とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 1-604

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
眼前に右腕を突き出し、グッと拳を握りこむ。
 目の前には一人の男――否、少年。


「それが、異能の力(システム)だっていうのなら――」


 息を一つ深く吸い、吐き出す。


「――神さまだって、壊(ころ)してみせる」


 狙いは正確。その顔面を打ち抜く勢いで右拳を突き出す――!


 ――がちゃっ


「とうまとうまー……って、何してるの……?」
「なばっ……イ、インデックス!?」
                                          、 、 、 、 、 、
 後ろを振り向けばそこにいるのは純白のシスター。少年、上条当麻は鏡に向かって突き出していた拳を引き戻し、あわてて釈明を始める。


「いや、こ、コレは違うんだ一種の精神的安定法と言うかいわゆる心理学に基づいた一つのリラクゼーション方であって決して一人で漫画の真似事なんかをなんかをして喜んでいたわけではないんですよいやいや流石にこの歳になってそれはねーって」
「とうま、テンパリすぎて何言ってるか分かんない上に墓穴を掘っているんだよ」


 問答無用ですかそうですか。


「ううん、いいんだよとうま。構ってあげられなかったわたしが悪いんだよね。例えとうまが一人で鏡に向かって小説の主人公の名台詞をつかって遊んでいても、わたしはそんなとうまを受け入れてまた一つ大きくなって見せるから」
「頼むから人の話を聞いてください!」


 ぐぎゃあ! と吠える上条を無視し、インデックスは慈愛の笑みを浮かべて続ける。


「ほらほら、今度はわたしも一緒に遊んであげるから。とうまは何がしたいのかなー?」
「……う、うわーん!」


 子供をあやすようなシスターさんの眼差しに耐え切れず、上条は扉(じゆう)に向かってダッシュダッシュ。わりとマジ泣きだ。 


「と、とうま、どうしたんだよ!? とうま、とうまー!?」


                                                                            おわれ

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