ちゃん」
「よかったー」
「もっとしたいのですか?」
「したくないです! 教室に戻らさせてくださいーー!!」
普通どおりの時間だったみたいだ。
授業が終わると、
「さーて、朝の続きでもするかー」
と上条の席を3人が見た瞬間、
「用事があるんだーーーーーーーーー」
と言って走って出て行った。
(やばい、青髪ピアス追ってこねーか?)
と心配しながらも逃げる上条だった。

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