とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 4-379

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とある河童の居る世界 其之三

          でかい鳥がいた

にとり   「げげ、でっかい鳥、いや、鳥型兵器か?」
HsAFH-03「WARNING!!WARNING!!WARNING!!」
にとり   「鳥ならもっと広い所を飛びなよ。」
HsAFH-03「WARNING!!WARNING!!WARNING!!」
にとり   「変わった鳴き声ね。夜雀の唄?」
HsAFH-03「I will make the intruder excluded !!」
にとり   「それとも電子音楽?」

~少女弾幕中~

* * * * * * * * * * * * * * * *


戦闘ヘリを倒して進んだ先、鉄製の扉の前でにとりは足を止める
この扉の先こそが発電所のメイン
おそらくこの騒動の元凶。河童の発電所乗っ取り事件の親玉がいるだろう。

「ん~~~~ん~~~~ん~~~~っと」
軽く体を捻って調子を確かめてから普通に扉を開ける。
第三者から見れば敵が待ち構えている場所に突撃するにはあまりにも無防備に見えることだろう。
だがこれは幻想郷(ここ)ではそんなに奇異なことではない。
なぜなら「気に食わない奴は弾幕で押し潰す」というのが常識であり規則でありマナーであるため
決闘中以外では「物陰から狙撃しよう」だの「音もなく忍び寄り背後から襲いかかろう」だの
「一服持ろう」だの、そういう事はしないのである。滅多に。

発電設備のある部屋には外部から持ち込まれたのであろう見慣れない家具がいくつか置かれており
鉄製の床にはどこから調達したのか大きな絨毯が敷かれていた。
なぜか粗大ゴミのような機械の残骸のようなものも大量に散らばっていたが、真っ先に目を引いたのは







ソファーの上で下着姿で絡みついたまま硬直している二人の少女だった。








頬を赤く染めた短髪の少女は上下とも着用しているようだが、
ツインテールの少女はブラジャーを外しているらしく、剥き出しの白い背中に湿布が貼ってあるのが見える。
鉄に囲まれた無機質な空間から切り離されたように華やかに飾られた部分で
二人の少女が半裸を曝している光景はなんというか……まさに幻想的であった。


                       すまん・・・
                   ────v────
                          ____
                     _,,....-'´─-<::::::::`゙':.、
                    ,:'´:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::\
                  /!::::_;;:: -──-- 、:;_::ヽ;:::::::::;>- 、
                 / ,rァ'´          `ヽ!:::ァ'    ,ハ
                 | '7   / ナト /!   ハ  i `O      |   
                 ヽ|  ! /-‐  |_,/‐-ト/!  |     イ 
                  |__|,.イ(ヒ_]    ヒ_ン ) ト、_ハ、     \
                   /`|/""  ,___,   "" | |  \ ヽ   ヽ
                    !/i、   ヽ _ン    ,ハ/  ノ´`ヽ!   ノ  
                   〈 ,ハ,>、       ''/ 八 (   | /
                   ∨´\/!`>‐rァ / _//`ヽ)  レ'´
                    ノノ´  |/!/レ'´レ'´ヽ‐-、´   (|

                  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
                 <ごゆっくりしていってね!!>
                  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨





「違うわよ!!変な気使うな!!」
そろそろと出て行こうとするにとりに赤面した茶髪で短髪の少女が怒鳴る。
「うふふ。もう私とお姉さまの邪魔をするものはありませんわ。
 愛の営みを続けましょう。」
「湿布貼られながら襲いかかるなんてアクティブすぎなのよアンタは!!
 あと事実を捏造してんじゃねぇ!!」
「うふふ。既成事実は周りから作り上げていくものですわ!!ということでお姉さまイン!!」
声で気付いたが下着姿の片方は先ほど倒したツインテールの少女だった。
「えっと…広めたいならブン屋を紹介するけど」
「ええぜひお願いしまアバッ!」
何か言おうとしたツインテールに短髪少女の雷速のチョップ(比喩的な意味で)が炸裂した。


短髪少女は「御坂美琴」と名乗った


「で、アンタが侵入者?」
御坂美琴が床に脱ぎ捨ててあった服を着ながら尋ねる。
ちなみにツインテール少女は「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」という感じでソファーに突っ伏している
「侵入者はお前たち!
 川の流れよりも速く、ここから出て行ってもらうよ。」
にとりは置いてある冷蔵庫を勝手に物色するとミネラルウォーターの容器を取り出して半分ほど飲む。
中には「きなこ練乳」「飲むお好み焼きイカマヨネーズ」「轟羅120%」などの変わった飲料もあり
それはそれで興味があったが、今はやめておく。
弾幕ごっこの前に胃もたれになっては笑えない。

「・・・あれ。この冷蔵庫、コンセントが無いぞ」
「電気のかわりに磁界を使って温度を熱力学的に逆転して冷却してるらしいわよ。
 まだ試作品レベルだからそんなサイズしかないし、一日に電池二個ぐらい消費するけどね。
 冷却機関を大幅に削れるらしくて、持ち運びに便利とかいうのがウリだけど、
 こんなの持ち歩くぐらいならクーラーボックス持ってったほうがマシよね。」
「・・・へぇ(ヤバい。全然わからん)」
電気の必要性が薄い冷蔵庫を目の当たりにして、技術の新たな可能性を見出し喜ぶ気持ちもあるのだが、
発電所を建設したばかりのにとりの心中は少々複雑である。

「・・・で、どうしてこんな事件を起こしたのか。聞かせてもらおうか。」
無論、理由がなんであれ退かないというのなら力づくで奪還する。
いや、たとえおとなしく退くとしても、落とし前はつけさせてもらう。つまりぎったんぎったんにする。


「『どうしてこんな事件を起こしたのか』・・・・・・?決まってるじゃない。そんなこと。」

妖怪の棲む山に乗り込み、河童の建物を制圧した少女は優雅に、自然に笑う

まるでどこかの令嬢のように
それでいて年頃のごく普通の少女のように













「だって、これ以上アンタ達が技術を手に入れたら・・・・・・・・・・・炭が売れないでしょう?」


●御坂美琴
とある街で三番目に強い人間。茶色の短い髪をしている少女。
白井黒子の「お姉さま」。ただし血縁関係はなく、白井が一方的にそう呼んでいるだけである。

能力:?????


―多分続く→

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