とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 6-220

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匿名ユーザー

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混浴しかないことに後で気づいた上条は悩んでいた。
10分経っても20分経っても美琴が出てこない。
何があったのか?

入浴中、
『ねえ、アンタ』
『なんだよ』
他には誰もいない、二人しかいない風呂。
『アンタはどうなのよ、学校』
『普通だけど』
『ふーん』
『お前こそどうなんだよ』
『別に』
顔を赤くしている。
(やっぱり白井を気にしているのか?)
『私がこうしてここにいるのもあの子が原因なのよね』
『でも、あいつが居なかったらこうして二人で入っていないだろ』
『あの子がいないのもいいかもね』
『そんじゃ俺たち会ってないじゃん』
『それもなんかいやよね。』
『そうだな』
『ここって地下って感じがしないのよね、話変わるけど』
『ああ、地下なのにな』
そう、ここは地下。
第二二学区。
学園都市でもっとも小さい学区で、地下数百メートルまで開発が進んでいる。
その中のとある階層にある銭湯を利用している。
五和とインデックスと3人で来たことを思い出す。
そういえば、あの時もあいついたな。
『前、ここで会ったな』
『あのときね』
『「後方のアックア」の時だっけ』
『知らないわよ、そんなの』
知るわけないか。
『んじゃ、先に出るぞ』
『待って、寂しいから』
一人になることを忘れていた。
『すまん』
『こうしてずっと一緒にいたいものよね』
(さーねって言っておいて自分で言うとは……)
『珍しいな、そんなこと言うとか』
『べ、別にそんなんじゃ。ただ、』
『ただ?』
『アンタと一緒に居たいだけよ』
『そういうもんなんか?』
『そういうもんよ、恋人関係だったら』
(うっ、これがビリビリの本性?)
『んじゃ、出るか』
『そうね』

というわけなのだが、一向に出てこない。
倒れたのかな?と思った瞬間、
「お待たせー」
笑顔で出てくる。
「明日もあるんだから、わかって……」
「わかってるわよ」
本当にー?ときく上条。
本当よっ!と言う美琴。
他人から観れば完全なるカップルである。
でも、そんな関係ではない二人。
上条はコーヒー牛乳を2本買って1本彼女に渡し、
「んじゃ、乾杯ー」
ゴクッ!!と二人は音をたてながら飲んだ。
二人しかいないからできることだ。
店員さんは笑っている。
「じゃ、帰るか」
「そうね」
二人は家に向かって歩き出した。
もらったゲコ太を鞄につけ、仲良く手をつないで。

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