「う~……頭痛いぜ……グラグラする……」
上条当麻は絶不調の身体を引きずりながら下校の徒にいた。
上条当麻は風邪をひいていた。
それもかなり酷い状態だ。
昨日の晩辺りから少々体調不良を訴えていたが、「まあ、一晩すれば良くなるだろう」という甘い考えは簡単に裏切られ、朝起きたら病状はさらに悪化していた。
朝から病院に行こうかとも思ったが、最近出席日数がヤバそうに思えたので、無理を押して学校へ行き、学校が終わってから病院へ行くことにしたのだが、やはりというか、こんな時にもいつもの不幸体質が働いてか、なんやかんやで病院の診察時間を過ぎてしまい、診てもらう事が出来ず帰宅の徒につくこととなった。
かなりの高熱が出ているようで、意識が朦朧として足取りが重い。
「(晩飯はどうするかな? さすがに買い物して帰る気力体力はありませんよ。冷蔵庫の中に何かあったかな? あー、でも薬は買っておきたいな。家にあった薬は全然効きませんでしたから、もっとマシなのを……」
朦朧とする意識をなんとか踏み留めながら、これからの事を思考していると、
「―――って何回も呼んでるのにスルーすんなぁぁぁぁ!!」
壮絶な怒声と共に10億ボルトの電流が、上条に向かって問答無用に放たれた。
「―――っ!?」
咄嗟の出来事、しかも絶不調な状態で背後から襲撃されたのにもかかわらず、上条は右腕を突き出して電撃を無効化する。
もはや日常となってしまった、ビリビリ中学生こと御坂美琴とのやりとりは、身体が完全に覚えていた。
しかし、
「(あ……ヤバ…………)」
残り少なかった体力は、今の咄嗟の行動で使い切ってしまったようで、上条の身体から力が抜ける。
「全く、何時も何時も無視してくれちゃって……」
美琴が何か言いながら近付いて来るが、何を言っているのか上条にはよく聞き取れない。
「ちょ…と……て…の……」
「(……不幸だ……)」
そこで上条当麻の意識は途切れ、ゆっくりとその場に倒れ込んだ。
上条当麻は絶不調の身体を引きずりながら下校の徒にいた。
上条当麻は風邪をひいていた。
それもかなり酷い状態だ。
昨日の晩辺りから少々体調不良を訴えていたが、「まあ、一晩すれば良くなるだろう」という甘い考えは簡単に裏切られ、朝起きたら病状はさらに悪化していた。
朝から病院に行こうかとも思ったが、最近出席日数がヤバそうに思えたので、無理を押して学校へ行き、学校が終わってから病院へ行くことにしたのだが、やはりというか、こんな時にもいつもの不幸体質が働いてか、なんやかんやで病院の診察時間を過ぎてしまい、診てもらう事が出来ず帰宅の徒につくこととなった。
かなりの高熱が出ているようで、意識が朦朧として足取りが重い。
「(晩飯はどうするかな? さすがに買い物して帰る気力体力はありませんよ。冷蔵庫の中に何かあったかな? あー、でも薬は買っておきたいな。家にあった薬は全然効きませんでしたから、もっとマシなのを……」
朦朧とする意識をなんとか踏み留めながら、これからの事を思考していると、
「―――って何回も呼んでるのにスルーすんなぁぁぁぁ!!」
壮絶な怒声と共に10億ボルトの電流が、上条に向かって問答無用に放たれた。
「―――っ!?」
咄嗟の出来事、しかも絶不調な状態で背後から襲撃されたのにもかかわらず、上条は右腕を突き出して電撃を無効化する。
もはや日常となってしまった、ビリビリ中学生こと御坂美琴とのやりとりは、身体が完全に覚えていた。
しかし、
「(あ……ヤバ…………)」
残り少なかった体力は、今の咄嗟の行動で使い切ってしまったようで、上条の身体から力が抜ける。
「全く、何時も何時も無視してくれちゃって……」
美琴が何か言いながら近付いて来るが、何を言っているのか上条にはよく聞き取れない。
「ちょ…と……て…の……」
「(……不幸だ……)」
そこで上条当麻の意識は途切れ、ゆっくりとその場に倒れ込んだ。
「へっ?」
突然の事に、美琴は一瞬何が起こったのかわからなかった。
電撃をいつものように無効化された、にもかかわらず、上条当麻は倒れた。
「…大丈夫!? ねぇ、ちょっと!!」
普段から、「ちょっと直撃食らってぶっ倒れろ!」みたいなことを言ってはいるが、実際本当に倒れられるとさすがに驚く。
倒れた上条を助け起こし、仰向けにして頬を軽く叩いてみるが反応は薄い。
「って、凄い熱じゃない!?」
頬に触れた際、上条の状態にようやく気付いた美琴だが、突然のことに大混乱。
「えっと、えっと、えっと……」
思考が上手く働かない。
何をどうすればいいのかわからず、ただただあたふたするのだった。
突然の事に、美琴は一瞬何が起こったのかわからなかった。
電撃をいつものように無効化された、にもかかわらず、上条当麻は倒れた。
「…大丈夫!? ねぇ、ちょっと!!」
普段から、「ちょっと直撃食らってぶっ倒れろ!」みたいなことを言ってはいるが、実際本当に倒れられるとさすがに驚く。
倒れた上条を助け起こし、仰向けにして頬を軽く叩いてみるが反応は薄い。
「って、凄い熱じゃない!?」
頬に触れた際、上条の状態にようやく気付いた美琴だが、突然のことに大混乱。
「えっと、えっと、えっと……」
思考が上手く働かない。
何をどうすればいいのかわからず、ただただあたふたするのだった。