とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 1-516

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「どないしたんカミやん、鞄なんか漁って」
午前の授業が終わった昼休み。青髪ピアスの少年は上条に話し掛けたが、上条は止まらない。今の時間にこの行動と云うことから、前の質問の答えを得た。
「もしかして……、弁当(午後のエネルギー源)忘れてきたん?」
その言葉を聞いて上条は停止した。何度か鞄を確認して、それでも信じられないと鞄を漁っていたことが無駄だと解ったから。
まぁ無いものは無いんだからしょうがない、と不幸(こんなこと)に慣れている上条は考える。弁当がないなら学食に行けばいいのだが、上条家の財政はとある出費により苦しい。上条の懐事情を知っている青髪ピアスは楽しそうに言う。
「はっはー!カミやん今日は昼抜きやね!いつも一番いいポジションにいる罰や!あぁパンが美味しいなぁ」
他人の不幸を笑うなとかどんな評価だとか代われるものならとか、言いたいことは飲み込む。そのかわり上条が発したのは、
「……。ひとつ、わけていただけますか?」
机の上に数個あるパンを乞う言葉だった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー