「何故なの?」
――ささやかな願いを裏切られた少女。
「おい待てちょい待て、八つ当たりですか?そういうことですか!?
ちきしょう不幸だー!?」
ちきしょう不幸だー!?」
――不幸を約束された、しかし彼女の憂いを晴らすことが出来る唯一の少年。
「……でも、ぎゅーっとしたかったんだもの」
――本当に、ささやかな願い。
――それを叶えるために、少年は。
――それを叶えるために、少年は。
「じゃぁ、こうすればいいんじゃないか?」
――旗を、高らかに立ててしまった。