息苦しさを覚え、少年は暗闇の中で手を伸ばす。
何かを掴もうとして。
けれども何もつかめなくて。
崩れゆく世界。
共に歩んできた仲間達は力尽き、残されたのは自分ただひとり。
「口ほどにも無いな!『神浄討魔』!」
体のあちこちに出来た傷がヒリヒリ痛み、筋肉が悲鳴をあげる。
自分がこれまで守ってきた幻想は、あっさりと崩れ去った。
アレイスター=クロウリーの手のひらの上で踊らされていた世界。それを知った人々は、魔術師、能力者関係無く立ち向かっていった。
だが、手も足も出せずに、戦闘不能にされてしまった。AIM拡散力場をアレイスターが調整し、能力者は能力が使えず、魔術師は魔術を発動不可にする反則魔術を使用。そして、圧倒的な力で蹂躙。上条だけが右手の効力で逃れたのだが。
絶え間なく降り注ぐ攻撃に、倒れてしまった。
「…………、」
こんな(地べた)所で、こんなことでやられてたまるか。雲の隙間から、太陽の光が差し込む。
「今すぐ息の根を止めてやるぞ、『幻想殺し』よ」
近づく足音。上条は全身に力を込める。恐怖からでは無く、逆転を願ってーーー。
「む…?」
「てめぇは…てめぇだけは許さねぇ…」
砂にまみれたのをはらうことなく、立ち上がる。
何かを掴もうとして。
けれども何もつかめなくて。
崩れゆく世界。
共に歩んできた仲間達は力尽き、残されたのは自分ただひとり。
「口ほどにも無いな!『神浄討魔』!」
体のあちこちに出来た傷がヒリヒリ痛み、筋肉が悲鳴をあげる。
自分がこれまで守ってきた幻想は、あっさりと崩れ去った。
アレイスター=クロウリーの手のひらの上で踊らされていた世界。それを知った人々は、魔術師、能力者関係無く立ち向かっていった。
だが、手も足も出せずに、戦闘不能にされてしまった。AIM拡散力場をアレイスターが調整し、能力者は能力が使えず、魔術師は魔術を発動不可にする反則魔術を使用。そして、圧倒的な力で蹂躙。上条だけが右手の効力で逃れたのだが。
絶え間なく降り注ぐ攻撃に、倒れてしまった。
「…………、」
こんな(地べた)所で、こんなことでやられてたまるか。雲の隙間から、太陽の光が差し込む。
「今すぐ息の根を止めてやるぞ、『幻想殺し』よ」
近づく足音。上条は全身に力を込める。恐怖からでは無く、逆転を願ってーーー。
「む…?」
「てめぇは…てめぇだけは許さねぇ…」
砂にまみれたのをはらうことなく、立ち上がる。
『そのときふしぎなことがおこった!』
「俺は竜王の化身!幻想殺し(イマジンブレイカー)!神浄!討魔!」
かつて失った自分自身の記憶。それを悲観せず、常に前を向いて歩いてきた。仲間が居たから、護りたいと願った幻想があるから。ボロボロの体でも、上条は立ち上がれる。
「幻想(ゆめ)ちっぽけだって良いじゃねぇか」
ゼロからの逆襲。
手のひらを目一杯空に上げ、自らの真名を名乗る。
「アレイスターは……俺が倒す!」
「俺は竜王の化身!幻想殺し(イマジンブレイカー)!神浄!討魔!」
かつて失った自分自身の記憶。それを悲観せず、常に前を向いて歩いてきた。仲間が居たから、護りたいと願った幻想があるから。ボロボロの体でも、上条は立ち上がれる。
「幻想(ゆめ)ちっぽけだって良いじゃねぇか」
ゼロからの逆襲。
手のひらを目一杯空に上げ、自らの真名を名乗る。
「アレイスターは……俺が倒す!」
世界の救世主上条、その拳は何を掴む。
『とある魔術の禁書目録 嘘最終巻』
値段10万3000円
ページ数10万3000項
10万3000時間後発売予定
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